カードキャプター:アベンジャーズ   作:ちいさな魔女

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温泉シャークとの戦い

さくらが地上に残り、花子警務部長を守りに向かう。

 

潜水艇が海へ飛んで行った様子を花子と共に見守ったさくらは、温泉シャークの群れが此方へ迫って来るのを迎え撃つ。

 

花子「君は……」

 

さくら「今は貴男を守らせてください。暑海の未来、共に守りましょう。ここの温泉、私も堪能したいんですから」

 

さくらは星の鍵を杖に変えて、迫りくる温泉シャークを迎える。温泉シャークは硬い地面やアスファルトさえも難なく泳いで来る。

 

温泉シャーク『シャァァァクッ!!』

 

温泉シャークが飛んでくるが、さくらは杖で温泉シャークの鼻先を叩き、地面に叩き付けた。

 

ケロちゃん「地上まで泳ぐなんて、普通のサメやないやろ!?」

 

さくら「本当だよ」

 

さくらは両足の靴にあるスイッチを押して、ローラースケートへと変える。両肘と両膝にはローラースケート用のアーマーが装備されて、両手のスイッチを押した途端、ローラースケートのタイヤが回転して動き出した。

 

さくら「花子さん!安全な場所まで誘導します!『風(WINDY)』!」

 

さくらはそのまま花子警務部長を『風(WINDY)』で運び、移動を開始。

 

温泉シャーク『シャァァァクッ!!』

 

温泉シャークが迫る。

 

さくら「『凍(FREEZE)』」

 

さくらは冷却能力により、温泉シャーク達を凍らせていく。高温動物と同じく温水に適応出来るからこそ、急激な冷却には弱い筈だ。

 

さくらは温泉シャーク達が凍ったのを見て、やはり冷気や冷却による攻撃に弱いと理解出来た。

 

さくらは続けて『剣(SWORD)』で温泉シャークの頭を貫き、トドメを刺した。

 

花子「君、何者なんだ?」

 

さくら「アベンジャーズの一人にして、日本のヒーローチーム『サムライスクワッド』のメンバー、カードキャプターさくらです」

 

さくらはそう説明すると、花子を安全な場所へ案内する為にローラースケートで駆ける。温泉シャーク達は学習したのか、彼女へ中々近づこうとはしなかった。

 

犬『ワンッ!ワンッ!』

 

さくら「あっ、ワンちゃんもね」

 

さくらはドサクサに紛れて犬を回収した。ケロちゃんはその様子に感心した。

 

―――――――――――――――――――――――

 

その頃、深海を一隻の潜水艇が潜航していた。あつみ丸だ。

 

あつみ丸に乗るのは、知世、小狼、フリーレン、巨勢、貫一、サクラスパイダー、そしてマッチョの7名だ。

 

知世「小狼さん、さくらちゃんからカードを借りたそうですけど、どんなカードを借りたのですか?」

 

小狼「ああっ。『TIME』と『WATERY』のカードだ。TIMEは俺もよく使ってたからな」

 

さくらが貸した二つのカードは、いずれも水中戦では有利になれるカードだ。

 

マッチョ「サブマリンサンドだ。食べるか?」

 

小狼&貫一「「いや何を………アンタ/お前喋れたのか!?」」

 

貫一と小狼、マッチョが話せた事に驚く。

 

巨勢「私は良いです……」

 

と言いつつ、お腹は空いていたので全員で食べた。しかし、食べた時の味は美味しいと言えず、味が無い完全な栄養補給食だった。

 

フリーレン「味しないじゃん。デカいだけだよ」

 

フリーレンは味のないサンドを食べていく。

 

貫一「……今更なんだけどさ、マッチョは何処の誰なの?」

 

巨勢「そう言えば、貴男の情報まるで無いですね」

 

小狼「俺も知りませんが……」

 

知世「私もです……」

 

サクラスパイダー「私も知りませんが……」

 

フリーレン「君って何処の誰なの?S.H.I.E.L.D.も知らないみたいだけど」

 

貫一「全員知らないで誘ったの!?なんだよ水臭い……」

 

