カードキャプター:アベンジャーズ   作:ちいさな魔女

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エージェントAはリリーに。エージェントBはサラという名前にしました。


大いなる力には、大いなる責任が伴う

四つのタービンを同時に破壊されたヘリキャリアは、制御を失って雲海の中へと傾き始めた。けたたましい警報音と、床が傾く音、そして、S.H.I.E.L.D.エージェントたちの悲鳴が響き渡る。

 

アベンジャーズのメンバーたちは、それぞれに散って事態の収拾に奔走する。

 

アイアンマンは、損傷したタービンを修理しようと空へ飛び立つ。キャプテン・アメリカは、エージェントたちの避難誘導と、ヘリキャリアの墜落を阻止しようと奮闘する。

 

しかし、混乱の中、ロキが仕掛けた罠が、ついに火を噴いた。

 

ヘリキャリアの地下研究施設で、ブルース・バナーがハルクへと変貌し、暴走を始めたのだ。

 

ハルク「うああああああああ!」

 

ブルースの叫び声が、ヘリキャリア中に響き渡る。

 

ハルクと化したブルースは、破壊の限りを尽くし、研究施設を破壊しながら、ナターシャ・ロマノフへと襲いかかる。

 

ナターシャ「ブルース、落ち着いて!」

 

ナターシャが必死に呼びかけるが、ハルクの耳には届かない。

 

ハルクの拳が、ナターシャに振り下ろされようとした、その瞬間。

 

ソー「ハルク!やめろ!」

 

壁を突き抜けて、ソーが飛び出してきた。

 

ソーは、ムジョルニアを振りかざし、ハルクと激しい戦いを始める。

 

その頃、桜と小狼は、司令室の近くで、洗脳されたフリーレンと対峙していた。

 

フリーレンは、以前の穏やかで無表情な姿とは異なり、鋭い眼差しと、冷徹な雰囲気を纏っている。

 

さくら「…フリーレンさん…」

 

桜が、悲痛な声でフリーレンの名前を呼ぶ。

 

フリーレン「…ロキの命令で、君達を始末する」

 

フリーレンの声には、何の感情もこもっていない。

 

さくら「嘘だ!フリーレンさんは、そんなこと言わない!」

 

桜は、フリーレンに語りかける。

 

しかし、フリーレンは、桜の言葉に耳を貸すことなく、魔力を解放する。

 

彼女の杖から放たれた魔法は、かつてのゾルトラークよりもさらに強力な、破壊の魔法だった。

 

小狼「来るぞ、桜!」

 

小狼は、剣を抜き、桜を庇うように前に出る。

 

桜も、星の杖を構え、フリーレンの魔法に立ち向かおうとする。

 

さくら「…フリーレンさん!洗脳に負けないで!」

 

アベンジャーズの危機、ハルクの暴走、そして伝説の魔法使いとの戦い。

 

桜たちの運命は今、風前の灯火だった。

 

雷神の力と、緑の巨人の力がぶつかり合い、ヘリキャリアはさらに激しく揺れ動く。

 

ヘリキャリアの通路。洗脳されたフリーレンは、一切の無駄のない動きで、桜と小狼に魔法を放っていた。その攻撃は単純でありながらも、圧倒的な魔力と正確さを伴っていた。

 

さくら「くっ…!」

 

桜は、星の杖でバリアを張るが、フリーレンの魔法は、バリアをわずかにひび割れさせていく。

 

フリーレンの魔法は、決して派手ではない。だがその一撃一撃には、数十年、数百年を費やして磨き上げられた、純粋な破壊の力が込められている。

 

小狼も剣と札を使って攻撃を仕掛けるが、フリーレンは桜がバリアを張る隙を突いて攻撃したり、小狼が攻撃を仕掛けようとした瞬間に、小狼の魔力の流れを読んで牽制の魔法を放つ。

 

さくら「フリーレンさんは、私の攻撃パターンを全て見通しているみたい…」

 

桜は、フリーレンの恐るべき洞察力に、冷や汗を流す。

桜が前に出ようとすれば、フリーレンは攻撃魔法で押し戻し、小狼が横から回り込もうとすれば、フリーレンは牽制の魔法で動きを封じる。

 

そんな中、知世は、カメラを回しながら、状況を冷静に分析していた。

 

知世(さくらちゃんも、小狼くんも、フリーレンさんに近づけない。このままでは、ジリ貧ですわ…)

 

知世は、フリーレンの攻撃が、魔法使いとしての経験と、圧倒的な魔力に支えられていることに気づく。

 

フリーレンは感情を失っている。だからこそ、彼女の魔法は一切の躊躇なく、ただただ効率的に、桜たちを追い詰めていく。

 

知世(…だったら、感情に訴えかけるような、派手な演出が必要…!)

