クレヨンしんちゃん  オラとIS学園物語だゾ!   作:むぅち

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感想をくれた方々ありがとうございます。
色々指摘されるところがありましたが、まぁ、その、そもそもの母体の作品自体曖昧な所が多いのでその辺はご容赦ください。

感想の返事でもしましたが成長と青春の物語ですので、暖かい目で見守ってくださいな。


ISで、遊ぶゾ!

 しんのすけがISを動かしてから2日経った。

 

 

 この間にIS委員会による報道規制が引かれ一時帰宅することが許され、自宅に戻ってくることが出来た野原一家、しかし行動制限は解けずひろしは会社を、しんのすけは幼稚園を休む事になった。

 

 

「とーちゃん、暇〜」

 

「我慢しよろ、とーちゃんだって仕事行きたくても行けないんだから」

 

「とーちゃんはいてもいなくても大丈夫だゾ、安月給なんだし」

 

「うるせぇ!」

 

 

 自宅での待機でも通常運転の野原一家、しかしそんな束の間の日常もある1本の電話で終わる事になる。

 

 

 purururu

 

 

「アナターちょっと出てくれない?」

 

「あいよ〜」

 

 

 手の開かないみさえに変わりひろしが家電に出る。

 

 

「はい、野原ですが」

 

『もしもし、IS委員会の山田摩耶です』

 

「あぁ、どうも・・・・」

 

 

 電話の相手の名前を聞いて少し気落ちするひろしだったがなるべく声に出さないように要件を聞く。

 

 

「本日はどのようなご要件で?」

 

『えっと、しんのすけ君のISに関するデータの測定とちょっとした試験を』

 

「えっ、試験?」

 

『し、試験と言ってもそんな難しい事をする訳では無いので安心してください。特例とは言えIS学園に入学する訳ですから形式上の試験をしたいだけなんです』

 

「はぁ、なるほど・・・・」

 

『それで、しんのすけ君は今日はこちらにいていただいても大丈夫ですか?』

 

「えぇ、家で暇を持て余しているところだったので」

 

『すみません、ではお昼頃にお迎えに上がります。では失礼します』

 

「はい」ガチャ

 

 

 ひろしは電話を切り、リビングに戻る。

 

 

「誰から?」

 

「山田さんから、なんかしんのすけの試験をしたいんだってよ」

 

「試験?また仰々しい事するのね」

 

「お?何かやんの?」

 

「しんのすけの試験だってさ、前にあったお姉さんにも会えるぞ〜?」

 

「ホント!?うわぁい!」

 

 

 ひろしとみさえはちょっと空気が重くなっていたがしんのすけは下心丸出しで大喜びしながら出かける支度をする。

 それからしばらくして自宅のチャイムが鳴り、みさえとひろしが来たかと思いながら扉を開けるとそこには先程電話してきた山田摩耶と今回の護衛に来た2人のボディガードがいた。

 

 

「お待たせ致しました、お迎えに上がりました」

 

「待ってました〜!」

 

「元気があっていいですね」

 

 

 しんのすけは摩耶に飛びつく、摩耶はただ元気いっぱいな子としか考えていなかった。そこに下心があるなんて微塵も思わず。

 そこにひろしが

 

 

「あの、その試験って俺達もついて行っていいですか?」

 

「え?はい、と言うか皆さんにも着いてきてもらうつもりだったんですが」

 

「そっか、良かった」

 

「では行きましょうか、皆さん車に乗ってください」

 

「ほーい」

 

 

 そう言うとボディガードの1人がアルファード後部座席のドアを開け乗るように促し、しんのすけ、ひろし、みさえとひまわりといった順に座り運転席と助手席にはボディガードが、そしてその後ろに摩耶が乗り込んだ。

 

 

「そう言えば試験ってどこでやるんですか?」

 

「IS学園で行います。なのでこのまま一度東京まで行って専用のモノレールに乗り換えて学園に向かいます」

 

 

