逆行幽霊化ヴィラン連合と霊視少年のヒーローアカデミア 作:幽霊ヒーロー
ついでに主人公の苗字を間違えるというとんでもないミスが発覚したので直しました
この際だから言いますが正しい苗字の霊命(れいめい)は命令(めいれい)の前後入れ替えをしたものです
こんなガバだらけの作品を日間ランキング5位にまでしてくれた皆様には心よりお礼申し上げます
「それで、話って何?」
「俺の親父はエンデヴァー、知ってるだろ」
やばい、知らない。いやエンデヴァーは諸事情あって知ってるけど親子関係までは把握してない。
そこからの話は長かったので要約しよう。
エンデヴァーが個性婚して轟さんが生まれて彼にオールマイトを超えるヒーローになることを強いている。
だがお母さんを泣かせたエンデヴァーに一矢報いるためにも轟さんは”右”、つまりお母さんの個性である氷の力だけで俺たちに勝つ、と。
緑谷さんはその言葉に自分はいろんな人に助けられてきた、だからその人たちに応えるためにも負けられない、と返した。
で、俺はというと……
「俺さあ、さっき人を見下してるとか言われたんだよね」
「……?」
「だから見直そうと思ったんだよね。でも今はそういうの気にせずにいくね。……それで勝てると思ってるの?」
「……なに?」
「別に個性をあえて使わないことに関しては何も言わないよ。でもさ、本気でヒーローを目指してるっていうなら俺に勝てるよね?そうじゃなきゃ君はただわがまま言って負けたどうしようもない人だよ?」
「……!勝つ。絶対勝ってやるよ。特にお前には負けねぇ」
「じゃあまた後で会おうね。それまで負けないでよ?」
「当然だ」
そう言い残すと轟さんは去って行った。
「……あれでよかったのかな」
「別にいいんじゃない?あれは誰に何言われても変わらなさそうだったし」
「……そうかな。あ、そうだ、霊命くん。ボクが助けられた人には君も入ってるから」
「えっと……なんのことだっけ」
「ほら、あの時訓練に付き合ってくれたでしょ?その時感覚をつかめたんだ」
ああ、そういえばあの襲撃事件の後くらいに緑谷さんの実力を見たかったから一緒に訓練したんだっけ。まあ見るに堪えないくらい弱かったからいろいろ指導してあげたんだけど。
「まあそれならよかったよ。君には強くなってもらわなきゃだしね」
「それってどういう……」
「いい相手になりそうってこと。あ、これも見下してるに入るのかな……」
「うーん……よくわからないけど霊命くんはかなり達観した視点を持ってるように見えるから、それがその人には見下してるように見えたのかも」
「これってどうやったら直るのかな」
「すごく単純なことだけど相手の目線に立って考えてみる、とかかな」
「じゃあそうしてみようかな。じゃあ君もまた後でね」
「……うんっ!」
まあ緑谷さんは二回戦で負けるらしいけどね。
「荼毘さん、ちょっと事情がわかったよ」
「……そうか。で、お前はどうする」
「変わんないよ。ただ倒す。荼毘さんだって俺にメンタルケアを期待してるわけじゃないでしょ?」
「まあそうだな」
「
「ああ、そうさせてもらうぜ」
そしてやって来た最終種目。トーナメントに出場するはずだった二人が辞退するとかいう事態もあったわけだけど、まあその辺は本人の自由だしね。尊重するものなんでしょ?
一回戦初戦は心操さん対緑谷さん。心操さんの個性にかけられた緑谷さんだったけど、なんとか個性を解いて無事撃破って流れだったね。やっぱり本人の戦闘能力って大事だね。
次は轟さんの戦い。瞬殺だったから特に言うことがない。やっぱり強いね。まあ俺たちほどじゃないけどさ。
そこからは見ずに控室へ向かう。相手は芦戸さんだっけ。彼女も世間一般に言う難儀な運命の中にいる人なんだろうけど、この場では思いっきり倒させてもらうよ。
『次はこいつらだ!酸を操るピンキーガール!芦戸三奈!
『スタート!』
「いっくよー!」
芦戸さんがこちらに液体を放出してくる。当たれば痛いではすまされないだろうし、命令であちらに返してもおそらく効果は薄いはず。故に俺の最善策は……
「あれ?」
いつも通りいい感じに”消える”ことだよね。これであっちは俺のこと見失ってるから今の内にっと。
「ちょっとごめんね」
「え?ぅわっ!」
芦戸さんをいわゆるお姫様だっこの形で持ち上げジャンプ。そのまま場外に放り投げる。
『芦戸場外!霊命二回戦進出!』
「もうー!乙女の憧れをこんな風にされたことに文句言いたいんだけど?」
「ごめんね?案外持ちやすくてさ」
女の子ってこういうのに憧れるものなのかな?
