「好きだ、夕弦さん!」
朝早く、古風な日本家屋から響いた子供の声。
通りを歩く人々はその声にビクリと肩を震わせるが、「あぁ、いつものか」と息をつき、足早に立ち去っていった。
「俺と付き合ってください!」
告白を受けた隻眼の女性・夕弦は、「はぁ」と小さく息を吐くと、頬をわずかに染めながら片目で子供を睨む。
その子供――璃弦は十三歳ほど。鼻息を荒くして返事を待っていた。
「おはようございます、璃弦様。何度も申し上げておりますが、あなたは次期白虎の後継者であり、天将十二家の一つ・天若家の次期当主なのです。もう少し、その自覚をお持ちください。」
「だとしても! 俺は夕弦さんのことが好――」
「うるせぇ。」
「んぎぃ!?!?」 ゴヅッン!
それでもと食い下がろうとした璃弦の頭に、拳骨が落とされた。
「まったく、朝っぱらからガキが下がりやがって……最近のガキはどうなってやがんだぁ〜〜」
「清弦様!」
清弦と呼ばれた男は、気怠げな雰囲気を漂わせていた。濃い隈、ぴょこんと立った一本の黄色いアホ毛、包帯で二つに束ねた長い髪――。
璃弦に落とした拳を解き、ポケットに手を突っ込むと、面倒くさそうに璃弦を見下ろし、続けて夕弦へ視線を移す。
「今から泰月楼に行ってくる。」
「こんな朝早くからですか?」
「あぁ、めんどくせぇが……有馬のやろうから緊急招集が来やがってな。今すぐ行かなきゃなんねぇ。」
「っ……緊急招集、ですか。」
「そんなわけで行ってくるわぁ〜〜。」
そう言い残し、倒れたままの璃弦を踏みつけて、清弦は歩き去った。
夕弦はその背を見送り、璃弦の体を抱え上げると、自室へ向かい障子を開け、布団に寝かせた。
拳骨の衝撃で未だに気絶している璃弦の頭を、そっと自分の膝の上に置く。
「どうしてこの子は……売れ残りの私なんかに執着するのでしょうか。」
そう呟きながら、夕弦は髪を撫でる。
嬉しくないわけではない。けれど、彼女は三十六歳。十三歳の璃弦とは、あまりにも歳が離れすぎている。
素直に喜ぶこともできず、ため息が漏れた。
(せめて、この子が起きるまでは……)
そう思いながら優しく髪を撫で続けると、璃弦の頬がわずかに緩む。
三十分ほどしてようやく目を覚ました璃弦は、膝枕されていることに気づき、狂喜乱舞するのだった。
――そして三時間後。
戻ってきた清弦から、鳴神町への任務が決まったことを告げられる。
翌朝、璃弦が目を覚ましたときには、すでに清弦の姿はなかった。
「せめて挨拶くらいしたかった」と思いながらも、「父なら大丈夫だろう」と信じ、
今日も日課の“夕弦への愛の叫び”のため、彼女を探しに行くのだった。
どうでしたか。書きたいものを書いたのですが。
近日に2話目を投稿します。
訂正箇所などがあれば感想にお願いします。
オリ主がハーレムを作るとしたら誰を入れる? 婆娑羅を入れて欲しいとの声がありアンケートを作り直しました1人は決めているので今回の結果でハーレムのメンバーを決めます
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五百蔵志鶴
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膳所美玖
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蹉跎 桜
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オリキャラ
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赫夜
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師(もろ)
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愛宕
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辺留