どけ!!俺は(ヒミコの)お兄ちゃんだぞ!!   作:俺はお兄ちゃんだぞ!!

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九話

俺がいた時代の強さの基準を決める指標の一つに階級がある。

 

その中の頂点に位置するのは“特級”

 

特級が何を意味するのかというと『単独での国家転覆が可能であること』

 

その階級に位置していたのは五条悟と九十九、加茂憲倫が乗っ取った五条悟の友。

 

そんな奴らに対し俺は加茂憲倫いわく一級術師相当になるらしい。

 

奴に言われたことに納得するのは嫌だが、俺単体では国家転覆は無理だ。

特に現代、全員が何かしらの異能を持つ現状を見ればどこかで必ず呪力の底が尽きてしまう。

 

だが今俺が戦っている男は単独での国家転覆が可能なレベルであることが戦って確信した。

 

加茂憲倫に宿儺、奴らと戦った俺だからわかる、こいつは間違いなく奴らの領域にいると。

 

この階級に従うなら一級の俺ではこいつに勝つことは出来ない。

 

しかしそれは、俺一人ならばの話だ。

 

「行くぞ!!!」

 

かつて加茂憲倫と戦った時、倒れかけた俺の背中を弟たちが押してくれた。

 

今回も同じだ、いや前回よりももっと強い。

物理的に、力強く!弟たちの手が俺の背中を押してくれている!!

 

「壊相!翅王の操作は任せる!血を生み出し続け奴を追尾するんだ!」

 

『任せてよ兄さん』

 

壊相は術式の操作に関しては俺よりも上だ。

俺達兄弟の中でたった一人だけ術式の奥義である極ノ番にたどり着いた天才。

 

そんな弟が俺の背中で戦ってくれている。

 

「血塗は百斂で弾を補給しながら攻撃をしてくれ!」

 

『わかった兄者!』

 

血塗は俺達の中で一番頭が柔らかい。

敵の力は未知数、物理攻撃は跳ね返される可能性もある。

弟の自由な発想で敵の思考の外に進む。

 

「いきなり独り言かい?」

 

顔なし男の攻撃が再開する。

どれもくらえば致命傷のものばかり、俺が回復すると知ってから攻撃の威力が明らかに上がっている。

 

先ほどまでなら躱しながら百斂をしなければならず神経が削られ反撃する余裕もなかった。

だが今は弟たちがいる。

 

「独り言?ああ、耳がなくて聞こえないのか」

 

残念な男だ、耳があれば弟たちの声が聞こえたというのに。

 

敵の攻撃は壊相が防いでくれる。

圧縮した血も血塗が大量に作ってくれて残弾を気にすることなく使えるようになった。

 

「穿血」

 

俺達全員の手が奴に照準を向け、圧縮した血を解放する。

合計四つの穿血、それは奴が展開した防御を容易く砕くに至った。

 

「っ!?」

 

四つの穿血を身体に浴びたことで男から苦悶の声が漏れた。

その隙を逃さず奴の周囲に血液を運び、一気に解放する。

 

「超新星」

 

これで一気に奴を追い詰める。

術名から力を解放しようとした刹那――――身体に悪寒が走った。

 

「筋骨バネ化+膂力増強+押し出し+雷撃×3+レーザー+拡散+粉塵+電波」

 

巨大な雷撃が俺の視界を覆った。

今までよりもさらに規模が上がった一撃、それは俺の想定を超え回避するという選択を奪う。

 

咄嗟に血で前を固め、呪力で急所を守る。

くらえば軽く消し飛ぶであろう一撃は俺の防御を貫きそのまま雷撃に飲み込まれた。

 

「ぐぅっ」

 

雷撃が通り過ぎ、血反吐を吐きながら地面へと薙ぎ倒される。

急所と弟たちの腕は血で守った、その分他の箇所が重傷になったが反転術式で治せる以上問題ない。

 

「回復する時間は与えない。風刃+槍化+分散+貫通」

 

その声と共に俺のいる周囲一帯ごと不可視の攻撃が迫る。

まだ傷を治すどころか立ち上がってすらいない。

 

「お兄ちゃん!!」

 

遠くからヒミコの叫び声が届く。

俺の状況を見ているのだろう、来るなと叫びながら術式を回す。

 

