【完結済み、第二部連載中】新皇帝陛下の蛮族平定の御親征において第八軍団アウグスタ及び第二十軍団ティベリウスが合流予定時刻を過ぎ未着の議 作:お話を聞かせて
首都ルームの郊外に借りた高級集合住宅(インスラ)の自室の牀上で、俺は腕を枕に天井を見つめていた。
先月の蛮族平定を目的とした皇帝親征は四つの部族連合を破り帝国の支配地域の大拡張を果たすという当初の目標を大幅に超えた大戦果で幕を閉じた。
首都で行われた凱旋式では、花弁がまかれた大通りを輿に乗り厳粛な表情をした皇帝を先頭に進み、目立った功績があった将官が馬に乗って続く。カト、アルビウス、蛮族の族長を打ち取った第12軍団の中佐、そのあとに続いた俺は民衆から万雷の拍手と大歓声を受けながら、色も白く冴え返った真昼の太陽のなかを行進した。
戦いの後の論功行賞で俺はこの度の戦争で四番目に功績のある人間として評価された。万座に居並んだ諸将には何かいいたいことがありたげだったが、カトの強い推薦、そして皇帝から賞賛の言葉が俺に投げかけれられたこともあり、彼らは渋々ながら譲歩した。
一夜にして、俺は帝国の英雄の仲間入りをした。ヤマトの有力者からは言祝ぎが届き、帝国におけるヤマト属州人の地位向上がこれで果たされると激賞された。
そして、今まで属州出身の少佐を歯牙にもかけなかった、視界にも入っていなかった連中からの賞賛と阿諛の嵐が俺を待っていた。帝都に帰還し、凱旋式と祝宴を終えた後、俺は参謀本部に詳細な報告書を提出した。参謀本部はそれを受け取ると、恩賜の休暇を俺に与えた、疲労の極致にあった俺はその期間に骨を休めようとしたのが、来客は引きも切らなかった、彼らは俺に利用価値を見出し、関係を構築、なんとなれば自分たちの派閥に組み込むことを狙っていた。自分より社会的な身分の高い者たちが訪れれば、こちらもそれなりの対応をしないわけにはいかぬ。再び政治的動物どもと相対する羽目に陥り、体を休めるどころではなかった。
休暇の最終日である今日ぐらいはせめてゆっくりしていたかった、俺はとなりに横たわるコルシュの髪を撫でた、彼はされるがままに笑っている、再びこの笑顔が見れて嬉しい、そのために俺は帝国をも運命の天秤にかける危険な橋を渡ったのだから。
だが、いま俺の心はコルシュにはなかった。戦いが終わってから、一つの疑問が俺の胸にわだかまっている。
それは戦いがあまりにも圧勝で終わったことだ。
禁軍が合流地点に到着したとき、二軍団は防衛戦の最中だったが、その戦いは対等、いや正直に言ってしまえば優勢に推移しているように見えた。そもそも敵の兵数が少なかった。エンヴィルがもたらした情報では、敵軍は三万とのことだったが、実際には二万程度しかいないように見えた。
来援がなかったとしても二軍団で勝利を制しえたのでは? そんな疑いが兆すような状況が目の前には広がっていた。
結局、禁軍による二重包囲が完成し、蛮族は殲滅された。ウェイイ族の族長も第12軍団の中佐が打ち取った。万事上手くいった、望みえる最高の結末。それなのに何かしこりのようなものが心に残っている。
そんなことを考えていると、扉が叩かれた。
「ハヤシ様、お客様が見えられていますよ」
集合住宅の管理人の声だった。
「出る?」
コルシュが体を起こそうとしたので手で制す。
「いや、放っておこう。来客の相手は疲れた」
管理人はしつこく扉を叩くが、俺は黙殺した。
扉を叩く音が大きくなる。
「いるのは分かってますよ。お客はヤマトニクス様ですが、お帰り願っていいんですか?」
俺は跳ね起きた。それを先に言え!
