転生者たちは好きなように生きていたい!   作:毘沙死狂騒曲

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地獄からの使者と陰の復讐者

前回のあらすじ

無法の演奏家と巨大使い。烈火がモルトにお仕置きされる。

 

 

陰実の世界に転生したコテハン名:地獄から来た男になりたくて!ことスパイ・ダーンとコテハン名:陰の実力者は復讐者ことスレイヴァ・デットは突如学園を襲撃してきたシャドウガーデンを名乗る連中の相手をしていた。

 

 

「グハッ!」

 

 

「なんだ貴様らは…!」

 

 

東映版スパイダーマンとリヴェンデット・スレイヤーに変身していた2人が答える。

 

 

スパイ「地獄からの使者、スパイダーマン!」

 

 

スレイヴァ「どうも死神兼祟り神兼自由の女神です。本物です。」

 

 

訳の分からない自己紹介に戸惑っている間にも1人…また1人と偽シャドウガーデンは倒されていく。

 

 

スレイヴァ「腹立つ~…こいつらがアルファやガンマと同じようにシャドウガーデン名乗ってるの腹立つ~殺してぇ~。」

 

 

スパイ「もう大分殺してるだろ。いつになったらその殺人衝動は収まるんだ…」

 

 

スレイヴァ「ってかスパイ~聞いてよ~昨晩のアルファがすっごい可愛くてさ~いつもは任務とかが近い夜は相手してくれないんだけど特別って言ってくれてさ~本当にかわいくない?」

 

 

スパイ「惚気は後にしろ!」

 

 

そうして偽シャドウガーデンを蹴散らしていくとその親玉と思える存在が部屋に入っていくのが見えた。

スパイとスレイヴァは部屋に突入する。

 

 

スパイ「これは驚いた…」

 

 

スレイヴァ「まさかアンタが黒幕だったとはな…ルスラン・バーネット副学園長…」

 

 

偽シャドウガーデンの親玉は魔剣士学園の副学園長、ルスラン・バーネットだった。

 

 

ルスラン「貴様ら…何者だ?」

 

 

ルスランに名を聞かれたので2人はもう一度自己紹介の準備をする。

 

 

スパイ「地獄からの使者、スパイダーマン!」

 

 

スレイヴァ「どうも人を虐殺するタイプの聖人君子です。趣味は暴力です。」

 

 

ルスラン「はぁ…?」

 

 

スパイはまだしもスレイヴァの狂った自己紹介にルスランは困惑している。

 

 

ルスラン「なぜ正体が分かった?」

 

 

スパイ「お前の素性やここ最近の動向を徹底的に洗い出したんだよ。なぜこんなことを…」

 

 

 

ルスラン「なぜ…か…かつて私は剣の道で頂点に立った。君が生まれる前の話かもしれないが…」

 

 

スパイ「そういえばブシン祭で優勝した経験もあるという情報もあったな…」

 

 

ルスラン「ブシン祭など…本当の頂点はずっと先にある。君に言ってもわからないだろうがね。だが頂点に立ってすぐ病にかかってね、苦労して上り詰めた栄光は一瞬で終わったよ。そして私は病を治す為にあるアーティファクトに目をつけた。」

 

 

スレイヴァ「ふ~ん。」(鼻ホジ)

 

 

ルスラン「その研究者がシェリーの母、ルクレイアだった。賢過ぎて学会から嫌われた不幸な女。私は彼女を支援し、彼女は研究に没頭する。いい関係だったよ。そして私は探し求めたアーティファクトに出会った。それが強欲の瞳だ。」

 

 

スパイ「まさか…」

 

 

ルスラン「だがあの愚かな女は『強欲の瞳』が危険だと言って国に管理してもらうよう申請を出そうとした。だから殺してやった。身体の先から中心へ突いていき、最後は心臓を突き刺し捻った。」

 

 

スレイヴァ「アーティファクト目当てで奥さん殺すなんてサイテー!母親いないっていじめられる娘の気持ちも考えろよ!片親がどれだけ大変か分かってるのか⁉」

 

 

スパイ「お前は黙ってろ。」

 

 

ルスラン「強欲の瞳は私の手に残ったがまだ研究は途中だった。だが私はすぐに都合のいい研究者に出会ったよ。ルクレイアの娘、シェリーだ。彼女は何も知らず、何も疑わず、私に尽くしてくれた。私が仇だとも知らずにね。可愛い可愛い、愚かな娘だ。母娘二人のおかげで強欲の瞳は完成した。あとは魔力を集める舞台を整えてちょうどいい隠れ蓑を用意するだけで済んだよ。今日は……私の願いが叶う最高の一日だった。」

 

 

そう言って笑うルスラン。

そしてこの場に予想外の人物が現れる。

 

 

シェリー「…殺したんですか?」

 

 

スレイヴァ「シェリー⁉」

 

 

ルスランの娘のシェリーだった。

 

 

シェリー「お母さまを殺したのはお義父さまだったんですか⁉」

 

 

ルスラン「あぁ、シェリー。感謝するよ。お前のおかげで強欲の瞳は完成した。おかげで私はまた頂点に戻れるのだからな!」

 

 

シェリー「そんな…そんなことのために…お母さまを…」

 

 

シェリーはその場に泣き崩れる。

 

 

ルスラン「強欲の瞳の真価はその制御装置と二つ合わせて発揮されるものだ。このようにな‼」

 

 

2つのアーティファクトが融合し、ルスランはそれを自分の胸に押し当てた。

 

 

ルスラン「うおぉぉぉぉぉ!今こそ私は生まれ変わる!」

 

 

凄まじいオーラが放たれるのを前にして、スパイとスレイヴァは全く動じない。

 

 

スレイヴァ「…あいつは俺がやる。お前はシェリーを頼む。」

 

 

スパイ「分かった。気を付けろよ。」

 

 

スレイヴァ「あんなクソを煮詰めたような奴には殺されねぇよ。」

 

 

ルスラン「素晴らしい…!素晴らしいぞ…!力が戻る!病が癒える!わかるか、この荒れ狂う力が!人間の限界を遥かに超えた魔力がッ!」

 

 

スレイヴァ「クズがしゃべるな、空気が腐る。」

 

 

ルスランは剣をもってスレイヴァに襲い掛かるが、スレイヴァは背中から蜘蛛の脚のような形をした骨を出してルスランを串刺しにする。

 

 

グサッ!

 

 

ルスラン「グハァ…!」

 

 

倒れたルスランは立ち上がろうとするがスレイヴァは追い打ちをかけるように地面を這うルスランを蹴り上げる。

 

 

ドガッ!

 

 

ルスラン「ガァ…!」

 

 

そうしてスレイヴァがルスランを痛めつけているとシャドウとアルファが合流した。

 

 

シャドウ「リヴェンデット…スパイダーマン…来ていたのか。」

 

 

スパイ「あぁ。今はアイツに頼まれてこの子を守ってる。正直もう役はないと思うぞ。」

 

 

アルファ「そのようね…まさかリヴェンデットがあそこまで感情的になってるなんて…」

 

 

もはやただの肉塊のような姿になってもなお息をするルスランにスレイヴァはとどめを刺す。

 

 

スレイヴァ「これで終わりだ。とっととくたばれクソ野郎。」

 

 

スレイヴァは腕から出ている骨の刃でルスランをズタズタに斬り裂いた。

 

 

ズバァァン!

 

 

ルスラン「ギャアァァァァ!」

 

 

こうして、偽シャドウガーデンによる学園襲撃事件は幕を閉じた。

 

 

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