やめろ!神様!ぶっ飛ばすぞ!   作:舞楽

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 ハイスクールD×Dの世界に入りましたが原作にはまだまだ入りそうにありません。
 原作に入るまでエタらなければいいんですけど。


私の権能に起こされて目覚めれば森の中、転生の妨害には失敗したようだ

神樂神薙視点

 

「ご・・様、・・人様、お・・くだ・・」

 

 誰かが私を呼ぶ声がする。だが、私の意識ははっきりせずに朦朧としている。

 

「ご主・様、・主人さま、起きて・・さい」

 

 この声はよく聞いた声だ。そうこれは・・・・・・。

 

「ご主人様、起きてください。やはりここは人口呼吸をしなければ成らないようですね。では、いただきます。」

 

 ヤバイな、この声の主は私の貞操を狙っている自身の権能だ。

 どうしてこんな権能になったんだろうか?

 

「さぁ~~。この愛らしい口をぶちゅ~といただきますよ。いつも失敗していましたからね。全くカンピオーネの勘も困ったものです。ですが、これは人工呼吸です。安心して眠っていてください」

 

 やばいぞ。早く覚醒しろ私。でないと自分の権能にファーストキスを奪われる事になってしまう。

 だいたい、この狐は私に人工呼吸など必要が無い事をわかっててやっているだろう。

 顔が近づいてきているのを感じます。う、動け私の体。

 

「いきなりなにすんですか!玉藻!」

 

 その言葉と共に咄嗟に右腕にオーラを集中し、硬にしてぶん殴ります。

 

「うべら~~~~~~~~~~!」

 

 そして、玉藻の顔に当たり、吹っ飛んでいきます。

 

「はぁはぁはぁはぁ。いきなり何をするんですか!この駄孤は!」

「ご、ご主人様。相変わらず私へのこの仕打ちあんまりじゃありませんか?女性の顔を殴るなんて酷すぎます!こんなにも尽くしているのに!」

 

 直ぐに復活した玉藻はかなり遠くに飛ばされたというのにあっという間に戻ってきました。

 そして、芝居がかった態度で座り込み、口にハンカチを咥えて右手に引っ張っています。

 

「黙りなさい!玉藻!今の状況で私に人工呼吸をする意味は無いでしょう!それにあなたにあの程度の一撃は意味がないでしょう!」

「まぁ!なんてことをご主人様はいうんですか!こんなか弱き乙女を捕まえて!」

「あなたがか弱ければ、世界中の全ての女性がか弱くなってしまいます!私の権能の中でも強い部類に入るのですから!」

 

 玉藻と呼んだ青い露出の多い着物を着た女性に言い放ちます。

 この女性は白面の者こと九尾の狐である玉藻の御前から簒奪した権能で本人がどうしても『良妻賢孤』という名をつけて欲しいと言ったのでつけたのですが、グリニッジ賢人議会のつけた『厄災の孤神』としての方が有名です。

 本人はなんて名をつけるのかと憤慨して、グリニッチ賢人議会の主要メンバーを呪殺しようとしていたのですが私が止めました。

 この権能を得る為に倒したまつろわぬ玉藻の御前も異常でした。

 元々、まつろわぬ神は信仰から成り立っている。

 違う存在でも世界をめぐる過程で同一のモノとされたりなどされ複数の神の力を有する神なども多々いる。

 例えば、アテナ。原作ではこの神はエリカに呼び出された護堂がローマで出会った銀の髪と闇色の瞳の少女で、戦闘時には17,8歳の乙女の姿をとる女神なのだが、アテナ、メティス、メデューサの成す三相一体の神であり、地中海一帯で崇拝された神格で正確には北アフリカで生まれたエジプト神話のネイトをはじめとする様々な神々にも連なるアテナの原型にあたる女神とされ、その本質は『翼ある蛇』である。

