ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第39話 ドラゴン娘と復活していた帝王

皆さん、聞いてください。ものすごくびっくりすることがあります。なんと、なんと、闇の前帝王が復活したかもらしいです。いやー、びっくりですよね。

 

なんというか、一瞬だけ闇の印みたいなやつが濃くなったらしいです。

 

はい、意味不明ですね。

 

やっぱり校長先生ってボケていると思いませんか。私にすら分からないような話し方で誰が理解できるのか…………そろそろ引退を勧めたい。ラシアンナです。

 

まあ、そんな感じで、とにかくいろいろありました。本当にいろいろです。

例えばですね。

 

ムーディー先生、あーあの、怖い感じの先生。その人が全裸でトランクに入って出られなくなっていました。

……。

いや、本当に説明を受けても意味が分からないんですよ。別に特殊なプレイをしていたわけではないみたいです。

 

というか、なんか、今まで授業していたムーディー先生は偽物で、本物はずっとトランクの中に閉じ込められていたらしいんです。しかも全裸。いや、なんで全裸なんですかね。服くらい着せてあげません?

 

で、先生たちが大騒ぎしながらムーディー先生を救出していたんですけど、私は途中からこれもう何を見せられてるんだろうって気分になってました。

 

あと、なぞのおじさんが迷路で頭に強い衝撃を受けて死んでいました。死体が結構燃えていたので特定が大変だったみたいです。怖いですね。

 

いや、でもしょうがないでしょう。迷路でおじさんがうろついているとは想定外ってやつです。そりゃフリペンドくらい撃ちますって。

 

ただ、どうやら普通の人間に壁を吹き飛ばせるレベルのフリペンドを連射すると、結構危ないらしいです。うーん。勉強になりますね。なにしろ、あんまり呪文に光がでないのと、弾速が結構あるので躱せないのだとか…………。大変ですね。

 

 

 

そして、墓地でのことですけど、私は結構頑張ってごまかしたんですよ。本当に。だって、墓地で起きたことを全部そのまま話したら絶対怒られるじゃないですか。なので私はかなり慎重に言葉を選んでいたんです。

 

鍋があったとか、混乱してよく覚えてないみたいな感じで。かなりいい線いってたと思うんですよ。校長先生も途中まではそれっぽかんじで聞いているみたいな感じでしたし。

なのにハリーがベラベラしゃべるんですよ。本当に。全部。

 

ラシアンナがネズミ男を攻撃したとか、鍋から現れた存在を食べたとか。

やめてください。親友でしょう。しかも、それをお母さんの前で!!!

 

酷い。酷すぎる。

 

いや本当に、あの瞬間の空気はやばかったんですよ。お母さん、最初は静かに聞いてたんです。静かに。ものすごく静かに。でも、お肉を食べた話あたりから、なんか部屋暑くなってきたんですよね。

 

怖い。

 

ドラゴンって怒ると周囲の温度上がるんですね。初めて知りました。私でもここまで熱くならないですよ。クールダウン、クールダウン。

 

というか、ハリー意外と意識あったんですね。私はてっきり、頭抱えてうなってたし、半分くらい気絶してたのかと思ってたんですよ。だからハリーは錯乱状態だったって方向で押し切ろうとしてたんです。墓地で精神的ショックを受けて記憶が曖昧でとか、混乱して幻覚を見ていた可能性もあってみたいな感じで。

 

なのに、ハリー、妙に冷静なんですよ。そのせいでめちゃくちゃ整理された証言をするんです。

 

いや、なんでそんな冷静なんですか。あなた頭抱えて苦しんでたでしょう。

 

しかも、私より説明うまいんですよね。ひどくないですか?私はなんとか事故ですって方向に持っていこうとしてるのに、ハリーが横から全部具体的に補足していくせいで、どんどん状況が最悪になっていくんです。

 

校長先生なんて途中から完全に頭抱えてましたし、スネイプ先生は胃痛みたいな顔してましたし。マクゴナガル先生なんてなんということですか……って顔してました。いや、私だってなんということですかって思ってますよ。

 

で、お母さんは最後まで一言もしゃべらなかったんですよ。

……。いや。そっちのほうが怖い。

 

 

それで、いろんな状況とか何やらかんやらの証拠とか、あとトム・リドルっていう名前から、私が食べたお肉は元帝王だった可能性が高いらしいです。

 

……。

 

意味分からないって思いますよね。私もそう思います。

 

いや、だって普通そんなことあります?優勝カップに触ったら墓地送りにされて、鍋から出てきた怪物を食べたら、それが闇の帝王でしたって。話として雑すぎるでしょう。

 

でも、先生たちは妙に真剣なんですよね。校長先生なんて途中からやはり……みたいな顔してましたし。いや、やはりじゃないですよ。もっと驚いてください。

 

私なりに順を追って説明するとですね。

 

まず、トム・リドルってのは元帝王の本名らしいです。ちなみに、元帝王のお父さんもトム・リドルで、あの墓は元帝王父のものらしいですね。いやー、ややこしい。テイオーの父ってルドルフとかそういう感じじゃないんですね。もっとこう、元帝王っぽい名前じゃないんですか。トムって…………。あと帝王の父親はマグルらしいです。

 

というか、あの日記。元帝王のものだったんですかね。

 

へー。

 

いやー、今思うと納得です。性格悪かったですし。やたら偉そうでしたし。秘密の部屋だの支配だの、なんか面倒くさいことばっかり言ってましたし。あと、やたら私を洗脳しようとしてきましたし。

 

でもですね。あの元帝王。私にレポート教えてくれてたんですよね。

 

……。

うーん。

 

なんか急に親近感湧いてきました。いや、今度瓦礫の捜索しないとですね。

 

