ヨルムンガンド?   作:シャト6

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第2話

あれから数年の時が流れた。私《ココ・ヘクマティアル》は、仲間と一緒に色々な武器を売っている。そして、今日は新たに仲間に加わる男の子を連れて、ホテルの廊下を歩いている。

 

ココ「キリキリ歩けィッ!!ヨナ隊員、ほらイッチニ、イッチニ!」

 

「・・・・・・」

 

ココ「今までの8人の私の部下が、丁度ここに集まっている。君が入ると9人だ。変な人ばっかりだけど、ビビる事はないよ。初の顔合わせなのに、残念だがゆっくりしてられない。問題が・・・起きてね。東欧の片田舎で、足止め食ってる理由なんだけどね。問題解決を手伝ってもらう。私の《小隊》への、入隊の儀式のひとつ。そして君の性能テストでもある」

 

そして扉の前に立っている二人に、声をかける。

 

ココ「マオ。ワイリ」

 

ワイリ「ココさん、その子はいったい・・・?」

 

ココ「この子?」

 

扉を勢いよく開ける。何かに当たった音が聞こえたけど気にしない。

 

ココ「皆注目!!彼がヨナだよ♪」

 

ヨナを見た瞬間、全員の顔が恐怖に変わった。

 

『新入りって、少年兵だったのかよ!?チャカ持ってる。コェエ~!!』

 

レーム「少年兵と言やァ91年夏、ソマリアで俺の前を歩いてた部隊が、ガキンチョの持った対戦車地雷で・・・30人の兵隊がAFVごと、空の彼方にブッ飛んだのを今でも鮮明に覚えて・・・」

 

ココ「ハイハイビビるな!!トージョ。誰にも分かるよう現状の説明!」

 

私はトージョに説明を求める。

 

トージョ「変わらんね。我等のコンテナは足止め食らったまんま。税関の小役人共は駄々こねる一方。内務省中央税関保安隊には、ココさんからお電話願います」

 

ココ「う~ん。連中の言い値通り関税払ってたら、今四時半期の決算超赤字だよ!!最初から通す気ないんだ!要するに、私達の持ち物を取り返すんだ。OK?」

 

ヨナ「・・・そんな事はどうでもいい。必要なのは『何処で誰を撃つか』・・・それだけ」

 

私の質問に、そう答えるヨナ。

 

ココ「バルメ!レーム!出動準備!!準備!!」

 

私とヨナ、そしてバルメとレームは、車に乗ってコンテナがある港へと向かった。

 

ココ「ヨナ、どう?新しい仲間は」

 

ヨナ「・・・別に」

 

ココ「スレたやっちゃのぉ~。君を雇うにあたって、君をとことん調べた。何処で生きて何処で戦ったか、何が好きで何が嫌いか、何をやって古巣を追い出されたか。武器が憎いんだね、ヨナ?」

 

しかしヨナは、銃に弾を入れて返事をしない。

 

ココ「・・・返事するのもイヤなのか?」

 

ヨナ「喋るのが嫌いなんだ」

 

ココ「分かるよ。でも、今日からはそれじゃ通らん」

 

そんな会話をしていた。さて、私達の車の後ろ走っている車内では…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レーム「・・・で、ど~よバルメ」

 

バルメ「?あぁ、ヨナ君事ですか?まだ一言も喋ってないのに、ど~よ言われても困ります。でもまぁ、気配の鋭さは尋常じゃないですね。・・・ココが危険です!あんなヤバ気な少年兵と二人っきりで車に乗って!!新入りが来るといっつもこうです。張り切りすぎて!ココに何かあったら、彼をバラして私も死にます」

 

バルメはそう宣言する。相変わらずココ命だねぇ。

 

バルメ「・・・ゴホッ。ちょっとレーム!二人しかいないからって、煙草止めてください!こんな密閉空間で。いつの間に火をつけたんですか!?」

 

レーム「ハイハイ」

 

バルメ「髪に匂いがつきます!」

 

そんな話をしてると、後方から車が数台迫ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨナ「・・・ねえ」