起き上がれる暇がないならそのまま躱す。

地面に接している身体の部分から血を出し、それをタイヤのように高速回転させ動き出す。

 

血を空中にまき不可視を可視化させ躱せないものは超新星で相殺し続ける。

 

術式使用中は反転術式は使えない。

この攻撃の雨を術式なしでは躱せない以上、何か脱出の手段を考えなくてはダメか。

 

「俺を忘れてもらっちゃ困るんだよね!」

 

火傷の男を倒した通形が援護に入る。

通形にも奴は攻撃をしかけるが透過で躱し迫る。

 

その隙に傷を治し、俺も身体を跳ね上げて奴へと接近する。

 

「衝撃反転」

 

透過し奴へと振るった通形の拳がまた接触と同時に弾かれた。

 

「まだまだ!!何度でもだ!ファントムパレード!!」

 

一度弾かれたが、それでも諦めず連続攻撃を始める通形。

 

攻撃する通形と一瞬視線を交差させる。

 

俺はその間に通形の後ろに移動し、そのまま穿血を放った。

当然俺の攻撃はあいつに当たるが、個性で透過することで俺の攻撃を隠す壁の役割となってくれる。

 

「小細工を」

 

その言いながら穿血を防ぐ、だが同時に攻撃を防ぐことが出来ないのか通形の拳が奴に突き刺さった。

それと同時に俺も術式を解放する。

 

「超新星」

 

瞬間、通形の拳の中から俺の血が弾け飛んだ。

 

俺の圧縮した血の一つを通形が握り締め運んでいた、もちろん握っていた手も身体も個性で透過し無傷、ダメージを負ったのは奴だけだ。

 

「・・・・渡我脹相だけならすでに何回も殺せている。通形ミリオ、君が邪魔だな」

 

「親友を殺させてたまるもんか!!」

 

身体から血を流した男が傷口を抑えながらそう口にする。

ああその通りだ。俺一人では死んでいただろう。

 

俺一人では勝てない、それはすでに知っている。

 

「超新星・冷」

 

血液パックから出した血を圧縮し解放する。

先ほどは熱したが、今度はその逆。

 

弾けた血液が奴にぶつかった瞬間、一気に血液の温度を下げて奴を凍り付かせる。

奴自身はもちろん、付近の地面もすらも一瞬で凍り付き、部分的な氷河世界が生まれた。

 

「火炎×2+業火+押し出す+放出+噴出+速射」

 

完全に凍り付いたと思った瞬間、奴の身体から炎が吹き上がり氷を解かす。

広範囲攻撃に巻き込まれ、ミリオは躱せるが俺は血の膜で防御する。

 

死ぬ間際に宿儺の炎をくらった経験が活きている、この程度の炎ならば問題ない。

 

「呪力とやらは奪えない、けれど君の身にも個性はある。それは別だ」

 

視界が炎で満たされる中、奴の手が伸びてきた。

それを壊相の腕が掴み、その隙に赤鱗躍動で身体強化し拳を叩きこむ。

 

「衝撃反転」

 

俺の拳は弾かれる、これは通形との連携時に理解している。

奴が個性で俺の腕を弾いたと同時に血塗の手から穿血を放つ。

 

だが奴も予想していたのか事前に防御を展開していた。

 

「だと思ったんだよね!!」

 

その防御をすり抜けた通形が地面から現れ拳を振り上げる。

 

が、いきなり通形の身体が横なぎに吹き飛ばされた。

 

「行動がワンパターンだ。不可視の攻撃なら透過のタイミングも外せる」

 

ワンパターンか、当然だ。あいつは囮、本命はここ。

相手に防御を使わせ、衝撃反転も使わせた。

 

今なら攻撃が通る。

 

「悠仁」

 

展開した防御を抜け、悠仁の拳が振るわれる。

先ほどの俺自身の腕の攻撃、穿血には呪力をほとんど使っていなかった。

 

俺の強みは呪力があること、そして()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことだ。

 

本来呪術師の戦いは身体を巡る呪力の強弱からどの部位から攻撃をしてくるのか、どこを守ろうとしているのかを予測し駆け引きが生まれる。

 

だがこの時代において呪力を感じられるのは俺とヒミコのみ、これは圧倒的なアドバンテージになる。

 

お前は感じることができないだろう、いま()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「お前に見せてやる。これが弟の力だ」

 

悠仁、お前はすごい弟だと俺は知っている。

この男に魅せつけてやるんだ、お前の力を!

