Mercs' Frontline   作:発伝記

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第5話 11月4日〈前編〉

灰色の空が続いていた。

空は鉛のように重く、雲の層が低く垂れ込めている。

陽が出ているのかすら分からず、昼夜の境界は曖昧だ。

 

あれから二週間。

 

脇腹の傷はようやく塞がりつつあったが、腹の奥にはまだ鈍い痛みが残っている。

体を捻るたび、そこから熱のような疼きが走った。

 

だが痛みを感じるということは、まだ生きているという証でもある。

イエローエリアでは、痛みさえ贅沢の一部だ。

 

 

[10-27] 補給護衛。報酬は相場より二割低い。燃料代を差し引くと赤字。

[10-30] データ搬送。依頼人は前金を渋った。次回以降、契約前に確認。

 

 

野盗の件を片付けて以降も、Victorは契約をいくつかこなしてきた。

補給護衛、廃墟探索、データ搬送。

いずれも小規模で、危険の度合いは“控えめ”だった。

 

だが、その基準自体がまだ曖昧だ。

危険を避けているつもりでも、気づけば踏み込んでいる。

引いたつもりでも、すでに遅いこともある。

 

ここでは、死に方を選べる者の方が少ない。

 

この頃から、彼は端末に短いログを残すようになった。

感情任せで生き延びられるほど、イエローエリアは生易しい場所ではない。

 

だからこそ、日々を「記録」に変え、理解し、反復するしかない――そう悟ったのだ。

 

初めのうちは軍にいたころの習慣に従い、燃料と弾薬、消耗品の残量を記す程度だった。

 

しかし、依頼の概要や結果と原因の因果関係、取引の内容や値段、品質と相場の比較など、次第にその範囲は広がっていった。

 

それらはいつしか、生き残るための指針になろうとしていた。

 

取引の記録を見直すうちに、これまでどれほど商人に吹っ掛けられていたかを知った。

数字を積み重ねていけば、嘘や誤魔化しは嫌でも浮かび上がる。

 

教訓を積み重ねることで、致命的な過ちも確かに減った。

 

だが“減った”というだけで、消えたわけではない。

判断を一度でも誤れば、それだけで命を落とす。

そんな場面は、相変わらず珍しくなかった。

 

あるときは目的地の目前で地雷原に迷い込み、またあるときは補給路の交差点で野盗同士の抗争に巻き込まれた。

 

命を拾えた理由が、運なのか、学びの結果なのか。

いまだ判断はつかない。

 

それでも画面には新しい記録が積み重なっていく。

今の彼にとって記録を書くことは、自分が“連続した存在”であることを確かめる唯一の手段となっていた。

 

記録を重ねても、生活は常にぎりぎりだ。

資金も、体力も、神経も。

すべてが少しずつ削れていく。

 

支出と収入、得たものと失ったものを数えるたび、胸の奥で何かがゆっくりと硬くなる。

 

それでいい、とも思えた。

感情を削ってでも命を繋ぐ方が、はるかに現実的だった。

 

 

 

 

 

端末を閉じたとき、車体が小さく震えた。

 

遠くでざわめきが起き、風に低い呻きのような音が混じる。

焼けた金属と酸の匂いが漂い、鼻腔を抜けるたびに、舌の奥に鈍い鉄の味が残った。

空気そのものが、ゆっくりと錆びていくようだ。

 

Victorは顔を上げ、窓越しに空を見た。

雲の切れ目の向こう、灰を纏った帯が地平を覆っている。

大気の密度は増し、見えない何かが滲み始めていた。

 

――嫌な予感がした。

 

端末が短い警報音を発する。

 

『大気中コーラップス濃度、急上昇中。』

 

コーラップス・ストームだ。

汚染を伴って地表を吹き荒れる、汚染エリア特有の嵐。

高濃度のコーラップス粒子が大気に満ち、触れるものすべてを蝕む。

晒された生物は分解され、金属は脆く崩れ、電子機器は沈黙する。

遭遇したら、逃げるか祈るしかない。

 

