双星の陰陽師〜天若家の長男が結婚するまで〜   作:華々

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この章ももう少しで終わります


[十一]お祭り

「わぁ〜!」

 

祭りの会場に小夜を連れて行くと提灯の仄かな光、屋台から漂ってくるソースや砂糖などの甘い香り。太鼓の祭りばやし。今までの人生の中で見たこともない魅力的な物が数多くあるこの場所をみた小夜は感嘆の声をあげた。

 

「小夜ちゃん何から見たい?」

 

「えっと、えっと!」

 

璃弦の問いかけに応えようとするが、興奮のあまりワタワタと慌てるだけで応える事が出来ない。

その様子にくすりと笑い小夜の手を取って祭りを回ることに決めた。

 

「小夜ちゃん。お腹は空いてる?」

 

「は、はい!」

 

くきゅるるる〜と可愛らしい音をお腹が鳴らし

 

「じゃあ、屋台を回ろう!」

 

そうして小夜を連れてさまざまな屋台を回った。

焼きそば、いか焼き、たこ焼き、りんご飴etc…その小さな体のどこに入るのか気になるほど小夜は食べた。

 

初めての経験に目を輝かしながら璃弦と今食べているりんご飴を交互に見るとニヤリと笑う。

 

「璃弦にぃ様、はいあーん♡」

 

「っ!小夜ちゃん!」

 

「ん〜?食べないんですか〜?」

 

小夜は本来わがままでいたずらっ子のような子だ。

 

ここ最近は璃弦に久しぶりにあったり初めて家の外に出た緊張感や興奮から大人しかったが、ご飯を食べ落ち着くとそれもなくなり本来の彼女が出てきた。

 

冷や汗を流し「さすがにそれは」と思い小夜の顔をみるが小首を傾げて笑うだけで何も言わない。

諦めカリッとりんご飴に齧りつく。

 

シャクシャクとりんご飴を食べていると頬を赤く染めた小夜が璃弦の齧った後を見つめ齧る。

恥ずかしいが嬉しそうな小夜に何も言うことができずごまかすように咳をして歩く。

 

「そこのお二人さんうちの店をみていかないかい?」

 

二人を呼んだのは頭に鉢巻をつけた露店のお爺さんだった。

 

「アクセサリーですか?」

 

「おうよ!」

 

「全部俺が手ずから作ったもんだ!品質は保証するぜ!」

 

露店にはアクセサリーやネックレスが飾られ提灯の光にキラキラ輝いている

 

「璃弦にぃ様見ていきましょう!」

 

「分かった。お邪魔させていただきますね。」

 

小夜はネックレスを持って鏡に映る自分を見る。

 

「兄ちゃん彼女サンかい?」

 

「ええまあ。」

 

「おお、そいつはイイね!うちで買うなら安くしとくぜ!」

 

「ありがとうございます。」

 

「ねぇ璃弦にぃ様、ちぃに似合うやつを選んでください。」

 

小夜におねだりされ飾られているアクセサリーを見る

 

小夜ちゃんにはネックレスよりも小さいワンポイントの飾りが似合うな

 

小夜に似合う物を探していると一つのヘアピンを見つけた。

 

「小夜ちゃんこれはどうかな?」

 

【挿絵表示】

 

 

「これいいです!」

 

「じゃあこれをください」

 

「ハイよ!」

 

お金を渡しヘアピンをもらうとモジモジと璃弦の顔をみる小夜

 

「はい。小夜ちゃん」

 

「!ありがとうございます!璃弦にぃ様!」

 

小夜の髪につけてあげると太陽のような笑顔を浮かべる。

 

 

そろそろ花火が打ち上がる時間となり小夜を連れて穴場のスポットに来た。

 

打ち上げ花火を見ているとおもむろに語りだす小夜

 

「璃弦にぃ様ありがとうございます。小夜を外に連れ出してくれて。璃弦にぃ様がいなかったら一度も家の外に出ることもなく死んでいたかもしれません。璃弦にぃ様との縁談も諦められます。」

 

「小夜ちゃんそのことなんだけど。俺は夕弦さんが好きだよ。でもねそれと同じぐらい小夜ちゃんのことも好きになっちゃたんだ。」

 

「えっ!でも夕弦さんのことはどうするんですか?!」

 

「夕弦さんには誠心誠意頭を下げてお願いしてみる。だから、小夜ちゃん俺と付き合ってください。」

 

小夜の手を取り自らの思いの丈をありったけ打ち明ける。ジワジワと涙が浮かび小夜はその告白に喜色満面で返す。

 

「はい、はい!小夜からもお願いします!」

 

二人の顔が少しづつ近づいていく。もう少しで重なるその時パチパチと拍手の音が鳴る。

その音にハッとして離れる二人。

 

「ありゃ?お邪魔しちゃったかな?」

 

「ほんとそのとおりですよ有馬さん。何しに来たんですか?」

 

いつかあったアロハシャツではなく浴衣を着て現れた有馬に刺々しい言葉を吐く璃弦。

 

「それに本心とは思えない謝罪を口に出す。」

 

「いやね僕の力が必要になるかなっと思ってね。

なにせ君は重婚をしようとしているわけだからね。昔は居たかもしれないが今は廃れた古い文化さ。

それをやろうっていうんだからね」

 

「有馬さんがどうにかしてくれるっていうんですか?」

 

「もちろん。じゃないとこんな話しないよ。

まあ待ってなさい悪いようにはしないから」

 

そう言うと足早にその場を去った。

 

唖然とするも顔を見合わせ花火を観ることを再開した。

小夜の髪の毛には花火の光に照らされた朱いヘアピンがキラリと輝いていた。




最後が早足になってしまった気がしますがお許しください。
今作品の題名を変更しようと思っており募集しています。

感想お待ちしています

オリ主がハーレムを作るとしたら誰を入れる?  婆娑羅を入れて欲しいとの声がありアンケートを作り直しました1人は決めているので今回の結果でハーレムのメンバーを決めます

  • 五百蔵志鶴
  • 膳所美玖
  • 蹉跎 桜
  • オリキャラ
  • 赫夜
  • 師(もろ)
  • 愛宕
  • 辺留
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