転生したらホムンクルス(人造魔人)だった件   作:ビッグシャイン

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突然ですが、普通の会話は「」、心の中での思考は「()」、哲学者や世界の声は《》、念話は『』にしようと思います。
変身アイテムの音声は〘〙にしたいと思っています。


第1話 転生、新たな友

 

「どこだよここ!!!?」

 

そんな叫びが洞窟に無常にも鳴り響く。

病院のベッドの上でなく、洞窟っぽい場所で目覚めて思考を巡らせていたが、そんな事を考えていたが埒が明かないため、カズヤは立ち上がり水溜まりに向かって歩き出す。

 

「意味わかんねぇ……へぁっ!?」

 

水溜まりに近付いた時、水面に写っていたのは九十九一哉ではなかった。

 

「誰このイケメン……いや、俺ではあると思うんだけど……」

 

顔をペタペタ触りながら続ける。

 

「まじんがー…意味わからん…」

 

カズヤはそうやって誰に届く訳でもない文句を呟く。

 

「それはそうと、やっぱり服着てねぇな。俺」

 

そう、現在カズヤはとある黒い自称神の如く全裸である。

 

「全裸だし、変な模様も全身に描かれてるし……てか生えてないんですけど、どうなってんだ?」

 

カズヤが頭に浮かんだ疑問を口に出していると、

 

《解。現在、種族が人造魔人(ホムンクルス)である為、魔力回路の一部が紋様として身体に描かれている状態となります。》

「へぇー……いや、全然わからんが。てかこの声何!?脳に直接響いてるんですけど!?」

 

突如頭に響く女性のような声に驚愕と困惑を抱く一哉を他所にその声は続ける。

 

《解。ユニークスキル『哲学者』の効果です。能力が定着したため、速やかな反応が可能となりました。》

「ユニークスキル?哲学者?あ〜!そういえば気ぃ失う前に、ンなこと聞いたような……あん時の声と似てるけど、あの声って哲学者さんなんですか?」

 

カズヤは納得共に浮かんだ疑問を「哲学者」に問うと、否定が返ってきた。

 

《否。死の直前に聴いた声は…》

「あ、やっぱ死んでんのね……俺」

《……。》

「あ、すみません。続けてください」

《…“世界の声”と呼ばれるものです。》

 

哲学者さんの話を遮ってしまい、無言の圧力がかけられるも説明をいただけた。

“世界の声”とは、スキルを獲得した時や進化した時に頭の中に響くものらしい。正直、そこら辺よく分からないが哲学者さんによるとそこまで気にする必要もないらしいので今は無視無視。

そしてこのユニークスキル「哲学者」も本来ならば会話による返答など出来なかったとの事。哲学者さん自身が、俺の疑問に答える為に自己改造を行い、その“世界の言葉”の権能の 一部を流用したのだと説明された。

その為、定着までに90日を要したらしい。

ん?90日?

 

「え?俺起きてからまだ1時間も経ってないと思うんですけど…?」

《解。マスターはこの世界に生まれついてから100日と23時間48分54秒、低位活動状態(スリープモード)でした。》

 

要するに寝てたということだ。

だが、もっと分からないのは俺の種族である「人造魔人(ホムンクルス)」。

自然発生したのに人造とはこれいかに。

哲学者さんにも「そこは考えるな感じろ」的な事を言われたので気にしないことにしようそうしよう。

 

「あ、そういえば!」

 

俺は突如、忘れてはいけない事実を思い出す。

 

「俺服着てないじゃん!!?生えてないとはいえ、大事な部分が無防備なんですけど!!!」

 

と嘆いていると。

 

《……解。ユニークスキル『錬金術士』を発動し、衣服を錬成しますか?   YES/NO》

「え、何その間?大事でしょ…服。それと「錬金術士」?……もしかして『ガッチャード』のやつ?」

《是。》

「なるほど。ならYESだ!」

 

