ウチのバンドはお騒がせ者   作:にわかバソドマソ

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泥酔してたので再投稿です。


結成ライブ

 ︎︎天気は若干くもり。暑くなってきた6月にちょうどいい温度感。制服も完全に冬服から夏服に変わり、女子たちの肌が輝いて見えるぜ。

 ︎︎今日はバンドメンバー全員に予定もなく、学校にもイベントがない。言ってしまえばありきたりな一日だ。

 

 ︎︎現役の学生は今を、卒業して社会の苦しみを知ってる人は当時のことを思い返して欲しい。ダラダラと授業受けて飯食って、また授業受けてはい放課後。クラスメイトとの雑談も言ってしまえばありきたりな日常の一部でしかない。

 

 ︎︎そんなのクソつまんねぇよなァ!

 

「てなわけでそんな一日を俺たちがぶっ壊してやんよ!!!」

 

『うぉぉぉおおおおおお!!!』

 

 ︎︎はい、ということで結成ライブです。

 

 ︎︎ん?前回結成ライブはナシになったのではないかって?

 ︎︎前回ってなんやねんぶっ飛ばすぞ。俺らがあの程度で諦めるわけねぇだろ。

 

 ︎︎舞台は中庭、コの字型の校舎だから全ての教室の窓からここを見ることができる。

 

 ︎︎ステージ設営はやらかしてしまった校長となんかめっちゃ工学系に強い中原主導のもと、佐久間や倉科を筆頭としたクラスメイトの野郎どもにやってもらった。

 ︎︎校長には詫びとしてステージの材料費を出してもらったし、中原が一夜城レベルで急ピッチの建設を指揮している。

 

 ︎︎広報は"放送部の天使"こと志水ちゃんに昼の放送で、"朝波のバンクシー"こと桐生にライブの告知ポスターでやってもらった。

 ︎︎曰く、志水ちゃんの放送は、男子生徒全体の八割が大人しく傾聴してるらしい。

 ︎︎曰く、桐生の絵は、それが視界に入った瞬間にどんな人も見入ってしまうらしい。

 

 ︎︎なぜかウチのクラスの連中や一部の例外だけが二人の特異性から逃れられているが、多分感性がマジで終わっているんだと思う。

 

 ︎︎一番のネックだった真壁や教頭などの教師陣は爆弾魔(ボマー)羽鳥と仙洞の所属クラスである二年C組のヤンキー共に足止めしてもらっている。

 ︎︎30人の不良連中よりも羽鳥単体の方が大事件を起こしそうで不安があるが、まぁなんとかなるだろ。

 

 ︎︎現状できる限りのことはやったが、些かやり過ぎたかもしれん。向かうところ敵なしと思えば聞こえはいいが、過剰戦力を投入したせいで注目度が半端ないことになり、東が萎縮しそう。

 

 ︎︎と思ってチラっと東の顔を見たが、注目による緊張より、周囲の環境がヤバすぎて引きが勝っている。大丈夫そうだな。

 

「申し遅れました!俺たちは朝波高校軽音部、"Cigarette Ash"でーす!ステージ前まで来てくれた奴らも窓から眺めている奴も全力で盛り上がって行こうぜぇえ!」

 

『うぉぉぉおおおおおお!!!』

 

 ︎︎オーディエンスの歓声が止む前に大瀬良と瀬奈が演奏を始める。次に仙洞、東と続いていき本格的なイントロが始まる。

 

「そんじゃあ結成ライブ一発目ぇ!空の雲をぶっ飛ばすぞぉ!Orangestarで『快晴』!」

 

 ︎︎本家自体も神懸かっているが、今回のイメージはメガテラさんの歌みた。さぁ!盛り上げて行くぜぇ!