 

知世は、周囲を見回し、近くにある火災報知器に目を留める。

 

知世(ヘリキャリアの火災報知器…普通の建物より音も振動も、はるかに大きい…)

 

知世は、一瞬の躊躇もなく、火災報知器のボタンを押した。

 

けたたましい警報音が、通路に響き渡る。

 

フリーレン「…な…!?」

 

フリーレンは、一瞬だけ動きを止めた。

 

彼女の顔に、わずかな動揺が走る。

 

それは、感情を失ったフリーレンの、わずかな隙だった。

 

知世「今ですわ!さくらちゃん!」

 

知世の声に、桜はハッとする。

 

桜は、火災報知器の音で、フリーレンの集中が途切れた隙を見逃さなかった。

 

桜は、星の杖を構え、フリーレンに向かって突進する。

 

さくら「風(WIND)よ! 疾(DASH)よ!」

 

風と疾走のクロウカードの力を使い、桜は一気にフリーレンとの距離を詰める。

 

小狼も、知世の機転に感嘆し桜の援護に回る。

 

小狼「雷帝招来!」

 

小狼は、フリーレンに向かって強力な雷の魔法を放つ。

 

雷の魔法はフリーレンの魔法防御をわずかに削り、桜の突進を助ける。

 

さくら「フリーレンさん!目を覚まして!」

 

桜は、フリーレンに語りかける。

 

桜の言葉は、火災報知器の音と、雷の魔法の轟音の中に、かき消されそうになる。

 

知世の機転により、フリーレンの集中が途切れた。その一瞬の隙を、桜は見逃さない。風と疾走のクロウカードの力を借りて、一気にフリーレンとの距離を詰める。

 

さくら「フリーレンさん!目を覚まして!」

 

桜の声が、ヘリキャリアの警報音と小狼の雷の魔法の轟音の中を突き抜ける。

 

フリーレンは桜の声に、ほんの一瞬だけ、わずかに顔を歪ませた。しかし、その顔はすぐに冷徹な無表情に戻る。

 

フリーレン「…無駄だよ」

 

フリーレンは、桜の突進を止めようと魔法を放つ。

 

しかし桜は、フリーレンの魔法をかわし、フリーレンの懐へと飛び込む。

 

さくら「物理が、すべてを解決する!」

 

桜はかつて、自分が知世や小狼と遊んでいたときに、冗談半分で言っていた言葉を思い出す。

 

そして桜はフリーレンの腹部に、渾身の力を込めた拳を叩き込む。

 

桜の拳はフリーレンの防御魔法を貫通し、彼女の腹部に命中した。

 

フリーレンの体は、大きくのけぞり、よろめく。

 

フリーレン「…君は?」

 

フリーレンの口から、微かな声が漏れる。

 

その声は、ロキの洗脳魔法によって閉ざされた、フリーレンの心の奥底にまだ残されている、人間との絆の証だった。

 

しかし、さくらはフリーレンの下顎を蹴り飛ばした。フリーレンは意識を失い、その場に倒れ込んだ。

 

フリーレンが気絶したのを確認し、桜は安堵の息を漏らす。

 

小狼が駆け寄ってきて、フリーレンの無事を確認する。

 

小狼「大丈夫か、桜!」

 

さくら「うん…大丈夫…」

 

知世も、カメラを抱え、桜たちの元に駆けつける。

 

さくら「さくらちゃん、小狼さん、お怪我はありませんでしたか!?」

 

知世の心配そうな声に、桜は、知世の顔を見て、笑顔を見せる。

 

さくら「大丈夫だよ、知世ちゃん。フリーレンさんも、大丈夫みたい…」

 

桜は、気絶したフリーレンの顔を見て、安堵する。

 

ロキの洗脳魔法はフリーレンの精神を支配していたが、物理的な衝撃でその支配が一時的に解けたようだ。

 

小狼「よし、今のうちにフリーレンさんを拘束しよう!」

 

小狼は、フリーレンを拘束するためのアイテムを探す。

 

フリーレンを拘束した桜たちは、再び司令室へと戻る。

 

司令室では、ヘリキャリアの傾きを止めるために、アベンジャーズの面々が奮闘していた。

 

アイアンマンは損傷したタービンを修理し、キャプテン・アメリカはエージェントたちを鼓舞し、ヘリキャリアの墜落を阻止しようとする。

 

―――――――――――――――――――――――

 