すると左手の甲の紋章のようなものがオレンジ色に発光し、そこら辺の石が液体のように形を変えて俺の身体にまとわりつき、服を形作った。

その服は生前着ていたく黒いロングコートに白のシャツとジーパンだった。

 

「そうそうこれこれ!お気にだったんだよ!」

 

とご満悦だった俺だが、ふと疑問が浮かびあがる。

 

「哲学者さん。そういえば錬金術を使う際の詠唱無かったよね?万物はこれなる〜…みたいなやつ」

《解。ユニークスキル『哲学者』には詠唱破棄という権能が備わっています。》

「なるほどー。でも今度からは緊急時以外は詠唱しようかな。気分上がるし」

《了。》

「さーて、そろそろ散策するか!」

 

そう言いながら俺は歩き始める。

この世界に来てしまったのなら仕方がない。とことん楽しんでやるという決意と共に。

 

しばらく歩いていると、一哉は今まで見たことのない植物を見つける。

 

「お、見たことない植物だな」

《告。触れた物を『哲学者』により解析鑑定することが可能です。並列演算とリンクさせ、解析鑑定を実行しますか?   YES/NO》

 

そう言いながら、俺がその植物に触れると『哲学者』がそう提案してきた。

 

「YESだ」

 

俺がそう言うと、哲学者さんが答える。

 

《解析が終了しました━━━━━━━

ヒポクテ草:傷薬の原材料。魔素の濃厚な場所にしか繁殖しない。草の汁と魔素を融合させると回復薬になる。葉をすり潰し、魔素と融合させると傷を塞ぐ軟膏になる。》

 

なんと、その植物は有用な物だった。

 

「んじゃあ、取ってくか」

 

俺がそう呟くと、またもや哲学者さんが口(?)を開く。

 

《告。EX(エクストラ)スキル『無限収納』を発動し、ヒポクテ草を格納しますか?   YES/NO》

 

「(無限収納!?めちゃくちゃ便利なもんがあるじゃねーか!!)もちろんYES!」

 

すると、俺の右掌から黒いモヤが出現し、ヒポクテ草を包み込むと、それは跡形もなく消えた。

 

「これって攻撃に転用できたりせん?」

《否。不可能です。》

「そんな美味い話はないか」

 

そして俺は生えてるヒポクテ草を「無限収納」に入れながら散策する。

その間、「哲学者」が「無限収納」内でヒポクテ草を傷薬・回復薬にしてくれていた。

どうやらその薬は上品質のようだった。

 

「街とかに行ったら売れるかな」

《解。マスターは魔物である為、人間の街に出向くことはあまり推奨できません。》

「oh......」

 

そんな夢の無いような話をしながら歩いていると、随分広い場所に出た。

その中央部に遥かに大きい黒いモヤがかかる何かとスライムが何やら話をしているようだ。

 

『無茶言うなハゲ!!』

 

何やらキレたスライムが黒モヤに暴言を吐いていた。

いや、勇気あんな……あのスライム。

すると、さすがに黒モヤもキレていたようだが、どうやらそのスライムは目が見えないらしく、つい言ってしまったようだ。

そのやり取りをボーっと視聴していると、黒モヤが明らかにこちらに向かって口を開く。

 

「貴様も、盗み聞きとは感心せんな」

「ッ!?…マジか」

『誰かいるんすか?』

 

ちなみに、スライムの声が頭に直接響いた理由は念話というスキルらしい。やはり便利な世界だな。

それは置いておいて俺は大人しくスライムの所まで歩き、黒モヤの前に立つ。

モヤしか見えていないのにこの威圧感……怒らせたら第2の人生?ホムンクルス生が数時間(起きてから換算)にしておじゃんである。

それだけは何としても避けたい。

 

「貴様は……人間、いや違うな魔人か?種族は?」

「うーん……詳しいことはわかんないですけど、ホムンクルス……らしいです。はい」

「ホムンクルス……魔人形の類いか?なぜそんな者がこんな所に?」

「それはわかんないっす」

 