 

 


 

 

 ︎︎ライブ後、真壁と教頭にしこたま怒られたが、結成ライブとしては大成功といっていいだろう。ステージ前は曲が進むにつれ観客が増えていき、教室の窓には人の顔がビッシリと並んでいて少しキモかった。

 

「『High School Never Ends』と『Veronica』はもっとアレンジ加えて暴れても良かったかもな」

「『爪爪爪』で大暴れしたからいいんじゃない?」

「鳴海がダイブするとは思わなかったけどね」

「まぁ今は大成功したことを喜ぼう」

「うむ!」

「それもそうだな。ぃぃぃいやっふぅううう!!」

「マリオかな?」

「お祝いパーティーしようよ!」

 

 ︎︎という感じで俺たち自身も初のフルメンバーでのライブでかなりの手応えを感じ、テンションが上がっていた。

 

 ︎︎そんな中、我らが顧問佐伯と校長が二人してフラフラと千鳥足で歩いてきた。

 

「おつかれー、良かったよぉ結成ライブ。君たちの熱を肴にした酒は美味しかったよぉ」

「素晴らしいライブだったよ!私も現役の時を思い出して今からでもギターを弾きたい気分だ!私が悪かったとはいえ大金をはたいた甲斐があったよ!」

「酒くさっ!」

 

 ︎︎コイツら、仮にも教師なのに飲んでやがったよ。高校の敷地内で生徒の演奏を聴きながら。クラブかここは。

 

「いいんですか?規則的に」

「ここでは私が規則だ!なんの問題もない!」

「流石校長ぉ!」

「諦めろ東、朝波ではこんくらいトんでなきゃやってられんぞ?」

「と、トんでる生徒筆頭」

「やりたいことやったもん勝ちだね!」

「うーむ」

「俺が間違えているのかこれ?」

 

 ︎︎嫌な『勇気100%』だな。だが、これが現実。お前もネジの1本くらい飛ばしとけや。

 

「せんせー達もパーティくる?」

「おー行く行く!全部校長先生が払ってくれるよ!」

「え……まぁいいよ!よし!どこの居酒屋にするかな!」

「俺ら飲めんから飯が美味いところ」

「焼き鳥」

「焼肉!」

「どこでも大丈夫です」

『拙者はイタリアンが食べたいでござる!』

「仙洞くん話すとこんなキャラだったの?」

「こいつこう見えてアホだからほっとけ」

 

 ︎︎仙洞オチばっかだな。




出てきた楽曲
快晴/Orangestar
High School Never Ends/Bowling for Soup
Veronica/Aqua Timez
爪爪爪/マキシマム ザ ホルモン
勇気100%/光GENJI

鳴海
一度計画が頓挫したくらいで諦めるわけがない人。
フルメンバー初めてのライブだったので、準備段階からガチった。
普通にダイブするし服も脱いだ。

早川
気合いを入れるため髪を結ってみたらファンが爆増した。
ポスターのデザインを桐生と一緒に考えた。
ホルモンの曲ではメンバー1の激しいヘドバンを披露した。

大瀬良
案の定、大暴れ奏法をした。
ステージの両脇にあった支柱によじ登り、そこからコウモリのように足を引っ掛けて逆さまになりながら演奏をし、観衆を沸かせた。


衆目による緊張よりも狂人たちのハチャメチャ具合にドン引きした結果、演奏に集中でき、ミスなく終わらせた。
本来キーボードが必要ない曲でも、その曲に合う音をアレンジした。
体力が少ないため、ステージ設営からは外された。

仙洞
直で注目を浴びることの耐性は太鼓の達人のプレイ中に散々見られていたため、緊張することは全くなく、むしろ活き活きとしていた。
作中最強クラスのパワーを持つため、ステージ設営では重宝された。

佐伯
軽音部のライブを眺めながら飲んでいた。
この後、教頭に詰め寄られたものの、全ての責任を校長に転嫁した。

校長
軽音部の副顧問として、軽音部の計画を一度失敗させたことの詫びに2桁万円支払ったが、金は腐るほどあるから大して財布にダメージはなかった。
この後、教頭に干されることを本人はまだ知らない。


泥酔しながら投稿していて修正箇所が多かった……
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