ドラゴン娘とハリー・ポッター   作:ゴールドルナ

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第44話 ドラゴン娘の六年生2

そういえばハグリッドの魔法生物飼育学なんですけど、参加したのは私だけでした。

 

えー、そんなことあります?

 

さすがにちょっと驚きました。私、この授業で暴れたことはなかったと思うんですよね。いや、絶対になかったとは言いませんけど、少なくとも記憶に残るような大事故は起こしていないはずです。

 

まあ、ハグリッドがドラゴン形態を気に入っていたので、授業中もそのままの姿でいることはありました。でも、私、この授業は好きだったのでおとなしくしていましたし。

それなのに今年の受講者は私だけです。ふくろう試験の結果がいろいろあって、取る授業が少ないのが私だけみたいな話ですかね。

 

不思議な話です。

 

ハグリッドもかなり落ち込んでいました。元々あまり自信のある人ではありませんけど、さすがに生徒が一人だけというのは堪えたみたいですね。見ていてちょっとかわいそうになるくらいでした。まあ、偉大な私が一人いればいいと思って欲しいんですけど。

 

とはいえ、ハグリッドは友達なので私は真面目に理由を考えてみました。

 

そして気付きました。

 

ドラゴンが足りないんです。

 

考えてみれば当然でした。魔法生物飼育学という名前から受ける印象に対して、授業で扱う生き物が少しおとなしい気がします。もちろん面白い生き物ばかりですし、勉強になることも多いんですけど、やっぱり期待というものがあります。

 

巨大で、強くて、空を飛んで、火を吐く。

 

そんな生き物を知っている子供たちが、ドラゴン以外のあんまり迫力のない生き物に興味を持つはずがありません。

 

むしろ扱わない方がおかしいと思うんですよね。

 

来年からはもっと刺激的な生き物を導入するべきだと思います。

 

例えばドラゴンとか。ドラゴンとか。

 

大事なことなので二回言いました。

 

授業のためなら私も協力するつもりですし、ハグリッドもたぶん喜ぶでしょう。というか絶対喜びます。あの人、ドラゴンを見るとだいたい幸せそうな顔になりますからね。

 

それに子供はみんなドラゴンが大好きです。少なくとも私は大好きです。ドラゴンが好きではない子供は、まだ本物のドラゴンを見たことがないだけかもしれません。好きというまで私が出張して教育してあげてもいいです。

 

問題があるとすれば、学校側が許可するかどうかでしょうか。

 

ただ、教育目的という言葉は結構便利です。

 

教育のため。研究のため。学術的価値のため。

 

そういうことにしておけば案外なんとかなる気もします。

 

それを聞いたハグリッドは授業計画を立て直すそうです。教育への情熱は素晴らしいことですね。私は心からそう思いました。少なくとも今回は。

 

 

ちなみに、私の説得とハグリッドの泣き落としによって、ハリーは魔法生物飼育学に参加してくれることになりました。スリザリンの同級生とかも来てくれなかったのに、流石は親友です。

 

 

 

そういえば、ちょっと最近驚いたことがあって。

 

あー、これはそう、見たとかじゃなくて噂で聞いたんですけど、ジニーが最近かなり…………あれらしいです。

 

スリザリンでも噂になってたんですけど、グリフィンドールの男子と何度もキスしているところを見られたとかで、最初はいつもの誇張かと思ったんですけど、どうも複数人が同じようなことを言っているので、完全な作り話でもなさそうなんですよね。

 

ただ、本人が誰かに無理やりそうさせられている様子はないらしいので、そこはまあ自由といえば自由です。ただ、その…キスとかって、なんというか、えーっと、うん、皆さん、どう思います。

 

問題はロンで、結構な騒ぎを起こしたとか、ハリーが疲れてました。でもハリー、時々眼でジニーをジロジロ見てますよね。あんまり揶揄ったらダメですよって教育しないとですね。

 

 

 

 

 

