ヨルムンガンド?   作:シャト6

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第3話

僕が、ココの部隊に入ってから数日が過ぎた。

 

ヨナ「・・・・・・」

 

 

ミシッ

 

 

「起きろヨナ」

 

ヨナ「!?」

 

床が軋む音と、声をかけられて僕は拳銃を抜く。

 

「巡回の時間だよ。交代してくれ。レームのおっさんと組め。お前ちゃんと寝てる?」

 

声をかけてきたのは、アールだった。

 

「寒ィからちゃんと着ろな。・・・超ねみ!」

 

僕は巡回の準備をして、レームと合流する。

 

レーム「おはよう」

 

ヨナ「・・・はよ」

 

そして、廊下を巡回する。

 

ヨナ「レーム、聞きたい事がある」

 

レーム「珍しいね!君から質問とは。要するにこうだろ?俺のような凄腕・百戦錬磨な超・絶・傭兵が、ココって言う小娘・武器商人に従ってるのが不思議」

 

ヨナ「あんたを褒めた覚えはないよ」

 

レーム「まだ行動を共にして数日のヨナ君には、難しいだろうがな。俺の答えは面白いからだ」

 

レームはそう言う。

 

『ココ!痛いです!!寝惚けてますね!?』

 

『バルメゴメーン』

 

部屋の中から、ココとバルメの会話が聞こえた。

 

レーム「他の連中だって、それぞれ理由があるんじゃね~の?君だって、理解が出来てくるし分かってくる。小隊に自分がいる意味、ココってのがどれだけ優秀な・・・」

 

すると、ココ達の前のドアが開いた。出てきたのは、Yシャツ1枚のココだった。どうやら、寝惚けているみたいだ。

 

レーム「・・・優秀な・・・なんだっけ?トイレは中だぜココ」

 

ココ「ウムム・・・」

 

そんなこんなで、僕達の巡回は終わったのであった。そして翌朝、ココに呼び出されて集まっている。

 

ココ「緊急事態だっ!!!3時間前、北の国境から入国した輸送団。情報とカウントが正しければ、コイツの中には戦闘ヘリコプターMil24D。即ち《ハインドD》、これの15機分が分解され予備部品一式と共に詰まっている!これはこの間の私達の成功を聞いた誰かが、『俺にも1枚噛ませろ』と参入したものに他ならない!タイミング的に!!」

 

かなり熱く語るココ。

 

ココ「でも、こんな事はよくあること。問題は・・・この情報が《本部》から送られてきたこと。ヘマすると給料減らされる。うお~!ヤバイヨ~」

 

そう言いながら、テーブルの上で転がる。

 

ワイリ「あの転がりっぷりは、相当ヤバイって意味だぜ」

 

僕に説明してくれるワイリ。転がっていたココが起き上がる。

 

ココ「状況を開始する!敵商品の納入阻止!!この国での私達の仕事がブチ壊しになる前に!邪魔者の排除を含む、ハードネゴシエーションになる確率は高い。気を引き締めろ」

 

『ウェ~イ』

 

全員がだらけた返事をする。

 

ココ「いや、やっぱ引き締め方は各自に任せる。バルメ、トージョと共に国防軍司令部でネゴ(交渉)!!ワイリ、アール、ここにいて上との情報整理。レーム、ウゴ、ルツ、マオは武装!私の護衛に廻れ!ヨナ、私と来い。行くぞ!!」

 

ココの掛け声で、皆動き出す。

 

ココ「ココ・ヘクマティアルだ!コンディ(状況)、オレンジ。繰り返す、コンディ(状況)、オレンジ。今から言う件のデータを・・・」

 

ココ達が動き出してるのを遠くから見ている人物がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「動き出したな。なら、俺も行動開始しますか」

 

男は、何処かのビルの屋上から移動した。男の姿は、赤いジャケットと黄色いネクタイを着けていた。そして、手にはスナイパーライフルと刀を持っていた。

 

「あれから数年経ったけど、ココもバルメも元気そうだな。二人とも随分と育っちゃってま~♪」

 

果たして、この男は何者なのか?ココはヨナと一緒に、ハインドDの元に来ていた。

 

ココ「初めましてミスター・クロシキン。ヘクマティアルと申します」

 