貫一はサブマリンサンドを頬張りながら文句を言う。咀嚼し終えたマッチョは、窓の景色を見ながら答えた。

 

マッチョ「分からない………自分の親も、本当の名前も、そして自分が何者なのかも…………ただ、海の見える町で生まれた事は覚えてる」

 

フリーレン「ふーん」

 

あつみ丸は深海へ進んでいくが、次第に船内の温度も上がり始めた。熱海の熱さが船の内部に少しだけ伝わっているのだ。

 

フリーレン「水分補給しなよ」

 

知世「ありがとうございますわ」

 

知世はドローンで撮影しているさくらを見ながら、フリーレンから水筒を渡される。

 

小狼「こんな熱さで生きていられる生物が居るなんてな」

 

サクラスパイダー「本来ならサメは低温の海域を泳ぐ魚類ですから、こんな高温の海域に生息出来る温泉シャークは、普通のサメとは異なる進化を遂げた生き物の可能性があります。軟骨魚類の柔らかさと、高温動物の機動性を兼ね備えていると言えます」

 

フリーレン「科学は未だによく分かってないけど、これで温泉シャークが地球上で最も強い生き物だという事実が判明したね」

 

すると、船内のサイレンが鳴り響く。レーダーには接近する魚影が四つも見られた。

 

貫一「いきなりお出ましか!」

 

貫一は特殊なゴーグルを身に着ける。小狼とフリーレンは、特殊な装備を身に着けていく。サムライスクワッド専用の深海活動用の最新式スーツだ。高温の海域にも適応出来るよう改良されている。知世と灰原、阿笠博士の共同開発したスーツは、装着すれば後は自動で体に纏える仕組みだ。アイアンマンのスーツをモデルに開発されており、背部や脚部のリパルサーエンジン付きのスクーターにより、水中でも加速が可能だ。

 

知世「但し、スーツに破損が起きたら急いで撤退を。放置すれば命取りになりますわ」

 

小狼『よし、任せろ』

 

フリーレン『任せて』

 

2人はスーツを身に着け、潜水艇の下部にある扉から海へ潜っていく。すると、スーツ越しに水圧が体に襲い掛かるが、負荷は大して強くなかった。人の手が軽く触れた程度の負荷だ。

 

小狼(サンキュー。知世、阿笠博士)

 

フリーレン(じゃあ、潜水艇に近付くサメは私達で迎撃するよ)

 

すると、あつみ丸に迫るサメ達の鼻先から、電気が放出され始めた。スーパーロレンチーニ機関が動き出したのだ。

 

サメ達は鼻先から電磁パルスを放つ。しかし、あつみ丸を包み込むバリアが展開され、電磁パルスを防いでいく。

 

そして、ロレンチーニ機関からの電磁パルスが終わった後、フリーレンが杖を構える。

 

フリーレン『ゾルトラーク』

 

フリーレンは魔法を放ち、温泉シャークを一匹貫いた。

 

小狼も剣で温泉シャークを切り裂く。

 

阿笠博士と知世の作り出した最新スーツのお陰で、深海でも楽々動けるのだ。

 

小狼『凄いな。深海なのに楽々動けるぞ』

 

フリーレン『知世や哀、阿笠博士のお陰だね』

 

2人は温泉シャークを相手にしていると、突然2人の横から1人の男が泳ぎ、温泉シャークを一匹鼻先から殴り飛ばした。

 

生身で。

 

小狼&フリーレン『『ハッ?』』

 

2人は唖然としていた。

 

其処には、先程まであつみ丸に入っていた筈のマッチョが泳いでいた。

 

ゴーグルを付けて。

 

海パンを身に着けて。

 

プールの帽子を被り。

 

生身で。

 

小狼『う、嘘だろ?』

 

フリーレン『アイツ……アイゼンより強いんじゃ?』

 

アイゼンが深海の水圧に耐えられるかは知らないが、少なくともスーツ越しで体感して無理だと分かったフリーレン。しかし、だとするならば生身で耐えられるマッチョが益々謎過ぎる。

 

すると、マッチョが2人に手話で話しかけ始めた。

 

