みみのこ・アップ・ライジング   作:凡夫偽

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11 ちきう

 

 

「まずひとり!」

 

 両耳の根っこにあるぼんぼんを引っ掴まれて引っ張られ、俺から大きな大きな両耳が引っこ抜けてとんでいったシーンを傍観者としてぼーっと眺める。

 観客かつ俺の勝利へ賭けていたイストティートのみみのこ達からは、その死に対してしょぼくれたざわめきが続いていた。

 

「み」「みみ……」

 

 ──生き物は死ぬ直前、視覚から先に無くなるらしい。

 ぼんやり浮かぶ記憶曰く、あらゆるストーリーではそういう描写として結構メジャーなんだとか。

 具体的にどれでって聞かれたら困るんだけど、とにかくそうなんだってさ。

 

 んじゃあさ、みみのこはどうなっちまうんだろ。

 

 耳をぶっこ抜かれたら当然その耳は聴こえなくなる。

 みみのこが両方ぶち抜かれるって事は死ぬんだし、例によれば死へ直面し視力を失うはず。

 ってことは、我々みみのこは一気に視覚聴覚を失うんじゃねって話。

 

「そんなっ」

 

 マイクルがそう叫ぶのも分かる。

 だって俺、両耳もぎ取られてるもん。みみdogを囮にした耳騎士によって。

 

「……」

 

 でもさ。今のこの状況、ぜってーおかしくね?

 なんせ俺が俺自身の死に直面してるというか、目の前で俺が死んでるっていうか。

 幽体離脱ってやつ? 魂だけになったってこと?

 

 イストティート勢の簡易改変みみのこ群衆へいつの間にか紛れ込み、かき分けて残心をしている耳騎士の背後まで近付いてる今の状況が?

 一歩ずつしっかり踏みしめ、腕を伸ばして耳共を押しのける度に今のこの状況が霊魂的存在と化した訳でないことを知らせてくれる。明らかに俺は()()()()()

 もう目前となったそこでは地面に俺が倒れていて、うん。我ながら中々芸術的な間抜け面を晒してるとしても。

 

「お前が最後だ。マイクル」

「……そのようですね」

 

 だがこの状況にはひとつ心当たりがある。

 

「ですが耳騎士」

 

 マイクルも群衆に紛れ込んでいる俺に気が付き、その可能性を悟ったらしい。

 同時にぴし、と床の俺からひび割れる音が聞こえた。

 

「なに? ──まさか!」

 

 ガラスの砕ける音。

 何故それが今響き渡ったかと言えば!

 

「それは、彼の!?」

 

 メイド耳の語った、バッジとはその者を超え力を受け継ぐと同義であるという理論。

 先ほど俺が空中で突然加速できたのもそれによるものだろう。宇宙やらロケットやらを好いたコシアが段ボールバッジを通して力を貸してくれた。

 じゃあ俺に何が起こったかと言えば、それはもちろんガラスのヴェトロのガラスのバッジ。

 ひび割れて砕け散る音、それは俺達がヴェトロを倒した時と全く同じ音である。瞬時に偽物を配置して離脱できるとはとんでもない能力だぜ。

 

 

 耳騎士が不意打ちを警戒し焦って振り向くも、そこにいるのは俺と似た容姿をしたイストティートの面々。

 間違い探しのように集うその中から俺を瞬時に見つけるなぞマイクルじゃなきゃ不可能だろう。探そうと注視しようにも背中側にはマイクルがいるためそうもできない。

 俺が何故ぶちかまさなかったって? そりゃもちろんカウンターを食らいたくないからだよ。思ったより耳騎士は気が付くのが早かった。ぎりぎり射程内のポジションにつけてない。

 

 ヴェトロがマイクルの片耳をもぎ取ったあの不意打ち程、俺はこの力を使いこなせてないみてぇだ。

 折角ならオンブラーニンジャからもバッジ貰っておきたかったぜ。

 