慌てて扉を開ける。
「すまん、すぐにお呼びしてくれ。くれぐれも丁重に頼む」
「はい。言っときますけど、今の少佐を訪ねるのなんてお偉方ばっかりなんですから、面倒でも居留守はだめですよ」
初老の女管理人は分別のある様子で説教すると、階下に降りて行った。
俺はコルシュと分担して慌てて部屋を片付けた。
部屋に足を踏み入れたティトゥス・フラジア・フラウィウス・ヤマトニクス様はコルシュに花束を預けると俺を抱きしめた。日に焼けたたくましい体にがんじがらめにされる。
「よくやった、ヒデノリ君。君は帝国の英雄だ。ヤマトに多大なる貢献をしたぞ」
「ありがとうございます、ヤマトニクス様。お褒めに預かり光栄です」
俺は少し苦しかった。
名前が示す通り彼はヤマトと縁が深い人物だ。
彼の父親であるティトゥス・サビヌス・フラウィウスはヤマト遠征軍の総司令官だった。彼の手によってヤマト全土が征服され、ヤマトは帝国の属州となった。そのため彼の一族にはヤマトニクスの二つ名が当時の皇帝より下賜された。
もっともヤマトは帝国と戦争する不利を悟り、形ばかりの抵抗をした後、すぐに降伏し帝国の支配を受け入れた。そのため、ヤマトニクスの一族は当地において征服者というより庇護者として知られている。
サビヌス・ヤマトニクス様は現在、総督してヤマト属州に赴任している。いずれフラジア・ヤマトニクス様がそのあとを襲うことは確実視されていた。属州の人間にとって属州総督は皇帝に匹敵あるいはそのうえを行く権威。粗相があってはならない。
「コルシュ、また背が伸びたじゃんないか」
ヤマトニクス様はコルシュも抱きしめた。
「ヤマトニクス様は顔黒くなったよ。ヒスパニアは日差しが強いの」
俺は軽い嫉妬が心に立ち上がるを自覚する。ヤマトニクス様は俺より頭一つ半ほど長身で、寛衣から突き出した腕は筋肉に覆われている。少女的な風貌のコルシュと並ぶと似合いの二人といった感じだ。
俺はヤマトニクス様に椅子とコーヒーを勧めて二人を離した。
「ヤマトニクス様はいつルームに戻られたのですか」
「昨日の夜だ、皇帝府に財務の報告のため帰ってきた」
現在、ヤマトニクス様はヒスパニア属州に財務長官として赴任している。
「ヒスパニアはいかがでしょうか」
「なかなか大変だよ、総督があのお方だからな。どうも属州の財政を自分の財布と勘違いしているようだ」
俺は苦笑して同意を示して頷く。
現在のヒスパニア総督は、帝国有数の大物元老院議員が勤めていた。その苦労は十分に察せる。
しばらく、世間話をした後、彼は切り出した。
「昨日の夜、屋敷に帰ってすぐにカト中将の訪問を受けたよ」
「カト中将ですか」
少し驚く。俺が知る前にカトはヤマトニクス様の期間の情報を掴んでいたわけだ。あの老将はルーム中に情報網を構築しているのだろうか。
「大将就任の祝宴を開くのでぜひ出席してほしいとのことだった、ヒデノリ君も一緒にと。彼は君を評価しているみたいだ」
「それは光栄ですね」
俺が苦々し気に言ったので、ヤマトニクス様は笑った。敵と見做されるよりずっとマシだが、評価されるのもそれはそれで苦労する相手、それがカトだともう分かっている。
「先日の戦争についても話し合ったが、彼はナジェ・エンヴィル中佐の処遇が気に入らないとこぼしていたよ」
「なるほど」
俺は頷く。ナジェ・エンヴィルはあの戦いの後、蛮族との戦いで戦死したものとして処理された。理由はいくつかあろうが、大きいのは二つ、彼女を裏切り者として裁くのであればアルビウスの違法な自白魔術の行使が明らかになること、もう一つは、アフリカヌス派の蜂起を誘発するかもしれないこと、どちらも非常に繊細な事柄で、とりあえず問題は先送りされた形だ。