ヘリキャリアの崩壊が進む中、桜たちはフリーレンを気絶させ、拘束することに成功した。アベンジャーズの面々も、各自の役割を果たし、ヘリキャリアの危機を脱しつつあった。しかし、ロキは、この混乱に乗じて、さらなる悪辣な罠を仕掛けていた。

 

リリー「行くわよサラ!」

 

リリーは、ロキに協力する工作員たちの侵入経路を特定し、サラと共に制圧に向かった。二人は、S.H.I.E.L.D.の最新技術と、桜の魔法の知識を応用した装備を使い、工作員たちを次々と無力化していく。

 

サラ「これで、一矢報いましたね」

 

リリーが、安堵の息を漏らす。しかし、その瞬間、ロキが仕掛けた爆弾が、二人の足元で爆発した。

 

さくら「リリーさん!サラさん!」

 

駆け付けた桜の悲鳴が響き渡る。

 

爆風に巻き込まれた二人は、桜たちが駆けつける間もなく、帰らぬ人となった。その身体は、もう見るも無惨な姿へ変わっていた。

 

さくら「…そんな…」

 

桜は、涙を流しながら、二人の亡骸を抱きしめる。

 

知世も、小狼も、その事実に言葉を失う。

 

あまりにも、あっけなさ過ぎる最期。感謝すら伝えられなかったさくらは、その場で泣き続けた。知世も小狼も、その場で泣くことしか出来なかった。

 

――――――――――――――――――――――

 

リリーとサラの死に、桜たちが悲しみに暮れる中、ロキは、牢獄の部屋でソーを罠にかけて、自分の牢へと閉じ込めた。その時に、コールソンが嘗てロキが送り込んだデストロイヤーを元にして作った兵器を持ち出したが、隙を突かれてロキに背後から杖で貫かれてしまう。

 

そして、ロキはソーを牢もろとも下界へ落とした。しかし、その際にコールソンが最後の一撃として放った一撃によって吹き飛ばされてしまった。

 

ヘリキャリアはゆっくりと海に着水した。トニーがタービンの一つを全力で回し、キャップがサポートしたからである。

 

フューリーが駆け付けた時、コールソンはまだ生きていたものの、もう虫の息だった。しかし、コールソンはアベンジャーズを最期まで信じている事を伝え、静かに息を引き取った。

 

その事実は、ヘリキャリアに残ったアベンジャーズメンバーに伝わった。

 

ロキには逃げられ、優秀なエージェント3人が死亡した。それは、桜を含め、全員の心に深い傷を残した。特に桜は、自分を育ててくれた恩師を救えなかった事を、未来を知ってても変えられなかった運命を、酷く痛感した。

 

―――――――――――――――――――――――

 

リリーとサラ、そしてコールソンの死は、桜の心に深い傷を残した。悲しみと怒りに打ちひしがれながらも、桜はロキの野望を阻止し、仲間たちの仇を討つことを決意する。しかしその前に、桜には、どうしても会っておきたい人物がいた。

 

ヘリキャリアの医療室。フリーレンは厳重な警備の下、特殊な牢獄に閉じ込められていた。桜が牢獄に近づくと、フリーレンは壁を背に、膝を抱えて蹲っていた。

 

フリーレン「ごめんなさい……ごめんなさい……」

 

フリーレンは、何度も、何度も、謝罪の言葉を呟いていた。

 

ロキの洗脳は解けていた。しかし、洗脳されていた間の記憶は、フリーレンの心を深く蝕んでいた。

 

さくら「フリーレンさん…」

 

桜は、牢獄のガラス越しに、フリーレンに語りかける。

 

フリーレンは桜の声に、ゆっくりと顔を上げた。その瞳には、かつての冷徹な光は失われ、深い悲しみと後悔の色が浮かんでいた。

 

フリーレン「木之本桜………だよね?」

 

フリーレンは、掠れた声で、桜の名前を呼ぶ。

 

フリーレン「…ごめんなさい…私は……沢山の人達を殺した…………君達にも迷惑を掛けて……ヒンメルにも……アイゼンにも……ハイターにも……顔向け出来ない……」

 

フリーレンは、震える声で、謝罪の言葉を繰り返す。

 

桜は、その言葉に、胸が締め付けられる思いだった。

 

さくら「フリーレンさん、謝らないで…」

 

桜は、牢獄のガラスに、そっと手を当てる。

 

さくら「これは、フリーレンさんのせいじゃない。ロキのせいだよ」

 

しかしフリーレンは、桜の言葉に首を横に振る。

 