 大地と冥界を支配する地母神でもあり、闘神にして智慧の女神として相手の性格や神の力を見抜き、闇の神として最高位の力をもつ女神である。

 もっとも、私が出会った当初も目覚めたばかりで少女の姿をしていたが、古い上に強力なまつろわぬ神でした。

 まぁ、もっとも彼女には私は嫌われていましたが。

 更に例を挙げるとペルセウス。原作同様にナポリに顕現した神代の英雄で、『東方から来た者』の名を持つ《鋼》の神の一柱。その本質は単なるバビロニア神話の嵐の神王マルドゥークにルーツを持つ古代ギリシアの英雄ではなく、その神格に加えて『東から来る者』で『太陽神』であるギリシア神話のヘリオス、ペルシアのミトラス(ミスラ)を一つにまとめ上げた、ローマ帝国で崇拝された新興の英雄神である。

 なぜこんな例を挙げたかというとクソ女神はこの要素を取り入れて玉藻の御前を作り上げたからです。

 私が最も苦手としたなんちゃってまつろわぬ神の中でも嫌な複数のアニメ等の同一存在を合成させたモノがまつろわぬ玉藻の御前だった。

 もっとも、権能になった玉藻と玉藻の御前とはベースとなった存在が違うのだが。いや違わないか。根っこのところではしっかりと結びついているからな。

 それはさておき、顕現したまつろわぬ玉藻の御前はベースがうしおととらで出てきた白面の者が基礎となっているのでかなり大きく、口からは炎も吐くが、NARUTOの尾獣が放つ尾獣玉も放ち、尾はそれぞれ違う力を有していました。

 まだそれだけなら良かったのですが、東方Projectの藍から『式神を操る程度の能力』を有しており、式神も他の尾獣だった事に心が折れそうになり、更に尾の能力の中に碑妖と黒炎、自身の分身を呼び出す能力があったというのにFate/EXTRAのキャスターの宝具である『水天日光天照八野鎮石』を発動された時には目の前が真っ暗になってしまいました。

 むしろあったからこそつけられたのでしょうが、もう二度と戦いたくないと思った私の事は誰も責める事が出来ないでしょう。

 まぁ、それでも何とか倒したのですが苦労させられました。

 そして、手に入れたこの権能ですが、制約が結構きつい事がわかりました。

 まずこの権能は常時発動しており、常に一定量の呪力が消費されます。

 カンピオーネになり、蛇神を数多く倒してきた私にとっては回復量も多いので通常の消費量ならそれほど問題になりません。

 ただ、玉藻をフルに使うと私でも維持するのが辛くなってきます。それこそ、戦闘に支障が出るくらいに。

 彼女に蓄積されている呪力が一定量を切ると私から呪力をガンガン吸い取ります。

 そのために、彼女は拠点となっている家の防衛か、周りの人の警護をしてもらっていました。

 そして、彼女には自由意思が与えられており、私に意見を聞かずに勝手に行動する事が多々あるのです。

 例えばこんなことがありました。

 彼女は碑妖を使い情報を収集していた時に、とある旧家が私に対して良からぬ事を企んでいたのを察知し私に黙って処理しました。

 一族郎党をうしおととらの白面の者が使用したタタリを使って年寄りから赤子まで皆殺しにしてくれました。

 その当時、最初は知らなかったのですが、正史編纂委員会の沙耶宮馨が甘粕冬馬を伴い悲痛な表情をして私に対して全滅させられた旧家が行おうとしていた事に対する謝罪を行う為に家にやって来たので発覚しました。

 最初は謝罪されても何のことかさっぱりと分からずに困惑していたのですが、急に玉藻がしっかり管理してくださいねと沙耶宮馨と言った事により玉藻が何かしたのかが分かり問い詰めた結果ですが。

 もう少し穏便な方法は無かったのかを玉藻に言うとああゆう輩には断固を持った態度で望まないといけませんと言われこの件については有耶無耶になってしまいましたが、

この狐は私の知らないところでいろいろとやらかしてくれるのです。

 しかも、場所や時間を気にせずに相手が迷惑かどうかも気にせずに私の為に(最終的にしわ寄せが来るので私の為にはなりませんが)いろいろとがんばってくれます。

 有難迷惑でしかありませんが。

 ただ、呪力の消費量がきつく精神的にも負担があるのでかなりの高性能である事は確かですが。

 