 ひろしはへぇ〜と言いながら納得しその説明が終わるのと同時に車が発進する。

 それから大体1時間半ほどかけて東京湾にあるモノレール駅へとやって来た一同。しんのすけはモノレールが珍しい為かはしゃぎながら先頭車両に乗り込み他も後に続いた。

 

 

「おぉ!とーちゃん海の上を走ってるゾ!」

 

「そうだな。お、あれだな俺達が行くところは」

 

「とーちゃん、あそこ前オラ達が行ったところ見たくお猿さんなんか居ないよね?」

 

「流石に居ねぇって、あれは自分達で作った島だから動物とか余りいないんじゃないか」

 

「ほうほう」

 

 

 しんのすけは以前起きた事件の事を思い出しその事をひろしに聞くがひろしは否定ししんのすけを安心させる。

 やがてモノレールはIS学園前駅に到着しそこからは歩いて向かう。

 

 

「大っきい建物〜!」

 

「ふふっ、そうでしょう?ようこそIS学園へ」

 

「うへぇ、話には聞いていたけど・・・・・」

 

「すっごい広いのね・・・・」

 

 

 IS学園に到着した一同はその広さに驚きながら目的の場所まで向かう。

 

 

「ねぇねぇ、あの建物は何?」

 

「彼処は今日しんのすけ君に試験をしてもらう競技場ですね」

 

「そんな場所まであるのか」

 

 

 競技場の入口までやってくるとそこには千冬待っていた。

 

 

「織斑先生、野原さん一行お連れしました」

 

「ご苦労、山田先生。お久しぶりです野原さん」

 

「どうも」

 

「ほっほ〜い!お姉さんオラのこと覚えてる?」

 

「勿論だ」

 

 

 千冬は軽くしんのすけの頭を撫でながら答える。そしてひろし達に向き直り競技場の中へ案内をする。

 

 

「さて、しんのすけ君はここで別行動になります」

 

「私が案内しますね。まずはちょっとお着替えをして貰います」

 

「ほっほーい!」

 

 

 しんのすけは摩耶と手を繋ぎながら更衣室へ向かっていった。

 

 

「あの、これから何を?」

 

「まずは検査ですね。ISを動かせる事は分かったのでまずはどれ程の適性があるかを確認、その後も色々調べた後形だけですが、試験を。お2人にもその際の見学をして頂くつもりです。ではこちらに」

 

 

 案内された部屋に入るとそこはまるでSF映画で見るような機材や画面が映されていて、中央にはISが一機鎮座していた。

 

 

「この機体で検査を行います」

 

「デパートで見たやつと同じやつだ」

 

「IS学園で使われている訓練機の『打鉄』という第二世代の機体です」

 

「だいにせだい?」 

 

「ISは現在大きくわけて3つの世代に分かれています。第一世代では兵器としてのISの完成を目指した機体で現在はほぼ退役しています。次に第二世代、これは後付武装によって、戦闘での用途の多様化に主眼が置かれた世代。現在最も多く実戦配備されています。そして現在各国で試験運用されるようになったのが第三世代、操縦者のイメージ・インターフェイスを用いた特殊兵器の搭載を目標とした世代になります」

 

「・・・・アナタ、分かる?」

 

「途中までしか分からんかった」

 

 

 あまり一般的になっている情報ではない為2人には理解することが難しいかったようだ。すると着替えを終えたしんのすけと摩耶がやって来た。

 

 

「オマタ〜」

 

「来たな、では早速始めよう。山田先生」

 

「はい、ではしんのすけ君ISに乗りましょうね」

 

「ほっほーい」

 

 

 しんのすけは摩耶に抱き上げられるとISの操縦席に座らせられる。するとISは起動し、しんのすけの人体情報を読み取りしんのすけに合わせた形に変わる。

 

 

「では最初は調査を行うので暫くそのままでいてくださいね〜」

 

「動いちゃダメ?」

 

「なるべくなら・・・・」

 

「ほーい・・・・」

 

「なら少し私とお喋りでもしようか?」

 

「するする〜!」

 

 

 とじっとしているのが苦手なしんのすけにとってはありがたい提案をする千冬。摩耶がしんのすけの適性を調べている間は彼女とお喋りを続けた。

 