装甲車には対コーラップス用の防護コーティングが施されている。

軍用車両では標準装備だが、想定されているのはせいぜい短時間の暴露対応にすぎない。

 

しかもこれは払い下げ品の中古。

塗膜は幾度も再処理され、もはや表面の色すら均一でない。

 

この環境で、あと何分もつか。

背筋を汗が伝った。

 

ハンドルを握り直し、北の道路に視線を向けた。

古い通信塔の基部に、避難用の地下バンカーがあると聞いたことがある。

 

確証はない。

一瞬、別の選択肢が頭をよぎる。

しかし、それを検証する時間もない。

 

少なくとも、この何もない荒野のど真ん中で嵐を迎えるわけにはいかなかった。

 

いま動かなければ、次の夜明けを迎えることはない――そう直感してVictorはアクセルを踏み込んだ。

 

次の瞬間、世界が様相を変える。

フロントガラスを覆う砂塵は層を成し、ワイパーの動きが追いつかない。

 

風の呻きはやがて咆哮に変わり、巻き上げられた砂利が車体を叩く。

地表を舐める圧が車体を左右に揺さぶった。

 

粒が細かくなり、叩きつける音が、やがて金属を磨くような音へと変わっていく。

車内の空気までもが、わずかに熱を帯び始めた。

 

外気温度は上昇を続け、車内の冷却ファンが悲鳴を上げる。

皮膚の上を重い膜が這うように感じた。

 

計器盤が震え、速度計の針が不規則に跳ねる。

通信機はすでに沈黙し、ノイズだけが絶え間なく流れている。

焦げた鉄、酸化した油、基盤の焼ける臭いが重なる。

 

嵐は刻一刻と迫っている。

空は鳴動し、地平すらたわんでいるように映る。

まるで世界そのものが、歪みながら崩れていくようだった。

 

フロントガラスの向こうに、かろうじて灰色の輪郭が見えた。

丘陵か、崩れた構造物か、判別もつかない。

それでも、あそこに何かがあるという直感だけを信じた。

 

タイヤが砂を噛まずに空転し、エンジンの唸りが裏返る。

風圧で車体がわずかに浮き、ハンドルが引き攣るように震えた。

 

窓の隙間から入り込んだ灰が頬を刺す。

視界は灰の奔流に呑まれ、遠近の区別さえ消えていく。

 

車体の側面で、塗膜が剥離する乾いた音が走った。

パリ、と破裂音が連鎖する。

続いて、外板を伝って流れるような熱が広がる。

 

外装はすでに限界に近い。

時間がない。

 

前方の輪郭がようやく形を成す。

崩れた通信塔、その根元に瓦礫で塞がれた入口が見える。

 

Victorは歯を食いしばりながらアクセルを踏み抜いた。

エンジンの回転数が跳ね上がり、風の圧と砂の抵抗が混ざり合って車体が軋み音を上げる。

 

視界の隅で鉄骨が裂け、光を吸い込むように揺れた。

地面の砂は灰とともに渦を巻く。

 

「くそ、間に合え……!」

 

斜面を強引に駆け上がり、瓦礫の庇をこじ開けるように突っ込む。

鈍い衝撃が骨に響いた。

砂が爆ぜ、鉄の擦れ合う音が室内を満たす。

 

車体が横滑りして壁に衝突するが、動力はまだ生きている。

ハンドルを切り、最後の力で車を奥へと押し込んだ。

 

――闇が落ちた。

 

外の音が止む。

砂も風も、分厚い壁に遮られている。

 

だが、静寂とは違う。

地の奥で鈍い振動が、まだ続いている。

 

Victorは額に手を当て、ゆっくりと息を吐いた。

 

安堵でも恐怖でもない。

ただ、「今日もまた生き延びた」という事実だけが、胸の奥に重く沈んだ。

 

やがて呼吸を整え、ランプを点ける。

淡い照明が灰の粒を浮かび上がらせ、狭い車内をかすかに照らした。

 