フリーレン「私のせいだ……もし私が洗脳に抗うことができていれば……仲間を……君達を…沢山の人達を……」

 

フリーレンの言葉に、桜は自分の後悔と、フリーレンの後悔が重なり合うのを感じた。

 

未来を知っていたのに、何もできなかった自分。

 

洗脳に抗うことができなかったフリーレン。

 

さくら「…私も同じです…」

 

桜は、涙を流しながら、フリーレンに語りかける。

 

さくら「未来を知っていたのに、何もできなかった。大切な人達を救えなかった。フリーレンさんを危険な目に遭わせてしまった。私も、フリーレンさんと同じように、後悔してるの…………」

 

桜の言葉に、フリーレンは驚いた表情を浮かべる。

 

桜はフリーレンに、自分の無力さと、未来の知識に頼ってしまった弱さを、正直に打ち明ける。

 

さくら「だからフリーレンさん。一緒に戦ってほしい。ロキを倒すために、みんなを守るために…」

 

桜はフリーレンに、手を差し伸べる。

 

フリーレンは桜の手を見つめ、そして、桜の瞳を見つめる。

 

その瞳には、未来への希望と、仲間たちを守るという強い決意が宿っていた。

 

フリーレンは桜の手を取り、立ち上がる。

 

ヘリキャリアの甲板。ロキの襲撃で損傷したクインジェットの中から、かろうじて可動する一機が選ばれた。桜とフリーレンは、そのクインジェットへ向かう。

 

さくら「フリーレンさん、大丈夫ですか?」

 

桜は、フリーレンを心配そうに見つめる。フリーレンの顔からは、まだ洗脳の恐怖と後悔が完全に拭い去られてはいない。しかしその瞳には、かつての穏やかさと、そして仲間を守ろうとする強い意志が戻ってきていた。

 

フリーレン「…大丈夫だよ。今度こそ、間違えない」

 

フリーレンは静かに、しかし力強く答える。

 

クインジェットの格納庫で、二人は小狼と合流した。

 

小狼「桜、フリーレンさん…!」

 

小狼は二人の無事を確認し、安堵の表情を浮かべる。

 

さくら「小狼くん、知世ちゃんは…?」

 

桜が尋ねると、小狼は首を縦に振る。

 

小狼「知世は、フューリーやヒルの傍で、モニター越しに俺たちをサポートするそうだ。この戦いを映像に残すことも、自分の使命だと……」

 

小狼の言葉に、桜は知世の覚悟を感じ取る。

 

クインジェットの搭乗口が開くと、中には、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、そしてホークアイが待機していた。彼らの顔には、コールソンやリリー、サラを失った悲しみと、ロキへの怒りがにじみ出ている。

 

キャプテン「さあ、出発するぞ」

 

キャプテン・アメリカが、冷静な声で告げる。

 

クインジェットは、ロキの待ち受けるニューヨークへと飛び立つ。

 

さくら「…みんな…」

 

桜は、自分の周りに集まった仲間たちを見回す。

 

未来を知る者、魔法の使い手、勇者パーティーの魔法使い、伝説の兵士、殺し屋男女コンビ、更に何処かへ消えた怒れる男と雷神。そして先行した鋼鉄の男。

 

それぞれの想いを胸に、彼らはロキとの最終決戦へと向かう。

 

――――――――――――――――――――――

 

その頃、トニー・スタークは先にスタークタワーへ来ていた。彼は此処にロキが居る事は既に桜から聞いており、ロキが自分の名前を天高く聳える塔に刻みたい奴だと理解していた為に、スタークタワーに居る事は理解していた。

 

とはいえ、ヘリキャリアの墜落を支える為にタービンを回し、その際にタービンの回転に巻き込まれてスーツにガタが来た為、新しいスーツが必要だ。

 

トニーは自動でスーツを脱いで行き、ロキと対面する。

 

ロキ「私の人間性に訴えるつもりか?」

 

トニー「いやいや、お前を脅す気だ」

 

ロキ「では何故スーツを脱いだ?」

 

トニー「お前に洗脳されたエルフの魔法で、タービンぶっ壊されたしな。そのせいで外でタービンを動かす必要があったから、ボロボロになっちまった。まあ、お前のせいだが」

 

トニーはブランデーをコップに注ぐ。

 

ロキ「時期にチタウリが来る。私は無敵だ」

 

トニー「アベンジャーズは?」

 

ロキ「っ?」

 

トニー「地球最強のヒーロー達だよ。あの女の子が言った通り、アベンジャーズの名前を知らないらしいね。まああの子のお陰で、お前の思惑は少しズレたな」

 