「……っ!」

 

 ばっと風を切る勢いで耳騎士がさらに振り返り、マイクルを警戒する。マイクルは回避が得意だが攻撃できない訳じゃないって事は当然頭に入っているようだ。

 今を有利な盤面と思いたいが、しかし俺達は耳騎士を脅威に見ているため動けない。みみdog以外の手を明かしてないからな。個人的な力をまだ見せていないあいつへ今ぞ好機と突っ込んでも、もしかしたら奥の手があって一本取られるかも知れん。

 

「怖いなら僕から先に狙えばいいんじゃないですか? 僕はあなたの耳を狙えるほどの力量はありません」

「お前相手は骨が折れる」

「なら後ろの方々を全員相手取ってみてはいかがですか?」

「……」

 

 マイクルの挑発にも乗らず、半身で警戒する耳騎士。

 向こうにどう情報が伝わってるのかは知んないけど、少なくとも居合自信ニキたる俺が想定射程内にいるって想定は落ち着かなかろう。

 

「膠着状態やな」

 

 遠くからお嬢の呟きが聞こえるほどに場は静まり返り、緊張が走っている。

 

「聞きたいのですが」

「……なんだ?」

「あなたはなぜ、顔を隠しているんですか?」

 

 沈黙を崩す為かマイクルが聞くも、耳騎士は取り合わずその質問を無視した。

 喋ってる内に不意打ちかまされたらたまったもんじゃないのは分かるけど、流石の俺ちゃんも話は最後まで聞く常識くらいある。

 マイクルがどうするかは知らんけど。

 

「質問を変えます。あなたの言う平穏とはなんですか?」

「……」

「闘技場を離れ耳もぎのない生活を望むイストティートを虐げ、並の生活すらままならない野良耳を放っておく今の世界があなた達の理想ですか?」

「……」

 

 俺が耳拾いの仕事をしつつ疑問に浮かべ、人間を知ろうとするマイクルがぶつかった壁。

 幾度となくぶつけている質問を、少なくとも会話してくれる耳騎士にならとマイクルは今一度問いただしている。

 なぜみみのこは戦わなければいけないのか。この地上ではないらしい地上は一体?

 納得できる答えならば手を引く──とまでは決して言えないものの、少なくとも答えてくれなきゃ俺達の勢いは止められねぇ。

 

 黒い空に点々と輝く星々をちらと見上げ、耳騎士が溜息をもらす。

 

 それは決して俺達を聞き訳の悪いガキやなんかだと貶すものではなく、どう答えたらいいものかという逡巡(しゅんじゅん)を巡らせるようなものだった。

 この戦いの直前の質問も、答えなかったというより語れなかったというのが正しいのか?

 よくもまぁそんなんで前線へ飛び出てきたもんだ。矢面に立つなら理論武装くらいしてくるだろフツー。

 

「我々はこの地でしか生きていけない」

 

 もぎ合わせておいて、と野次は飛ばさず言葉を待つ。

 

「なぜならば」

 

 すっと天へ指を伸ばすと、示し合わせるかのように大きな光が俺達を照らすようにして現れた。

 黒い空、宇宙に浮かぶ点々などでは決してないそれは、俺も見たことがある。見たことがあるというか、知っている。記憶にある。

 実物を見るのは初めてのはずなのに、コシアの資料で見ただけのはずなのに、決定的にそれは絶対に知っている。

 思わず振り返ってそれを見たマイクルも同じ感情のようだった。……いいやマイクルだけじゃない。

 イストティートの面々も、敵対していたアンミラー・リオ従業員も、そして耳騎士すらそれを見て望郷に目を細める。

 

 

「我々の地球は、もう住める環境ではない」

 

 

 青い星、地球。

 この宇宙で最も環境の整った美しい地球だなんて仰々しい呼びが似合う惑星。

 傍から直接見る機会なんか、あるとは思わなかった。

 

「わ、我々の、って……」

「見ての通りだ」

 

 けどその地球は、ここから見る地球は記憶にあるそれよりもなんというか、荒廃してる?