あるいは、いつの日かエンヴィルは裏切り者であったと公にされる時が来るかもしれない。皇帝の支配が盤石となった暁にはそういうこともあり得る。しかしいまではない。
「それとカト中将からこれを預かってきた」
彼は私に四つ折りの紙片を渡してきた。
「中身は一人の時にあらためろとのことだ。じゃあお使いも済んだし私は去るよ」
ヤマトニクス様はコルシュの頬に接吻し、帰っていた。
いくらヤマトニクス様とは言え、俺のコルシュに口づけするのは越権行為ではないか。手のひらでコルシュの顔をぬぐうと、彼はにやにやといやらしい笑みを浮かべた。
コルシュが片づけを命じて、俺は気構えを正して、貰った紙片を開いた。
そこには住所と男性の名前、最後に、「この者、名医」と付け加えられている。
一瞬考えたがそれが何を意味するか、すぐに思い当たる。
俺の私事に踏み込んできやがって、ジジイめ。しかし、まあ、せっかくの紹介だし一度ぐらい訪ねてみるのも悪くあるまい。
俺はその住所を頭に叩き込んで、紙片をばらばらに裂いて窓から青空に放った。ルームの空は嘘のように澄んでいた。
翌日、参謀本部の庁舎に登庁した。
参謀本部は皇宮からさほど離れてない場所にある。ルームコンクリートで作られた飾り気のない巨大建造物で、拱門の両脇にヘリオガバルスを現す太陽と参謀本部を現す双頭の黒犬が染め抜かれた黒い旗が翻っている。
建物に入り、自分の仕事場である三階まで昇降機を運ぶよう魔術師の頼もうとしたが、彼は首を振った。
「参謀総長が少佐をお呼びです、五階までお運びします」
「参謀総長が?」
俺は面を食らって立ちすくんだ。
参謀本部は階級によって立ち入れる場所が厳密に管理されている。本来、俺の階級だと三階までしか登れない規則。参謀総長に面会できるような立場でもない。
だが、この度の戦いで俺が果たした役割は大きいし、エンヴィルのこともある。参謀総長が直接俺から何かを聞きたがることもあるのだろう。俺は頷いて、五階まで登った。
5階につくと参謀総長の従卒が待っていた。俺を執務室まで案内する。
音が漏れないように配慮された重厚な扉を開く。
「失礼いたします」
「そ、そ、そこに座れ」
部屋の奥に巨大な机が設置されその向こうに肥満した肉体が制服に包まれて鎮座していた。彼は書類に視線を落としたまま部屋の中央の応接机を太い指で示している
「こ、こ、このたびはご苦労だった」
顔を上げる、口は半開きで涎が垂れている、頬が細かく痙攣している。
「はっ、お褒めに預かり光栄であります。クラウディウス元帥」
高位貴族の家柄に生まれながら生来の吃音や身体障碍に悩まされ、生母からも疎んじられた彼は、しかしその優れた能力と鉄のような意思で帝国軍の最高位まで上り詰めた。彼を軽んじた者はみな、高い代償を支払わされる。人臣位を極める帝国最高知性の一人、帝国軍参謀総長ポントス・クラウディウス・リキニウス元帥。その人だった。
俺が腰を下ろすと、彼は足を引きずりながら、対面に長椅子に倒れこむように座った。
「ほう、ほう、報告書は見た貴様の判断はおおむね正しかった。そ、そ、それで他にお前から私に伝えたいことは何かあるか」
「報告書にも書きましたが、エンヴィル中佐の私的懇親会について、対応が必要かと」
あれから考えたのだが、エンヴィルが参加していた私的懇親会は、アナトリア属州の独立を条件にアフリカヌスに対する支援を受諾したのではないか。そのため、彼女は皇帝権威の失墜を図って今回の陰謀を起こした。エンヴィルの死は彼らが活動を止める理由にはならない、放置していては危険だ。
