ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第24話 ドラゴン娘と危険生物

事故によってディメンターが何故か死んだ件は、そのまま事故として処理されることになりました。いやー、よかったですね。事故って便利な言葉です。だいたいのことが丸く収まります。丸く収まってない気もしますけど。ともかく、あれは事故です。事故でディメンターがホグワーツ特急に轢かれたんです。可哀そうに。

 

というか、これはダフネ経由で聞いたんですけど、私がディメンターから「アズカバンに来ないで欲しい」と言われたって噂が広まっているみたいです。えっ、ディメンターって喋れるんですか!?じゃなくて、そんなわけないでしょう!!!一瞬、笑うべきか迷ってしまいましたけど、看守側から出禁食らうわけないじゃないですか。

普通逆じゃないですか。入れられる側が拒否するならまだ分かりますけど。えっ、ほんとなんですか?あれ、もしかして私、ちょっとやりすぎました?

というか、私がパンツ見られてブチギレたという噂も流れてるってどういうこと?ちょっと待ってください、そんな話ありました?

 

いや確かにドラゴンになったときに色々ありましたけど、それとこれとは別問題じゃないですか。というか、そこ注目するところです?もっとこう、英雄的な部分とかあったでしょうに。評価軸がおかしいです。

私が大した理由なく暴れるモンスターだと思っている人が多すぎます。ひどいことに、魔法省は私が暴れ出したらどうしようもないから事故で処理したという噂まで広まってます。

まあ、まだなんの説明も受けてなかったからしょうがないね。とにかく 知らなかったことは無罪です。たぶん。

 

 

そういえば、そのルーピン先生は闇のなんとかかんとかの先生になって、なんとハグリッドが飼育学の先生に。

いやー、出世ですね。でも、どこかのバカドラゴンのせいで去年家が無くなってたから、今年はいいことあってよかったですね。ほんとに。誰のせいなんでしょうね。心当たりが全くありません。ひどいドラゴンもいたものですね。

それでですね、ハリーに守護霊を教えて欲しいと言われました。

へー、やっぱり便利そうに見えたんですかね。守護霊ちゃん。あれいいですよ。用事も頼めますし。精神的にも安定しますし。たまに不安定になりますけど。

てか、ロンとハーマイオニーも!?いやー、これはもう英雄として教えてあげるしかないでしょう。

後進の育成、大事ですからね。教育者の自覚というやつです。

ということで、さっそく指導に入ったんですけど。

「まずは幸福な記憶を思い浮かべてください」って言ったら、三人とも真面目に考え始めました。ああ、いいですね。素直で。こういうところを見習いたいです。

みんなあんまり幸せがない人生を送ってきたのかもしれません。可哀そうすぎます。私は思わず同情してしまいました。

ハリーはそれでも頑張りたいと言っていて、ロンは途中で諦めかけてました。ハーマイオニーは一日で分かるわけがないって怒ってましたけど、私は杖握って数日で出せたんですけどね。そういったら、ハーマイオニーは意地になってすごい勢いで練習してました。流石です。一日30時間練習するとか頭おかしいことをいってました。怖いです。

 

そのあと、占いの授業でセンスがないと言われる上に、今年死ぬと予言されました。びっくりですよね。何回か聞きなおしちゃいました。「殺すんじゃなくて死ぬんですか?」って。大事なところなので。

そしたらちょっと悩んでましたね。いや、そこ悩むところなんですか?って思いましたけど。最終的には友人まで失ってから死ぬって断言してましたけど。強気ですね。占い師って。

いやー、失礼ですよね。センスがないはまだいいとして、友達なくして死ぬって何ですか。

もうちょっとこう、オブラートに包むとかないんですか。大きな転機がありますとか。だいたいそれで済むじゃないですか。

思わず切れかけたところをダフネに抑えられました。危なかったですね。あのままいってたら占いの授業が実技になってました。主に破壊の。

私の大親友に免じて許しますけど、もし次そんなこと言ったらホグワーツごと吹っ飛ばしてやります。いや、さすがに本気ではないですよ?たぶん。規模の話です。もっと局所的にいきます。

 

クソ授業のことは忘れて、ハグリッドの授業です。いやー期待できますよね。なんにしろ、ハグリッドの授業ですから。教科書もかわいいペットみたいな教科書ですし、やっぱりセンスがあります。

なんでも今日はヒッポグリフとかいう誇り高い危険生物と触れ合うらしいです。いいですね、危険生物。慣れてます。去年食べたバジリスクも危険生物でしたしね。

まあ、それよりも全然安全そうな感じで、まあ、馬と鳥の中間くらいの生き物です。ケンタロスの鳥バージョンみたいなもんですかね。

で、ハグリッドが「まずは礼儀としておじぎをしてだな……」とか説明してたんですけど。

私が前に出た瞬間、ヒッポグリフがはいつくばりました。

いや、違います。おじぎじゃないです。完全に伏せです。というか、顔を上げようとしません。羽もなんかこう、体にぴったりくっつけて縮こまってます。サイズ半分くらいになってます。

……えっ、そんなに?

ちょっと待ってください、私まだ何もしてないですよ?むしろ礼儀を守ろうとして前に出ただけなんですけど。

ハグリッドも「お、おかしいな……」みたいな顔してましたし、周りもざわざわしてました。いや、ざわざわというか、ちょっと距離取られてましたね。なんででしょうね。

とりあえず一応、おじぎしてみたんですよ。そしたら、ヒッポグリフ、さらに地面に張り付くみたいに低くなりました。もうあれです。土に埋まりかけてます。防御姿勢としては過剰です。

……これ、もしかして私が悪いんですかね。

いやでも、何もしてないですし。ちょっとドラゴンになって暴れた過去くらいで、ここまで影響出ます?

ま、まあ評価高いってことですよね。

 

 

しょうがないんで、その後も他の子たちが順番に前に出ていったんですけど、なんかずっと私の方にむかってひれ伏してるんですよね。

というか、これ授業になってます?

ハグリッドも「お、お前ちょっと下がってくれ……」って言ってきましたし。いや、指導対象としては優秀だと思うんですけどね。完全服従してますし、かわいくて良い生き物です。

ドラコは調子に乗ってヒッポグリフさんを馬鹿にしてましたけど、正直これは言われてもしょうがないですね。だって授業になってないですし。原因がどこにあるかはさておき。

「こんなのただの臆病な鳥だろ」とか言ってましたけど、余りにうるさいので私がにらみつけたら、ドラコは逃げ出しました。

 

早かったですね。判断が。いや、いいと思いますよ。危険を察知して撤退するのは大事です。生存戦略としては満点です。これぞ危険生物への対処法、って私は危険生物ではないですし、飼育される気もないですけど…………。

それにしても、ひれ伏すヒッポグリフと逃げるドラコて、どっちがカッコ悪いですかね?

 

ということで、その日の授業はだいたい私が遠くに立っていることで成立しました。

新しい形の安全管理ですね。危険源を固定しておくことで、他が安定するという。

……あれ、これ逆じゃないですか?というかやっぱり私が危険生物あつかいですよね!!

 

 

 

 





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