 絶対おかしい。どう見たって、隕石でも衝突したかなんかで崩壊したみたいになってて、とても人が住める環環境じゃ……ぁ。

 

「長い冬に嫌気の差した我々が、唯一現実を忘れて住まえる世界がここだ」

 

 遠い遠い記憶、ニュースかなんかで隕石がどうのと聞いたのを思い出した。

 ブラックウィンターと呼ばれる大災害によって地球は氷河期となり、地上には長い冬が訪れたという歴史を。

 ……そうだ。ブラックウィンターだ!

 アミーチ老の漏らしていた言葉の数々、そこにこの単語が含まれていた!

 

 聞き流してしまっていた会話を思い出す。あの古老は何と言っていた?

 全て無意味ではなく、そこには意味がやっぱりあった。冬は結構と着膨れしていたあの老い耳は、自由に喋れない立場の中で語れるだけを語っていたんだ。

 多く言っていたのは月。月面にウサギがどうの。ウサギっていう生き物は思い出せんが、みみのこを指す表現だってのは何となく分かる。これは俺達がいる場が地球じゃないって事を教えようとしていただけか?

 もっと大事な、もっと重要な情報を渡してくれていたはず。古ぼけたフリして複雑な喋りに混ぜて、()()()である事を気が付かれないようそっと。

 

「この世界に人はもういない! 地下へ戻れ!」

 

 耳騎士が言葉を荒げて勢いよく命令し、その声に思考が引き戻される。

 地上で人間と会うという目標を持っていたマイクルが、この地平線のどこかに誰かがいるかもと淡い期待を抱いていたマイクルが、地上の崩壊という現実に膝から崩れていた。

 その事実は確かに俺だってショックだ。ショックだが、今これは論点ずらしと見てやる。

 耳騎士の語る平穏の正体は結局一切触れられてない。

 

 

「ふぅー……」

 

 一歩踏み出し、イストティート群の中から姿を現す。

 ルールに則っときゃ不意打ち勝利上等で潜伏してたが、こうなっちゃあそうも言ってられねぇ。

 舌戦に負けたようなもんで引き摺り出された形になるけど、動けなくなったマイクルを助けるにはこうするしかあんめぇだろうよ。

 

「聞いていただろう。我々を倒したとて地上へは向かえない」

「おぅおぅおぅおぅ黙って聞いてりゃ耳騎士さんよぉ。地球が云々地上が云々人間どうの、それと俺達の平穏にどう繋がって関係あるってんだ」

 

 耳もぎ反対、野良耳に耳権を! とかって言われてそう返すのはおかしいだろ?

 全く納得できる情報がないんだがその辺どうなのさ。

 

「……乗り越えられぬ者に意味はない」

「そうかい」

 

 暗に、真実は自分の手でって言ってる訳だなお前は。

 そして、耳騎士という自分の立場は立ち塞がる障害という絶対的な役回りだと。

 

「マイクル!」

「あ、は、はい!」

「レフェリーよろしく」

「え、大丈夫なんですか……?」

 

 分かってるさ。耳騎士は確かに強い。手の内も分からん。

 最初はふざけた仮面にみみdog騎乗とかいう状態でタイマン弱いんだろと挑発しまくったが、さっき実質もがれ散ったから分かる。こいつは間違いなく騎士の名に恥じない実力を秘めている。

 その身体のどこにもバッジをつけていないので詳細な実力は分からないけど、少なくとも何らかの特殊アビリティを所持していてもおかしくはないクラスにいる。てかだから警戒して攻撃できなかった。

 

 ヴェトロのバッジ効果が残っているような感覚はない。表現としてちゃリキャストってとこだな。

 コシアの謎点火ダンボールバッジは……一回くらい吹かせるかも。そんな感覚。

 この後にも戦いが控えてると思えば出し惜しみしたくなるが、そうもしてたらやられるだろう。

 

「出し惜しみはせん。お前たちはここで地下に戻す!」

「気が合うねぇ。俺も全ツッパで戦う所存」

 

 ばさ、と耳騎士はその仰々しいマントを脱ぎ捨てた。

 本気らしいスタイルで大いに結構。ついでにその仮面も取っちゃわない? だめ?

