ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第34話 ドラゴン娘の交渉術

そういえば、ダンスパーティーの記憶ってあんまりないんですよね。いや本当に。なんか途中からふわふわしてたというか、気づいたら終わってたというか。たぶん緊張してたんだと思います。あと、ヒールって難しいです。あれで戦えって言われたら無理ですよ。

なので後から聞いた話が多いんですよね。

 

まず、ハーマイオニーがクラムとめちゃくちゃいい感じだったらしいです。ロンが変な顔してましたし。しかもハーマイオニー、すごい綺麗だったんですよ。普段の感じと違って髪とかふわふわしてて、おしゃれな人類って感じでした。やればできるんですね。

 

あと、私はハリーの足を何回か踏んだらしいです。いや、しょうがなくないですか?ドレス長いし、動きづらいし、しかも回れって言われるんですよ。無理でしょう。でもハリーは全然怒ってなくて、大丈夫って感じで笑ってました。優しいですね。親友ポイント高いです。

 

ダフネには妙にかわいがられてたっぽいです。なんか髪直されたり、ちゃんと歩けてるじゃないみたいに褒められたり。たまにあの子、私を大型犬みたいに扱いますよね。

 

ロンには驚かれました。お前そんな感じだったのかみたいな顔してて失礼です。普段からかわいいでしょうが。

 

まあでも、ドレスは楽しかったです。我ながら結構かわいかったと思うんですよね。鏡見たときちょっと「おっ」ってなりましたし。なので皆さんももっと褒めてください。褒められて伸びるタイプなので。

 

 

でもちょっと寂しいこともありまして。最初はクラムとかフラーとか、ペガサス学校や船学校の人たちとも普通に話せそうだったんですよ。他校の友達できるかも!って感じだったのに、第一の課題以降、なんかずっと遠巻きなんですよね。

 

いや、そんな変なことしました?

 

ちょっと観客席崩れたり、ドラゴンが怯えたり、地形変わったくらいじゃないですか。

なのに、廊下で会うとちょっと距離取るんですよ。フラーも最初は普通に話してくれてたのに、最近ちょっと引きつった笑顔ですし。クラムですら警戒してる感じです。

……なんでですかね。

 

 

 

まあ、気を取り直して第二の課題です。

 

あんまり暴れ回るなとか破壊行為を慎むようにと言われたので、おとなしくしようとは思うんですけど、課題の内容が分かんないので難しいですよね。

 

そう、多分ハリーたちは何となく何の課題か知ってる気がするんですよね。なんか最近ずっと準備してるんですよ。ハーマイオニーとごちゃごちゃ相談してたり、変な本読んでたり、ハリーなんて水辺を見ながら真顔になってたりして。てか、まあ多分湖系だとは思うんですよね。だって、なんか変なの作ってるし。

 

ということで課題当日です。

 

多分私だけ何にも知らない中で課題発表。

 

それはなんと、水中人にとらわれた大事な人を助け出すこと。それも四人が湖の底に捕まってるらしいんですよ。それを助ければOKらしいです。あと、大事な人って誰なんですかね?

 

……いや。なんで?

 

普通に怖くないですか?湖の底でなんかちょっとあれば人質死んだりしないですかね?

まあ、聞く限りでは呪文で保護されてるっぽいので、すぐ死ぬわけではなさそうなんですけど。でもだからって湖の底に潜りたいかって言われると全然そんなことないです。

 

しかもですね、三人とも服脱ぎ始めたんですよ。

 

いや正気ですか?湖ですよ?寒いでしょう?

 

しかも深いし暗いし絶対変な生き物いますし。私は断固反対です。というか、湖の水が押し寄せてくるの、秘密の部屋で二年前にやったんでもうこりごりなんですよ。あれ本当に嫌でした。

 

で、そこでですね。私の素晴らしい脳みそが天才的なひらめきを得ました。

 

そう!そもそも、湖に潜る必要なくないですか?

 

だって、人質を捕まえてるのって水中人なんですよね?ならそっちを脅せばいいんですよ。なんでわざわざこっちが寒い思いをして潜らないといけないんですか。交渉って大事でしょう?

 

というか、水中人側が悪いですよねこれ。なら、なめ腐った水中人を脅して人質を返させればいいんです。

 

合理的です。

 

あと、ハリーはなんか変な昆布かじってました。正気ですか?どうやってヒント解いたのか知らないですけど、絶対ハーマイオニーが関わってます。あの人そういうの好きそうですし。

 

ということで。

 

とりあえずドラゴンに変身して舞い上がります。まずは威嚇射撃です。

ちゃんと沈んでる場所から外してますよ?配慮できますからね私は。上空からブレスを連射して、水中でしっかり衝撃が広がるように撃ち込みます。最近成長してるので、初速調整とかもできるんですよ。

 

 

ボン。ボボン。ボカァン。

 

いやー、気持ちいいですね。

水柱がどんどん上がって、湖面が揺れて、空気まで震える感じ。さすがに湖底までは届いてないと思うのでセーフです。そこまでやるにはもうちょっと本気が必要なので。

 

で、そんな感じでやってたらですね。呆然と立ち尽くしてるハリーが見えました。いや、潜れよって感じですよね。試合放棄ですか?それとも私みたいに秘策でもあるんですかね?

 

 

 

次の瞬間、急に校長先生からなんか魔法が飛んできて、私の身体がぐいっと後ろに引き戻されたんですよ。いや、びっくりしました。空中で急に拘束されるのって普通に怖いです。危ないじゃないですか。もし私がバランス崩してたらどうするつもりだったんでしょうね。

 

うわぁなにするんですか。これは明らかに不正です。

 

いや本当に。だって課題中ですよ?しかも私はちゃんと水中人側への威嚇という極めて合理的な手段を取っていただけです。なのに急に止めるとか、もはや水中人側への肩入れでは?っていうか、そもそも湖に潜るなんていう原始的解決法を強制するほうがおかしいんですよ。

 

で、そこでふと観客席のほうを見たんです。そしたらですね。なんかめちゃくちゃドン引きしてるんですよ。

 

いや、なんでですかね?

 

みんなすごい顔してました。何人か普通に立ち上がってましたし、先生たちもざわざわしてましたし。実況の人なんて途中から声裏返ってましたからね。

 

いやでも、よく考えてみてくださいよ。私はちゃんと配慮してたんです。ブレスも湖底には届かないように調整してましたし、真上から撃ち込んで影響範囲を狭目にしています。かなり知的な攻撃です。

 

それなのに校長先生には怒られましたというか、注意されました。そんなにですかね。ちょっと熱風と衝撃波と爆発が連続しただけなのに。

 

 

 





私悪いですかね?悪くないと思ったら評価でも入れてください!









主人公のドレス姿のイメージです。
※AI生成画像


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