それから、この間クリスマスに家へ帰った時のことなんですけど、大叔母さんがとんでもないことを言い出したんですよね。

 

大分補修がすすんだのを祝って親戚が集まっていたので、みんなで食事をしていたんです。私は適当にローストを食べながら、最近は友達が増えたとか、スラグ先生の話とか、あとハリーとホグズミードに行ったとか、そういう平和な話をしていたんですよ。

 

すると大叔母さんが急に真面目な顔になって、「一緒にいたい子がいるなら、回りくどいことをする必要はないわよ」って言い出したんです。

 

私は最初、珍しくまともな人生相談が始まったのかと思いました。

 

ところが続く言葉が問題でした。「食べちゃったほうが早いもの!」って言ったんですよ。

 

うん。意味が分かりませんね。食べたら一生お腹の中で一緒に入れるってことなんでしょうか。流石に私も友達を食べようとは思いませんよ。

 

私も意味が分からなかったんですけど、お母さんはもっと分からなかったみたいで、次の瞬間には大叔母さんの頭をひっぱたいていました。

 

「変なことを教えないで!」って。珍しくかなり本気で怒っていましたね。

 

でも、大叔母さんのほうは全然反省していなくて、だって昔は普通だったじゃないとか言っているんですよ。絶対普通じゃないと思います。

 

それからお母さんもお父さんを齧ってたみたいな話をしてましたけど、どういうことですか?お父さんがお母さんにタジタジなのはいつもですけどね。お父さんの方が年上なのに驚いて、お母さんにひっぱたかれた覚えがあります。

 

 

なんでも大叔母さんは何十年か前に、ダイアゴン横丁?だかノクターン横丁?だとかの古道具屋で働いていたイケメンに一目惚れしたのだとか。食べちゃいたいほど魔力が強くて、おしゃべりも楽しかったと言ってました。

 

まあ、うちの一族って結構そういう古道具というか、こう、分かりますよね。お宝ですよお宝。こう輝いてるのとかなんかそういうのが大好きなんです。それで結構そういう怪しいお宝を扱っている店から営業が来るとか言ってました。

あっ、私はそこまで収集癖が酷くはないですよ。キラキラしたものより、透明系が好きなので、トレローニー先生のとこから水晶玉をもってきちゃって…………部屋に三つあります。

 

 

問題はそこじゃなくて、まあこう、そう、いろいろ恋愛的なあれをそのイケメンが断ったみたいで。まあ、見た目はともかく、その年齢差は………うん。あー、いっときますけど、その年齢には見えないくらいではあるんですよ。詳しく説明する気はないですけど。

 

あっ、別に両親みたいに一族同士の結婚じゃないとってのは別にないので、いいんですよ。それ自体は。それはそれでいろいろ大変だと聞きますけど…………私も一族に同年代はいないですし。まあ、私はまだちょっと早いですよね。

 

話をもどしますと、なんと大叔母さん、その人を追いかけてダイアゴン横丁の裏通りを結構な規模で破壊したらしいんですよ。うちの一族の女は執着心が強くて、割と早めに暴力に訴えるタイプなので……お母さん見れば分かりますよね?

 

そして、その結果としてダイアゴン横丁の裏通りがかなり悲惨な状態になったらしいです。

 

お母さんによると、当時は結構有名な事件だったとか。一族総出で止めたんですけど、ドラゴン大集結になっちゃって、いろいろ大惨事に……あー、私以上にやらかしてますよね。

 

それでうちの一族はもともと出不精なのもあって、その事件のあとやっぱりいろいろ危険という結論になったらしく、何十年もほとんど表に出てこなくなったんだとか。お母さんが言うには、私が生まれる頃まで親戚同士で細々と連絡を取るくらいで、魔法界ですらあの一族まだいたんだみたいな扱いだったらしいです。

 

悲しいですね。

 

でも私の評判で多分めちゃくちゃイメージ良くなってる気がします。そう思いますよね!?

 

 

 

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