転生したらホムンクルス(人造魔人)だった件 作:ビッグシャイン
後書きで質問させていただきますので答えていただけると助かります。
遂に牙狼族との戦いの終幕を祝った宴が開かれ、それの音頭を俺たち2人が取ることになった。
「えーでは」
「「皆の進化と戦の終わりを祝って」」
そう言いながら俺たち2人はコップを掲げながらお決まりのセリフを言う。
「「かんぱーーーー」」
「「「「「………」」」」」
「「ー―いぃ…」」
「「「「「……?」」」」」
俺たちがせっかく乾杯しようと思っていたが、みんなから不思議そうな顔をされながら、見つめられて恥ずかしさで俺たちは目を逸らしながら叫ぶ。
「ちょっ!恥ずかしいからそんな見つめないでぇ!!」
「乾杯しろよお前ら!!」
そんな俺たちにリグルドが恐る恐る口を開いた。
「あのーリムル様リオン様、「かんぱい」とは一体?」
なるほど。そもそも“乾杯”という概念を知らないのならああいった反応になるのも無理は無い。
俺たちも前の世界の常識に支配されるのはやめていこう。
みんなに乾杯を教えながら俺たちはそう誓うのだった。
その後、宴会中に村の様子を見ていると料理は生か焼いただけだったり家や元よりはマシだが衣服が簡単なものだけだったりと…色々課題が山積みということが素人目にもわかった。
翌日
「皆広場に集まれ!リムル様とリオン様より大切なお話がある!」
リグルドの伝令により続々とゴブリンと牙狼族が目を覚まし、続々と広場に集まってくる。
「おはよー!」「お話ってなんだろ?」
「なんだっていいさ!お二人の言葉なら」
広場にある切り株に俺が座り、その膝にリムルが陣取る。
そんなリムルは、髭のようなものをつけて、みんなが集まり、静かにするのを待っていた。なんか、朝礼とかでザワついてる生徒を待ってる校長みたいだな。
そんなことをリオンが思っていると、ようやくみんなが静かになった。
それを見届けたリムルが口を開く。
「…はい。今みんなが静かになるまで5分かかりました」
「ブフッ!?」
リムルが発した突然の校長のステレオタイプなモノマネに思わず吹き出してしまう。しかし、他の誰1人ネタが分からずキョトンとしている。
俺がその状況を恥ずかしがっていると、リムルはすぐに話題を変えていた。ちなみにリムルがポイ捨てした付け髭はこちらで回収しました。
「見ての通り、俺たちは大所帯になった。そこでなるべくトラブルを避けるため、ルールを決めようと思って昨晩、リオンと考えた」
そう俺たちはこの村でのルールを考えた。理由はリムルの言葉の通りで集団はルールがないと成り立たないからだ。
「はい、リオンくん。ルール説明頼んだ」
「頼まれたってことで…じゃあまず1つ目、仲間内で争わない」
俺は数字を指で示しながらそのまま説明を続ける。みんな静かに聞いてくれてやりやすいことこの上ない。人間の小中学校ではよっぽどの事がない限りこうはならないよね。
「2つ目、進化して強くなったからと言って他種族を見下さない。そして最後3つ目、人間を襲わない。最低限この3つのルールは守ってもらいたいと思ってる」
ルールの説明は以上だが、彼らの反応はどうなるか…
すると、リグルが手を挙げていた。
「よろしいでしょうか」
「お、なんだね。リグル君」
「何故人間を襲ってはならないのでしょうか?」
「リムル様とリオン様のご意思を…!」
「ああ、いいからいいから」
「大丈夫だよリグルド。疑問を持つってことは、俺たちの話をキチンと聞いて考えてくれてるってことだから」
「そうそう」
リグルドを落ち着かせたところで、この質問。さて、どう答えたものか。
俺がそう思案していると、リムルが口を開く。
「簡単な理由だ。俺たちが人間が好きだから。以上!」
「(え?)」
「なるほど!理解しました!」
「「(軽っ)」」
リムルのボケとリグルの返事の軽さから、呆気にとられてしまったが、気を取り直して詳しい説明をする。