「玉藻、ふざけるのはここまででどこまで把握していますか?」

「私も詳しくは把握しておりません。ご主人様があの小姑の様に私をいじめる翠蓮のクソ女に刺されて死んだ事しか把握しておりません。次に意識が戻ると森の中でしたので後の事はちょっとわかりません。それにしても、ご主人様。だから、あんな女の義兄弟の関係なんて切れと言ったんですよ、私は」

「私にも落ち度があります。翠蓮だけを悪くは言えません。ドライグ、あのクソ女神を吹き飛ばした後はどうなったんですか?」

 

 そう言うと腕に赤龍帝の篭手が装着されます。

 しかし、宝玉の点滅がいつもよりかより弱いように思いました。

 

『ああ、相棒。閃光に包まれたところまでしか把握できなかった』

「なら私と同じですね」

『それと相棒、悪いんだがこれから深い眠りに入る。しばらくは倍化しかできないから気をつけろよ』

「やはり、全力の『蛇遣い座の運命』の後遺症ですか?」

『それも確かにあるんだが、それ以上にあの女神に何かを埋め込まれたみたいだ。それの所為で力を掌握しきれない。その力を掌握する為にも眠りに入る』

「あの女神は碌な事をしませんね。わかりました、ドライグ。目覚めを待っています」

『ああ、待っていてくれ。それと玉藻!相棒をあんまり困らせるなよ!ただでさえ状況が不透明なんだからな!』

「まぁ、何て言い草なんでしょう、このトカゲは!この玉藻、ご主人様の迷惑になったことなど一度もありませんのに!」

 

 とふざけながら玉藻は答えたのですが

 

『本当に頼むぞ、玉藻』

 

 ドライグは真剣な声で話しかけてきたので

 

「この状況では勝手な行動はとりません。だから休みなさい」

『ああ、相棒。目覚めを楽しみにしてくれ』

 

 その言葉を最後にドライグは眠りに入り、緑の宝玉は光を失いました。

 

「ええ、お休みドライグ」

 

 そう呟くと再び玉藻と話を始めました。

 

「玉藻。ここがどこだか把握していますか?」

「それはもちろん確認しております。ここは日本の富士の樹海になります。ただ、なんと申しましょうか。何となく違和感を感じましたので碑妖を偵察に日本中の放ったのですが、正史編纂委員会が初めから存在しておらず、まつろわぬ神のいた痕跡がありません。代わりに日本の各地に悪魔が領土だと僭称する場所があり、京都には妖怪たちが治める裏京都なる場所も確認されました」

 

 その話を聞いて確信しました。

 

「どうやら、私は転生を阻止する事が出来なかったようです」

「ご、ご主人様。それはどういう事でしょうか?」

「玉藻、これから話す事は荒唐無稽な話です。信じて貰えなくても構いません。ただ、私は一切嘘はついていません」

「ご安心ください。この玉藻、もし、ご主人様が嘘をつかれたとしても必ずやそれを現実にしてごらんにいれましょう」

「ありがとう、玉藻。感謝します」

 

 そう照れながら言うとこの狐は

 

「ご主人さまのデレを頂きました。今日はこれをおかずに何杯でもいけます」

 

 やはり、Fate/EXTRAのキャスターがベースではシリアスには終われないのでしょうか。

 

「はぁ~。玉藻、説明しましよ」

 

 そう言って説明を始めました。

 自身が転生者である事、転生特典の事、そして、自身が神の暇つぶしのおもちゃとであった事、そして、この世界で自身が貰った赤龍帝の篭手を抜き出したために問題が起きた為に再び転生させられた事を説明しました。

 初めは普通な表情で聞いていた玉藻でしたが、その内に無表情になり背後からおどろおどろしい真黒な瘴気が出てきました。

 そして、放し終えると玉藻が口を開き呪詛の混じった言葉が出てきました。

 

「ここまで馬鹿にされたのは初めてじゃ!呪う、呪ってくれようぞ!」

 

 瘴気と呪詛の所為で周りの木々が枯れ始めました。そして、動物たちの気配も離れていきます。

 玉藻自体、私が居なければ他者に対しては高圧的な対応をとる事も多く、本質的に他者を排除したがります。元々が祟る悪霊であり、玉藻が混ぜられた存在の中には陰湿な存在もいます。