で、どうやら、あの鍋ってのは帝王復活の儀式みたいなんですよ。帝王ゆかりのものをいろいろ入れると帝王ができるらしいです。

 

すごい技術ですよね。鍋がお肉になるって…………。

 

なんで魔法界って、そういう無駄に高度な技術を変な方向にばっかり使うんですかね。もっとこう、料理とか農業とかに応用できるでしょう。自動でローストビーフ生成する鍋とかあったら絶対便利なのに。

 

しかも、説明を聞く限りだと、あの鍋に入ってたのって、元帝王父の骨とか、元帝王の部下とか、ハリーの血とか、なんかそういうのらしいんですよ。

 

いや。衛生観念どうなってるんですか。そりゃ変な怪物も出てきますよ。入れたの私ですけど。

 

あとですね。先生たちが肉体を再構築していたみたいな説明してたんですけど、私はそこが一番気になりました。

 

だってつまり鍋から肉が生えてたってことですよね?……。やっぱり料理では?ということで料理系ドライブを名乗ろうと思います。よろしくお願いします。

 

 

 

ちなみに、帝王は今は多分、魂のカスみたいになっていて、幽霊にもなれないし、人間にもなれない何かみたいと推測してるのだとか。なんかこう、死んだけど死んでない、存在してるけど存在してないみたいな説明をされたんですけど、難しすぎて途中から眠くなってきました。

 

でも、要するに、元帝王ってすごくしぶといらしいです。

 

いやー、納得ですね。あの鍋から出てきた時も、なんか妙に生命力ありましたし。味も濃かったですし。普通の生き物じゃない感がすごかったです。

 

でもすごく元帝王っておいしいんですね。

 

なんか、食べた瞬間に身体の奥まで熱が流れ込んでくる感じで、ちょっと元気になったんですよ。魔力も増えた気がしますし。うーん、高級食材。食べてからずっと調子がいいんで、効果時間も長めです。

 

 

ということはですよ。元帝王の部下のデスイーターもちょっとおいしい可能性ありますよね。

 

だって、あの人たちも闇の印とか入ってるんですよ?絶対なんかこう、味が濃そうじゃないですか。燻製っぽいというか。いや、まだ食べたことないので分かんないですけど。

 

で、元帝王は私が食べちゃったんですけど、なんか謎の魔法でまたそのうち復活するみたいです。楽しみですね。

 

ということは元帝王資源の枯渇は心配しなくていいってことみたいですね。

 

えっ、違う?

 

いやでも、実際そうでしょう。今回も魂のカス状態から鍋で戻ってきたわけですし。つまり、理論上は何度でも食べられるってことでは?

 

 

……校長先生、なんでそんな顔するんですかね。

 

 

 

 

あとですね。ハリーと元帝王は、互いに殺しあうという予言をされているらしいです。笑えますよね。なんですか予言って。いや、本当に。

 

急に七月の終わりに生まれしとか言い始めるんですよ。なんか詩みたいな感じで。びっくりしました。って言ったら、校長先生がめちゃくちゃ真剣に予言の解説を始めたんです。

いや。そういうの信じるタイプなんですか!!

 

もっとこう、占いなんて気にするものではないよって言う側だと思ってました。まあでも占い学なんてのを授業としてやっているのをみるに、そういう人なのかもですね。

 

しかもハリーも真面目に聞いてるんですよ。いや、だめでしょう。そんなお前は宿命の戦士だみたいなの真に受けたら疲れますって。

 

というかですねよく考えたら帝王ってハリーと戦う前に私が食べちゃったんですよね。

 

……。

 

予言。めちゃくちゃでは?

 

いや、本当に。宿命の決戦とか言われても、その前段階でドラゴンにかじられてるんですよ。そんな締まらないことあります?多分、予言した人も想定してなかったと思います。

 

予言なんて信じなければあたらないものですよ。

 

そういえば、ハリーが新しい帝王ってわけじゃないみたいですね。どうやら違うらしいです。

 

まあ、よかったですね。

 

ハリーって、なんというか、帝王向きではないですし。優しいですし。闇の帝王ってもっとこう、悪のカリスマみたいな感じじゃないですか。

 

ということはですよ。帝王を最後に食べた私が第二代闇の帝王って感じですかね。

 

うーん。

 

いや、響きはちょっとかっこいいんですけど、闇っていうのが微妙なんですよね。なんかじめっとしてますし。私はどっちかというと、光の帝王とか、炎の帝王あたりでいいんですけどね。なんか明るいですし。あと燃えてますし。

 

それにしても、私を見るために、傷に手を当ててアピールするのやめませんか。私に傷アタックは多分聞かないです。えっ、私を見ると傷に違和感を感じる……………………それって恋?あっ、ちがう。はい、そうですか。

 

 

 

それにしても、最近ちょっと扱いが酷いんですよ。なんか先生たちが、私を見るたびに何も食べていませんね?みたいな確認をしてくるんです。失礼ですよね。いや、食べてないとは言いませんけど。

 

あとですね。フリペンドを連射するのは禁止になりました。

 

いやー残念。

 

私は結構気に入ってたんですよね。扱いやすいですし、火力ありますし、連射すると大体の問題が解決しますし。でも先生たち曰く、壁に穴が開く威力を人間に連射してはいけないらしいです。

 

 

うーん。まあ、それはそう。

いや、私も知ってはいたんですよ?壁に穴が開く威力を連射すると死ぬって。なので、許されてる死の呪文みたいな感覚で使ってましたし。

 

なんかいい呪文探しといてくれます?

 

 

 





あー、大変そうだと思ったら感想とかいうのでも書いといてください。はぁ。
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