やめろ!神様!ぶっ飛ばすぞ!   作:舞楽

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 ナギとの戦闘はこうなりました。いろいろまよいましたが、ナギは主人公の特性を知らないので。


さて、戦闘開始です。考えなしの行動がどうなるか思い知りなさい。

 塔より離れた森の中の拓かれた場所で二組のグループが向き合っている。

 片方は紅き翼。この世界屈指の戦闘集団で大戦が始まって以来、多くの戦場で活躍したナギ・スプリングフィールド率いるパーティーである。

 もう片方はこの世界では存在するはずの無い集団である。カンピオーネたる神樂神薙が率いる集団でそのほとんどが、元まつろわぬ神である。もっとも、カンピオーネの神樂神薙以外で人間たるリリアナでさえ脱人間をはたしているので純然たる人間はいないのだが。

 この二組の集団は剣呑な雰囲気で向き合っていた。紅き翼のリーダーたるナギはこれから始まる戦いに心躍らせ、神樂神薙は顔に出さなかったが怒りが、爆発しそうになっていた。その様子にクー・フーリンは獰猛に笑っていた。ちょっと、やり過ぎても大丈夫だと。クー・フーリンと神樂神薙が交わした約束は一番槍を任すというモノである。そのために、彼は戦いでは常に一番に敵に突撃して捨て駒にされた。相手の情報を集めるため、体勢を整える為など理由は様々だったが、喜んで突撃していった。そんな彼でも人間を相手にさせられるのは好きではなかった。手加減を求められるからである。おもっきり戦えない時は何故か性格の悪い神父を幻視してしまうので萎えてしまうのだ。

 クー・フーリンにしたら蘇生可能なんだから別に殺してもいいだろうと思うのだが、神樂神薙は無駄な殺生を好まないので許してくれないのである。

 ただ例外はある。相手に対して怒りを抱えている時はその様な事は気にしなくなる。相手の実力も高そうなので楽しめそうだと。

 クー・フーリンが考えた時の声を掛けられた。

 

「クー・フーリン。誰を選びますか?」

「オイオイ、全員任して貰えるんじぁねぇのか?」

「私も頭にきているんですよ。今の所業に」

「大将、俺がきちっと詫びいれさせるから気にすんな」

「あなたはただ戦いたいだけでしょう。アスナを巻き込んで魔法を使ってきたのは赦せそうにありません!」

「ハッ、大将も人の事言えねぇだろう?それって、おもっきり私怨だろ。それよりもその嬢ちゃんを治療してきな。その方が大事じゃねぇか。そうすりゃ、オレは満足できる戦いが出来てハッピー、大将は安心できていいじゃねぇか」

「その意見に俺も賛成だ。今は一刻も早くその少女の治療をする事が大事だ。優先順位を間違えるな、神薙よ」

 

 そう言われて神薙は考え始めます。しかし、それより先にナギは額に青筋をうかべ、腕を突き出して中指を立てます。

 

「テメーら!紅き翼をなめんじゃねぇ!!」

「そうじゃな。たった一人でワシらを押さえられると思わぬ事じゃ!」

「それに、あなたは勘違いしているようですが、『黄昏の媛御子』は魔法完全無効化能力(マジックキャンセラー)を保有しています。魔法は彼女に効きません」

 

 アルビレオの言葉に神薙の目は細くなり、クー・フーリンとヘラクレスはタメ息をつきます。

 

「その魔法完全無効化能力(マジックキャンセラー)は魔法によって生じた現象まで無効化できるのですか?例えば、魔法によって先ほどの魔法の射手によって吹き飛ばされた石も無効化できるのですか?」

「それは無理じゃな」

「ならば、言い訳にもなりません!それに、私は最初に言いましたが彼女は酷使され続けたので体がボロボロだと言ったでしょう!そのような状態の者がいるのに何を考えているのですか!」

「だったら、あんたが連れ去らなければよかったんだ」

 

 原作ブレイクされた事に頭にきていた一護の言葉に神薙は説明を諦めた。この国に置いて行く事は見捨てると同じ事であると言ったはずであるにそのような事を言う輩がいるので口で言ったも無駄だと思ったのだ。

 

「クー・フーリンは自分が戦いたいだけの様ですが、ヘラクレスの忠告はありがたく思います。ですが、後ろを向けた瞬間に撃たれる可能性があります。幸い、アスナの状態は今すぐどうにかなるという訳ではありません。安全のためにもこいつらを叩きのめします」

