ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第21話 ドラゴン娘と秘密の元部屋

でですね、その流れでですよ、トムがぶち切れまして。いや、分かりますよ?自分の怪物を食べられてたってなったら怒る気持ちも。でもだからっていきなり攻撃してくるのはどうかと思うんですよね、友達として。

 

で、なんかですね、私が顔をそらしているうちにクルーシオとかいう呪文を撃ってきたんですよ。

 

これがまた酷くて。

 

なんかこう、体というより頭にくる感じで、うっすら締め付けられるみたいな。痛いというほどでもないんですけど、不快というか、思考が邪魔される感じで。いやこれだめなやつですよね?ねえ、これ絶対だめなやつですよね。友達にそんな魔法をかけるなんて!!!

 

なので思わずドラゴンになりました。

 

いやだってしょうがないじゃないですか。反射ですよ反射。危ないときは強い形態になる、当たり前です。この部屋は広いのでドラゴンになってもいいですしね。

 

そのままですね、チャージブレスをぶっぱなしました。ええ、思いっきり。溜めて、吐いて、全部燃やすやつです。よく皆さん見てますよね?あれです。

 

ただですね、撃ちながら思ったんですよ。

 

あ、これ意味ないなって。

 

トム、実体化してるとはいえ、本体は日記なんですよね。で、その日記、服の中に入っていたので言ってみればドラゴンになった私の中にあるんですよ。つまり、いくら前にブレス吐いても、トム本人にはあんまり効いてないんじゃないですかこれ。

 

……まあ、いいです。

 

気分ですから。

 

 

で、よく見たら、壁を貫通してました。ええ、私のブレスがうっかり向こう側にまでいってたみたいですね。

 

いや、これちょっとまずくないですか?と思った瞬間に。

 

水がどばーって流れ込んできました。

 

いや何ですかこれって思ったんですけど、あ、湖ですね。…………外の湖と繋がってたみたいです。

 

いや、そんな簡単に繋がります?普通。

 

でもまあ来ちゃったものはしょうがないので、そのまま連続でブレス吐いて蒸発させました。ええ、ひたすら。水が来る、蒸発させる、また来る、また蒸発させるっていう感じで。

 

これ、ずっとやるのは流石に骨が折れます。どのくらい入ってきてるか分かんないですけど、すくなくとも秘密の部屋は完全にサウナですよ。

 

で、ふと気づいたんですよ。ここからどうやって出るんですか?

 

いや、入口は分かりますよ。上のトイレのやつ。でも戻るの、ちょっと大変じゃないですか?ねえ?さっき滑ってきたあれ、登れる気しないんですけど。トムもいつの間にかいなくなってますし。

 

ということで、フリペンドを連射しながら壁に穴を開けて進むことにしました。

ええ、シンプルに壊せば通れるので、斜め上に向かってばしばし撃って、壁を砕いて、進んで、また砕いてってやってたらですね。

 

出ました。スリザリン寮の談話室に…………それにしても誰もいない…………。

……え?いやちょっと待ってください。

ここに繋がってるんですか?

便利ですね。いや便利なんですかねこれ。まあいいです。

ということで、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

って思ったんですけどね、やっぱり現実はそんなに甘くなくてですね。スリザリンの談話室が、地下から上がってきた熱気と水蒸気で完全にサウナ状態になっていました。いや本当に、視界が白いし、息苦しいし、床も湿ってるしで、これもう隠しきれないなって一瞬で分かりました。なので、寝ることにしました。はい、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

どうも寝ようとした瞬間に、どっかから入ってきた水によっておぼれかけているラシアンナです。ってかこれ談話室の方からどんどん流れてきてますね。あー、まあ湖から秘密の部屋経由でつながっちゃったらそうなりますよね。ここって湖より低い場所ですし。知ってましたか、皆さん。なんとかの原理とかで多分こうなります。

 

ということで慌てて半分以上水没した談話室の壁に空いた穴に尻尾を突っ込みます。そう、ドラゴンになって!!これで水没は止まるはずです。やった…………

 

と手を上げたらなんと談話室の天井に翼の先端が当たってしまいました…………あー、はい。そうですよね。そっからも水が入ってきますよね…………

 

でも、安心してください。そんな私にも理解ない彼くんが!!!

