ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第42話 ドラゴン娘とガマガエル

ということで、その特別教育とやらの初回の日です。

 

いやー、楽しみでしたね。

 

ついに魔法省公認で、私の優秀さに合わせた特別カリキュラムが始まるわけですから。もしかしたら高度な魔法訓練とか、ドラゴン関係の国家資格とか、そういう感じかもしれません。うーん、流石に国家機密級ブレス制御講座とかだったら困りますね。忙しくなっちゃいます。

 

そんなことを考えながら指定された部屋に行ったんですけど。

 

入った瞬間。空気が嫌でした。

 

なんというか、甘ったるい匂いがするんですよね。部屋中ぴんく色ですし、変な猫の皿とか並んでますし。落ち着かないです。森の湿地帯に咲いてる毒花みたいな雰囲気があります。わかりますか?

 

そして、その中央に座っていたのが、例のガマガエル先生、たしかアンブリとかいうやつです。

 

ガマガエルなのに満面の笑みでした。怖いですね。食べたらおなか壊しそうです。そもそもカエルは蛇の食べ物なので、ちょっとイマイチですよね。

 

 

しかも、椅子に座るよう促されたので素直に座ったんですけど、そのあとずっと変な笑顔で私を見てくるんですよ。怖いです。獲物を飲み込む前のカエルってこんな顔するんですかね。

 

それで、最初は普通っぽかったんです。

 

あなたは特別な生徒ですとか、少し普通の生徒とは違う傾向がありますとか。あー、やっぱり才能が隠し切れてないんだなぁって思いました。

 

ところが。途中から妙な方向に話が進み始めたんですよね。

 

なんか、理性の制御とか、衝動性とか、危険な反人間的性質とか言い始めて。

 

うーん?ってなってたんですけど。

 

そのあと言ったんですよ。あのガマガエル。

 

私のことを人間未満の半獣って……。

 

怒ってます。私は怒っています。いや、本当に。

 

ドラゴンをその辺の獣と同列に扱うとは許せません!!!!!

なんというクズ教師でしょう。ドラゴンを下等生物みたいに言ったのはダメです。完全にアウトです。

 

私は椅子から立ち上がりました。アンブリはまだ何か喋っていました。矯正だの教育だの、危険個体だの。

 

あーもうダメですね。この人、ドラゴンの偉大さを全く理解していません。

 

しょうがないので分からせることにしました。

 

一気に変身します。

狭い部屋の中で急激に膨れ上がる身体。天井が悲鳴みたいな音を立て、壁が軋み、家具が吹き飛ぶ。ピンク色のカーテンが裂け、猫の皿がまとめて砕け散りました。

 

アンブリの顔から笑顔が消えます。

 

遅いです。

そのまま、至近距離で咆哮。部屋そのものが揺れました。

 

窓ガラスが全部砕け、机がひっくり返り、本棚が壁ごと崩れる。廊下の向こうから悲鳴も聞こえましたけど、まあ気にしないことにします。

 

私はただドラゴンの偉大さを伝えたかっただけですから。そして、そのまま翼を広げながら部屋を半壊させていると。

 

アンブリッジは気絶していました。

 

うーん。ちょっと早すぎません?まだブレスも吐いてないんですけど。これで偉大さを理解したんでしょうか?これでも私はかなり手加減していたんですよ? 

 

といことで、翼でツンツンつついて、叩き起こしてもう一度咆哮します。うん、これで偉大さが分かってくれると良いんですけど。

 

 

 

 

でも、まあ結果的には、安全性が分かったらしいです。対話の勝利です。じっくり話せば分かってくれると思ってました。それにしても、私へのすんごい教育の方はどうなるんでしょうか。

 

スネイプ先生とか校長先生とかにいろいろ怒られたんですけど、そこにアンブリッジが来てなんかふらふらしながら「きょ、教育の必要はないようですね……」とか言って帰っていきましたし。魔法省に。

 

うーん、分かってくれたみたいで良かったです。やっぱり対話って大事ですね。皆さんもなにか問題があったら対話で解決しましょう。

 

 

お母さんも褒めてくれましたし、私って成長できてますよね!

 

 

それに対してハリーは、なんというか、物事を暴力で解決しようという感じが強いんですよね。いや、人のことは言えないって顔をしないでください。私はちゃんと対話を重視しています。ブレスとか咆哮とかで意思疎通を図っているだけです。

 

でも、ハリーは違うんですよ。

 

なにしろ、何を血迷ったのか、闇の帝王復活や身近な脅威に対抗するために訓練するとか言い出してたんです。たぶん、アンブリがやる予定だった授業がほぼ自習になっていたので。

 

いやー。意味が分かりません。

 

何に訓練がいるんですかね。だって赤ちゃんハリーに負けてるんですよ。しかも、その訓練内容も、みんなで呪文の撃ち合いとか、防御の盾の呪文の練習とかなんですよ。

 

うーん、地味。いや、大事なんでしょうけどね?