すると、スライムが気まずそうに。

 

『あ、あのー……』

「むっ。すまんすまん。見えるようにしてやるのだったな。おい、そこのホムンクルスも」

「え、俺は見えてますよ?」

「バカもん!どうせ貴様は我のことを黒いモヤとしか認識しとらんだろ!!」

 

まじか、なるほど。完全に見えていたわけではないようだ。

 

「ただし、我の姿を見ても貴様ら怯えるなよ」

 

まぁ、こんなデケー黒モヤの時点である程度覚悟は出来ている。

 

「俺は大丈夫ですよ」

『はい!』

「うむ。では、『魔力感知』と言うスキルがあるのだが、使えるか?」

『「魔力感知?」』

 

黒モヤの言っていることに俺とスライムは疑問をいだく。

 

「周囲の“魔素”を感知するスキルだ」

「わざわざありがとうございます……」

『やってみます』

 

先程の哲学者ゼミではやってないな……

そういえば魔素については聞いてなかったな。

すると「哲学者」が答えてくれた。

 

《解。魔素とは、この世界に満ちるエネルギーで、魔物にとっては生命の元になる物です。》

「(解説ありがとう)」

 

解説を聞いたので早速目を閉じながら、周りを意識すると、周囲に漂う何かを感じ取れた。これが魔素か……。

すると、また頭の中で声が響く。

 

《告。EXスキル『魔力感知』を獲得しました。》

「(随分と、あっさり手に入ったな…黒モヤさんも大したことないって言ってたし妥当か)」

《警告。魔力感知を発動することにより、膨大な情報が流れ込む危険性があります。情報の管理のため、『哲学者』と同期させることを推奨します。》

「(そんな仰々しくする必要ある?)」

《解。必要です。『哲学者』と同期させ、魔力感知を使用しますか?   YES/NO》

「(ならYESで)」

 

すると今まで薄暗かった洞窟の中が、まるで昼間のようにはっきりと見える様になった。

周囲の状況が事細くに知る事ができた。

 

「おぉ〜……」

 

その状況に感動しながら、ふと横を見ると隣でスライムが、はしゃいでいた。

 

『お?おお!!見える!見えるぞ!』

 

ちなみに、言語は魔力感知で自動翻訳されるらしい。めちゃ便利。

 

「出来たようだな」

『「はい!ありがとうございまs…」』

「では改めて名乗ろうか」

「我が名は暴風竜ヴェルドラ!!この世に4体のみ存在する“竜種”が1体である!クァーーハハハハ!!」

 

迫力スゲー!!さすが竜!!!

ふと横下を見るとスライムがめっちゃ震えていた。

 

「…む。おい、怯えるなと言ったろうが」

 

仕方ないと思いますよ?という言葉をぐっと飲み込む。

凄まじい威圧感を発していたが、話してみるとこのヴェルドラさん、意外と話し好きで親切である事がわかった。

そして、そこのスライムも同じ日本からの転生者で、名前は三上悟。30歳でサラリーマンをしていたらしい。

 

「なんとお前達、異世界からの転生者か」

「はい。そうらしいです」

『そうなんすよ。超大変だったんすよ!』

「ものすごく希な生まれ方をしたな。転生者はたまに生まれてくるし、異世界人も時たまやってくるが、異世界からの転生者は我の知る限り事例はない」

 

なるほど。ヴェルドラさんの今の話が本当なら、自分達の他に異世界人がいることになる……。

待て。なら彼女(ヒナタ)も…?