外気フィルタの警告灯が断続的に点滅している。

焼け焦げた臭いが漂い、頭の奥ではまだ微かな耳鳴りが残っていた。

 

 

 

 

 

それからどれほどの時間が過ぎたのか、もはや分からなかった。

嵐の残響は途切れず、時おり外壁が擦過音を立てては粉を落とす。

 

呼吸のたびに、酸化した空気が喉に張り付き、味覚までもが鈍る。

フィルタを二重にしても、匂いは消えない。

 

何度か計器を確認した覚えがあるが、外気温の上下すら曖昧だった。

指先が震え、時間の感覚がずれていく。

ランプの明滅が、呼吸のリズムのように見えた。

 

嵐がいつ去ったのかも分からない。

確かめようにも確信が持てない。

 

外の鳴りが遠のいても、まだ耳の奥で鳴っている気がした。

この狭い車内と世界の境界が、どこにあるのか分からなくなる。

 

やがて計器の針が微かに戻り始めたことで、ようやく“終わり”を理解した。

 

Victorはランプを消し、暗闇に目を慣らす。

外気の数値は安定している。

 

静かにエンジンをかける。

車は息を吹き返すように一度震え、ゆっくりと動き出した。

 

慎重にアクセルを踏み、バンカーの出口へ進む。

外の光が徐々に差し込み、灰色の幕が視界を満たす。

 

車体が瓦礫の庇を抜けた瞬間、世界が広がった。

 

空は色を失い、地平は焦げたように黒ずんでいる。

嵐の通過跡には、何一つ残っていない。

ただ沈黙だけが、地表に張り付いていた。

 

Victorは車を止め、ゆっくりと外に出る。

靴底が灰を踏みしめ、鈍い音が響いた。

 

装甲車の外板は白く泡立ち、表面がざらついている。

指でなぞると、細かい粒が剥がれ落ちた。

防護コーティングは、もう意味を成していない。

 

端末を取り出し、淡々と記録をつける。

「要再塗布」と、震える指先を止めずに入力した。

 

顔を上げると、荒野がどこまでも続いていた。

 

すべてが止まっている。

風も、音も、時間さえも。

世界が一度、呼吸をやめたまま動かなくなったようだった。

 

その静止の中で、自分だけがまだ動いていることに、かすかな居心地の悪さを覚える。

 

“生き延びた”のではなく、“まだ死んでいない”。

 

その違いを、ようやく理解した朝だった。

 

 

 

 

 

[2064-11-04-11:23]

区分:事象

状況:コーラップス・ストーム遭遇

経過:2064-11-04

05:46 大気異常兆候を感知(視界・臭気・圧変化を確認)

05:48 ストーム接近を確認。現地点での停滞は致死率が高いと判断。北方・旧通信塔基部への退避を選択

06:12 崩落した通信塔基部に到達。瓦礫下へ強行進入ののち待機

08:58 外気数値の安定を確認。ストーム終息と判断

09:32 離脱。車両外装の損耗を確認

結果:生存確認

損耗:中度

車両:外板塗装劣化(全面)、センサー系統に不調

備考:対コーラップス防護は短時間対応が限界。外装は要再塗布。兆候監視を常時厳格化。退避経路は事前に複数想定しておくこと

 

 

 

 

 

街が見えたのは、昼を過ぎた頃だった。

地平の向こうには錆びた鉄骨と通信塔の残骸が林立し、周囲の廃墟よりもわずかに色を帯びて、陽炎の中で揺れて見えた。

 

装甲車を停め、通りに入る。

 

途端に、熱気と喧騒が肌を打った。

露店には部品や薬品、加工食料が並び、客引きの声が重なる。

道端では修理工が機械の胴体を叩き、奥の方では子どもが汚れた布で銃器を磨いていた。

 

金属を打つ音、油の匂い、行き交う人の声。

すべてが混ざり合い、街全体が絶え間なく呼吸をしているようだった。

 