 

ココ「何?何?なんでも聞いて!」

 

ヨナ「この部隊での尾行者の扱い」

 

ココ「そりゃもう、先手必勝!!一撃必殺!!」

 

私がそう言った瞬間、ヨナはマシンガンを撃つ。

 

バルメ「ヒュ~ッ♪」

 

レーム「ハジきやがった」

 

ココ「ヨナ!?ヨナ!?」

 

すると、横からも車が1台現れた。

 

ココ「尾行車だ!!」

 

「発砲!銃撃だ、応戦!!全車、応戦しろ!!高速道路から引きずり下ろせ!!」

 

ヨナが発砲したのを合図に、敵も応戦した。高速道路は、あっという間に銃撃戦になる。

 

ココ「ヨナ!ヨナ!!撃つ前くらいは何か言ってくれないかな!?ビックリするから!!」

 

流石に急に撃たれたら、私でも心臓が止まりそうだ。

 

ヨナ「そんな無茶な。今の車はせっこうだ。次からのが本番」

 

一台の車が爆発する。後方のバルメ達が乗ってる車は、敵のバンに攻撃している。

 

バルメ「すっごく硬いんですけど。あのバン。反撃ウザいですし」

 

レーム「キッチリふさいでやがるなぁ」

 

バルメ「私達が急がないと、前方にいるココが挟み撃ちになってしまいます!」

 

レーム「そのつもりだろ~よ!」

 

バルメ「・・・あの人がいてくれれば、あんなバン等あっという間なのですが」

 

レーム「ま~な」

 

バルメ「・・・レーム、バンにピッタリくっつけてもらえますか?」

 

レーム「マジですか」

 

俺は、渋々バルメの言う通りバンにつけようとしたその時、突然バンが真っ二つ切れた。

 

バルメ「なっ!?」

 

レーム「何がどうなってるんだ!?」

 

俺達は、何が起きたか分からなかった。唯一分かったのは、突然何かで切られた。それだけだ。

 

レーム「ん?・・・何か見えるぞ」

 

バルメ「あれは!?」

 

俺とバルメが見たのは、赤いスーツ黄色いネクタイをつけてる男だ。しかし、二人はそれを見て驚いたのではない。その男が持っている刀を見て驚いていた。あれは…

 

バルメ「あの刀は!」

 

レーム「あぁ、アイツが持っていたのと似ている」

 

バルメ「しかし、持っている人物の顔が違います!」

 

そう。その刀を持っている人物の顔は、全く違う奴だった。そしてその男は、ポケットからリモコンらしき物を取り出すと、横に車がやって来た。そのまま乗り込んで、何処かへ行っちまった。

 

「「・・・・・・」」

 

俺達はそのまま、黙って見るしかなかった。

 

バルメ「・・・ひとまずココと合流しましょう」

 

レーム「あぁ」

 

そして俺達は、ココと合流してコンテナを確保した。そのままホテルに戻ってヨナがキッチンで料理をしている間に、俺達は今日あった事をココと一緒に話していた。

 

ココ「・・・それ本当なの?バルメ、レーム」

 

レーム「あぁ。確かにあの刀は、アイツが持っていた物と似ていた」

 

バルメ「ですが、所持していた人物は違いました」

 

ココ「でも、結局は相手のバンを真っ二つにして、貴方達には手を出してこなかった」

 

レーム「どういう訳かな」

 

ココ「・・・トージョに、その人物の情報収集を頼んでおくわ」

 

バルメ「そうですね」

 

ヨナ「・・・ご飯」

 

ヨナが卵料理を持ってやって来た。

 

ココ「これが私の隊の入隊儀式だ。君は今日、軍・国家・組織・家族を一新したタマゴ君だ。頼もしい仲間を、歓迎するよヨナ♪」

 

そして、全員でヨナ作った卵料理を食べた。感想は・・・

 

『まっず~!!』

 

どうやらヨナは、料理が出来ないようでした♪けど、ホントにまずい…彼の料理が懐かしいよ。

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