悪魔と契約しただけなのに(仮)〜とある転移者の公安生活〜   作:マクロソラックス-03(旧っっt)

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ちょっと書き方変えてみます。読みやすくなってるといいんだが。

三浦副隊長のモデルは例のアレ由来なんだけど、タグつけた方がいいですかね?


第一部 特異三課編 第四話 マキマ

 「私は悪魔だからね。私の名前はマキマ。君、面白いね。人間の匂いに悪魔の匂いが混ざってる……」

 

「ま、まあな。俺の体には根源的恐怖の悪魔が巣食っててな。俺の名前はコウイチだ。宜しく。」

 

俺は内心動揺しながらも向かいの部屋からひょっこり顔を出す赤髪の少女に応える。そりゃ、隣室の住人がマキマ=自分の家の隣にパルパティーンが住んでいるようなものだ。誰だってビックリする。しかし、コイツはいつからココに住んでいるんだ?1週間ここで生活していて、今まで一度も見かけたことなかったぞ。

 

「私、物心がついた時からずっとこの施設で生活してる。ここから出たことがないんだ……」

 

「あ••••••、(察し)それは失礼しやした。」

 

マキマは悲しそうに答える。そりゃそうだ。“黙示録の四騎士”のような強力な悪魔がその辺にいたら誰だってその力を手中に収めたいに決まっている。そして首輪をつけて、「はい」か「ワン」と言うようになるまで調教するのだ。

 

「あんたもなかなか大変そうだな。何か困ったことがあったらいくらでも相談に乗ってやるよ。じゃあな、おやすみ。」

 

「うん…おやすみ。」

 

マキマに別れを告げて自室に入ると、粗末なパイプベッドに身を投げ出す。寝る前に胸糞悪いものを見てしまったからだろうか。モヤモヤした気分を抱えながら無理やり目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

今日は特異一課の三浦副隊長による基礎訓練の日。なのに走っていようが、素振りの練習をしていようが思い浮かべてしまうのは昨夜の出来事ばかりだった。

 

  ガン!

 

「おい、待てぃ!堀谷ぃ!肝心なコト忘れてるぞ!」

 

「え、何ですか?」

 

考え事をしていたら三浦の竹刀が頭に直撃する。頭を叩かれる前の状況が全く理解できていなかったので俺は間抜けな風に思わず尋ねてしまう。

 

「構える時はもっと腰を落として重心を低くするんだぞ!続きをやるぞ、はやくしろ〜。」

 

「サーセン!」

 

 

ダメだ。どうしてもマキマのことを考えちまう。恋に落ちたとかじゃないのはハッキリしている。だけど…俺は何かをマキマに感じたんだ。一体何を…

 

 

『私、物心がついた時からずっとこの施設で生活してる。ここから出たことがないんだ……』

 

ふと、昨夜の原作マキマらしからぬ寂しげでかき消えそうな声を思い出す。あの時見たマキマはミステリアスで大人なマキマさんじゃなかった。無垢を通り越して空っぽの少女、分かりやすい例を挙げるならポチタに会えなかった世界線のデンジだ(テキトー)。誰からも愛されず、孤独なまま大きくなった存在。そこから空虚なまま年月を重ねて歪みに歪んで生まれたバケモノが原作マキマだ。(勝手な解釈)

 

      俺はコイツが可哀想だと思ったんだ。

 

 

      ダァン!

 

「ボサッとするなぁ!次だ、次ぃ!」

 

「サーセン!」

 

     ドドドドドッ!ドス!

 

今からマキマに干渉すれば原作の数々の悲劇が起こらずに済むんじゃないか。竹刀で数度ブチのめされた脳内にそんな考えが思い浮かぶ。原作におけるマキマの過去は全く描写されてない。だけど、今から動いて彼女の人格形成に影響を与えればチェンソーマンに固執して凶行に至ったり、それに巻き込まれてデンジもレゼもアキも他のデビルハンターも一般市民も可哀想なことにならない筈だ。

 

 

          ガン!ガン!

 

「さっきよりいいゾ〜。ほらほらほらぁ!」

 

「くっ!ぐぐぐ…どらぁ!」

 

しかし具体的に何すればいいのだろうか。三浦副隊長の斬撃を押し返しながら考えまくる。目指すべき到達点はマキマにとって対等な存在もしくは心を満たしてくれる存在をチェンソーマン以外に作ることだ。ここから考えていこう。

 

•誰が成る?:ひとまずは俺だ。その他のヤツは俺が成った後に段階的に増やして行けばいい。

•どうやって?:コレはかなり難しいと思っていたが案外簡単だ。10年後(原作時)のアイツがデンジにやったことを途中までそのままやってやれば良いんだ。要するに彼女が知らないこと、できないことをたくさん教える、そして彼女の心を俺が与えた幸せで塗り尽くす。モテたことがない俺に出来るかって?なんとか成るだろ!

 

「せぇいっ!」

 

決めた覚悟を竹刀に思い切り乗せて三浦副隊長のがら空きになった腹を勢い良く突く。だが、見事に躱されて明後日の方向に突き進んだ竹刀は思い切り叩き落とされ、そのついでに脳天を叩きのめされる。当たりどころが悪くて意識を刈り取られる。その刹那、晴れているはずの空が曇っているように見えた。

 

 

 

 

2日後、俺は岸辺隊長の訓練に参加していた。ここではこの前のリハビリという名の何かと同様に実践形式での訓練だ。だが、前と比べて色々違うことがある。それは本物の武器で戦うこと、本気を出した岸辺隊長に対して午前の部は岸辺隊長が昼飯食いに行くまでに、午後の部はタバコ休憩に行くまでに一撃ずつ与えないと訓練が終わらないということだ。

 

「三浦の基礎訓練、週2回に加えてこの訓練を週1でやる。武藤曰く、3ヶ月後に特異課に新設する部隊にお前をぶち込みたいらしい。それまでに戦力に数えられるくらいにしとけ、とのお達しだ。」

 

「へ、簡単に言ってくれるよ隊長サマと長官サマは。」

 

酒をいつものスキットルから煽りながら言う隊長に対して、俺はぼやく。武藤長官は余程俺のことを、いや、俺と契約している“水の悪魔”のことを気に入っているらしい。

 

「あ、そうだ。この訓練に参加するのはお前だけじゃない。お前と同じ部隊に突っ込む予定のヤツを呼んでおいた。今後一緒に仕事する相手だ、今のうちから息を合わせる練習くらいしとけ。」

 

「遅くなりました、隊長」

 

後ろからか細い声が聞こえた。そして静かにこちらに歩いて来て、俺の横に並び立つ。

 

「あんたか。まさかココで一緒になるとはな、マキマ。」

 

「うん。よろしくね、コウイチ君•••」

 

「参加者は全員揃ったようだな。では、ガチバトルの開始だ。」

 

開始を宣言する岸辺隊長の言葉と共にマキマは刀を、俺は水の義手と◯スティングのチゼルハンマーを構えて、重厚な殺気を滲み出しながらも棒立ちの岸辺隊長に向き合った。




勢いで書いているので誤字や表現の誤用などがございましたらビシビシ指摘してください。修正します。

次回、岸辺隊長の財布盗んでファミリーバーガーにいきます。

第5話〜第7話あたりのイノシシの悪魔戦を修正したいんだけどなんか良い案ある?

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