ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

30 / 30
第29話ドラゴン娘と伝説の試合

なんと、皆さん。ついに来ました。あの伝説の三大魔法学校対抗試合が行われるらしいです。

 

いや、本当に。これが行われると知った瞬間から、胸がどきどきしてるんですよ。いや、瞬間からというか、生まれたときから憧れていた気もします。たぶん遺伝子に刻まれてるやつです。伝説って聞くとわくわくするじゃないですか。ねえ、しますよね?

 

大広間もですね、ものすごい盛り上がりなんですよ。みんなそわそわしてて、ざわざわしてて、誰もが呼吸しています。ええ、してました。すごいですよね。湖は水を揺蕩え、空は広く広がり、太陽からは直視できない光が放たれています。まるで、去年と同じような光景が偉大なるイベントを祝福しているかのようです。

 

いやー、来ましたね。運命の時が。

 

で、校長先生の話によるとですね、この三大魔法学校対抗試合っていうのは、かなり昔にやっていた、まあ率直に言うとヤバい催しらしいんですよ。死人も出るし危険だしで、一回中止されてたくらいの。

 

つまり、そんじゃそこらの軟弱者には務まらないということです。

 

……ねえ。

 

これ、もう私に出ろって言ってるようなものでは?

 

いや、だって条件ぴったりじゃないですか。危険、過酷、高い身体能力。ほら、全部当てはまってますよね。しかも優勝したら絶対人気者です。ここで何かしら派手に活躍すれば、去年から流れているラシアンナは怖いみたいな意味不明な噂も払拭されるに違いありません。

 

ねえ、皆さんもそう思いますよね?

 

……え?

 

間違いなくなくなるって、そう、その通り、流石は私です。これはもう出るしかありません。

 

 

 

ちなみに、この三大魔法学校対抗試合っていうのは、ホグワーツ以外にも学校が来るらしいです。なんか、おしゃれな名前の学校と、あと北のほうから来る、うんとかそんな感じの名前の学校です。難しいですよね外国語。

 

で、そのおしゃれ学校のほうなんですけど。

これがまたすごかったんですよ。

なんと、ペガサスに引かれた馬車で来たんです。

 

いや、かっこよくないですか?

 

みなさん知ってます?ペガサス。

 

ユニコーンほどではないですけど、結構おいしいんですよ。飛ぶ生き物って筋肉が締まってるので、噛み応えがあるんです。特に脚まわりが良い感じで。まあユニコーンみたいな神秘的な甘みはないですけど、普通に良質なお肉寄りですね。

 

なので、ちょっと期待しています。試合内容にペガサス狩りとかないですかね?あると嬉しいんですけど。ねえ、どう思います?

 

 

 

ちなみに、もう片方の学校は船で来ました。

巨大な船です。湖から出てきました。……船って食べられないんですよね。なので、ノーせんきゅーです。

 

 

あと面白いのがですね、おしゃれ学校のほう、女の子がめちゃくちゃ多いんですよ。なんか全体的にきらきらしてて、いい匂いがして、歩くだけで周囲の空気が整ってる感じです。

 

船のほうにいるクラムっていうのが、なんとワールドカップで負けた人らしいんですよ。それでも人気があるとか、よく分からないですよね。いや、勝ったなら分かるんですよ。英雄ですし。でも負けたのに人気って、どういう理屈なんですかね。顔?雰囲気?ねえ、皆さん分かります?私はよく分かりません。

 

まあ、ロンが天才って言ってたので、多分そうなんでしょう。ロン、クィディッチの話になると急に詳しくなりますし。普段はだいぶあれなのに。

 

そうそう、それでですね。ここからが大事なんですけど。

 

私の杖って、クソデカいんですよ。

 

いや本当に。

 

普通の人の杖ってもっとこう、細くて軽くて、さっと取り出してぴしっと構える感じじゃないですか。でも私のやつ、長いし太いし重いんです。初めて見た人、大体一回固まりますからね。それ杖なの?みたいな顔しますし。

 

で、正直ちょっと恥ずかしかったんですよ。

 

いやだって、みんな普通サイズなのに私だけ明らかに武器みたいなんですもん。しかもロンとか、そんなでかいの必要なのかみたいなこと言ってきますし。失礼ですよね。必要だからこうなってるんです。

 

ところがですよなんと船学校の人たち。クソデカい杖を持ってるんです。

 

いやーーー。来ましたね、私の理解者。

 

そう、あの人たち、分かってるんですよ。

 

杖っていうのはですね、魔力を流す道具なんです。で、魔力っていうのは強ければ強いほど流量も必要になるじゃないですか。つまり、大きい方が強い。単純明快です。ねえ、合理的でしょう?