 

悠仁の拳が奴に当たった瞬間、()()()()が周囲に散った。

 

全呪力が乗った状態での黒閃、それは容易く奴の防御を貫いて生身の身体に直撃する。

 

骨が砕け、奴の命にひびを入れた音が耳に届く。

 

オールマイトの一撃は上昇気流を発生させるほどの威力があるというが、悠仁の渾身の一撃もまた絶大な威力を秘めている。

 

「とどめだ」

 

今までの攻撃に加えて全力の黒閃。

奴はすでに瀕死、だがまだ安心はできない。

 

確実に戦闘不能にもっていくためさらにダメージを加える。

 

俺が血で拳を固め、奴に向けて振り下りそうとした時、視界の端から何かがやってくるのを捕らえた。

 

「邪魔が入った」

 

視界の端から迫る何かを躱すために攻撃を中断し距離をとる。

見れば脳が剥き出しになった奇形の怪人が複数現れていた。

 

物音がする方を見ればある建物から次々と姿を現していた。

どうやらあそこに脳無を隠していたらしい。

 

「・・・・ごほっっ、本当に厄介だ、どちらも僕の攻撃を躱すか受けきる能力を持ち、その上ダメージは確実に与えてくる。そして片方の隙をもう片方が埋めてくる阿吽の呼吸による連携。今の僕の脆弱な肉体では分が悪い」

 

血を吐き出す奴を脳無が奴を守るように周囲に立ち塞がる。

その間に奴は黒い爪を伸ばし、黒霧と呼ばれていた男に突き刺した。

 

「個性強制発動、残念だが時間切れだ」

 

視界には黒い渦が発生している、あれがワープゲートの力か。

脳無で時間を稼いでいる間に撤退するつもりか。

 

「ヒミコちゃんは俺に任せて!透過ですっ飛んでくる!」

 

ワープゲートにヒミコを連れ去った奴らが渦の中に逃げようとしているのを見て通形が動いてくれる。

助かる、俺も行きたいが脳無や男が邪魔だ。

 

「血の操作に超回復、そしてさっきの黒い稲妻。全て呪力によるものなら何が出来るのか予想が出来ない。単純な強さはオールマイトの方が上だが、あれの強さは理解ができる。未知の力よりも断然戦いやすい」

 

「・・・・逃がすと思っているのか」

 

ここで逃がせば再びこの男はヒミコを狙うだろう。

もうわかっている、こいつはあの時学校にいた教師だ。

 

卒業式の日、ヒミコは大事な友人たちを傷つけてしまった。

それは自身の意思ではなく、何者かに操られて。

 

「禪院一為、あの時の教師はお前だな」

 

「それは偽名だよ。みんなは僕をオールフォーワンと呼んでいる、これも本名ではないけどね」

 

俺の言葉に答えながら脳無を俺へと差し向けてくる。

 

目の前には十体の脳無。

その後ろにはオールフォーワン、さらに奥ではヒミコを攫った奴らが逃げようとしている。

 

奴らも逃がせばヒミコを狙うだろう。

 

・・・・全員を逃がさずここで仕留めるには。

 

 

 

 

「――――領域展開」

 

 

 

手印を結び、呪力を練る。

領域展開、それは生得術式の最終段階であり、呪術戦の極致と言える技。

 

これを習得し自在に使いこなせる者はごくわずかに限られる。

それだけ習得が難しいだけあり効果が絶大だ。

 

相手を閉じ込める結界を作り出し、その結界内で発動した術者の力は『必ず相手に当たる』

 

今ここにいる敵全員を結界内に閉じ込め必中効果が付与された赤血操術を使えば全員を苦も無く倒せる。

 

・・・・だがこの力は悠仁たちがいた以前の時代に限る。

 

この閉じ込める結界、そして必中効果。これらを相手に使うには条件がいる。

 

それは『呪力』が相手にあること。

 

閉じ込める結界も必中効果も相手の呪力に反応して発動する、逆に言えば呪力がなければそれらは発動できない。

つまり、全人類が呪力を持たないこの時代では領域展開はその真価を見ることはない。

 

加えて領域展開後は一時的に術式が使えなくなるというデメリットもある。

だから俺は宿儺戦準備の入れ替え訓練で領域を使えるようになっていたにも関わらず今までこれを使わなかった。

 