しかし、クラウディウスの言葉は俺の予想を裏切った。
「そ、そ、その懇親会についてはエンヴィルから報告を受けていた」
彼は何でもないことのように言った。
「……何ですと?」
「あ、あ、アナトリアの若手将校の一部に独立への志向すなわち陛下への謀反の動きがあるが自分が事を治めるので時間が欲しいとエンヴィルは言っておった。そ、そ、それを信じて猶予をやったがエンヴィルが死んだ今となっては見逃してやる必要はない。へ、へ、陛下に反逆するものがどうなるかその見せしめの役割を演じてもらおうと考えておる」俺を睨む「そ、そ、そんなことはどうでもいい。ほ、ほ、他に何か言うべきことがあるだろうが」
クラウディウスの鋭い視線に射抜かれて、俺は必死に考える、なにか他に報告すべきことがあっただろうか。しかし、いくら考えても何も思いつかない。額に汗が浮かぶ。参謀総長、直々に意見を求められているのだ、自分が有能であることを示さねば。
クラウディウスは失望したように溜息を吐いた。
「て、て、手掛かりをやろう」こちらに意味ありげな視線を向ける「え、え、エンヴィルはアルビウスを内偵するためにあの陣にいた。」俺は頭を殴られた気分だった「あ、あ、アルビウスとアフリカヌス派の将校の接触が確認されたためだ、し、し、しかしそれは大した嫌疑ではないアフリカヌス派は多くの将校に面会している彼女に対する調査はあくまで念のためのものだった」クラウディウスは背もたれに体重を預ける。
回転を始めた脳内で、あの日当事者として体験したこと、戦いの後で耳にした情報、そして抱いていた疑念が一本の糸として結ばれる。俺の中に、軍議の夜がまったく別の意味合いで立ち上がってくる。その姿を視認して、俺は戦慄に震える。
「あくまで仮説であり、何の証拠もありません。それでも口に出してよろしいでしょうか?」
クラウディウスは顎の肉を震わせて頷く。
「真の裏切り者はアルビウス。エンヴィル中佐は自白魔術の名目で洗脳魔術をかけられ偽証させられた」
クラウディウスは鼻息を荒くする。
「つ、つ、続けろ」
俺は慎重に言葉を紡ぐ。
「小官は、合流地点を襲った敵の少なさがずっと気になっていました。蛮族の兵数は精々2万、二軍団を撃滅するには心許ない。
しかし、一個軍団が相手ならば十分な数です。すなわち、第4軍団単独の相手ならば。
アルビウスは、斥候部隊に決死の任務を与えた。それはお互いに傷つけあい瀕死の傷を負ったうえで、自分たちを捜しに来た部隊にエンヴィルと蛮族が接触していたと偽の報告をすること。いや、報告を行った兵士は小官の足音を聞いて自らの腹を刺したのでしょう。斥候部隊の遺族を調査すれば、アルビウスから多額の金子が払われている可能性がありますが、それはいまは置きます。
小官はアルビウスに目撃者として同行させられ、エンヴィル裏切りの情報を得るという役目が与えられた、アルビウスの裏切りが事実なら、小官はその舞台で一役演じたことになります。
かくして、エンヴィルは裏切り者に仕立てられた。もしかすると内偵によりアルビウスとアフリカヌス派の協力を結び付ける証拠を見つけ、それのための口封じを兼ねていたのかもしれない。しかし、天幕の捕獲劇の際、彼女は抗弁しなかった、なぜならば……」
あの状況で、俺にアルビウスは裏切り者だと告発したらどうなるか、聡明な彼女ならきっと一瞬で理解しただろう。
参謀本部から派遣されていた将校は、ふたりとも裏切り者だった。
アルビウスは気だるげな顔でカトに報告しただろう。
あの時エンヴィルが俺を不思議な表情で見つめていたのを思い出す。彼女は俺を庇ったのか?