ここは、イエローエリアの中でも比較的安全とされる交易拠点。

物資と人間の往来が絶えない“生きた街”だ。

 

だが、それはあくまで表面上の話。

この街に法はない。

あるのは、自警団と商人たちの取り決めだけだ。

 

見える範囲の治安は保たれているが、裏通りに入れば話は別だ。

犯罪――あるいはそれに限りなく近い行為が黙認されている。

 

金の流れが止まらない限り、この街は回り続ける。

それが、この場所での秩序であり、日常だった。

 

Victorは人混みを抜け、指定された宿に向かった。

表通りに面した建物は、他よりも幾分まともに見える。

看板は褪せているが、外壁の亀裂は補修され、入口の取っ手は新しい。

 

扉を押して中に入ると、ざわめきと煙草の匂いが押し寄せた。

酒場を兼ねた広いホールには、作業帰りの男たちと、装備を抱えた傭兵の姿が混ざり合っている。

 

Victorが入ると視線が幾つか向いたが、声をかける者はいない。

彼らの目は、警戒しながらも関わる気のない者のそれだった。

 

そのまま酒場を横切り、階段を上る。

先の扉の前に、一人の男が立っていた。

 

立ち姿だけで、ただの用心棒ではないと分かる。

軽装の防具に、腰には拳銃、動きは最小限で、周囲への注意を切らしていない。

 

目が合うと、男は短く顎をしゃくった。

 

「……Victor Rowenで間違いないな?」

 

低く抑えた声。

Victorは頷いた。

 

「依頼人が待っている。こっちだ。」

 

男は扉を押し開け、廊下へと導く。

扉を抜けた瞬間、外の喧騒が遠のいた。

 

廊下は驚くほど静かで、壁越しの風音すら届かない。

両脇の要所には、見張りが二人。

武装こそしているが、無用な敵意は感じられない。

 

奥の部屋の前に立つと、男が一度だけ扉をノックした。

 

「Victor Rowenをお連れしました。」

 

中から短く、「入れ」と返事がある。

男は一歩下がり、手で合図した。

Victorは無言で頷き、部屋へ入る。

 

室内は宿の一室とは思えないほど整っていた。

 

磨かれた机、古びた絵画。

冷房の低い唸りが微かに響き、外の熱気は完全に遮断されている。

家具も照明も、この街の水準を明らかに超えていた。

それだけで、この取引の“重さ”が伝わってくる。

 

部屋の中央、机の向こうに依頼人が座っていた。

 

髪は丁寧に整えられ、顎には薄い無精ひげが残っているが、それすら計算された形に見える。

灰色のスーツをきっちりと着こなし、胸元の小さなタイピンが光った。

この地では滅多に見ない、上質な布地だ。

指には薄い皮手袋がはめられており、動作の一つひとつが、ここには似つかわしくないほど静かで洗練されていた。

 

彼は端末から視線を上げ、穏やかな笑みを浮かべて立ち上がる。

 

「私の名はMarcel。以後、お見知りおきを。」

 

軽く名乗りを上げると、手を差し出した。

 

「Victor Rowen――お会いできて光栄だ。まずは掛けてくれ。」

 

声音は柔らかいが、人を秤にかけるような響きを含んでいた。

Victorは無言で椅子を引き、向かいに腰を下ろす。

依頼人は微笑を崩さず続けた。

 

「今回君を指名したのは他でもない。ある集落で、野盗を単独で一掃したという噂を耳にしたからだ。」

「運が良かっただけだ。」

「つまり、噂は本当だったわけだね。」

 

目が細まり、どこか愉しげな色を帯びる。

 

「ぜひとも君の力を貸してほしい。」

 

Victorは小さく息を吐き、言葉を選ぶ。

 

「内容次第だ。概要を聞かせてくれ。」

「もちろんだ。」

 

依頼人は姿勢を正し、端末を差し出す。

 