フリーレン『手話だ』

 

小狼『えっと……鍛えた体、3分間、水中、居られるぅ!?』

 

フリーレン『いや、その理屈はおかしい』

 

すると、あつみ丸にも張り付いて内部の貫一や知世、巨勢にも同じ内容を伝え始めるマッチョ。

 

そして、知世達はアームを操り、温泉シャークの遺体を回収した。

 

これでワクチンが作れる。そう思ったその時、あつみ丸のコックピット内で警報が鳴り響く。知世がソナーを確認すると、其処に大量の反応が現れ始めた。

 

知世『気をつけてください!向こうから温泉シャークの大群が向かってますわ!』

 

小狼『大群!?』

 

小狼達は通信の言葉を聞き、暗闇の向こうに明かりを向けた。スーツのお陰で暗い深海も見渡せるが、600メートルが限界だ。

 

しかし、確認出来た限りでもかなりの数が此方へ向かってきていた。

 

その数は、確認出来ただけでも100体は超えていた。

 

フリーレン『こんなに生き延びてたんだね』

 

小狼『この数は……マッチョが居ても捌き切れるか!?』

 

すると、マッチョが手話で伝えて来た。

 

マッチョ:一度、酸素を補給したい

 

さすがのマッチョも、呼吸無しで深海の中を活動し続けるのは難しいようだ。

 

フリーレン『分かったよマッチョ。私達で牽制しておくね』

 

小狼『後は任せてください』

 

マッチョは2人の言葉に頷き、先にあつみ丸のハッチに戻り始めた。

 

貫一『博士!この数はキツイぞ!どうする?』

 

しかし、巨勢は何か動揺してるのか答えない。話も聴こえていないように見える。

 

知世『巨勢博士!?どうされたのですか!?』

 

知世も話し掛けるが、何も答えない。

 

巨勢『私は……』

 

すると、貫一は覚悟を決めた顔を浮かべる。

 

貫一『二人とも!潜水艇に戻れ!此処は退くぞ!!』

 

小狼『っ!分かった!』

 

フリーレン『賢明だね』

 

2人は背部のスクーターを起動し、潜水艇に向かって移動し始める。

 

サクラスパイダー『さくらは無事でしょうか?』

 

知世『さくらちゃんなら心配いりませんわ』

 

深海での戦いが進み続ける頃、地上でもさくらの戦いが続いていた。

 

―――――――――――――――――――――――

 

さくらは花子を避難させた後、暑海の町を歩いて回る。他に避難が遅れた人達は居ないだろうか?

 

さくらカードを使ったさくらは、影達に行方を探らせていた。

 

さくら「こういう時には『SHADOW』のカードが適任だよね。逃げ遅れた人達の捜索には、ニューヨークでも役立ってくれたよね」

 

ケロちゃん「にしても、ウチも理解出来んな。なんで古代のサメが、人間を襲うんや?」

 

さくら「自衛隊の潜水艇も、明らかに狙ってやったように見えたし、積極的に襲うのも凶暴なだけじゃ説明付かないよね」

 

明らかに人為的な行動も見られる。

 

それに、さくらはとある人物達の気配を感じていた。

 

さくら「其処に居るんでしょ?私達に何か用?」

 

さくらがそう言うと、天井に無数の忍者達が現れた。彼女達は口をマスクで隠し、素顔を晒さないようにしている。また、忍らしい装束に加えて魔力とは違う力を感じていた。

 

それは、公安の降谷零やスタッフの中にいた呪術師達と出会った事で感じた力。呪力であった。

 

さくら「貴女達の目的は?温泉シャーク?それとも私のカード?」

 

さくらは問い掛けるが、忍達は答えない。

 

さくらは3枚のカードを手に具現化した。星の杖を剣に変化させた。SWORDのカードを使用したのだ。

 

さくら「今この暑海を救う為に皆が頑張ってるんだから、邪魔はさせないよ」

 

更に、さくらの周りで大木と無数の花が出現。WOODYとFLOWERのカードを使ったのだ。

 

悪忍「かかれぇ!」

 

