ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第18話 ドラゴン娘とクィディッチ

どーも、クィディッチの複雑怪奇なルールがどうにも頭に入ってこないラシアンナです。

 

いやほんとに、あれおかしくないですか?知ってます?反則の数がとんでもないんですよ。えーっと、何個でしたっけ、すごい沢山あった気がします。

 

数えようとしたら途中で諦めました。だって増えてる気がするんですよ、見てるうちに。ねえ、あれ絶対あとから誰か足してますよね?

 

基本的なのは分かるんですよ、一応。要するに、他人をあんまり攻撃してはいけないってことらしいです。うん、まあ分かります。分かりますけど、じゃああのブラッジャーっていう人にぶつけるための鉄球は何なんですかね?あれはいいんですか?いいんでしょうね、ルールに書いてあるなら。なんか納得いかないですけど。

まあ私は平和主義者なので、多分大丈夫です。ええ、本当に。あなたたちも知ってますよね、私がどれだけ穏やかな存在か。

 

……え?違う?

 

いやいや、そんなことないですよ。

 

ちなみにですね、その大量のルールの中に「試合中に変身してはいけない」っていうのがありました。いや、書く必要あります?普通そんなことしませんよね?流石にドラゴンになって暴れ回ろうとは思いませんよ、いくら私でも。……思いませんってば。ねえ、疑ってます?疑ってますよね。

 

 

で、キャプテンのフリントの話によるとですね、私の強みっていうのは、ブラッジャーに当たっても平気なことと、コントロールはともかく箒の速度とボールを投げる速度がやたら速いことらしいです。なんかこう、いいんだか悪いんだか分からない評価ですよね。コントロールはともかくって何ですか。ともかくって。

 

それでですね、チェイサーっていう役割になりました。たぶん一番クィディッチっぽいやつです。ボールを持って、飛んで、わっかに入れるやつ。シンプルでいいですよね。細かいこと考えなくていいですし。まあ入れるだけなら簡単そうに見えるじゃないですか?まあ、実際はいるかどうかはノーコメントで。

 

他にもですね、なんかブラッジャーを人にぶつける専門の人たちと、あとハリーがやってるシーカーっていうのがあって、ちっちゃい金色のやつを追いかける役らしいです。あれ、見てると楽しそうなんですけど、私にはあんまり関係ないみたいです。なんで関係ない人が試合に来るんですかね?

 

で、ですよ。

 

早速なんですけど、今度のグリフィンドールとの試合に出してくれるらしいんですよ。

よーし、いっぱい点を取って友達だらけにしてあげりょう。……あ、今ちょっと噛みましたね。気にしないでください。勢いです。

 

ちなみにドラコはですね、シーカーの座を返上したみたいです。なんでも実力不足って言ってました。あのドラコが自分からそういうこと言うんですね。ちょっとびっくりしました。そういうこともあるんだなって。明日はきっと空から槍が降りそうです。

 

 

さあ、クィディッチ当日です。皆さん、そこから私の雄姿を見ていてくださいよ。いやほんとに、ちゃんと見ててくださいね、後で感想聞きますからね。寝坊してたのであんまり練習はできてないんですけど、キャプテン曰く「とりあえずゴールに向かって飛んで投げつければいい」らしいので、まあ大丈夫でしょう。ねえ、シンプルって大事ですよね。複雑なこと考えると失敗しますし。

 

あっちのチームはロンのお兄さんの双子の……ジョージと、えーっと、もう一人、それからハリーがシーカーやってるので、ちょっとだけ複雑です。いや別に遠慮はしませんけどね?試合は試合ですし。

 

というわけで試合開始です。皆さん見ててくださいね、ここからですよ。

 

いきなりですね、幸先よく私にパスが来ました。ええ、ちゃんと来ました。落としませんよ、私は。がっちり受け止めます。いい感じです。で、普通ならここで味方が近くにいて、守ってくれて、その間に攻めるって流れになるらしいんですけど、私の周り、誰もいません。

 

……あれ?

