悪魔と契約しただけなのに(仮)〜とある転移者の公安生活〜   作:マクロソラックス-03(旧っっt)

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ここつまらないとか、ここ説明や描写増やしてとか意見あったらバシバシ言ってほしいです。





第一部 特異三課編 第11話 特異三課の日常•急変

 

◯月×日 7:00a.m. 東京都豊島区 メゾンフジモト•鬼子母神 364号室

 

ジリリリリリン!ジリリリ…『グシャ!』…シーン…

 

「マキマぁ!起きろぉ!って、あ〜!三浦隊長、またコイツ目覚まし壊しました!」

 

「ファ?!やめてくれよ〜。朝っぱらからもう、滅茶苦茶だよ。」

 

「んきゅ〜」

 

「寝るな!朝飯だよ!」

 

三浦家の朝はいつも騒がしい。というか俺とマキマがこの家に居候するようになってからとても騒がしくなったのかもしれない。俺たちは特異三課に編入されたと同時に三浦隊長のマンションに引き取られた。どうやら同居していた、野山を含めた特異一課の連中が出ていって寂しくなったかららしい。

 

「起きろって、ホラ!起きろよ!あーもう頭来た!強行する!」

 

布団から離れないマキマを布団ごと持ち上げてグルグル巻きにして洗面所に連行すると顔に強引に水をかけて洗い、ダイニングまで引き摺る。この一連の儀式(?)は三浦家に引っ越してからの俺のルーティンになりつつある。

 

「おはよー。毎朝凄い絵面ね。」

 

ダイニングの端のキッチンでは衣山さんが朝ごはんを作っていた。彼女は対魔二課から移籍してきた五年上の先輩で、自分たちと同様に特異三課ができてから三浦隊長のマンションに住み始めた人だ。普段からクールで普段から口数が少ない。俺とは真逆のタイプの人間だ。

 

「あ、おはようございます、衣山さん。こうでもしないとアイツ朝弱いんですよ。」

 

「ふーん。マキマちゃん、良いバディ当てがってもらえたねー(適当)。まぁ、早く配膳しちゃって。あと1時間で出勤だから。」

 

「わかりました!」

 

俺は衣山さんに返事をすると、スクランブルエッグやミニトマトが置かれた皿にトーストを置いてテーブルに一気に全員分運ぶ。

 

「おい、みんな席につけ。では、いただきます!」

 

「「「いただきます!」」」

 

三浦隊長の合図とともに俺たちは食卓を囲んで飯を食べる。朝飯の前につけたテレビのニュースをBGMにし、三浦隊長は新聞を読み、マキマは全種類のジャムを載せたトーストを頬張りながら三浦隊長の新聞をチラチラ覗き見している。

 

食べ終わったら食器を下げて各自で洗い、洗面所で歯を磨き、公安の制服に着替え、未だリビングで新聞の四コマ漫画を読んでいるマキマをとっ捕まえて彼女の身支度を整える。そして全員が揃ったところで持ち物を確認して戸締りし、靴を履いて家を出る。ちなみに俺の靴はこの世界に流された時に履いていたトレッキングシューズ、マキマのはデンジのものに似たNIKEの靴、先輩達は革靴だ。

 

数分歩いて鬼子母神前から路面電車に乗って公安の最寄りの大塚駅を目指す。衣山先輩がウォークマンっぽい機械でチャゲアスの曲を聴きながら鼻歌を歌ってた。それに路線図見たら路面電車の数が増えてる。道理でアキ達が練馬に住んでるのに路面電車で通勤してたわけだ。

 

 

        キャアアアアァァァァァァァァ!