忍達が刀やクナイを構えて、さくらへ向かって走り出す。

 

さくらは杖を握り、ゆっくりと歩き出すのだった。

 

――――――――――――――――――――――

 

さくらが悪忍達を相手に遊んでいる頃、小狼達は潜水艇で温泉シャークと戦っていた。

 

巨勢博士の動揺した理由は、温泉シャークを人間の都合で絶滅させる事への抵抗感だった。確かに人の都合で絶滅させるのは非常に重い決断だ。

 

しかし、其処でフリーレンが言葉を放つ。年長者であるが故の言葉だった。

 

フリーレン「私達だって、生きる事を放棄する訳にはいかないでしょ?」

 

その言葉で、巨勢博士も覚悟を決めた。そして、貫一がある作戦を立てたのだ。

 

それは、暑海市のノブレス・オブリージュとして建てた温泉ビルを地表ごと崩し、その瓦礫で温泉シャーク達を押し潰すというものだった。モチロンそんな作戦を行えば、温泉ビルを壊した借金はとてつもなく重い。

 

その額を聞いた途端、全員が笑い始めた。此処で初めて、全員の意志が一つになったのだ。

 

潜水艇から疑似血液を放出。牛や豚、魚の血に限りなく近い液体を混ぜて作った疑似血液だ。サメにとっても美味しそうな香りだろう。

 

サクラスパイダー『それにしても、水中でもウェブを使えるようになるとは!』

 

サクラスパイダーは温泉シャークの群れの中を跳びながら、糸を繋げて絡ませていく。狙うのはエラだ。エラを閉じる事で呼吸を封じ込め、サメ達を窒息させていく。

 

フリーレン『知世と阿笠博士、哀の共同開発だからね』

 

フリーレンは魔力で出来た矢を放つ。

 

小狼『まずい!取りこぼした!』

 

小狼が雷の札で温泉シャークを倒すが、なんとあつみ丸のアームが伸びて温泉シャークを殴り飛ばす。

 

貫一『させるか!』

 

貫一がアームを操作し、温泉シャークを殴り飛ばしたのだ。

 

巨勢『横から来ます!』

 

小狼『任せてください!』

 

小狼が剣で温泉シャーク達を斬りつけていく。

 

あつみ丸の背後から、温泉シャークの群れが口を大きく開けて迫って来た。

 

しかし、今度はマッチョが拳を突き出し、その衝撃波で温泉シャーク達を吹き飛ばした。

 

マッチョ:後ろは任せろ

 

マッチョは手話で小狼達に伝え、潜水艇の中にいる知世達にも伝えた。

 

こうして、温泉シャーク達をなぎ倒しながら進んでいく彼等だが、軈て温泉シャークの動きが変化した。

 

温泉シャークは潜水艇の周りを囲むように泳ぎ、円陣を組んで死角や逃げ場所を塞いだのだ。

 

フリーレン『囲まれてるね』

 

小狼『サメのくせに、シャチやイルカのような社会性もあるんだな』

 

サクラスパイダー『何処かに群れのボスでも居るんでしょうか?』

 

しかし、作戦は上手く行っている。何故ならば、潜水艇は目標の真下に到達しているからだ。

 

巨勢『角度は90度!目標直上!魚雷ロック解放!』

 

巨勢博士がそう叫んだ途端、潜水艇は真上へ向き始める。相当なGが掛かる筈だが、知世、巨勢、貫一の3人はコックピットの中で耐える。

 

潜水艇の魚雷発射口が開き、魚雷が装填される。

 

巨勢『魚雷発射用意!』

 

貫一『発射!!』

 

潜水艇から魚雷が放たれる。すると、温泉シャーク達は危険を察したのかその場から逃げるか、潜水艇に向かって泳ぎ始めた。

 

サクラスパイダー『一匹たりとも逃がしません!』

 

サクラスパイダーがウェブで温泉シャーク達を繋ぎ、糸同士を引き合わせてぶつけ合わせた。そして、そのままサメが泳ぐのに使うヒレを全て縛りあげ、身動きを取れなくさせる。

 

