ウチのバンドはお騒がせ者   作:にわかバソドマソ

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混ぜるな危険

 文化祭。それは朝波高校において、体育祭と並んで年間最大のイベント。

 

 体育祭は6月にしれっと開催された。なんの面白みもなく適当にやって雑にクラス対抗で1位をとって終わった。

 年間最大のイベントだって言ってるのに、そのうちの片方は描写すらされないのウケる。

 来年はマジメに書きます(マジ)。

 

 そんな文化祭で我々軽音部はライブで観客全てを燃え上がらせ、記憶に焼き付けるような演奏をしなければならない。

 それが顧問である佐伯との約束であり、軽音部が存続するための実績作りになるからだ。

 つーか散々ライブとか配信とかしてんのに、それらが全く活動実績にならないのどうなん?インスタなんてつい先日フォロワー1万人突破したんだぞ?そこらの部活よりよっぽど有名だと思うんだが?

 

 とまぁそんな感じで文化祭のステージに立たなければならないのだが、なんと!まだ!参加許可すらもらっていないのであった!

 ……ココ最近色々あったからね。しょうがないよね。

 

 てなわけで文化祭実行委員に凸って参戦許可をもらいました。

 

 え?凸ったときの描写?んなもん生徒会と職員室にいったときとほぼ変わらんからカット。

 強いて言うなら生徒会のときと同様、文化祭実行委員長のモブ先輩に実力を見せろって言われたから、ミセスの『青と夏』とマイヘアの『サマー・イン・サマー』を歌って黙らせた。

 生徒会長である三條のような面白みもなく、意識高い系を意識しているだけのクセェ奴だった。

 

 閑話休題。

 

 そんな文化祭であるが、文化部の活動や経験を発表する場であると同時に、各クラスでそれぞれ出し物をして小遣いを稼ぐ場でもある。

 金のない高校生が、ここ一番のやる気を漲らせるイベントは、俺たちのクラスにおいても変わらない。

 全員が『高梨の乱』のとき以上に真剣である。

 

「はい、じゃあこの時間は文化祭の出し物を決めていくわよ〜」

 

『うぉぉぉおおおおおお!!!』

 

「うるさ……色々決まりはあるけど、あなたたちはそんなルールの穴を突くの得意でしょ?好きに決めてちょうだい。でもそれの準備を夏休み中にするからあまり規模の大きいものだと、君たちの休みが減るから気をつけてね」

 

『う、うぉおおお……』

 

 テンション下がること言うのやめろよ。

 

 ……それにしてもルールの穴を突くってなんかエロいな。

 

「ということで高梨くんお願い」

「え」

「こういうことは学級委員長にしな頼めないから、よろしくね!」

「え」

 

 恐ろしく速い押し付け、オレでなきゃ見逃しちゃうね。

 

 そうして無理やり進行役を頼まれた高梨は、渋々教壇に立った。

 

「はい、なんか納得できんが俺が進めることになったんでよろしく。書記は早川な」

「おっけー!」

「じゃあやりたいことある奴から適当に言ってけー」

 

 進行する気ねぇなコイツ。そんな進め方すれば、

 

「男女逆転カフェ!」

「カプセルホテル」

「クラブ」

「ラーメン屋!」

〇〇〇〇(ピー)!」

「コミケ!」

「カラオケ大会!」

「トレーニングジム」

「世界のトイレ展」

「マッサージ屋!」

「配達業者」

「寿司屋!」

「ミスター&ミスコン!」

「カバディ!」

「サバト」

「VS人工知能のボードゲーム」

〇〇〇(ピー)〇〇〇(ピー)〇〇〇〇〇〇〇〇(ピーーー)!」

「賭場」

「ちくわ大明神」

「公衆浴場!」

「ペットフード食堂」

「誰だ今の」

 

 ほら、キチガイバージョンのヒロアカ文化祭編みたいになっちゃったよ。どーすんのこれ?

 伏字必要なヤツとか教室でやるには無理なヤツとか色々ツッコミたいとこはあるが、俺が気になったのは『配達業者』。ほんとにやりたいのか?文化祭で?