 

なのにホグワーツの人たちときたら、細い棒切れみたいなのを振り回して扱いやすさがとか繊細な制御がとか言ってるんですよ。違うんですよ。火力です。まず必要なのは。

完全に同じ思想です。

 

クィディッチの凄腕君――クラムといい、杖の作りといい、あの学校は絶対まず強く殴れることを重視してます。分かりますよ。握った瞬間に伝わってきます。あっ、こいつら、折れないし燃えるし重いのが好きなんだなって。それに、なんか火も吹いてました。

分かったかね、ロン君。これが強者の世界です。

 

 

 

 

 

 

そうそう、ところで、その試合って結局なんなんですかね。いや、伝統だとか名誉だとかは分かるんですけど、具体的に何するんですかって話ですよ。校長先生たちはやたら重々しい顔で永久の栄光とか言ってましたし、なんかすごそうな感じではあるんですけど。永久ですよ?永久。そんな長持ちする栄光、ちょっと欲しくないですか?ねえ、欲しいですよね。

 

で、説明によると、三つの課題があるらしいんですよ。課題。ここだけ聞くと嫌な予感しかしませんよね。私、最初超長いレポートを三本提出とかそういうのかと思ってちょっと震えましたもん。いや、あれが一番危険ですよ。精神的に。間違いなくハーマイオニーが優勝しますし。あの人、レポートになると急に殺気立ちますからね。

 

でも安心してください。幸いなことに危険らしいです。

 

いやー、良かった。ほんとに良かった。

 

危険なら私にも勝機があります。火を吹けば解決する可能性がありますし。レポートだと火を吹いた瞬間に減点ですからね。理不尽ですよ。

 

そうそう、それでですね。

 

参加する人は炎のゴブレットっていうのが決めるらしいです。

 

いや、名前からして嫌な予感しかしないですよね。

 

あ、ちなみに言っときますけど、ゴブレットっていうのはゴブリンの親戚ではありません。最初ちょっと期待したんですけど違いました。どちらかというとコップの親戚です。

そうです。くそ帽子に続いて。今回はくそコップの登場というわけです。

 

いやほんと、この学校、なんで意思を持った物体好きなんですかね。帽子といい鏡といい日記といい、喋るもの多すぎません?落ち着いてほしいです。いや、コップはしゃべらないのかな?まあいいや。

 

で、その炎のゴブレットなんですけど、見た目としては炎がついてるコップです。本当にそのままです。青い火がぼうぼう燃えてて、その中に名前を書いた紙を入れると立候補扱いになるらしいんですよ。

 

……いや。

 

自己申告制なんですね。もっとこう、神秘的に勝手に選ばれる感じかと思ってました。でもまあ、燃えてるコップに名前を食べさせるっていうのは、それはそれで格好いいです。ちょっと好きです。

 

ちなみに、なんか年齢制限があるみたいで、小さい子は駄目らしいです。何歳だったか忘れましたけど、安全のためだとかなんとか。

 

……安全。

 

いや、死人が出る危険な大会なんですよね?今さらそこだけ安全気にするんですか?

まあいいです。

 

少なくとも、私にはあんまり関係ない気がしますし。私以上に危険に強いタイプも少ないですからね。

 

 





高評価ってのをしてくれると、多分くそコップも私の力に恐れおののくはずです。ぜひ私をほめたたえましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

銀髪美少女お嬢様(ワケあり)のホグワーツ生活実践編(作者:トリスメギストス3世)(原作:ハリー・ポッター)

激重過去持ち半吸血鬼美少女▼カティア・アシュリーが、元気にホグワーツ生活を送るだけの話▼主人公はハリーと同学年です


総合評価:2617/評価:8.81/連載:19話/更新日時:2026年05月19日(火) 10:21 小説情報

ハリー・ポッターと上位者の娘(作者:アーマウニー)(原作:ハリー・ポッター)

ヤーナムにて果てしない狩りの果てに上位者となったクリスティーナ・ブラウン。▼ある日彼女のもとに届いたのは聞いたこともない学校からの入学許可証だった。▼ホグワーツ魔法魔術学校。▼より良い存在となるため、赤子を抱くため、何よりも好奇心を満たすため。彼女は''神秘''ではない新たな世界へ身を投じる。▼(初めての投稿となる為、非常に粗…


総合評価:1426/評価:8.28/連載:10話/更新日時:2026年04月30日(木) 13:35 小説情報

ハリー・ポッターと予言の少女(作者:桜寝子)(原作:ハリー・ポッター)

【ゆるいあらすじ】▼ハリーポッターの世界に転生しちゃったTS美少女が、原作との差に悩んだり胃を痛めたり、お色気担当にされたりしながら必死に頑張って成長していくお話。▼尚、身体は全然成長してくれないのでロリっ娘。頑張れ。▼【真面目なあらすじ】▼未来を知る少女アリスは、厳しくも温かい魔法の世界へ旅立った。▼ちぐはぐな自分に悩み、変わりゆく流れに悩み、それでも彼女…


総合評価:7084/評価:8.8/連載:56話/更新日時:2026年05月08日(金) 09:00 小説情報

TS転生ポッター妹(作者:一死二生)(原作:ハリー・ポッター)

気が付いたらTS転生した上にハリーポッターの妹だった。▼なってしまったものは仕方ないので、せっかくだし魔法界を楽しもうと思う。▼ドラゴンとか飼いたいよね。▼※クロスオーバーは念のためです


総合評価:2636/評価:8.24/連載:7話/更新日時:2026年05月02日(土) 14:19 小説情報

本好きの魔女、闇の帝王を読書仲間にする。(作者:bookworm)(原作:ハリー・ポッター)

本が好きなのに、司書になる目前で死んでしまった本須麗乃。何故かハリーポッターの世界に転生するも、身体は虚弱で10年も生きられないと言われてしまう。▼『本好きの下剋上』の主人公がマルフォイ家の娘として転生して本狂いとして周囲を振り回していくお話。▼※闇の帝王は読書仲間です。▼アズカバンの囚人編(ブラック家の当主編)完結済▼炎のゴブレット編スタート


総合評価:6372/評価:8.8/連載:61話/更新日時:2026年05月20日(水) 12:04 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>