 

いや、これ聞いてたんですよ。キャプテンが「お前はそのまま突っ込んで投げろ」って、それで他の人はハリーの邪魔と私が外したボールの回収にいくみたいです。なるほど合理的ですね。合理的ですけど、これ、私ちょっとぼっち感ひどくないですか?ねえ、あなたたちもそう思いますよね?ちょっとくらい並走してくれてもいいじゃないですか。

 

とか考えてたらですね、来ました。

 

ブラッジャーです。まずは右から、これは双子のどっちかが打った奴だと思います。そして反対から、これはハリーを追いかけながら丁度私の進路上にくるかんじです。ハリーもなかなか上手です。

 

でも大丈夫です。言われてましたから。「当たる前に殴れ」って。なので、思いっきり殴ります。右、左、まとめて。

 

そしたらですね、あら不思議。

 

木っ端みじんになりました。一応鉄らしいですけど、まあ思いっきりって言われたので思いっきりやったらこれです。

 

で、その破片がですね……あれ?なんか私の周りにまとわりついてきてません?ちょっと待ってください、これなに?うざい。すごくうざい。でもまあ、刺さったりはしてないのでいいです。見なかったことにします。

 

で、二つとも壊したら、遠くからキャプテンの「いいぞ!」って声が聞こえてきまして。なんか観客も盛り上がっている感じです。

 

私、やれてる!!

 

いやちょっと楽しくなってきましたねこれ。

 

ちなみにクアッフルっていうこのボールは壊すと怒られるらしいので、大事に抱えます。はい、ここ大事です。壊しちゃダメなやつはちゃんと区別できますからね、私。

 

で、グリフィンドールの人が何人か近づいてきて、これを奪おうとしてくるんですけど、両手でしっかり持ってれば落としませんし、問題ないです。というかですね、なんかぶつかってくるんですよ、向こうが。何回か当たられたんですけど、そのたびに「あっ」とか言って手を引っ込めてて、多分指とか痛めてました。なんででしょうね。私そんなに硬くないと思うんですけど。箒とかに当たったんですかね?

 

まあいいです。

 

そのまま箒をぐっと加速させて、一気に突っ込みます。これ、速いですね。視界が流れて、風が顔に当たって、あっという間にコートの反対側です。

 

気づいたら、目の前にはもうキーパーとゴールだけ。

 

いいですね、分かりやすい。

 

ここで決めればいいんですよね。よーし、いきますよ。見ててくださいね。と、振りかぶろうと思って、両手を箒から離したんです。そしたらですね。

 

あれ?バランスが。左右に、ぐらっと。

 

いやちょっと待ってくださいこれまずくないですか?

 

と思った瞬間に、そのまま体が回転しまして、ぐるっと一回転して、勢いそのままにゴールの柱に激突しました。頭突きで

 

柱がへし折れた気がしますけど、でもボールは持ってます。そこはえらい。

 

問題はその後で、そのまま減速せずにスタジアムの中に突っ込んだんですよね。

 

木材がですね、顔に当たるんですよ。バンバンって。観客席の一部とか、支柱とか、看板みたいなのとか。どこ飛んでるのか全然分からないんですけど、とにかく何かに当たり続けて、壊しながら進んでる感じです。

 

これ、方向変えたほうがいいですよね?でもどっちが上でどっちが下か分からなくて、とりあえず前に進んでます。いや止まりませんこれ。どうやって止まるんでしたっけ。ねえ教えてくださいよ今。

 

で、やっとですね、どこかの隙間から外に抜けまして、フィールドに出たんです。顔についた木くずを払って、振り返ったらですね。

 

スタジアムが…………だいぶ無くなってました。幸い観客席は殆ど壊れてないんですけど、ゴールがそれぞれ三本あったはずなのに、スリザリンのゴールが1本しかありません。グリフィンドールのゴールに至っては全部倒れています。

 

そして、手の中をみると、見るも無残なクアッフルの残骸が…………。いつのまにか、ボールの大半が無くなって、只の革になっていました…………。

 

あー、クアッフルを壊すのって反則でしたっけ…………これ私が悪いの?

 





悪くないよって思ったら高評価いれるのが皆さんの仕事ですよ!
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