 

 

なんか悲鳴が隣の車両から聞こえる。まぁ、昨日も一昨日も売れっ子俳優が乗車きてきて黄色い悲鳴が上がったんだから多分今日もそうだろう。俺もド級のイケメンだったら黄色い悲鳴あげられたのかな…

 

「ねえ、血まみれの人が乗ってきた。」

 

「乱闘したあとの酔っ払いだろ。ほっとけ。」

 

「それにしては血の匂いが強い。ドア貫通してこっちに流れてきてる。」

 

そう、マキマが主張するが俺には分からない。水の悪魔の肉片を取り込んで以降、もちろん五感は強化されたが日常生活に支障が出るので嗅覚だけは意図的に弱くしてるのだ。ちなみにその感度の設定を弄るのはかなり面倒で今すぐ変えられるものではない。

 

「おい、コウイチ!マキマ!様子見て来い!」

 

隣の車両の乗客が逃げ出し始め、非常ベルと共に電車が止まったところで三浦隊長が俺に様子を見に行かせる。乗客が開け放した扉から濃い血の匂いが流れてくる。

 

 

そして俺たちは見つけた。深い切り傷塗れで血溜まりに沈んだ、公安の制服をきた男が倒れているのを……

 

 

 

 

 

暫くして、救急車が呼ばれて、倒れていた男は無事搬送された。明らかに人間による傷を負っていたため、彼がなんらかの事件に巻き込まれたと上が判断。三浦隊長と衣山さんは護衛として救急車に乗って去って行った。この後、警察病院で岸辺隊長や対魔二課の人員達と合流するらしい。そして当の俺らはというと到着した一般の警察官から多少の取り調べを受けた後、迎えにきた重信に連れられて現在、武藤長官の執務室にいる。

 

「いやぁ〜、朝から災難だったね君たち。朝ご飯戻さなかったかい?」

 

「いいえ。現場に居合わせていないので。」

 

「その程度でゲロ吐いてたらデビルハンターどころか人間やってられませんよ。」

 

「………」

 

俺たちは煎餅を砕きながら淡々と答える。その砕かれた煎餅は片っ端からマキマがポケットにいつも飼っている小動物達の胃袋に収まっていく。マキマはその様子を見つめるのに夢中でさっきから話に入ってこない。

 

「ほう、それは良かった。なら一つ頼み事をさせてもらうよ。」

 

長官は秘書のお姉さん?から受け取ったお茶を飲んで一息つく。

 

「実は、君たちが助けた対魔二課の隊員を我々は3日以上探していてね。何者かに襲われて下北沢の二課の詰所に救援を求めに行ったところ、そこでも何者かの襲撃を受けて今日まで行方不明になっていたのだよ。勿論、詰所に駐留していた8人はほぼ皆殺しにされたね、ボリボリボリ……」

 

話している最中に煎餅をつまみ始めた。コウイチやマキマも大概だが、この男もかなりのマイペースだ。真面目な性格の重信から若干の怒気が滲み出す。

 

「詰所にいた隊員の1人は重傷を負ったが先日無事に救助された。その人物曰く、逃げ込んできた新人隊員は少女型の悪魔を連れてきたらしい。」

「だが、件の新人隊員を君たちが発見した時、誰も同伴していなかった。そうだね?」

 

「はい。でも、もう襲撃者に捕まったからなのでは?」

 

「いや、どうやらその悪魔は高い隠密性と機動性を持っているらしく、捕まっているとは到底思えない。そこで特異三課にはその悪魔の捜索を頼みたい。ソレは襲撃者及びその所属組織について何か知っているはずだ。」

 

「え、俺らですか?捜索とかあまりやったことないのですが。」

 

「本命は君たちじゃない。警視庁のマル暴と対魔二課も捜査を行なっているが、コチラも囮だ。今回の襲撃者はあまり理性的ではない。相手方の秘密を知ろうとしたものを見境なく始末しようとしている。」

 

「要するに大暴れするエサになれ…と。」

 

「そうだ。そして君たちに惹きつけられた魚を特異一課と二課が捕縛する。」

 

 

 




ようやく完成。

ちなみにマキマは制服のポケットでネズミを5匹、スズメを1匹飼っています。まだ支配を及ばせる範囲が原作より大きくないので緊急時の索敵用に飼っています。

第5話〜第7話あたりのイノシシの悪魔戦を修正したいんだけどなんか良い案ある?

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