クロシキン「ウン。H&Cロジスティック、ミス・ヘクマティアル・・・知ってるよ。ゴメンね、越したばかりでさ。ゴチャってて此方の名刺埋もれてる。まあ掛けて下さいよ。紅茶なら出せる。ボクはコーラがいいかな?って言うか、その坊っちゃんは何?」

 

ココ「私の弟です」

 

クロシキン「あぁ、弟さん?ふ~ん」

 

そう言いながら、お互いソファーに座る。

 

クロシキン「ま~、何しに来たかは分かってるつもりだよ。ヨロシク♪」

 

そしてココと会話をしていた。その現場をココが護衛として置いている連中以外で、一人の男が見ていた。そう、先程ココ達を見ていた男である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「う~!流石に屋上は冷えるな」

 

俺はスコープを覗きながらそう言う。

 

「ん?ココが電話で話してるな。何話してるんだ?」

 

俺はココの服や携帯に仕込んでいる、盗聴機の音声を入れる。

 

『いいぞ♪それは食い付いているんだ。空対空ミサイルのカードを切れ。・・・失礼』

 

クロシキン『何それ?イキナリカッコイイね。安売り合戦始めちゃうんだ!?もはや喧嘩腰じゃん?兵器を扱う者同士って考え方はなしかい?』

 

ココ『ないね。そんな優しい思考は持ち合わせがない。貴方がやったのはつまりこうだ。私が育てた牛の豊かな牧場にこっそりと、羊を放って育てようとしている』

 

クロシキン『俺だ!!・・・』

 

男も何処かに電話を始めた。

 

ココ『誰に唆されたか知らんが、カウボーイに撃たれても仕方ないな』

 

ココがそう言うと、男は珈琲メーカーでココの頭を殴った。

 

クロシキン『ッざけんじゃねえゾ?』

 

すると、ヨナが男に拳銃を向ける。

 

ココ『撃つな!!』

 

しかしココがそれを止める。

 

クロシキン『そうだ。撃ってもロクな事ないからな。情報通りかよ。少年兵なんぞ連れやがって。アンタ俺以上のクソかもな!?』

 

男はそう言いながら、銃に入っている弾を抜いていた。

 

クロシキン『男前になったじゃん?お嬢ちゃん。アンタ、結構な数の私兵を持ってるらしいが、妙な真似すんなよ?スナイパーだ!アタマ消し飛ぶぜ!?』

 

「何言ってんだコイツ?」

 

男の行動に、少しイラッとした俺だが、まだ撃つことはしない。それから一時間が過ぎた。スコープを覗くと、ココは腕時計を確認していた。

 

『ん?帰りたくなりました?帰っていいですよ。ハインドも順調に移動してます。ただ、今後もビジネスパートナーとしてやっていく、口約束くらいは欲しいですなぁ』

 

ココ『フン、おめでたい男クロシキン』

 

クロシキン『・・・アァ?』

 

ココ『ヒント、私の目。私の目をよく見ることだ。この目にはお前が反射しているが、悪いが私はお前等見ていない。武器という鋼鉄の殺人機械を扱う我々だが、その取引は人と人の駆け引きなのだよ』

 

クロシキン『!!』

 

すると、ココの携帯に連絡が入る。

 

クロシキン『テメェ !!なんなんだそりゃ!!』

 

ココ『最近の携帯は、防水で良かった』

 

クロシキン『言ったぜ!!妙なマネしたら・・・』

 

ココ『スナイパーか?掛けてみたら?』

 

そしてココは、自分の携帯を男に渡した。

 

「なるほど。既にレームが始末してたか。なら、そろそろだな」

 

俺はスコープを覗き、撃つ準備に取り掛かる。そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガゥン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が撃った銃弾は、男に眉間に命中した。当然ココは驚いている。

 

「驚いてるな。さて、俺も行くかな」

 

俺はライフルをしまうと、屋上から移動したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココ「いったい誰が」

 

ヨナ「ココ、取り合えず今はレーム達と合流するよ」

 

ココ「・・・そうだねヨナ」

 

そして私は、ヨナと一緒にレーム達のところに向かったのであった。果たして、ヨナが撃つ前にクロシキンを仕留めたのは誰だろう?レーム達には既に撤退命令を出していた。私やレームにも気が付かれずに・・・

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