 そのために、玉藻は不安定さも抱えています。

 その部分が表に出ているのでしょうが、今はそれどころではありません。

 玉藻にはやって貰いたい事があります。

 

「玉藻、それくらいにして正気に戻ってください」

「しかし、神薙よ。貴様も恨みが有ろう」

「ええ、たくさんありますが現状ではその様な事を言っている場合ではありません」

「ハッ、その通りですね。ご主人様」

 

 やっと、正気に戻ったようですね。

 

「ええ、今の私達は「ご主人様にナデポやニポコ、人外キラーなどと言う不貞な能力がついたかもしれません!早くあるかどうか確認しなければ!というわけで私に微笑みかけてくださいませ!プリーズ!」そうじゃないでしょう」

 

 それにそれをやれば、あるか、なしか、関係なくあなたは私を襲ってくるのは確実でしょう。

 

「今はそんな事ではなく戸籍等が無い事が問題です。早く確保しないといけません」

 

 私は両親との絆を断ち切り戸籍等も失ったのですが、日本に戻った際は正史編纂委員会によって戸籍と拠点となる家も用意してもらいました。

 それにハイポーションなどの薬を販売する時も正史編纂委員会と五嶽聖教に頼っていました。

 そのために、私にとって戸籍の取得など方法がわからないのです。

 その点玉藻は世界中の魔術組織を手玉に取っていましたし、裏の事情にも詳しく性格に難はありましたが頭も切れて相手が何を考えているかを読む力にも優れていました。

 それに尾の能力には碑妖や分身を創り出す能力があるので情報を収集能力にも優れているのでこういった事には適任ともいえるでしょう。

 ですが、玉藻はそんなことどうでもいいようです。

 

「ご主人様!大切な問題ですよ!このままではどこの誰かも知れない雌がご主人様に群がって来るんですよ!これ以上の問題はありません!さあ、私に掛けて下さいまし」

 

 どこに行ってもこの狐は欲望に忠実です。

 どうしたものでしょうかとかんがえていると

 

「その心配はないよ。彼にその様な能力は無い」

 

 そんな私達に声を掛けてくる人物が現れました。

 男は黒髪で細身の長身でした。

 私達はあわってて戦闘態勢をとります。

 玉藻は自身の尾を二つ変化させます。一つを剣山のように刃を生やし、もう一つを雷を纏った形にします。そして、両手に符を持ち、空中に鏡を出現させて構えました。

 私はオーラを高めて錬を行い、いかなる状況にも対応する事が出来る様に権能の使用を考慮します。

 相手は私と玉藻が察知する事が出来なかった程の手練れです。

 迂闊に動く事は出来ませんが、相手の行動次第では全力で挑む必要があるでしょう。

 玉藻には後の負荷が心配ですが、『水天日光天照八野鎮石』を使用してもらう必要があるでしょう。

 そう考えて行動しようとした瞬間、相手が声を掛けてきます。

 

「私は君の敵ではないよ。私は君を転生させた神との同僚だ」

 

 その言葉を聞いて頭が沸騰しそうになりましたが、それを出さずに話を続けます。

 

「それではどういう立場なんですか。私にとってはあのクソ女神は敵以外の何物でもないんですが」

「ああ、それで戦闘態勢を解いてくれないんだね。同じ被害者なんだけどな」

「なるほど、あなたがここを管理している神ですか。確かに同じ被害者なんでしょうが戦闘態勢を解く理由にはなりません」

「はぁ~。君は警戒心が強いね。そんなに愛らしくなったのに」

「それはどういうことですか?」

 

 その瞬間、違和感を感じました。

 立ち上がって気がついたのですが視線が異様に低くなっており、玉藻と目の前の男が異様に高く感じます。

 私は混乱しましたが、玉藻はその様子を微笑ましそうに見ています。

 なので、玉藻の宝具を掴みとり、自身の姿を眺めると6歳ぐらいの自分が写っていました。

 

「な、何なんですか!これは!」

「あれ?気がついていなかったのかい。自分が子供になっていたのに」

 

 この瞬間、私の考えていた予定がすべて白紙になりました。

 ・・・・・・あのクソ女神め。今度あったら必ず滅してやります。




 皆さん、読んでいただきありがとうございました。
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