ロキ「ああっ、知り合いだ」

 

ロキは耳を疑う。ロキの狙いとしては、アベンジャーズを言い争いにさせるつもりだった。また、ハルクの暴走でそれは叶ったと思っていた。しかし、トニーの言う事が本当ならば、思ったより言い争いはしなかったらしい。少し狙いとズレたが、ヘリキャリアは墜落し、ハルクも暴走した。時間稼ぎにはなった筈だ。

 

トニー「先ず、アンタの神様モドキの兄貴だろ?」

 

ロキ「ちっ」

 

トニー「蘇り、生きた伝説の兵士。怒ると暴走しちゃう怖い男。腕利き殺し屋カップル。そして魔法使いコンビ。それをアンタはまあ、一人残らず怒らせたな」

 

ロキ「それが狙いだ」

 

トニー「やり過ぎたな。悪いがアンタが王座に付くことは無い。それを教えてくれたからな。木之本は全部教えてくれたぞ」

 

ロキは先程から、未来を知ってるかのような言い回しが気になった。

 

トニー「僕等はアンタが負ける事も知ってる。そして、どう動いたら良いのかもな!」

 

トニーがそう言った瞬間、Mark.7を格納した倉庫が開き、勢いよく飛び出した。そのままトニーの右腕に取り付いた装置にセンサーが反応し、そのままトニーは新しいスーツを身に纏っていく。

 

トニー『だが今は狙わない。今は、市民を避難させる事を優先するぞ。ジャーヴィスには警察や州兵に連絡してもらい、援軍を向かわせてる』

 

トニーはそう言うと、外に飛び出して空へ飛び立った。スタークタワーの上空にワームホールが開き、チタウリの軍勢がニューヨークに侵攻を開始した。しかし、桜から得た未来の情報により、事態は映画の時とは少し違った展開を見せていた。

 

ワームホールが開くやいなや、アイアンマンことトニー・スタークが現場に急行する。トニーは、ジャーヴィスに指示を出し、警察や州兵に連絡して、市民の避難誘導を開始させていた。

 

トニー『ジャーヴィス!警察と州兵に、可能な限りの市民を避難させるよう誘導しろ!』

 

ジャーヴィス『既に警察官が市民の避難誘導を行っています』

 

トニーは、最新のアイアンマンスーツに身を包み、チタウリの軍勢と激しい空中戦を繰り広げていた。トニーの活躍により、チタウリの軍勢は、ワームホールから出現するそばから撃破されていく。とはいえ、撃ちこぼした者達も居る。撃ちこぼした敵は町へ侵攻し、町を攻撃していく。

 

トニーの、もといジャーヴィスから連絡を受けたニューヨーク市警と州兵は、ワームホールのあるスターク・タワー周辺に集結した。警察官たちは、市民を安全な場所へと誘導し、州兵は、チタウリの軍勢から市民を守るべく、防御態勢を築く。

 

州兵は遅れてくるが、警察官は拳銃で牽制しつつ市民の避難誘導を行っていた。避難先は町の外と、ニューヨークの地下だ。

 

警察官「皆さん、落ち着いて!地下に避難してください!」

 

警察官達の呼びかけに、市民たちは恐怖に怯えながらも、避難を開始する。

 

警察官達は市民を守るために、身を挺してチタウリの攻撃に立ち向かう。

 

ヘリキャリアからクインジェットでニューヨークに向かっていた桜達は、上空から、戦場と化したニューヨークの街並みを見て、息を呑んだ。

 

さくら「すごい……本当に戦争が始まってる……」

 

桜は、目の前の光景に、改めてロキの脅威を実感する。

 

しかし、トニーの活躍と警察官たちの奮闘により、市民の被害は、映画の時よりも抑えられているように見えた。

 

さくら「トニーさんが、頑張ってくれてる…」

 

桜は、トニーの活躍に安堵の息を漏らす。

 

しかし、これで安心はできない。チタウリの軍勢は、まだまだ増え続けている。

 

クインジェットは、スターク・タワーの近くに着陸する。

 

桜、フリーレン、小狼、そしてアベンジャーズの面々は、クインジェットから降り立ち、戦場へと足を踏み出す。

 

キャプテン「よし、行くぞ!」

 

キャプテン・アメリカの号令に、アベンジャーズの面々は、それぞれの能力を活かして、チタウリの軍勢に立ち向かう。

 

さくら「フリーレンさん、小狼くん、知世ちゃん………みんな、ロキを止めよう!」

 

桜は仲間たちに呼びかけ、星の杖を構える。

 

ロキの野望を阻止する為、桜達は集結した。

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