だが、悠仁の黒閃による潜在能力の解放によってある可能性が見えた。

 

領域の反応条件を『()()()()()()()()()()()()()()()()

 

この時代の人間は呪力の代わりに個性因子という力を体内に宿している。

ならば条件をそっちに変更できれば領域は再び効力を使用可能になる。

 

俺自身にも個性因子はある、その感覚を掴んで結界の設定条件に組み込む。

 

・・・・悠仁、お前のおかげだ。今までのお兄ちゃんではこれは出来なかった。

 

結界の発動条件に個性因子を組み込み、領域が発動するその瞬間。

 

「渡我少年少女、通形少年。遅くなってすまない。だがもう大丈夫、私が来た!!」

 

その声と共に凄まじい音と共に大男が地面に着弾する。

ついでとばかりに俺に迫っていた脳無は着陸と同時に一撃で仕留めている。

 

「オールマイト」

 

「渡我少年。妹想いは大変すばらしいけど、報連相はしっかりな!おかげで来るのが遅くなっちゃったよ」

 

俺を注意したオールマイトは地面を蹴り凄まじい速度で直進する。

オールマイトの進路上にいた脳無は交通事故にでもあったかのように吹っ飛び、その先にいたオールフォーワンへと衝突する。

 

「ごふっっ、ずいぶんと来るのが遅れたねオールマイト。送った脳無に手こずったかな?」

 

「そいつらはエンデヴァー達が対処してくれている。お前はずいぶんと痛めつけられたようだなオールフォーワン!」

 

両手を組み合った二人は力を均衡させたかに見えたが、オールマイトが奴を押してそのまま吹き飛ばした。

 

俺はそれを何とも言えない表情で見つめる。

 

「・・・・」

 

「すごい顔してるよ脹相。ヒミコちゃん連れて来たし急いでここを離れよう!オールマイトの戦闘の邪魔になっちゃうからさ」

 

通形の声で振り返ればヒミコが目の前にいた。

見たところ怪我はしていない、わかってはいたが奴ら程度では妹に傷一つ付けられなかったな。

 

あの男、オールフォーワンはオールマイトが倒すだろう。

後はヒミコを攫った奴ら、見れば手で顔を隠した男以外はすでに姿が見れない。

 

「先生!!逃げんなら一緒だ!その怪我じゃもう!!」

 

「それは無理だよ弔。君だけでも逃げるんだ」

 

身体を震わせながらオールマイトの相手をする男を見て手だらけ男が叫ぶ。

 

決着はもう数秒で着くだろう、そうなれば逃げてないあいつだけでも捕まえられる。

 

雄英への襲撃からあの男が主犯、あいつがヒミコを捕まえるように指示した可能性が高い。

 

空中に浮かべていた圧縮した血の球を手で閉じ込め、照準を合わせる。

オールマイト達の戦闘を見ていて気付いていない今、これは避けられない。

 

「・・・・お兄ちゃん」

 

「ヒミコ?」

 

俺の合わせた手を妹がそっと手を置いて止める。

それに従って攻撃を中止し、話しかける。

 

「あいつを逃がしたいのか?」

 

「・・・・うん」

 

「そうか、ならそうしよう」

 

理由はどうであれ、ヒミコが意味もなくそんなことを言うわけがない。

きっと何か思うことがあるんだろう。

 

俺が攻撃をやめると遅れて手だらけ男がこっちに気付く。

そして憎しみの籠った目でこっちを見てきた。

 

「・・・・渡我脹相、お前のせいだ。()()()()()()()()()()()()()!!」

 

そう言った後、男は無理やりワープゲートに入れられてその姿を消す。

その後、オールマイトの一撃が入り戦闘の決着がついた。

 

「・・・・」

 

戦闘が止み、静かになった空間でヒミコは消えていった奴らがいた場所をじっと見る。

今ヒミコが何を思っているのかはわからない、聞こうとも思わなかった。

 

ただただ、その静けさに身を預け続けた。

 

 

 

「お・ま・え・は!!なんでいつも考えなしに行動するんだ!!」

 

ブラドキングの怒声が警察所の室内に響く。

それと同時に俺の頭に拳が振り下ろされた。

 

「たまには脳みそを使え!!被身子の居場所がわかってんなら俺達教師にまず伝えやがれ!!」

 

