夕方。
村人から食事が振る舞われた。
アインズ様は食べられないため、俺、アウラ、マーレの三人が食卓につく。
森の獣肉、木の実、山菜、根菜、強い香草。豪華ではないが、野生の力強さがある。
アウラが一口食べ、少し黙った。俺が視線を向けると、彼女は言った。
「言わないよ。ナザリックと比べたりしないから。……これ、面白い味だね」
約束をちゃんと守っている。
俺も肉を口に運ぶ。ナザリックほど柔らかくないが、薪の煙の匂いと香草が絶妙に合う。
「……うまいな。この葉っぱ、肉の脂に合う」
大げさではなく具体的な褒め言葉に、料理したエルフが嬉しそうに笑った。
マーレも根菜を食べて言う。
「この根菜……第六階層で育てても、同じ味にはならないと思います」
「だから現地で食う意味があるんだよ」
「じゃあ私、ちょっと大人になった?」
「まだ半歩な」
「ケチ」
食べられないアインズ様が三人を眺め、(……美味そうだな)と少し寂しそうにしているのを見て、アウラが「叔父さんにも味が分かればいいのに」と言った。
「気持ちだけ受け取っておこう」
アインズ様の骸骨の奥の鈴木悟が、静かに微笑んだ気がした。
村が寝静まった夜。アインズ様と俺は二人だけで話していた。
双子は子供たちは既に眠っている。
アインズ様が突然切り出した。
「八幡。……どう思う?」
「何がです?」
「アウラとマーレは……友人を作れていると思うか?」
俺は間を置いた。
「…………それを、俺に聞きます?」
アインズ様もハッとしたように黙る。
「……そうだったな」
世界征服国家の魔導王と、高レベルのアサシン。
元社畜と元ぼっちが、子供の友達作りについて真剣に悩んでいる。
シュールすぎる。
「少なくとも、嫌われてはいませんよ」
「それは友人と言えるのか?」
「知らないですよ」
俺は少し考えてから、俺なりの答えを出した。
「……友達になろうとして友達になる必要って、ないんじゃないですか。今日一緒に遊んで、明日も一緒に遊びたいと思って、また会う。それを繰り返して、気づいたらいつも一緒にいる。友達なんて、そのくらいでいいと思いますけど」
アインズ様は静かになった。過去のギルドの仲間たちを思い出したのだろう。俺も一瞬、千葉での過去を思い出しそうになったが、振り払った。
「では、急かさない方が良いということか」
「たぶん」
「また“たぶん”か」
「専門家じゃないんで」
俺たちは少しだけ笑い、重い空気を緩めた。
その後、アインズ様は現地の薬師長マンゴー・ギレナと交流を始め、薬草の知識を交換するうちに、双子よりも先に自然な『友人関係』を築いていくことになるのだが。
俺は遠くからそれを見て(……アインズ様の方が友達出来てね?)とツッコミを入れていた。
Windows更新したらデータが吹っ飛んだんで、しばしおやすみするかもしれません。
申し訳ございません
挿絵のリクエストです。
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おまかせ
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八幡+シャルティア
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八幡+アルベド
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八幡+デミウルゴス
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八幡+コキュートス
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八幡+マーレ
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八幡+アインズ様
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八幡+メイド達