「仕方ねぇ!俺はあの黒装束の男を貰うぜ!」

「出来るだけ殺さないようにしてください。あれで実験を行います」

「出来るだけな」

「ヘラクレスはアスナの護衛を玉藻と共にお願いします」

「玉藻だけでよくないか?」

 

 すると神薙は目を鋭く細め森を睨みながら答えます。

 

「こちらの様子を窺う者がいます。念のためにヘラクレスも護衛をお願いします」

「わかった」

 

 そう言って、アスナに巻いていた赤龍を外し神薙は玉藻とヘラクレスにアスナを預けて離れようとするとアスナはマントをしっかりと掴みました。

 

「アスナ離して貰えませんか。あいつらを撃退しないといけません」

「イヤ!」

「ハハハハハハハハハハハ!!嬢ちゃんは大将から離れたくないってよ!俺に任せな!」

「そういう訳にはいきません!アスナ、お願いですから離してください」

「イヤ!!」

 

 アスナは更に強く握りしめました。その様子に敵味方関係なく和んでいます。そんな中、一護は原作を修正出来ないほどの事態に苛立ち、神薙は困っていました。

 そして、神薙はとある事を思いつき実行に移します。

 

「アスナ。お願いがあります。この勾玉は大事なモノです。私の代わりに預かって守って貰えますか?」

 

 神薙はアイテム欄より四神の勾玉を取り出して懐から取り出したように見せてアスナに渡しました。アスナは無機質な顔を上げて両手で四神の勾玉を受け取りました。そして、しっかり握りしめてじっと見つめました。

 その間にアスナから離れ、ディルムッドに視線を向けました。

 

「ディルムッド」

「ハッ、主よ」

「あなたはメガネの剣士をお願いします。ただし、首級を欲していません。武器を砕いて背中に跡が残るほどの傷をつけてきてください。剣士にとって背中の傷は恥ですから」

「わかりました。ご期待に応えるようにします」

「リリアナ」

「ハッ」

「貴女は女性をお願いします。新しく力を得て初めての戦闘です。無理をしないように慣れる事を重点にしてください。無理に倒さなくても問題ありません」

「お任せ下さい。必ずや王の期待に答えてみせます」

「清明、私が相手のリーダーを相手します。後は任せてもいいですか?」

「お任せ下さい。フードを被っている男から邪気を感じます。あのような者は神薙様にとって害悪でしかありません。排除させて貰います」

「ほどほどにお願いします」

 

 そこで言葉が止まり、静寂が辺りを包んだ。

  

 

マリサ・マクグーレン

 

 神の部下のミスにより転生する事になったあたしはその部下の知り合いの神の助けを借りて転生した。何でも上司の神にばれるととんでもない事になるらしいのだが、どう見てもこいつが大変な事になるので報告したくないように思えた。もっとも、あたしには選択権が無かった。その上に、権限が少ないこいつでは特別な特典を付ける事が出来ないらしく散々だった。そのために、多めの魔力量と光と雷、水の魔法属性をもらった。ただ、協力者の神が憐れに思ったのか、東方projectの霧島魔理沙の所持しているミニ八卦炉をアーティファクトとしてもらい、『連想』という能力ももらった。

 『連想』とは少ない情報から答えが連想される能力だ。この能力には何度も助れている。あたしは元々闇と炎、風の魔法属性に転生特典をあわせると珍しい六属性持ちとなってしまい、幼い頃に非合法な組織に攫われてしまった。幼い頃の話で両親の顔をも出だせないが両親を探し出す事を目標にしている。

 非合法組織での生活は最悪だった。満足に出されない食事、拷問に近い魔法の訓練、様々な人体実験、そして、同じように攫われてきた子供たちとの殺し合い。

 あたしはゼクト師匠に助けられるまでに日本人として学んできた道徳を失い、人殺しにも何も感じなくなった。

 そして、ゼクト師匠に連れられて魔法世界を旅し、魔法世界に来た同じ転生者の一護やナギ、詠春、アルビレオと出会い大戦が始まり紅き翼が結成された。

 戦争に参加するのは真っ平御免なのだが、あたしは参加する事にした。

 理由は二つある。あたしは死ぬわけにいかない。今まで奪ってきた命の為にも両親に会う為にも死ぬわけにはいかないのだ。原作通りにいけば注意するのは『墓守りの宮殿』での最終決戦。創造主に鉢合わせしなければ、紅き翼は最高の護衛になる。そのために、最終決戦は外で援護するようにすればよいと思っている。