 

「千冬ちゃんってなんでこんなお仕事してるの?」

 

「まぁ、成り行きだな。最初はただ友人の手伝いをしてただけなんだが、あれよあれよという間にISの大会にまで出るようになって今ではここで先生をしている」

 

「大変そうですな」

 

「そうでもないさ。教え子の成長を見るのも楽しい」

 

「ほうほう、前に幼稚園の先生達が夜遅くまでお仕事してるって言ってたけど、千冬ちゃんも夜遅くまでお仕事してるの?」

 

「そうだな、時期による。催し物・・・・えっと運動会みたいなのがあったりすると遅くまで仕事をしたりするな」

 

「千冬ちゃんのとーちゃんかーちゃんは何も言わないの?ウチのとーちゃんなんか夜遅く帰ってくるとかーちゃんに怒られてるゾ?」

 

「はは、もうそんな年齢でもないし。そもそも私の両親は・・・・あー遠い所に行っているから何も言われない」

 

「兄弟もいないの?」

 

「弟がいる。今君と同じような境遇のがな」

 

「オラと?」

 

「あぁ、なるべくならこちらに関わらないで普通に暮らしていて欲しかったがな。なんの偶然かISを動かしてしまってな。今は自宅で色々勉強してる、はずだ・・・・」

 

「千冬ちゃんも大変だね」

 

「これも仕事のうちなんでな」

 

「織斑先生、結果が出ました!」

 

 

 検査を終えた摩耶に声をかけられお話はここまでだな。と言って摩耶の元に向かう千冬。

 

 

「それで、結果は?」

 

「驚きました。適性ランクAです」

 

「ほう・・・・」

 

「あの、適性ランクって?」

 

 

 ひろしがそう問うと摩耶が答えた。一口にISを動かせると言ってもランクがありA~Eまで存在し、

 

 ランクA 滅茶苦茶相性がいい。毎日連絡を取り合うくらい仲のいい相手くらい

 

 ランクB いいけどAほどでは無い。たまに会う友人くらい

 

 ランクC 普通

 

 ランクD ちょっと苦手な人と会話するくらい嫌

 

 ランクE 無理無理無理無理

 

 

 といった感じで分けられているらしい。

 

 

「じゃあ、しんのすけは1番いい適性って事ですか?」

 

「はい!一般的には殆どがCランク、代表候補生でもBが多い中でこれはなかなか貴重ですよ!」

 

「お?オラ凄いの?」

 

「はい!とっても!」

 

「ほっほーい!よく分かんないけど!」

 

「データ採取はこの辺で大丈夫だろう。では次、しんのすけ君の試験だ」

 

「はい、ではしんのすけ君そのまま向こうの扉の方へ歩けますか?」

 

「ほーい、よっこい翔一っと」

 

「随分古いギャグを・・・・」

 

 

 寒いギャグを言いつつしんのすけは指示された場所まで歩いていく。すると目の前の扉が大きく開きその先には外から見えなかった競技場の中が見える。

 

 

「ではしんのすけ君、その中に飛び込んで見てください。ちょっと高いですけど、普段遊んでるようにジャンプすれば大丈夫ですから」

 

「ブ、ラジャー!とう!」ピョーン

 

 

 しんのすけは競技場内へ飛び込んで行った。通常今の位置からの高さなら大人でもなかなか飛び出せるものではないのだがしんのすけは迷いなく飛び込む。

 

 

「おぉ!凄い飛んだ!」

 

『しんのすけ君聞こえますか?』

 

「お、摩耶のお顔が写った!」

 

『ちゃんと繋がっていますね。ではしんのすけ君、これから貴方にはちょっとしたテストを受けてもらいます』

 

「てすと?」

 

『はい、でも難しいものではありません』

 

 

 摩耶がそう言った時しんのすけの向かい側にあるゲートが開いた。

 

 

「お?」

 

『しんのすけ君には織斑先生とテストを受けてもらいます』

 

「おぉ!千冬ちゃん!セクシーなお姿ですな〜」

 

「そ、そう、か?」

 

 

 今までされた事ない反応だったのか少し戸惑いながら競技場の中に入ってきた。

 

 

「そんで、なにするのー?」

 

「少し、私と遊ぶのさ」

 

「遊ぶの?何して遊ぶ?」

 

「鬼ごっこさ、私が鬼で君が逃げる。時間は5分。その間に私が君に触れられたら私の勝ち逃げ切れば君の勝ちだ」

 

「ほうほう」

 

「では、カウントスタート」

 

 

 ピッ ピッ ピッ ピィー!!