 ちなみに俺は『コミケ』にした。

 

「えーたくさんの意見ありがとうございます。ほら早川、さっさと書け」

「え!?」

 

 可哀想に瀬奈。慌てて出た意見を板書している瀬奈も可愛いな。

 

「はい、というわけで色々案が出たわけなんだが、まずは伏字必須のヤツとその他要因で無理なもヤツとかを独断と偏見も加味して消すわ」

 

 そういって伏字の他にも、『サバト』や『ミスター&ミスコン』などが消されていった。

 俺の出した『コミケ』も消えた……

 

 残った意見は、

 

・男女逆転カフェ

・クラブ

・ラーメン屋

・配達業者

・寿司屋

・カバディ

・賭場

・ちくわ大明神

・ペットフード食堂

 

 である。

 

 一応、無理そうな意見を消すときも全員の同意を得ている。

 

「さて、こっから削ってくぞー。多数決して上位四つをさらに決選投票ということで」

 

 一部カスみたいな案が残っていたがコレで消えるだろう。

 

 投票の結果、残った上位四つが

 

・男女逆転カフェ

・配達業者

・寿司屋

・カバディ

 

 となった。

 

 いや『配達業者』と『カバディ』がここまで残ってるじゃねぇか。これ決選投票で選ばれたらどうすんだよ。

 

「ちょっといいか?」

「どうした倉科」

「せっかくここまで生き残った意見なんだから全部組み合わせようぜ」

「お、それいいな。また投票すんのも面倒だしな」

 

 おい倉科お前馬鹿野郎!なに言ってくれちゃってんだテメェ!これ組み合わせたら、

 

「はい、じゃあ一年C組の出し物は『男女逆転カバディカフェ(寿司の出前有り)〜ちくわ大明神〜』に決定しました」

 

 パチパチパチパチ!

 

 ……じゃねぇよ!カバディカフェってなんだよ!カフェなのに寿司を配達すんのかよ!そんでさりげなく入ってる『ちくわ大明神』って言ったのお前だな!

 

「えー皆言いたいことは色々あると思うが、文化祭に向けて頑張っていこう!よし!解散!」

 

『えぇ…』

 

 初めてクラス全員の意思が一つになったような気がするわ。

 

 すると水城が、

 

「待ちなさい、高梨くん」

「どうしましたか?なにか意見に問題でも?」

「えぇ、飲食店をするならカバディは消しなさい。埃が舞うもの」

「なるほど、それは盲点でした」

 

 そこじゃねぇよボケェ!もっとツッコむところあんだろがい!

 

「じゃあ『カバディ』を消す代わりに5番人気の『賭場』を加えるわ」

 

とここで佐々木がヤジを飛ばす。

 

「ちょっと待て高梨ィ!『ちくわ大明神』は8番人気だから消すべきだ!」

「チッ、バレたか」

 

 お前もか佐々木。そこじゃないんだよツッコミどころ。

 

「はいというわけで一年C組の出し物は『男女逆転ギャンブルカフェ(寿司の出前有り)』に決定だ。これでいいですよね水城先生」

「えぇ、問題ないわ」

 

 大アリだわ。さっきと比べりゃマシになったけども。

 なんだかんだ女子たちも男女逆転要素があれば平気そうだし、野郎どもも認めている。

 文句あったのが俺だけだった以上、多数決で決まったことになにも言えんな。

 

「はい、ということで今回はここまで。また話し合う時間は設けるからその時に計画スケジュールや具体的な内容を考えてね」

 

 カオスな文化祭になりそう……




出てきた楽曲
青と夏/Mrs. GREEN APPLE
サマー・イン・サマー/My Hair is Bad

鳴海
自分の出した意見は却下されたし、色々ごっちゃな出し物に決定したしで内心終始ツッコミを入れていた。
軽音部の文化祭参加はすんなり決まった。

高梨
出した意見は『ちくわ大明神』。
多数決を繰り返すと不平不満も出ると思うから融合させた。

水城
本人は『カプセルホテル』が気になっていた。
まとまった意見に反論はない。

その他クラスメイト
全員納得している。


私は高校時代の文化祭でアイス屋さんをやりました。
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