 もう一つは英雄になる事。勘違いしないでほしい。私は一護の様に英雄になりたいわけではない。正直言って私の両親探しは暗礁にのりあげている。そのために、有名になれば両親が訪ねて来てくれるかもしれないと希望を持っている。淡い希望でしか無い事はわかっているが。藁にも縋るとはこの事なのだろう。

 現在、私は黄昏の媛御子であるアスナを攫った賊を追っている。

 

「それにしても、凄腕の召喚士の様ですね、彼は」

 

 アルビレオ・イマがそう判断するが私には違う事がわかる。召喚士からでは『連想』が発動しないからだ。

 特典でサーヴァントを得たのかとも思ったが、ヘラクレスはセイバーとして召喚したと判断されるが、クー・フーリンがおかしいのだ。

 果たした偉業は立派だがクー・フーリンは一部の地域でしか有名ではない。その場合、知名度の問題で弱体化するはずなのだ。戦車に乗った事からライダーと予想したが、剣と槍を両方とも装備しているはずはない。

 それに翼のある蛇や風の蛇は英霊であるはずがないだろう。嫌な予感がする。

 

「それだけではあるまい。風を操作する能力も驚異的じゃ」

「マリサとゼクトがはった魔法障壁を簡単に貫いたからな」

 

 一護とゼクト師匠がそんな事を話している。確かに、咄嗟の事とはいえ2人がかりで挑んだのに貫かれて吹き飛ばされた。

 あれも転生特典なのだろうか?『連想』が反応しない。何かが違う。不安しか感じない。

 

「しかも、私の重力魔法も消し去ってしまいました。自信を喪失してしまいそうです」

 

 思ってもいない事をアルビレオ・イマが言っているが、ナギの魔法を消し去っている。複数の特典を持っていたとしても異常だ。

 

「チッ、埒が明かねぇ!もう一発大きいを撃つぞ!!!!」

 

 そう言ってナギがあんちょこを見ながら『千の雷』を放った。ナギはどうしてそんな考えなしなのだろうか。少しづつだが追いついてきている。それに、あの少年が掻き消すはずだ。

 だが、今度は少年は掻き消さなかった。天馬に乗った槍騎士が槍で打ち消し、その事に驚き意識がそれた瞬間に呪符が飛んで来て炎に変わり追う事が出来なくなった。このままでは逃げられると思っても炎が邪魔になり越える事が出来ない。

 しかも、この炎は魔法障壁も意味がなく、魔法による干渉も意味をなさない。関西呪術協会の呪術を数多く見てきたが、これ程のモノを見た事が無い。

 しばらくして、炎が消え追跡を再開したが既に逃げられてしまっただろうと思った。だが、少年は広場で待っていた、仲間と共に。

 そこにいたのは銀髪の女性二人とFateのサーヴァントが2人いた。

 Fateのキャラクターであるキャスターで登場していた玉藻の御前とランサーで登場していたディルムッド・オディナである事はわかる。銀髪の女性の内の1人である陰陽師であろう女性は全くわからないが、もう一人の青い服を着た女性は見た事がある様に思う。

 Fateのキャラクターからは相手の正体について『連想』を発動させることが出来なかった。そう考えるとFateとは関係ないのかもしれない。

 だからこそ、銀髪の青い服の女性からなら『連想』を発動させることが出来る様な気がする。だから必死になって思い出そうとするが思い出せない。

 焦りが身を焦がそうとする中でナギが怒りの声を上げる。その中でアルビオン・イマが不用意な言葉を言って怒らせてしまった。少年はこちらを敵視し始めている事がわかる。あの少年の転生者は原作を知らない事がわかった。アスナはもっとも重要な位置にいるヒロインだ。その能力も有名なのだから。

 そして、少年が銀髪の青い服の女性と会話した。

 

(彼女は王と言った。銀髪の青い服を着た女性が王と呼ぶ)

 

 その瞬間に『連想』が発動した。

 

(作品の名はカンピオーネ。そのヒロインの1人で『青銅黒十字』に所属するリリアナ・クラ二チャール。『剣の妖精』と呼ばれる魔女。その彼女が原作で王と呼ばれるのは草薙護堂。なぜ、彼が王と呼ばれるようになったのか。それは彼が理想とするカンピオーネだったから。ならば、あの少年はカンピオーネ!)