「場所はここから西の旧企業施設。我々はその跡地で資源の回収を進めているのだが、内部では防衛機構がいまだ稼働していてね。これまでに私兵を何人か送ったが、損害が出始めている。君には彼らと連携して内部の制圧をしてもらいたい。」

 

わずかに間を置いて、静かに続ける。

 

「危険は大きい。だが、それに見合った報酬を約束しよう。」

 

机上の端末に提示された金額を見て、Victorの眉がわずかに動く。

破格だ。

これだけあればしばらくは遊んで暮らせる。

それだけに、裏があることも経験から容易に想像できた。

 

依頼人は、そのわずかな反応を見逃さなかったらしい。

微笑を保ったまま、ゆっくりと頷いた。

 

「理解している。警戒するのも当然だ。施設の内部には、企業の技術資産が眠っていてね。中には他に知られたくない類のものもある。だから、この額にはその“口止め料”も含まれているんだ。」

 

そう言って彼は、机の脇に置かれていた小さな金属ケースを開いた。

中には薄く磨かれたサルディスゴールドの束が、整然と敷き詰められていた。

 

「そしてこれが前金だ。遠路はるばる、危険を冒してここまで来てくれたことへの礼だと思ってほしい。」

 

Victorは黙って金板の束の鈍い光を一瞥した。

量が、依頼人の本気度を物語っている。

 

「一つだけ、条件がある。」

 

Victorは顔を上げ、静かに言った。

 

「現場での指揮系統には入らない。あくまで俺は“外部協力者”として動く。判断と行動の優先権は、俺自身にある。」

 

依頼人はわずかに目を細め、すぐに頷く。

 

「問題ない。むしろその方がお互い都合が良い。私兵には私から伝えておこう。」

 

依頼人は端末を閉じ、Victorを真正面から見据える。

 

「それで、引き受けてくれるかな?」

 

短い間を置いて、Victorは頷いた。

 

「……ああ。」

「すばらしい。」

 

依頼人は満足げに微笑み、指先で机を軽く叩いた。

 

「リーダーを含め、私兵部隊はすでに現場で待機させてある。座標を送るから、準備が整い次第出発してくれ。現地で合流すれば、すぐに作戦を始められるはずだ……良い報せを期待しているよ。」

「了解した。」

 

Victorは立ち上がり、部屋を後にする。

 

廊下には、先ほどの男が変わらず待っていた。

無言のまま先導し、来たときと同じ道を戻る。

足音だけが、密閉された空気の中に響いた。

 

やがて向こう側から、酒場のざわめきが微かに漏れ始め、静けさが薄れ、熱の気配が満ちていく。

 

厚い扉を押し開けると、階下の喧噪と熱気が流れ込んだ。

ホールへ出たところで男は足を止め、何も言わず踵を返して持ち場へ戻った。

 

宿を出ると、昼の光はすでに傾きかけていた。

通りは相変わらず混雑している。

 

行商人が声を張り上げ、整備工が火花を散らし、兵装を抱えた傭兵が無言で通り過ぎる。

 

Victorは車へ戻り、装備を確認した。

銃、予備弾倉、携行食、応急パック、補修ツール。

どれも必要最低限、それ以上の余裕はない。

 

前金はケースごと鞄の底に収めた。

手は付けない。

有事の際の保険として、最後まで残しておくつもりだった。

 

エンジンをかけると、装甲車の振動が掌に伝わる。

計器は安定、燃料は半分強。

 

座標データを端末に転送し、ルートを確認すると、喧噪を背に出発した。

 

 

 

 

 




第5話の前編です。
えーとですね、難産です。
展開どうするか悩み散らかしているうちに文字数が普段の倍に膨れ上がってしまったので、キリは良くないけどやむをえず前編と後編で分けることにしました。
多分この先ももっと難産です。
もともと2、300文字ぐらいで軽く流されるはずだった話がどうしてこうなってしまったんだ......
まだ後編の展開細かく決め切ってないよどうすんだよお!
あたまいたい
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