「そうしている間に妹に何かあったらどうする、あの時は一分一秒が惜しかった」

 

血から感じるヒミコの気配が急速に離れたのを感じてから二年のヒミコの友達に確認して状況を知った。

確かに教師の、特にイレイザーヘッドをあの場に呼んでいればもっと楽な展開になっていただろう。

 

だがブラドキングもイレイザーヘッドも一年合宿に行っていて遠く、他の教師に事情を説明する時間もなかった。

 

「・・・・はぁ、これから大変なことになるぞお前ら」

 

そう言ってブラドキングがため息を吐きながら俺と通形を見る。

 

「お前たちがあのヴィランと戦っている映像が全国中継されていた、世間はお前たちの実力を賞賛する一方で学生の身分で戦ったこと、そして被身子の誘拐によって雄英を責める声も多い」

 

「あちゃーまぁそうなっちゃいますよね。ただでさえ雄英は一度襲撃されてますし。俺達も仮免は持ってますけどあくまで仮ですし」

 

ブラドキングの説明に通形が頭をかきながらそう口にする。

その言葉を聞き、話しがややこしいとため息をこぼす。

 

妹が攫われたから取り戻し、攫った奴らを倒すために戦った。

話しはそれだけだ。お兄ちゃんとして当然のことをしたまで、ここに他人がどうこう言ってくる余地などない。

 

俺がそう口を開こうとしたタイミングで警察所に追加で知っている顔が現れた。

 

「エンデヴァー」

 

「脹相!!なんだあれは!!」

 

炎を吹き出しながら早足で俺へとやってきた加齢臭はそう言ってくる。

ただでさえ悪い目つきがさらに悪くなっていた。

 

「オールマイトに手柄を横取りされるとは何事だ!!どうしてあのまま戦わなかった!!」

 

「え、そっち?」

 

通形が目を見開いてそう口にする。

ブラドキングと同じようなことを言うと思ったか、こいつはこういう男だ。

 

「・・・・あと一秒オールマイトが遅れていれば俺が倒していた」

 

「当然だ。ふん、あの筋肉ダルマめ。そこまでしてナンバーワンの座が惜しいか」

 

お前が言うのかと思わなくもないが、黙っておく。

 

この男とはそこそこ長い付き合いだ、奴の脳内ではそうなっているんだろう。

 

「マスコミ共がうるさい、お前のインターン先だから話を聞かせろとな。お前も俺と来て説明しろ」

 

「断る。ヒミコの事情聴取が終わってない」

 

俺が断ればエンデヴァーはさらに目つきを鋭くさせ面倒くさくなる。

そうして押し問答を続けているうちに様子を見に来たバーニン達も参加し余計騒がしくなった。

 

「・・・・ミリオ、まさかオールフォーワンと戦うとは」

 

「サー!来てたんですね!すいません、まさかそんな大物だとは知らなくて」

 

「もう心臓止まりかけたよ私は!ミリオくん無茶しすぎ!!」

 

「すいませんバブルガール」

 

俺達の隣では通形のインターン先のヒーロー達も来ていた。

うるさいエンデヴァー達から目を逸らし、あちらに視線を逃がす。

 

するとサーと呼ばれた男が通形を見た後に俺へと視線を寄越した。

 

「・・・・」

 

視線が合ったが互いに何も言わない。

そうしていると相手が口を開き、()()()()()()()()()()()ところでエンデヴァーが話を聞けと怒鳴ってきた。

 

その声でそちらを向けば顔から炎を吹き出し天井を焦がす加齢臭がいる。

面倒な状態に顔をしかめるとバーニン達が大笑いする。

 

その騒がしさはヒミコが事情聴取を終えて出てくるまで続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





オールフォーワン戦終了。

次からはヒミコ視点でヴィラン連合との話がメインになってくると思います、たぶんきっとメイビー。

後はかっちゃんどうしようかな....

誘拐されてないしオールマイト終わらせてないし、精神的成長機会がなくなってもうたよ。
連鎖してワンフォーオールを知るきっかけもなくなったしどうしようかな。

デク、お茶子、焦凍はそれぞれ接点があるから出番を作れるけどかっちゃん....

まぁなんとか考えるかー。

面白いと思ってくれた方、続きが読みたいと思ってくれた方。
感想、高評価を下さると次話作成のモチベーションになります。



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