 

 そこまで『連想』が発動して冷や汗が流れてくる。カンピオーネ、それは神殺しの魔王。まつろわぬ神から権能を簒奪した化け物。ならば、ヘラクレスとクー・フーリン、玉藻の御前、ディルムッドは権能で使役されている存在だと予想すると『連想』によって答えが出る。

 

(権能名『厄災の狐神』。Fate/extraのキャスターである玉藻の御前をベースとした異世界の九尾の狐の集合体を使役する権能。権能名『勇敢なる選ばれし魂』。人の要素があるまつろわぬ神を自身が得た権能を犠牲にしてエインフェリアとして使役する権能)

 

 こちらにとって最悪だ!何でこんなところで死亡フラグが立つんだ!ここは楽な場面のはずなのに!

 わかってはいる。私達は原作を崩そうとはしなかったが、他の者がそう考えるとは限らない。まして、相手はその事を知らないのだから。

 クッ、神話や伝説の英雄が制限なしの状態で戦闘しないといけないなんて。Fateならば、サーヴァントとして英霊は枷がかされるが、カンピオーネでまつろわぬ神として顕現されればそんな枷は無い。十全の力を発揮することが出来る。その上に、カンピオーネとまつろわぬ神は魔法が一部のモノ以外効かない。こちらでも、上級魔族を滅ぼす事が出来る古代魔法ぐらいだろう。それでも、殺す事は出来ないはずだ。それなのに現在の紅き翼は詠春と一護を除いて魔法を主力にする者ばかりだ。その上、権能自体は転生してから手に入れたはずなので、権能よりも強力な転生特典があるはずだ。あたしなんかと違って、優遇されたチート野郎が!

 今の現状は限りなく詰んでいる。何とかしないといけないのに思考が纏まらない。汗ばかり流れる。

 そんな焦りの中、少年が杖を振るうと複数の魔法陣が現れた。

 

「相手はカンピオーネだ!」

 

 取り敢えず、叫んだのだが他のメンバーは一護を含めて知らないらしい。次の瞬間に魔法陣より高位魔法が放たれた。

 

 

神樂神薙

 

 私は取り敢えず相手を分散させる為にマスターロッドを振るい魔方陣を出現させると魔法使い風の少女が

 

「相手はカンピオーネだ!」

 

 と叫びました。

 リリアナを見てばれたのかも知れませんが、もしかすると霊視の様な転生特典かもしれません。碌でもない事を考えている転生者を探し出す事が出来るかもしれません。もっとも、ここで敵対するわけなのだから力を借りる事は不可能でしょう。

 捕える事も考えましたが、この土壇場で気が付いたという事は何らかの条件が必要だという事なのでしょう。

 まずは、玉藻に頑張ってもらいましょうか。

 そこまで考えてイオを魔方陣から複数放ちます。

 紅き翼の面々は前方に黒装束の男が斬月を構え、少年風の男と少女が魔法障壁をはり、ナギとフードの男が魔法で迎撃し、剣士は突撃の為に構えます。

 魔法に射手にイオが接触した瞬間、大爆発が起こりました。エフェクトがいつ見てもイオと思えないほどの大爆発です。『術式創生』で生み出されたドラクエ系の魔法は何故か下位魔法でさえも高威力になり、魔力の消費量も他人が使うよりも上がってしまいます。イメージに左右されてしまうこの権能特有の欠点ですね。どうしても大魔王バーンの影響を受けてしまいます。

 私はイオをさらに撃ち込むと爆発の中から黒装束の男が私に突っ込んできます。その事をいち早く察知したクー・フーリンが黒装束の男を受け止め、そのまま、森に吹き飛ばしました。

 クー・フーリンが前に出た事により、イオを放つ事を中断すると他の紅き翼のメンバーも突撃してきました。

 それに対してこちらも決めていた者に突撃していきます。私はナギに対してマスターロッドを振るい伸ばします。それを杖で受け止めようとしましたが、受け止める事が出来ずにナギは森の中へ吹き飛ばされました。私は追撃の為にそのあとをおいました。

 突き進む私に魔法の射手が襲いかかりますが無視してナギ目掛けて風の弾丸を撃ち込みます。それを咄嗟に躱したナギに殴り掛かります。

 魔法障壁を展開して受け止めようとしましたが、私が触れた瞬間に掻き消されナギは慌てて両手で私の拳を受け止めました。

 空いた左手から念弾を撃ち出しましたが、ナギは手を離して飛行魔法で空に飛び上がりました。

 