 

「我は耳騎士! 我々の心安らぐ世界がため、今ここに立ちふさがらん!」

「見合って、お互いに礼!」

「よろしくお願いします」「よろしくお願いしまーす」

 

 かっこよくライバル感出しても礼でちょっと気が抜けるんだよな。大切とはいえ。

 

「構え」

 

 俺が居合を使うって事はバレているので、初手はそれに強い回避で来るだろうか。

 初動が大事だ。読み合いが。ビビッて動かなきゃもがれるし、ヘタに突っ込んでももがれる。

 

「……」

「……」

 

 視線が交差する。必要なのは相手を倒すという強い意志。

 

「はじ──」

 

 ──みみのこファイトにおいて、「始め」という単語は条件反射で動き出すほどの力がある。

 正確には「始め」という三文字どころか、その「は」の部分。より洗練されれば、言葉が出る前、形を成す寸前、一瞬の空気が擦れ漏れる音から。

 マイクルの発した開始の合図はお互いの踏み込みと衣擦れでかき消されていった。

 

「瞬歩!」

「……っ」

 

 耳騎士は回避で居合のカウンターを狙う訳ではなく、瞬歩と呼ばれる居合の技術で眼前へ飛び込んできた。

 相手の狙いの裏をかく、結局どう動くのが正解だなんてもん分からない世界。

 対する俺の動きは、回避。

 

 回避と居合をジャンケンだとは表現するが、あくまで相性問題である。

 俺が不慣れな回避をしたところで、それを上回る居合の使い手であれば動作に追いつけてしまう。

 なので俺はただ一般的な回避をしたわけじゃない。

 こいつは見様見真似のマイクル式回避。今命名。

 

 脚力で身体を横にぶっ飛ばすパワー系回避は居合の応用でできると踏まれるので選択したこれは、その場でぐにゃりぐにゃぐにゃと柔軟性へものを言わせた生物の範疇を超えたんじゃないかと思わせるほどキモイ動き。

 耳もぎにおいて不利な低位へ身を置くハイリスクを孕むものの、直線的な動きとなる一般回避ではないため先を予想し手を置くなぞ到底できるわけがない。

 

「くっ!?」

 

 揺れ動く耳の先が視界を遮りウザいだろう。

 下手に手を伸ばそうと屈めばカウンターを食らうハメにもなるぞ!

 

「うわキモ」

 

 その通りだぞマイクル。地味に俺も引いてたんだからなこれ。

 

「だが、体力の消耗も激しいはずだ」

 

 どうにも捉えられない耳騎士が飛び退いて距離を取り、仕切り直そうとするが──それを待っていたァ!

 

「点火ァ!」

 

 ダンボールバッジが火を噴き、俺の身体を全力で推し出す!

 屈んだ状態から飛び出すので脚力も加わり勢い2倍! 距離で加速し速度は3倍!

 つまり10倍だぞ10倍!

 

「しまった!」

 

 それは耳騎士か俺の言葉。あるいはどっちも。

 この攻撃方法は初めてなので距離を見誤ったことと、咄嗟に避けようとした耳騎士の行動。

 その二つが重なり、このターンの結果は耳騎士の仮面をぶっ飛ばすだけに留まった。

 

「次は耳!」

「……!」

 

 間近で見る耳騎士の素顔は、綺麗な瞳をしているだけでただのみみのこだった。特別な事はない黄緑色の髪をしているだけの。

 そしてその髪には、ダンボールバッジをつけていた。

 

「な」

 

 自負のある俺の耳もぎが外れる。

 目の前で、耳騎士が火を噴いていた。

 それも咄嗟に扱ったとかではなく、慣れた様子、まるでこれこそ自身の力であるかのように扱って!