と俺が考えていると、三上さんが口(?)を開く

 

『異世界人って自分達以外にもいるんですね』

「うむ。ヤツらはこちらの世界に渡る時、望んだ能力を得るらしいぞ」

 

なるほど。俺が「哲学者」や「錬金術士」を持ってたのはそれでか。

もしかしたらアイツもこの世界にいるかもしれないし、捜すか。

 

『もしかして日本人もいるかも。捜し出して会ってみるのもいいな』

「ですね。やることもないのでお供しますよ」

『助かるよ!』

 

三上さんも似たようなことを考えていたらしく、それに俺は賛同した。しかし、それを聞いたヴェルドラさんが明らかにしょぼんとしながら、口を開いた。

 

「…そうか。行ってしまうのか」

「「((露骨に/めちゃくちゃ寂しそう!))」」

「……ほらー。三上さんがそんなこと言うからヴェルドラさん寂しそうじゃないですかぁ」

『えええ!!?俺のせいか!?これ!?』

「ば、バカモン!!だれも寂しがってないわ!!」

 

そんなコントみたいなやり取りをした後、ヴェルドラさんがこの洞窟にいる経緯を聞いた。

 

『ええと…ヴェルドラさんはここから動けないんですか?』

「うむ」

「なんでそんなことに?」

「300年前に勇者に封印されて以来このままよ。もーヒマでヒマで…」

 

勇者とかいるんだな…。てことはなんか悪いことしたのか。ヴェルドラさん…。

その後、勇者のユニークスキル「絶対切断」と「無限牢獄」により封印された事を聴いた。

 

『…もしや見とれて負けたんじゃ…』

「さすがにそんなこと…」

「ばっ…そんなわけなかろう!」

「えぇ…マジぃ?」

 

その後も負けた時の話だというのにヴェルドラさんは楽しそうに話を続けていた。

その時に確信した。この人(ヴェルドラ)はおそらく人間が大好きなのだ。

それに、寂しがり屋だしね。

そう考えると自然に口が開いていた。

そしてそれは三上さんも同じだったようで。

 

『よし!じゃあ自分…いや、俺たちと友達にならないか?』

「俺たちと友達になりませんか?」

『「あ…ハハハ」』

 

2人で同じことを同タイミングで言ってしまい、不覚にも笑ってしまった。

するとヴェルドラさんが。

 

「なっ。ス、スライムとホムンクルスの分際でこの暴風竜ヴェルドラとトモダチだと!?」

「嫌でしたか?」

『い、嫌ならいいんだけど…』

「馬鹿お前!誰も嫌だなどと言っておらぬだろうが!!」

 

ヴェルドラさんが大きな声で言うため俺たちは困惑してしまった。

 

「えぇ…」

『え、そう?じゃあどうする?』

「そうじゃなぁ…どうしてもと言うなら考えてやっても…」

 

と言いながらこちらをチラ見するヴェルドラさんを見てめんどくせぇと思っていると、三上さんが口を開く。

 

『どうしても。だ。決定な!嫌なら絶交。二度と来ない!』

 

と言いながら後ろを向き歩き(?)出そうとすると、ヴェルドラさんが明らか焦ったように

 

「ちょっ。し、仕方ないな。我が友達になってやるわ」

 

と言い、手を差し出して来たので俺と三上さんもその手に自分達の手を当てる。

 

『おう!よろしくな』

「よろしくお願いします!あ、俺達も」

『そうだな!』

 

ヴェルドラさんとの次は三上さんと俺で拳をつきあてる。

 

それからヴェルドラさんの「無限牢獄」を解除しようと悪戦苦闘していると、三上さんが。

 

『提案だ。ヴェルドラ、お前俺の胃袋に入る気ない?』

 

傍から聞くと突拍子もないように思えるが、「無限牢獄」を内と外から解析する為に、三上さんのユニークスキル「捕食者」の胃袋に入れる必要があるらしい。

 

「それなら俺も手伝えるかもしれませんね」

『どういうことだ?』

「俺のスキルにも解析系のものがあるんです。その権能ん中に「同期(リンク)」ってのがあって、それ使えば三上さんのスキルと同時に解析できます。その方が早いでしょ?」

 

それらを聞いたヴェルドラさんは一瞬黙ったもののすぐに笑い出す。

 

「ククク…クハハ…クハハハハハハハッ!!」

 