「なかなかやるじゃねぇか!最初の爆発魔法も高位魔法なんだろう!」

 

 あれはイオなんで下位魔法なんですがねぇ。まぁ、相手に教える必要はないんですが。それにしても、格闘センスが高いですねぇ。手加減が難しい。下手に殺してトラウマになられても困りますから。私自身が完全な何とかを全て潰すのは面倒なのでこいつらにやって貰おうと思っているのですが、他のメンバーはともかくこいつはドニと同じような感じがします。

 再起不能か、殺してしまいたい所ですがそうすると私が完全なる何とかを潰さないといけなけなるのが面倒です。さてどうしましょうか。取り敢えず、地面に叩き落しますか。

 術式を起動するとナギは飛行魔法の効果を失い落ちてきました。ここら辺はまつろわぬ神と違って人間相手なら絶大ですね。苦手な空中戦をしなくて済みます。

 

「なんだこりゃ!何で飛行出来ねぇんだ!」

「飛行封じの魔法ですよ。攻撃魔法だけが魔法だけではありませんよ」

「小細工しやがって!」

「戦闘とはそういうモノですよ。私は自分より強いモノとばかり戦ってきました。小細工しないと勝てません」

「チッ、くらえ!!!」

 

 そう言って、殴り掛かってきます。殴り掛かってきた右手を受け止めた瞬間に

 

「かかったな!白き雷!」

 

 と言って無詠唱で雷を放ってきましたが、それは悪手です。私に魔法は効きません。

 

「グハ」

 

 放って得意げになっている所に取っていた右腕捻り合気道の要領で地面に叩き付けます。そして、そのまま右腕をへし折ります。そして、飛び退いてイオを放ちます。ナギに着弾した瞬間、爆発が起き相手が粉塵によって見えなくなりました。

 

「終わりでしょうか?違いますね」

「マンマンテロテロ、契約により 我に従え高殿の王 来れ 巨神を滅ぼす 百重千重と 重なりて 走れよ稲妻!!」

 

 確かに高威力な魔法なんですしょうが、いい加減魔法が効かない事に気が付いてもいい頃あいなんですが気が付かないようです。

 それに万全の相手に攻撃しても利用されるだけですよ。こんな風にね。とある術式を起動しました。

 

「千の雷!!!」

 

 視界が回復し、服がボロボロになりながらも魔法を放ったナギが現れました。私はマスターロッドを上に掲げて受け止め、術式により雷を吸収します。その様子にナギは呆然と見ています。そんなナギにマスターロッドを向けて

 

「返礼です!受け取りなさい!ルドラ!!」

 

 魔法を放ちます。マスターロッドから集束された雷が光線となりナギには向かって行きました。ナギは全力で魔法障壁を展開して受け止めようとしましたが、突破されて吹き飛ばされました。

 光線が通り抜けると満身創痍になったナギが現れます。荒い息となりもう戦えない状態になった事を確認して背を向けると

 

「テメー!逃げるんじゃねぇ!!」

 

 と叫んできました。

 その事に眉をひそめてしまいました。

 

「その状態ではもう戦えないでしょう」

「まだ、負けてねぇ!!」

「そうですか。わかりました」

 

 面倒になった私はとある術式を起動させます。術式が描かれると球体が現れてファイナルファンタジーのベヒーモスの形になり現れました。私がイオナズンなどの高位魔法を使用すると大魔王バーンの様に形が獣となります。

 

「あなたは先ほどの魔法が高位魔法と言いましたが下位魔法です。そして、これが高位魔法です」

 

 そう言うと唸り声を上げて今にも飛び出しそうになったいます。そして、ナギは私を睨みつけています。生きるか死ぬか知りませんがこれで終わりです。

 

「止めです!タイラントベヒーモス!!!」

 

 その言葉でナギに向かったベヒーモスが走り出しました。そして、ナギはダメージが大きい為か動く事が出来ず、魔法障壁で受け止めようとしました。

 そして、魔法障壁にタイラントベヒーモスがぶつかると凄まじい大爆発が起こりました。大爆発が収まるとそこには大きいクレーターが出来ていました。

 動く様子の無いナギを確認して、背を向けて歩き出しました。アスナの元に戻る為に。




 見ていただいてありがとうございました。
 出来るだけ早く投稿したいですが、どうなるかわからないので待っていてください。
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