「それもあるんだけど、ええとね。人間は集団で生活してるでしょ?彼らだって襲われたら抵抗のために大人数で討伐なんてこともする。数で押されたらさすがに、進化したとはいえ、敵わない」
「そういう訳で、こちらからの手出しは禁止だ。仲良くする方が色々と得だしな」
「リムル様とリオン様は人間にまでお詳しいとは、さすがだ」
俺たちの説明にリグルをはじめとしたゴブリンたちが納得と感嘆の声をもらしていた。しかし、俺たちの本音としては、元人間だし人間が好きって方だ。
「そんな所だ。なるべく守るようにしてくれ」
「「「「「おー!!」」」」」
リムルの号令により、村のみんなが雄叫びをあげる。
ルールの次は役割の分担だ。そのため、様々な役割を考えた。
「リグルド」
「はっ」
「君をゴブリン・ロードに任命する。村を上手く治めるように」
「ははぁ!!身命を賭してその任、引き受けさせて頂きます」
「うむ、任せた」
「頼んだよ」
リムルの言葉に、膝をつき喜びながら拝命したリグルドとそれに沸くゴブリンたち。
俺たちは君臨すれども統治せずという言葉のもとにこの村に住む。いずれは人間の町や王国にも行きたいとも思ってる。俺たちの指示が無いと何もできないとなると困る。
と、彼らに諸々丸投げして数日後。
俺たちは家を建て直したという話を聞いてその現場を見に来ていた。
「これはまた…」
「建て直してこれなのか?」
「お恥ずかしい話です…」
完成した家はお世辞にも立派なものとは言えないものだった。
「まぁ、リグルドの采配が悪いわけじゃないさ。建築学も知らなきゃこんなもんだろう」
「気にしないでいいよ」
「面目ない…」
リグルドを励ます言葉をかけるリムルと俺は少し思案する。
リムルは生前、ゼネコン勤務だったらしく、建物の善し悪しはわかるが、指導はできる技術力はない。
そして俺は、土方のバイトを経験したことはあるが、それも決められたものを組み立てる作業だったので建築のイロハは分からない。
そうなると必然的に
「「技術者との繋がりが欲しいな/ね…」」
「あ!」
リムルと俺の意見は一致し、それにリグルドは驚嘆すると同時に思い出したかのように口を開く。
「今まで何度か、取引をした事のある者たちが居ます。器用な者たちなので家の作り方も存じておるやも!」
「「ほう?」」
「取引相手か、何ていう者たちだ?」
「ドワーフ族です」
リムルの問にリグルドは答える。
ドワーフっていうと映画やゲームでは鍛治や工芸などの技術力が高いというイメージがあるな…
リグルドの話を聞くと、この世界のドワーフもそのイメージで合ってるらしい。
「ドワーフの王国は大河沿いに北上し、2ヶ月の距離です。
「なるほど。川沿いなら迷う心配もないな」
「そうだね。俺たちが直接交渉に行こう。リグルド、準備を任せてもいいかい?」
「!!昼までには全ての用意を整えましょうぞ!」
そんなこんなで俺たちはお供とドワーフ王国へと向かうことになった。
リムルやゴブリンたちは
時速は80km程、レプリゴルドダッシュの最高時速には遠く及ばないが、谷を駆け下りる時は怖すぎて「哲学者」と意識を入れ替えていた。
その後、ゴブリンたちを気にかけつつ「思念伝達」しながら王国へと邁進する。
その中で、リグルの兄も魔王軍幹部に名前を与えられたこと。そして進化したが、今のリグルたちほどの進化は起こらなかったこと。これにより、名付け親よって進化の程度も異なることがわかった。
「(それにしても…魔王軍か。やっぱそういうのあるんだなぁ…魔王となんてぜぇったいエンカウントしたくねぇ)」
そう思いながら、ドワーフ王国への道を俺たちは進んで行く。
今回は前回とは異なり、3000字程で投稿させていただきました。理由としては今までが7000字だったり8000字だったり多いかなと考えたためです。
文字数は3000字~4000字が良いか7000字以上でも良いか
-
3000字~4000字
-
7000字以上でも良い