フリーレン『向かってくる敵は任せてよ』

 

小狼『ここがお前等の墓場だ!』

 

フリーレンはゾルトラークを放ち、潜水艇に向かうサメ達を貫いていく。小狼もここで『WATERY』のカードを使い、温泉シャーク達を渦で縛り上げて身動きを封じて呼吸をさせないようにしていく。

 

そのお陰で、潜水艇は楽々と魚雷を撃ち出せた。魚雷が次々と放たれ、軈て地殻が崩壊。崩れたビルが瓦礫と共に海の底へと沈んでいく。

 

巨勢『疑似血液、全量放出!』

 

知世『急速潜航!』

 

マッチョが潜水艇の上部に乗ったまま、潜水艇が疑似血液を全て放出しながら潜航していく。疑似血液におびき寄せられた温泉シャーク達は血液へ群がっていく。どんなに知性があっても、やはり生き物の本能に抗う事は出来なかった。

 

温泉シャーク達は次々と瓦礫に潰されていく。ビルの硝子や土台、建物の瓦礫が落下してきて、温泉シャーク達を押し潰していくのだ。

 

勿論その間を泳いで抜けようとする個体も居る。

 

サクラスパイダー『逃がしません!』

 

サクラスパイダーが糸を放出し、鼻先に膝蹴りを食らわせる。鼻先を攻撃されたサメはそのまま動きが止まり、海へ沈んでいく。

 

小狼『力を貸してくれ!『WATERY』!』

 

小狼がWATERYのカードを使い、温泉シャーク達を逃さないように渦で拘束する。

 

フリーレン『逃さないよ』

 

フリーレンは魔力の弾を次々と放ち、温泉シャーク達を撃ち貫いていく。

 

そして、温泉ビルは崩れ落ちていく。完全に崩れ落ちていく様子は、地上からでも観測が出来た。

 

―――――――――――――――――――――――

 

さくら「ん?どうやら上手く行ったみたいだね」

 

さくらはその方向を見ると、暑海のシンボルになる筈だった温泉ビルが崩れ落ちた様子が見えた。崩れが止まると、温泉のシンボルマークと共にビルが崩れて地面の中、いや正確には地面の下に広がる海の底へと沈んでいっただろう。

 

さくら「悪忍……閃乱カグラもクロスしてたなんて、この世界の日本は魔境過ぎない?」

 

さくらは正面を向く。其処には全身を大木によってぐるぐる巻きにされ、更に周りに咲く花から生まれる花粉によって身動きを封じられ、更に眠らされている悪忍達が居た。『WOODY』や『FLOWER』のコンボによる大木による拘束と、花の花粉による麻痺、更に『SLEEP』によって眠らせたのだ。

 

ケロちゃん「にしても、コイツらどうすんねん?」

 

さくら「後で公安につき出そう。後は公安の人達が上手くやってくれるよ」

 

さくらはスマホを取り出した後、公安に連絡して悪忍達を拘束した事を伝えた。

 

さくら「もしもし?風見さん?なんか襲撃されたから襲撃犯達は捕まえました。後で拘束しに来てください」

 

風見『了解しました。そちらに我々が向かいます』

 

さくら「はい。では」

 

さくらが通話を切ると、突然地震が起き始めた。

 

震度は大した事は無いものの、自然な地震にしては違和感がある。

 

更に、先程ビルが崩れた方向から野太い生き物の鳴き声が響いてきた。

 

さくら「まだ?一体何が起きてるんだろ?」

 

ケロちゃん「さくら、見に行くか!?」

 

さくら「いや、私はまだ地上に居るよ。バス・バスターコールがもし起きるなら、それを止める」

 

ケロちゃん「そ、そうか」

 

暑海に訪れた危機は、温泉シャークだけではない。もし温泉シャークを殲滅出来なければ、この町は自衛隊と在日米軍連合艦隊による一斉掃射で焼け野原にされるのだ。もし予定より早く動いたなら、自分が止める。例え国家権力を敵に回しても。

 

さくらは『SHIELD』のカードを構える。夜明けまで、もう時間が無い。

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