悪魔と契約しただけなのに(仮)〜とある転移者の公安生活〜   作:マクロソラックス-03(旧っっt)

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主人公視点の時の一人称を「コウイチ」から「俺」に変更します。


第一部 特異三課編 第二話 ようこそ公安へ

 

「ようやく目を覚ましたようだな。」

 

目を覚ますと薄暗い病室で6人の男に取り囲まれていた。正面は最強のデビルハンター岸辺と顔に深い皺が刻まれた老人。先ほど俺に銃口を突きつけた坊主頭と、俺を取り押さえたステロイドハゲに、号泣していたゴリラ顔。そして片目が縫い付けられた記録係の男。

 

「あの〜、すみません。俺、なんかやっちゃいました?というかあんたら誰?何者?」

 

俺は完全に知らばっくれることにした。自分は違う世界からきた人間で、この世界は俺の世界で連載していた漫画の世界とか言っても絶対信じて貰えないし、ヤバ目の悪魔と契約していることがバレたら完全に終わる。なんてヤツに手ェ出しちまったんだよ、俺!

 

「惚けるなよ、違法契約者。悪魔の力を使って俺の尻を掘ったのを忘れたとは言わせねえ。」

「堀谷コウイチくん、我々公安の前では知らんぷりやだんまりは何の意味を為さないよ。何せ君の契約悪魔に関しては君が寝ている間に名称診断士に調べてもらったし、何より私の隣の彼、三浦くんは“真実の悪魔”と“罰の悪魔”と契約した尋問のスペシャリストだからね。」

 

虚ろな目で睨みつける岸辺に便乗するかのように隣の老人も俺を恫喝してくる。声色は穏やかだが、目は一切笑っていない。原作には出て来なかったが、岸辺と同様に幾つもの死線を潜り抜けたかなりの手練れなのだろう。しかし、自分と契約している悪魔がすでにバレてるとは思わなかった。名称診断士なんて原作にいたっけ?第二部に出てきてたな!すでに色々詰んでいる。それでも俺は!

 

「あんたらは誰だ。そしてここはどこだ?そして悪魔とはなんだ?それを教えてもらわんとこちらは何も言えねえ。」

「チッ!なぁ、武藤。コイツをとっとと豚箱にぶち込んでいいか?尋問の続きはその後だ。」

 

あ、完全に詰んだナリ。

 

「まぁ、待つんだ岸辺くん。彼は契約の関係で記憶を失っているだけかも知れん。まぁ、話した感じ記憶の失い方が微妙というか胡散臭いがな。」

 

「そんなことはない。あんたら、岸辺と武藤って言ったか。覚えている限りのことを話してやる。だから豚箱は勘弁してくれ…

 

•202X年#月$日8:00、〇〇大学理学部地学科の授業の一環で⬜︎⬜︎山での野外実習に参加。

•同日13:39分頃、⬜︎⬜︎山の清川林道から数十メートル下に滑落して生き埋め。

•同日の日の入り直前、謎のヒトガタと遭遇。リュックの中の弁当と引き換えに救出されて人里に連れて行ってもらった。

 

そして日付はわからんが八王子市役所近くの河川敷に出てきた直後、あんたらに拘束された。ちなみにヒトガタから救出された後、謎のヒトガタから潰れた左腕と引き換えにソイツの力の一部を使えるようにしてもらったんだ。そのヒトガタは“水の悪魔”と名乗ったんだが、悪魔なんてものは創作物以外で今までの人生で見たことも聞いたこともない。

 

       ••••••ここ数日の記憶で覚えているのはこれくらいだ。」

 

流石に命が惜しいので俺は知っていることほとんど吐いた。何せ“水の悪魔”との契約で得た力がどのようなものか分からない以上、下手に公安に逆らうのは悪手だ。まぁ、チェンソーマン云々の話はしないどこ。原作に登場しない奴らがゾロゾロいるから原作開始前で、マキマが公安にいない可能性もあるけど念のためだ。聞かれたら後が面倒くさそう。

 

「三浦くん、今の発言に虚偽はないかな?」

「はい、間違い無く。」

 

武藤の質問に三浦は簡潔に答える。なんとか上手く行ったようだ。

 