 

そう、大きな音を立てすぎたせいでやってきたスネイプ先生にその状態を発見されて、そこでの騒ぎで部屋からでてきたことで私のせいだとばれました。いやー、寝ぼけているところにスネイプ先生の一喝はつらかったですね。頭にガンガン来ます。

 

ちなみにちょっとまえで地下とか湖のほうで爆発があったらしくて、他の生徒はみんな避難してたみたいなんですよ。うんうん、談話室にだれもいない謎が解けて良かったですね。全部繋がりましたね。

 

ということで観念しました。さすがにここまで証拠が揃うと誤魔化しようがないじゃないですか。大量の水、熱気、水蒸気、爆発音、そして私。完璧な構図です。なので全部話しました。話そうとしました。

 

さっきまで秘密の部屋に行ってたこと、だいぶ前に廊下にバジリスクがいたこと、ここまではまだ空気は普通?だったんですよ。

 

でもその次の説明で完全に止まりました。食べた、という一点で、全部の話がそこで固定されるんです。どういう意味か、なぜ食べたのか、本当に食べたのか、どこまで食べたのか、そこばっかり掘り下げられて、話が前に進まないんですよ。いやそこじゃないでしょうって。あれが怪物だとは思わなかったっていってるのに!!

 

もっと他に重要なところあるじゃないですか。攻撃とか湖とか、いろいろあったでしょうって。

 

途中から半分くらい諦めてました。

 

で、そのまま普通に怒られました。ええ、しっかりと。言葉の内容もそうですけど、空気が重いんですよね。ネチネチネチネチとなんかかんか言ってくるんですよね。だってあの時はつまみ食いしただけなのに!!!

 

あれです、理解できないものを前にしたときのやつです。呆れと警戒が混ざった感じの。いや、結果的に怪物いなくなってるんですけど。むしろ解決側じゃないですか私。ねえ、そう思いません?

 

あと日記の件なんですけど、あれは秘密の部屋に忘れたことにしました。だって説明面倒じゃないですか。日記に人がいて会話できて魔力で実体化してとか言ったら、絶対また止まりますよ。食べた以上に止まる気がするんですよ。なので、あの日記は秘密の部屋の入り方が書いてあるだけの日記ということにして、それは秘密の部屋で落としたことにしておきました。

 

あれ、ちょっと待ってくださいよ、今さら気づいたんですけど、そうなると私って秘密の部屋で意味もなく暴れたことになりません?いやいや、だって元々怪物を退治しに行ったわけじゃないですし、行ってみたらすでに食べられてたっていうか食べてましたし、そのあと日記にキレてブレス吐いて湖と繋げて、結果的に温水プールにしただけですよね?……あれ、やっぱりただ暴れてるだけでは?

 

まあいいです。細かいことは気にしない主義なので。ねえ、あなたたちもそうですよね?結果が大事なんですよ結果が。怪物はいない、被害もまあ、談話室含めて寮がちょっとプール兼サウナになったくらいで済んでますし。

 

ともあれですね、最終的には減点より加点のほうが多かったので、OKです。ここ重要ですよ。帳尻が合っていれば勝ちです。過程なんて飾りです。

 

それにしても……ああ、期末試験か。

 

嫌ですね。でも大丈夫です。私には愛しのトムがいますから。

 

いろいろ教えてもらいましょう。ええ、あの優秀なトムくんです。たとえ今ちょっと機嫌が悪くても、魔力を適量流せば多分機嫌も直るでしょうし。そうじゃないなら、日記を燃やすとでも脅せばいいですから。ねえ、そういう関係って大事ですよね。

 

ということで。二年生もこれで終わりです。……なんだかんだ…………ドラゴンにも勝てるとかいっていたロックハート先生の前でドラゴンになったり…………いろいろありましたけど。まあ、無事に終わったので良しとしましょう。

 

そしてなんと、なにより今年はホグワーツがほとんど壊れていないんです!!!壊したものといえば、クィディッチの競技場、ハグリッドの家、なんかの木、秘密の部屋とスリザリン寮。あとは………… あー、闇のうんたらの教室でロックハート先生に煽られて?変身したのと、温室でマンドラゴラにびっくりして鉢を放り投げたら屋根が壊れたくらいです。あれ?なんだか多いような気がしてきます。不思議ですね!!

 

 

 






じゃあまた!!
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