「話を進めます。エンヴィルは自白魔術の名目で洗脳魔術をかけられ偽証させられた、敵数は三万、明日にも合流地点を襲うつもりである。アルビウスは撤退を、カトは殿軍を主張した。
カト中将の案は、率直に言って素晴らしいものです。軍事的にも、忠誠という点でも、あの場で帝国の将官が思いつける最善の作戦、しかしそれは逆に言えば同じ能力を有する将校であれば、その提案を予期できるということでもあります。
アルビウスはカトの考えを読んでいた、第4軍団が単独で殿軍を務めるなら、蛮族は二万の軍勢でまず間違いなく勝利を制する。自分の軍団を温存したうえで、三つの軍団を滅ぼし皇帝の権威を失墜させる、おおよそアフリカヌス派にとって最高の結末が待っているはずだった。言うまでもありませんが、カト中将がもし撤退に同意したのなら、撤退中の第四軍団だけを襲えばいいだけのこと」
「だ、だ、だが」クラウディウスが口を挟む「アルビウスの完璧だったはずの計画は破綻した、き、黄、貴様の手によってなハヤシ少佐。あ、あ、アルビウスは一般的な帝国軍人の思考の枠から外れて物を考えることができなかった。き、き、貴様は純粋に軍事的な観点から皇帝来援を提案したがそれがアルビウスの陰謀を破砕した、し、し、しかし」身を乗り出す「これはあくまでただの推論だ。え、え、エンヴィルがアフリカヌス派で両軍団を死地に追いやろうとしていたとしても辻褄は合う。て、て、敵の数が少なかったのは第8軍団と第20軍団の抵抗が激しく様相外の損害を受けたなどが考えられるだろう……ゆ、ゆ、ユーリア・コルネリウス・アルビウス、や、や、
奴は本当に裏切り者か
それを探るのが次の貴様の任務だ」
クラウディウスは一枚の紙を懐から取り出す。
「だ、だ、第12軍団の参謀将校の辞令だ貴様は中佐としてアルビウスに仕えやつが本当に裏切り者か確かめなければならない。も、も、もし裏切り者ならば」クラウディウスの目が妖しく輝く。「裏切りを決行させるな。ほ、ほ、本心で翻意を抱いていても実際に裏切らないのならば忠臣と変わらない」
俺は前途にある待つものを考え、興奮と恐怖を感じた。参謀総長から直々に任務を与えられるというのは名誉なことだ、出世もできるだろう。しかし、アルビウスという難敵相手にどこまで立ち回れるものか。もし彼女が本当に裏切り者ならエンヴィルに無実の罪を着せて処分したように俺もあっけなく殺されるだろう。
「さ、さ、参謀本部へようこそ少佐」
クラウディウスは無表情に告げた。
人生に転機というものがあるならば、あの軍議の夜がそうだったのだろう。俺は帝国という深い沼に足を踏み入れる、その先に何が待つか想像もできない。願わくはヤマトの畳で死にたいものだが、今となっては望み薄か。
しかし、俺は絶望していなかった。あの軍議の夜、俺は帝国の有能な軍人達の振舞を知ることができた。
軍事と政治に通じる忠実な軍人、グナエウス・グロウメルス・カト。
気だるげな仕草で他者を支配するユーリア・コルネリウス・アルビウス。
そして、何よりも、ナジェ・エンヴィル。
エンヴィル、奴の視界には世界はどう映っていたのだろう。いまはもう聞くことができ ないそれを、俺は痛切に知りたがっている。
あるいは、俺がこの世界で生き抜くことができれば、同じ光景を見られるのだろうか。
俺はその時が来るのを、怖がりながら、楽しみに待とうと思う。
我が胸に宿れエンヴィル、竜の魂を持った女よ、無能な俺を導いてくれ。