 

「散れい!」

「て、点火──」

 

 俺のダンボールバッジはもう燃え尽きたまま動作しない。姿勢の崩れている俺へ、側面から耳騎士が迫る。

 

「ぅぉおおお!?」

 

 伸ばされた手は真っ直ぐ耳へ向かっている。これをこの距離この姿勢で回避する術はない!

 なら! 俺第二の得意技、頭突き!

 ヴェトロを葬った時に同じ!

 

「ぐわぁああ!?」

 

 居合ばっかに気を取られてこれは対処できなかったらしい。耳のもげない外周を摘まむ形になったその指が頭蓋骨にぶち当たってぐにゃっとなる。痛そう。

 こういうダイレクトアタックは事故みたいなもんだしセーフ。誉れがないと言われそうだが、避けようとしてぶつかったんですって言えば通るのがみみのこファイトォ!

 暴力はないがそこに暴はある!

 

 抱き着く形でもみ合いとなった瞬間、俺の顔面を火あぶりが襲った。

 目の前でダンボールバッジが燃えている。耳騎士の付けているダンボールバッジが。まだ点火できるのか!

 

「は、離せ!」

「離さないねぇ!」

「おいよせ!」

 

 ぐん、と俺達の身体が持ち上がり始めた。

 そして、耐えるので精いっぱいの重力が身体を襲う。

 

「おぉおおお!?」

「ちぃっ!」

 

 点火してる! 俺のダンボールバッジも!

 なんだこの反応は、点火しようって気もなかったしリキャストもまだなのに!?

 

 ──そうか燃え移ったのか! そんなことあるって感じだけど、燃料が燃え広がるように、お互いのダンボールバッジが暴走してる!

 おい耳騎士、どうにかならないのか!

 お前の方が使いこなしてるだろコシアの力!

 

「アボートの手段はない!」

「なんだって!?」

「っ離れろ!」

「それはヤダ!」

 

 着地が容易なみみのこなもんで着地は容易だが、今この空中ファイトは止められねぇ。

 うずくんだ、エンタメ魂が。

 

「今そんなことしてる場合ですかーっ!?」

 

 遠い月面からマイクルの声が届く。もちろんエンタメ魂だけで飛ぶのをやめない訳じゃない。

 

「なぁ耳騎士、確かめたい事があるんだ」

 

 俺達の身はもはや宇宙にあると言っていい。

 なのにどうしてマイクルの声が届き、俺達は会話できてるんだろうな。

 

 宇宙に空気や重力がないことはコシアの遺した資料で知っている。

 月に元々みみのこが住んでいたんなら月面を闊歩できることに納得するけど、だからといって空気を吸ってはいてができてるのはおかしいだろ。気のせいじゃなく、ふっと息を吹きかけられる。

 それに重力。月面は地球より重力が低いって話なのに、全くふわふわしてねぇのはどういうこった。

 てかそうじゃん。月にいるのが常識なのに、どうして地球の重力を基準にしてるんだ?

 

 少し疑問に浮かべれば、今まで気が付かなかったあれこれが気になりだす。

 俺達の住まう世界の大いなる不思議。その摩訶不思議の正体、一番誤魔化したいこと!

 

「アミーチ老! そこに答えがあんだろ!?」

「離せ!」

 

 俺の意志に応えるように、錐揉み飛行を続けていた俺達がひゅるひゅると軌道を変えて宇宙から月面へと突撃を開始する。

 その先には!

 

「みみのこファイトクラブだぁああああああっ!」

「うぉおおおおお!?」

 

 見慣れた壁、見慣れた色、いつも通う先。

 みんな大好きみみのこ闘技場へ俺達は、吸い込まれるように墜落していった。

 

 

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