悪魔と契約しただけなのに(仮)〜とある転移者の公安生活〜   作:マクロソラックス-03(旧っっt)

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アンケートの途中経過見ました。そんなにお前らマキマを生かしたいんか!俺には原作大規模改変できるほどの腕前ねえよ!


あと、今回は若干短めです。


第一部 特異三課編 第7話 猪突猛進

 

「悪魔がこの近くに出た。お前らで倒してこい。」

 

 

「「えええ〜やだぁ〜」」

 

提供されたばかりのアツアツラーメンを食べようとした矢先、俺たちは悪魔の討伐を命じられた。

 

「どうせ他所に行くだろ。別に俺らじゃなくても他のデビルハンターが片付けてくれるさ。さ、ラーメン食べよっか、マキマ。」

 

「はい、0点。悪魔は現在進行形でこっちに来てます。」

 

俺は楽観的な発言をするが即座に岸辺に否定される。よく耳を澄ませば足音はこっちに向かってきてる。そしてさらに岸辺から爆弾発言が投下される。

 

「お前らと追いかけっこしてる最中にに排水溝に向かってゲロしたら、ヤツがその下に居たらしい。さっきからずっと俺を追いかけ回している。」

 

「はぁ?何でだよ!」

 

「いいからサッサと殺して来い。」

 

「鎖解くから手前のやらかしは手前で落とし前付けろ……あ、マキマ!迂闊だぞ!」

 

岸辺の簀巻きを解くのに四苦八苦しているうちにマキマが刀を持って飛び出してしまう。目にも止まらぬ速さで悪魔がいると思しき曲がり角にたどり着くと刀を抜いて突貫するが……

 

          ゴッ!

 

突然ビルが爆ぜてマキマが錐揉みになって吹き飛び、向かいの植え込みに頭から落ちる。そして瓦礫の中から毛むくじゃらの巨大な脚が姿を現す。

 

「アレは恐らくイノシシの悪魔だ。毎月何処かしらに現れるヤツで、強さは中の下くらいだが……2週間前の野生のイノシシによる殺傷事件で恐怖がかなり集まっている。今のお前らには若干キツめだな。」

 

岸辺が説明している間に現れたイノシシの悪魔は明らかにレゼ編に出てきた豚の悪魔よりデカかった。鋭い牙と棘、剥き出しの歯、山のように隆起した胴体に気色の悪い触手?そんな悍ましい姿の悪魔はプシューと息を吐くと、瓦礫に埋もれたマキマの方にノソノソ近づいていく。

(まずい!マキマが喰われる!)

俺はこの世界の、“強い悪魔の肉を食べると強くなる”というルールを思い出し、マキマを回収するために走り出す。だが、俺は一つ重要なことを忘れていた。紛いなりにも自分の体内には強力な悪魔の肉片、それもマキマに並ぶか上回るほどのものを。

 

          ギロリ……

 

イノシシの悪魔の無数の目が俺を捉えた瞬間、その巨躯が掻き消える。そして体に今までに感じたことのない程の衝撃を受け、肺と胃の中身が強制排出されて意識が落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マキマは全身の痛みに呻きながらも植え込みから這い出て立ち上がる。あのデカい悪魔はここにはいない。遠くの方で建物が崩れているのでそこにいるのだろう。空腹を感じたのでふと、“らーめんやのやたい”を見ると無事だった。今だ!アイツが他所を気にしているうちにらーめんを食べよう。アイツを倒すのはそれからだ。だが、現実はマキマにとっていつも無情だった。

 

     グリッ…!

          ドサッ

 

「ああっ!」

 

ラーメン屋まであともう少しというところでビルから落ちた鉄筋で足を滑らせて転んでしまう。その上、“らーめんやのやたい”も岸辺のクソオヤジと共に撤収してしまう。

 

「あっ、待って!私のらーめん!」

どうやら悪いことは連続して起こるらしい。さっきの転んだ後と声に釣られてアイツが来てしまった。そして先ほどと同じように、姿が掻き消え、体を粉砕するような激しい衝撃と共に周囲の景色が流れていく。

 

「ガハ…あっ!」

 

     い、たい……いたい…いたい、いたい痛い…

 

致命傷は避けられた、いや、残機を消費して死を免れただけなのかもしれない。だけど体が全く動かない。それでもアイツはヨダレを垂らしながらこちらに近づいていくる。

 

    ジャラララララ…….ッ!

 

喰われまいとマキマは切り札としてとっておいた“支配”の力を唯一動く右手の指から放つ……が、

 

    カンッ!

 

「え…」

 

見事に大きな牙で鎖を払い除けられる。そんな筈はない。“支配”の力は格下の存在全てに効果を発揮する。だが、全く効かなかった。

 

「そっか…私、コイツが怖いんだ。」

 

瓦礫の中を闊歩する悪魔、抗う術はマキマの手にはない。

 

「うん、勝てる気がしない」

 

一歩一歩、動けなくなった獲物に迫るイノシシの悪魔。マキマは既に全てを諦めていた。よくよく思い返してみれば公安に監禁されて地獄のような日々を過ごした人生だった。こんな苦痛で満ち溢れた人生に未練はない。

 

ズシン、ズシン…

 

近づいてくる悪魔がスローモーションのように感じられる。

 

ズシン、ズシン……グアアアア…

 

ゆっくりと開けられる大きな口の中にシャツの破片が引っかかっていた。それを見てマキマは自分を外の世界に連れ出してくれた男の顔を思い出す。

 

「一緒にらーめん食べたかったな。」

 

イノシシの悪魔の牙がマキマの身体を目掛けて振り下ろされる。

 

 

    助けて、チェンソーマン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!

 

「ヴゥゥンッ!」

 

 

突然、大地が爆ぜて上水と下水が一緒方に吹き上がると複数のチェンソーの形を作り、悪魔の肉体を切り裂いた。そして、血飛沫のアーチの下を滑るように潜り抜けてきた男、コウイチがマキマを抱き抱えた。

 

「助けに来たぜ、マキマちゃんよぉ!」

 

 




本来、イノシシの悪魔の強さはコウモリやヒルの悪魔と同程度ですが、野生のイノシシが4人の人間を殺傷した事件のせいでイノシシへの恐怖がたかまり、ゴキブリの悪魔クラスの強さになっています。サムライソードの居合より速く突進できます。

第5話〜第7話あたりのイノシシの悪魔戦を修正したいんだけどなんか良い案ある?

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