 

当然みんなすぐに飽きちゃいました。そんなことをやる場所もないですしね。それに闇の帝王が復活したら、私が優先権がある気がします。予言とか関係なしに、最後に触った私に所有権ないですか?

ということで、訓練しても無駄ですよ。私が先なので。

 

それにしても、最初にやるのが炎を防ぐための盾の呪文を練習するっていやに具体的ですね。私も炎をよく使うので、やっぱりその制御は大事ですよね。

 

うーん、たしかに今のハリーって、その辺のデスイーターには普通に負けそうなんですよね。デスイーターさんたちって普通に殺しに来ますからね。もっと頑張ってほしいところです。というか、帝王ってあんまり強くないんですかね。部下が強いタイプの王様なんですかね。

 

 

そういえば、この前お母さんから衝撃的な話が出てきました。

 

なんとあの私が最後に食べたデスイーターさん。実は遠い親戚らしいです。

 

……。

 

うーん、そんなことあります?

 

いや、世界って狭いですね。

 

なんでも、かなり昔に血筋がつながってるとかなんとか。ああいう家系って、大昔まで遡るとだいたいどこかでつながってるらしいです。

 

まあ、お母さん自身はどうでもいいって言ってましたけど。あと、シリウス・ブラックも親戚なんだそうです。えっ、あの犬?って思いましたけど、ブラック家って結構有名らしいんですよね。シリウス本人は家を飛び出したらしいですけど。

 

うーん。

 

まあ、大昔の話らしいので、あんまり気にしなくていいとも言われました。

 

 

 

 

そういえば、この間ハリーと一緒にホグズミードに行ったんですよ。

 

いやー、友達っていいものですね。休日に一緒に出かけるとか、かなり高度な友情イベントだと思います。

 

ちなみに出発前、なぜかダフネにはものすごく優しい笑顔で送り出されました。なんというか、ほほえましい物を見るというか、うーん。まあ服とかいろいろ手伝ってくれたのには感謝してますけど…………。

 

最近、スリザリンでも同級生から頭を撫でられたりするんですよね。

なんなんでしょうか。私はそんなに小動物っぽいでしょうか。まあ、嫌ではないのでいいんですけど。

 

逆に怖がる同級生も多いので、まあいいとしてあげます。私は器が大きいので。

 

そんなことを考えながらホグズミードへ向かい、三本の箒でバタービールを注文したんですよ。私が目一杯ジョッキを掲げると、ハリーも苦笑しながら付き合ってくれて。

 

あ、そして、そう、去年のこととか喋ったんですよ。そう、三大なんとか試合とか、墓地とか。親友との二人でのイベントって良いですよね。あと、ダンスもしましたし。

 

こうして友達とおしゃべりしながらバタービールを飲めるんだから、人生は素晴らしい。

……と思っていたんですけど。

 

ハリーが酷いんですよ。

 

さっきまで私と楽しく話していたのに、なんかやたら周囲を見ているんです。

 

しかも、よく観察すると女の子を目で追ってるんですよ。

 

そういうお年頃かもですけど…確かにあのチョウとかもそれなりに綺麗ですしね。

 

でも、今は私と話してるじゃないですか。

 

親友との時間ですよ?失礼ですね。

 

それに、私だってあんまり大きくなってるわけではないけど、客観的にも可愛いと思うんですけど。違いますか、違うと言ったら焼き殺します。どうも、天下の美少女ドラゴン、ラシアンナです。

 

ということで、とりあえずジョッキで頭を軽く小突いておきました。そう、結構良い感じの力加減が出来たんですよ。親友を殴り殺すわけにはいかないですしね。

なんというか、ハリー相手だと力加減がしやすい気がします。どこかつながっている気もしますし、これが友情の絆ってやつですかね。

 

 

 

 

まあでも、それよりも大変なのは、ふくろう試験っていう恐ろしい試験です。

 

皆さん、知ってます?なんか、将来が決まるらしいです。また予言ですかね。って思ったら、魔法省に入るにはここを落とすとやばいとか。

 

怖すぎません?

 

しかも、教科数が多いんですよ。呪文学、防衛術、変身術、薬草学、魔法史、天文学……いや、こんなに覚えられるわけないじゃないですか。

 

皆さん、それぞれ教科を担当して私に答えを教えてくれませんかね。呪文学あたりから既に怪しいんですよ。

 

というか、呪文って毎回名前が似てません? もっと分かりやすくしてほしいです。殆どの呪文は使わないのに。

 

魔法史なんてもっと酷いですよ。知らないおじさんの名前と年代が延々出てくるんです。しかも先生が幽霊なので眠気がすごい。一回、本気で寝てたら夢の中でも講義をされる夢を見ました。最悪です。

それに、たまにうちの先祖のいわれなき悪行とか出てきたりするので…………。ダイアゴン横丁襲撃ってなんなんですかね…………。

 

そんな感じで、周囲に助けられたり、助けられなかったりしながら、どうにかこうにか五年生も終わりました。

 

成績?

 

……。

なんのことでしょうかね?

 

 

 

 





みなさんも感想で対話をしましょう。対話は大事ですよ!!
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