 

 

「ふっ!」

 

「ほい!」

 

 

 スタートすると同時に千冬は真っ直ぐしんのすけに向かって飛び出し手を伸ばしてしんのすけに触れようとしたがしんのすけは体を捻ってその手を避ける。千冬は避けた方へ左手を伸ばして触れようとするもまた避けられる。まるでうねうねと動き回るワカメのようで、悪い言い方だが、少し気持ち悪いまであったがそのやり取りはさながらカンフー映画の様な動きで素早い。

 千冬が素早く右手を出すと一瞬しんのすけの姿を見失った。しかし直ぐにしゃがんだのだと察知ししたに視線を向けるとそこにはしんのすけの姿はなく何処へ行ったのかと周りを探すと20m先にしんのすけ姿があったがその動きがおかしかった。まるで芋虫のように体を動かしながら素早い動きで千冬から離れていく。

 

 

「逃がさん!」

 

『ちょ!織斑先生?!』

 

 

 千冬は打鉄のブースターを使って急いでしんのすけに追いつくがその速度にもしんのすけは反応してジャンプして避ける。が、いつまで経ってもしんのすけは降りてこない。千冬が上を見上げるとなんとしんのすけは飛んでいたのだ。

 

 

「おぉ!!オラ飛んでるゾ〜!!」

 

 

 しんのすけは喜びながら空中を自由自在に飛び回っている。本来ISで空を飛ぶには強いイメージが必要で、自在に動き回るのにも訓練が必要なのだがしんのすけはそれを飛ばして今飛んでいるのだ。

 

 

「まさかいきなり飛べるとは、ならば!」

 

 

 千冬もしんのすけに続いて飛び、しんのすけと同じ高さまで飛んだ。

 

 

「今度は空中で鬼ごっこをしよう。ふっ!」

 

「うぉぉ!!」

 

 

 ここまで来て説明するのもあれだが、千冬は試験であることを忘れているみたいで、いくらしんのすけが空中で動き回れるとはいえ初心者であることに違いは無いのだがその事は完全に頭から抜けているらしく、しんのすけ相手に大人気なくマジになり始めている。

 そして空中で逃げ回ること数分、終わりを告げるブザーが鳴り、鬼ごっこは終了、2人はしんのすけが出てきたゲートに戻ると摩耶がプリプリした表情で待っていて

 

 

「先輩?試験だってこと忘れてませんか?!」

 

「す、済まない摩耶。更識以来の逸材だったもんでつい・・・・」

 

「『つい』で仕事を放棄しないでください!」

 

「すみません・・・・・」

 

 

 あれだけかっこいい姿をしていたはずの千冬が見る影もなく後輩である摩耶に叱られている光景を見てしんのすけは内心どこでも忘れ事をすると怒られるんだと思いながら試験は終了した。

 

 

 




 適性ランクについては細かい描写とか見当たらなかったんで二次創作で見る設定を引用させてもらいました。ただ中身は自分のさじ加減で決めたものなのでへぇ、そうなんだ程度で思っといてください。

 しんのすけ用の特別学級を作るのかと言う質問がありましたが結論として作りません。
 そのまま高校生にまじって授業を受けてもらいます。
 理解とか出来なくね?って思われるかもですけどこれはクレヨンしんちゃんの中の話でしんのすけが双葉商事に務めているって話があったのを思い出してその中で分からないところは聞きながら仕事をしているようだったのでこれ、行けるんじゃね?って思いましてアーキタイプブレイカーのような初等部中等部の設定は無くしました。
 もしかしたらキャラクターは引っ張ってくるかもですけど
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