ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第43話 ドラゴン娘の六年生

皆さん!!六年生になりました。

 

うーん、楽しかったホグワーツ生活も残りあと二年です。長いようで短いですね。ついこの間入学したような気がするんですけど、その間に秘密の部屋の蛇を食べたり、吸魂鬼を齧ったり、闇の帝王を食べたりしていたので、思い返してみると結構いろいろありました。

 

普通なら濃密な青春と言うのでしょう。

 

普通なら。

 

このあいだ親戚会議に呼び出された……というかうちの城で開かれた私としては、そんな感傷に浸る余裕はありませんでした。

 

会議の内容は将来についてです。

 

どうやら人間社会で生活していけるのかという観点から、これまでの私のホグワーツ生活が検証されたらしいんですよね。

 

そして出された結論がこちらです。

 

ヤバい

 

以上です。

 

ひどくないですか?極悪非道です。

 

私、友達もいますし、授業にもちゃんと出ていますし、先生ともそれなりに仲良くやっていますし、そこまで大きな問題を起こした記憶もないんですけど。というか、うちの親戚連中にどうこう言われたくはないです。特にお母さんとか。

 

いや、確かに何人か吹き飛ばしたり、何回か校舎を壊しかけたり、何度か教師陣総出で止められたりしたことはありましたけど、どれも事故です。

 

事故はノーカウントでしょう。

 

しかし親戚たちはそうは思わなかったようで、会議中ずっと溜息を吐いていました。一ダースくらい。部屋が少し曇りました。

 

なんというか納得できません。

 

というか、そもそも私はホグワーツに受け入れてもらえている時点で大丈夫なのではないでしょうか。

 

そう思っていたら、後から衝撃の事実を聞かされました。

 

どうやらダンブルドア校長は、私が在学中に人が死なないよう学校中に大量の保護呪文を張り巡らせていたらしいのです。

 

いやいや。そんな大袈裟なと思ったんですけど、その状態でも校舎が何度か壊れているんですよね。

 

うーん。

 

もしかして私が魔法省で働いたら建物がなくなるんでしょうか。

 

それはちょっと申し訳ないかもしれません。でも建物側にも問題があると思うんですよ。もっと頑丈に作るべきでは?

 

ドラゴン基準でお願いしたいです。まあ、一族でも私は割とデカイドラゴンに変身しちゃうので…………最近また大きくなりましたし。身長はのびないのに。

 

というか、その話を聞いて改めて思いました。

 

ホグワーツってよく私を入学させましたよね。

 

うちの一族で私より前にホグワーツへ通ったのはお母さんらしいんですけど、そのときの校長がブラック家の誰かだったとかで、遠い親戚だからという理由で特別に許可が下りたそうです。

 

犬おじさんことシリウスの祖父か曾祖父あたりだったと思います。

 

へー。

 

そういえばお母さんの年齢って――

 

いや、やめましょう。

 

私は学習しました。女性の年齢は聞いてはいけません。たとえドラゴンでもです。

 

その話をした瞬間に親戚のおば……お姉さま方の空気が凍ったので間違いありません。うちの一族は成長が遅いらしいので、まあそういうことなんですかね。私も周りとの身長差がだんだん大きくなってきているような…。

 

なお、その校長先生は今でもホグワーツ史上もっとも生徒の安全を考えなかったダメ校長として語り継がれているそうです。

 

なるほど。説得力があります。

 

 

 

しかしもっと気になる話もありました。この間見つけたやつなんですけどね。

 

なんでも私の一族は、大昔にその……一人遊びのためにドラゴンへ変身術を掛けた魔女から始まったらしいのです。

 

こないだ廃墟というかうちの城から発掘された古い本に書いてあったんですけど。ファタルストーン家は孤独な魔女が理想の伴侶を求めてドラゴンに変身術を掛けたことから始まる、みたいな感じの文章が。

 

それ本当なんですか?って聞いたら目をそらされて話題をすり替えられました。ねぇ、なんで誰も否定してくれないんですか。私、最近あの本の信憑性がどんどん高まっている気がするんですけど。

 

それに、数十年前から魔法界と関わりを断った理由のところが破られているのはなんでなんですかね…………。

 

そんなわけで、今年からはおとなしく生きようと思います。

 

暴力を可能な限り排し、平和的に問題を解決し、共存を目指すのです。皆さんも協力してください。協力しないとぶち殺しますのでお願いします。

 

親友のハリーとかにも協力してもらって私の社会適性を見せつけようと思います。

 

さて、学校の方ですが、今年から闇の魔術に対する防衛術の先生がスネイプ先生になりました。

 

ついに念願叶ったというやつですね。本人も少し嬉しそうでした。知らないですけど。

 

代わりに魔法薬学にはスラグなんとか先生という人が来ました。

 

ハリーはちょっと喜んでました。なんでも以前の成績だと上級?の魔法薬学を受講できないはずだったらしいのですが、先生が変わったおかげで条件が緩和されたそうです。ドラコは不満そうでした。

 

私は特に関係ありません。なんでか聞く必要がありますか?

 

あー、そう、そう、なぜなら魔法薬学は薬を作る学問だからです。そして私の種族は大抵の病気に気合で勝つので。魔法薬学なんて受けなくていいんです。きっと、その薬は酸っぱいので私はいりません。

 

 

 

ところが、そのスラグ先生から突然パーティーに招待されました。

 

なんとハリーも来ます。どういう基準か分かんないですけど、何人か来るみたいなので、友達が三人くらい増えるかもしれません。素晴らしいですね。

 

そう思っていた時期が私にもありました。

 

会場に入った瞬間、ジニーがこちらを見ていました。あー、ジニーってのはロンの妹ですね。そういえば、一昨年のパーティーではネビルと踊ってた気がします。

 

そのジニーがものすごく私のことを見ていました。それも殺しそうな感じの目で。そういえば、前にもそういう目で見られたことがあったような。

 

多分ですけど昔ロンを何回か殺しかけた件だと思います。心当たりはあります。ありすぎます。幸いハーマイオニーが来てくれて色々とフォローしてくれたので事なきを得ました。

 

そういえば同じスリザリンからはザビニも来ていました。来ていたんですけど。私を見た瞬間に帰りました。

 

ここで皆さんに問題です。何故でしょうか?

 

あー、私の暴力が原因だと思った皆さんはブレス三連射の刑に処します。前に少し言い争いになって、その結果として彼が医務室に行ったことはありましたが、あれは事故です。私は軽く叩いただけです。関係ありません。

 

壁が壊れたのは壁を作った人の問題ですし、人が壊れるのはその人を作った人の問題です。なので強いて言うならばザビニのお母さんが悪いですね。今度ブレスで焼いておきましょう。皆さんも気を付けましょうね。

 

 

 

 

 

 

 





えー、皆さん、私がそんな危なくないと思っていると思うので、高評価でもしてお母さんたちに分からせてください。
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