綺麗な笑いの三段活用を見せたヴェルドラさんはそれを快く了承した。

 

「面白い。ぜひやってくれ。お前達に我の全てを委ねる!」

「もしかしたら俺達がヴェルドラさんの力を悪用する可能性だってあるんですよ?」

『そうだぞ。そんな簡単に信じていいのか?』

「無論だ。ここでお前達の帰りを寂しく待つよりも、共に「無限牢獄」を破る方が面白そうだ!」

 

それを聞いた三上さんがすぐにヴェルドラさんを取り込もうとすると、ヴェルドラさんから待ったが入る。

 

『じゃあ今から「捕食者」でお前を喰うけど…』

「おっと、その前に」

『?』

「?」

「お前達に名をやろう。お前達も我ら共通の名を考えよ。同格ということを魂に刻むのだ」

『ほほう…?』

「なるほど…?」

 

あまり煮え切らないものがありつつも俺達は考える。

共通の名前…こちらでいう名字かな。

考え始めようとしていたら三上さんの声が聞こえる。

 

『暴風竜。暴風…嵐?ストーム…サイクロンは…』

『それは安直じゃないですか?』

『だよなぁ…うぇっ!?ちょっと九十九くん!勝手に思考に入らないで!』

『あ、すみません!勝手に同期しちゃったみたいで…』

『まぁ…しょうがないから一緒に考えるか』

『ありがとうございます!』

『でも、その2つが微妙だと……』

『うーん。ウィンドやタイフーンもなんか違いますしね……』

 

2人で考えているとふとひとつの単語が頭に浮かぶ。

これだ!と思っていると三上さんも同様で、俺達は頷き、ヴェルドラさんの方を向き直し言い放つ。

 

『テンペストとかどうだ?』

「テンペストはどうですか?」

 

これも安直じゃないかと思うかもしれないが、しっくりきたのがこれだったのだ。

それを聞いたヴェルドラさんは明らか嬉しそうな声色で高らかに言い放つ。

 

「素晴らしい響きだ!今日から我はヴェルドラ=テンペストだ!そして…スライムにはリムル、ホムンクルスにはリオンの名を授ける!それぞれ、リムル=テンペスト、リオン=テンペストと名乗るが良い!!」

 

俺たちで決めた名前はヴェルドラさんに気に入ってもらえ、そして俺たちも名をもらった。なんだか心強く、力が湧いてくる気がした。

ていうか、ホムンクルスでリオンって『ガッチャード』に登場したグリオンに名前似てんな……ま、気のせいか。

そんなふうに考えていると、ヴェルドラさんが俺を呼んだ。

 

「それとリオン」

「は、はい!?」

「貴様、その口調をやめろ。我らは友にして同格の存在だ。必要以上にかしこまられるのは、ムズ痒い」

『そういう事なら俺に対しても敬語はやめてくれ。な、リオン!』

「2人がいいなら……わかったよ。ヴェルドラ、リムル」

 

というわけでヴェルドラとリムルに対して敬語は使わないことになった。

 

「……では頼んだぞ。友たちよ」

 

ヴェルドラがそう言うと、俺たちは応える。

 

『さっさと「無限牢獄」から脱出してこいよ?ヴェルドラ』

「また会おうぜ!ヴェルドラ」

「任せておけ!そんなに待たせず相まみえようぞ!リムル!リオン!」

 

そう言うとヴェルドラはリムルの「捕食者」により飲み込まれてしまった。

 

《ユニークスキル「無限牢獄」の解析を行う個体名リムル=テンペストのユニークスキル「大賢者」と同期(リンク)させますか?》

「(YESだ。頼んだよ「哲学者」)」

 

この日、世界に激震が走った。

天災級モンスター“暴風竜”ヴェルドラの消滅が確認された。

その原因をつくった1体のホムンクルスと1匹のスライムは、そんな騒ぎを知る由もない。

彼らの運命の歯車は、すでに回り始めている。

 

 

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