ぼっち、ナザリックに飛ばされる   作:NewSankin

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ぼっち、双子(最強)を見守り、介入

アインズ様本来の目的は、アウラとマーレに友達を作らせることだ。

 

アインズ様は村の子供たちへ珍しい菓子を渡し、「もしよければ、あの二人と遊んでやってくれないか?」と頼んだ。子供たちは菓子につられ、同年代の外から来た双子に興味を示した。

 

だが、ここで問題が発生する。

双子はこれが「友達作り」の任務だと知っている。

だからこそ、真面目に考えすぎてしまっていた。

 

アウラが真剣な顔でマーレに相談している。

 

「ねえ、最初は何を話せばいいかな」

 

「す、好きな植物について聞けば……」

 

「マーレはそれでいいかもしれないけどさ」

 

隠れて聞いていた俺は頭を抱えた。

 

(友達作りに作戦会議を始めるなよ。重いんだよ)

 

子供たちが「鬼ごっこ」「木登り」「的当て」などを提案してきた。

当然、能力差がありすぎる。

アウラが「じゃあ私が鬼ね!」と宣言した数秒後、全員が捕まっていた。

 

「…………」「…………」

 

「……もう一回?」

 

「「別の遊びにしよう」」

 

アウラは少し悔しそうだったが、俺から言われた『自分の普通が相手の普通じゃない』という言葉を思い出したらしい。

 

「じゃあ、力を使わない遊びにしようよ」

 

結果、選ばれたのは『おままごと』だった。

アウラは完全に顔が死んでいた。森を駆け回る方が遥かに楽しい彼女にとって、泥団子を作る作業は苦行でしかない。

一方、マーレは意外と馴染んでいた。

 

「こ、これはお料理に使う葉っぱです……」

 

「じゃあマーレがお母さん役ね!」

 

「えっ……?」

 

アウラが爆笑する。

 

だが、時折マーレのサイコパスみが漏れる。

 

「悪い魔物がお家に来ました!」

 

「そ、それなら地面ごと――」

 

「マーレ」アウラが止める。

 

「……追い払います」

 

「マーレ面白い!」

 

子供たちは笑っていたが、千里眼で見ていた俺は少し笑った後、(いや、俺が笑える立場じゃねぇけど)と自分に返ってきて真顔になった。

 

夜。

 

俺は一度拠点へ戻り、アインズ様と《伝言》で話した。

 

「八幡。いつまでもお前だけ村外に置いておくわけにはいかんな」

 

俺は護衛であり、斥候だ。それに、アウラたちと一緒に現地料理を食べる約束もしている。

だが、俺は人間に見える。法国がエルフを狩っている今、俺が入村するのはリスクが高い。

 

「俺は外で構いません。任務上も、その方が楽です」

 

「しかし……」

 

「俺が入って村が警戒したら、本末転倒でしょう」

 

極めて合理的な俺の意見に、アウラが反対した。

 

「駄目。一緒にご飯食べるって言ったじゃん」

 

マーレも「ボ、ボクも……八幡さんと一緒がいいです」と言う。

 

さらにアウラは合理的な理由も出した。

 

「ずっと隠してる方が危なくない? 村の近くを正体不明の強者が何日も隠密してうろついてたら、後でバレた時に『最初から騙して監視していた』と思われるよ。だったら、今のうちにちゃんと説明した方がいいと思う」

 

「……一理あるな」

 

アインズ様も同意し、俺の正式な入村が決まった。

 

翌日、アインズ様が長老会へ「実はもう一人、同行している者がいる」と説明した。

当然、空気が変わる。

 

「……人間ですか?」

 

アインズ様は明確に否定した。

 

「法国の者ではない。私と双子が命を預けられるほど信頼している同行者だ」

 

(そういうプレッシャーかけるのやめてもらえません?)

 

俺は内心でボヤきながら、隠密を解除し、木の陰から姿を現した。

 

村人たちが一斉に武器へ手を伸ばす。

俺は即座に両手を見える位置に上げ、武器に触れず、一歩も近づかない動作をとった。

 

「どうも。ハチです」

 

いつもの死んだ魚の目で、愛想なく挨拶する。

 

疑いは当然晴れない。

 

「何故エルフと一緒に?」

「法国とは無関係か?」

 

 

俺は嘘を増やさず答えた。

 

「法国とは無関係です。こいつらの護衛と、道案内みたいなもんです。信用できないなら、村の中には入りません。外で寝ます」

 

逆に村人を困らせる俺の態度に、アウラが一言添えた。

 

「八幡は大丈夫だよ」

 

英雄アウラの言葉と、マーレの「八幡さんは……ボクたちを守ってくださる方です」という信頼。

それが効き、長老たちは村内で問題を起こさないことを条件に俺の滞在を認めた。

 

俺は無理に交流しようとしなかった。挨拶回りもせず、好かれようともしない。

ただ、荷物運びや壊れた縄の修理など、目の前に仕事があれば無言で手伝うだけ。

金を要求せず、食料を奪わず、女に絡まない。この『何もしなさ』が逆に効き、村人たちの警戒は少しずつ薄れていった。

 

子供の方が早かった。

 

「人間って耳、本当に丸いんだ。触っていい?」

 

「駄目」

 

「目、変だね」

 

「知ってる」

 

アウラが吹き出す。子供たちは俺を「怖い人間」ではなく「変な目のアウラのお兄ちゃん」として認識し始めていた。

挿絵のリクエストです。

  • おまかせ
  • 八幡+シャルティア
  • 八幡+アルベド
  • 八幡+デミウルゴス
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  • 八幡+アウラ
  • 八幡+マーレ
  • 八幡+アインズ様
  • 八幡+メイド達
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