「しかし、大変だねぇ君ぃ。とんでもない悪魔と契約しちゃうとはなぁ。」

「俺、そんなにまずいんですか?」

「そりゃあ、まずいとも。何せ超越者だからね。おっと、そう言えば君は未来の世界から神隠しにあってこの世界にやってきたと言ったね。その上悪魔もいないから事の重大さが分からんのだろう。悪魔について教えるところから始めようか。」

 

歴戦の老爺はゆっくりと語り始める。しかしどれも原作を読んで知っている話だったのでスキップ。

 

「……その超越者と呼ばれる一握りの悪魔は3年前に出現して120万人を殺した“銃の悪魔”を上回る強さを持っているのだよ……」

 

おっと、有益な情報が出てきた。原作では本編開始(1997年)の13年前に“銃の悪魔”が出現したとされている。ということは俺がいるのは1987年。原作開始の10年前ってことだ。この世界でやりたい事なんて別にないし、何なら元の世界に帰りたいけど、公安に入って今から手を打ったらデンレゼを守れる可能性が微レ存だな……そんなら頑張るか…

 

「武藤、話が長すぎる。コイツも聞かずに違うこと考え始めててる。早く本題に入れ。」

「おお、そうだったな。歳をとるとどうしても話が長くなってしまうな。すまん、すまん。」

 

武藤は悪びれる様子もなく空謝りをしてから話を切り替える。

 

「実はねぇ、デビルハンター以外の者の悪魔との契約は我が国含めてほとんどの国で違法になっているのだよ。違反した場合は例外なく無期懲役だ。君みたいに知らずに契約してしまった場合も同様。我々、公安のデビルハンターは君を逮捕しなければならない。」

「でも、仮にあんたらに黙って従って仕事を手伝えば俺の身柄は保証してくれるか?」

「察しが良くて助かるよ。私たちは“超越者”の力を僅かな代償で得た君に可能性を感じているんだ。私たちの仲間になってくれればどれだけ頼もしいことだか。」

 

ヤバめの悪魔の力持ってれば公安からのスカウトが絶対来るだろうと思っていれば、見事にビンゴ。世の中マジでチョロすぎィ!待ってろよ、俺のデンレゼ!マキマぶっ潰して絶対に守ってやるからな!

 

「衣食住を保証してくれるなら是非とも働かせてくれ!俺には行き場がないからな。」

「よし、交渉成立だ。私は東京公安の長官をやっている武藤だ。今日からよろしく、堀谷コウイチ君。」

「不束者ですがよろしくお願いします、長官。」

 

ヨシッ!ジョブチェンジ成功!せっかくこの世界に来たんだから、強くなって頑張ってデンレゼを守るぞ!

 

「ところで君はもう体は動くかね?」

「まあ、多少は…片腕なくなりましたけど。」

「そうか。ならば今日からリハビリを開始しよう。本格的な訓練はその後にしよう。さあ、行こうか。」

 

 

 

 

 

病室から出された俺は武藤長官と別れて黒塗りの公用車に乗せられた。むさ苦しい男たちとアル中ジジイに囲まれながら東京郊外に移動すること数十分。ついた場所は見覚えのある十字架だらけの墓地だ。嫌な予感がする。

 

「あの…岸辺さん。俺はリハビリするって聞いたんですけど?」

「会場はココだ。そして担当は俺だ。」

 

 あ……?

 

「リハビリ内容は至って簡単。お前の身体機能が回復したと俺が判断するまでお前をボコりまくる。」

 

 ファッ?

 

「まあ、お前がいくら超越者の肉片を取り込んでいるからとは言え、どこまで頑丈だか分からんから素手で相手してやるよ。覚悟しな……よーい、どん!」

 

 

あ”あ”あ”あ”ああああああああああああああああああああああ!

 

その日、おれは半端な覚悟で物事に臨んではいけないことを学んだ。

 

 




この世界の岸辺はかつてのバディから受けた仕打ちのせいか、尻がゆるいです。

ちなみに水の悪魔の能力ですが、

•コウイチが普段使いできる力は「流す」能力

•〇〇〇〇を捧げることで使える力は「溺れさせる」能力

にしてみようと思います。何か他のアイデアがある方は感想欄にバンバン書いてください。

第5話〜第7話あたりのイノシシの悪魔戦を修正したいんだけどなんか良い案ある?

  • ある(感想欄に記入願います。)
  • ない
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