「どう思う?トガちゃん」
「好きな人にされるのは素敵だと思います。今度してみます?」
「なんか俺がされる側みたいになってない?」
その後はまあ、いろいろあったね。主なハイライトとしては爆豪さんが麗日さんをボコボコにしてたことかな。あれは結構惜しかったんじゃないかな。爆豪さんの火力がケタ違いじゃなきゃだけど。
そしてここからは二回戦が始まる。第一試合は緑谷さんと轟さんだ。
「あれ、荼毘さん帰ってきてたんだ」
「またすぐ行くけどな」
「轟さんのこと気にしてるの?」
「まあ見るだけならただだろ」
「そうだね。それにお兄さんの話があってるなら、轟さんはここで
だいぶ拗らせてたと思うけどそれでも使う理由になった何かが起こるっていうことだ。緑谷さんがなにかするのかもしれない。
「じゃあ、いってらっしゃい」
「……ああ」
試合は轟さんの勝利で終了した、んだけどあれはね……やっぱりやばい人だね緑谷さん。あれはもう自傷とか通り越して自爆の粋に達してるよ。なんかトガちゃんは興奮してたけど。
にしてもやっぱり炎を出してたなぁ。なんか言い合ってたみたいだし、まさか言葉で説得した?
「あ、荼毘さん。どうだった?」
「……なんつーか、リーダーが言ってたヒーローってのがどういうやつかわかった気がしたな」
「へぇ。そこまで言わせるんだ」
「まあな。ああいうちゃんと見てくれるやつがいたら……いや、俺は結局変わらないか」
何か思うところがあったらしい。こっちのことを気にする様子もないし。
じゃあ俺は空気を読んで離脱するとしますかね。俺の試合次の次だし。
『次いくぜぇ!闇を操りし深淵の化身!常闇踏陰!対!意外と紳士?霊命強司!』
『レディ……ファイッ!』
「おまえは強い……故に俺もそれ相応の覚悟で臨ませてもらう!いくぞ!
「アイヨ!」
「さっきよりは楽しめそうだね……!」
襲い来る黒影の攻撃をいなしつつ攻めるタイミングを伺う。うーん……相手が実質二人いるってわりと厄介だな。一応みんなの個性はあんまり使わないって決めてるし、俺個人でどうにかしないとね。
『おおっと!?さっきの展開とは打って変わって霊命攻めあぐねている?』
『どう見ても機を伺ってるだけだろ。それに攻めきれてないのは常闇の方だ』
今だな。
黒影に攻撃を仕掛ける。
「はっ!」
ダメージはあんまりないだろうが怯みはする。ならその隙を突くだけだよ。
「アレ?ドコイッタ?」
「黒影!左だ!」
残念。そっちはハズレだよ。
「なにっ!?」
振り向いた先にはもう俺はいない。そのまま思いっきり蹴りを入れてふっ飛ばせば勝ちだ。
「ぐっ!まだだ……!」
黒影がフィールドの縁を掴んで本人を持ち上げたのか。耐えるね。まあ、
「追い打ちかければ終わりだけど」
もう一回飛び蹴りを放つ。
今度こそ二人は場外へ落ちていった。
『霊命見事な動きで翻弄し、常闇場外!』
「いやーやっぱ二人いるっていいね」
まあこっちはもっといるけど。
「しかしこちらはその人数差を以てしても敗北を喫した。おまえの方が上手だったということだ」
「まあ勝負は結果が全てだしね。でもまた戦いたいと思うくらいはよかったよ」
「その言葉、しかと受け止めよう」
あ、こういう物言いが上から目線ってことなのかな?まあ俺も誰かにこう言われたらちょっと嫌、かも?
ちなみに次の三回戦の相手は爆豪さんに決まった。切島さんもいい線行ってたと思うんだけどね。爆豪さんはやっぱりいい相手になりそうだ。
「霊命、あいつは将来AFOとやりあえるレベルの相手だ。油断はするなよ」
「心配してくれてありがと。でも大丈夫。勝つよ。荼毘さんとの約束も果たさなきゃだしね」
「その意気だ!もっと緊張しとけ!」
控室でみんなとおしゃべりをしながら待っていると、件の爆豪さんが入ってきた。
「おい。ちょっとツラかせ」
「……?いいよ」
「誰もいねぇのに誰と話してた?」
「ちょっと電話をね」
「随分と余裕だなぁ?まあいい。てめぇに一つ言っとく事がある。舐めプはすんなよ」
「舐めプ?そんなことしてた?」
「その態度がムカつくんだよクソが!てめぇ、
本気、ねぇ。
「戦闘訓練の時も、体育祭の最中だろうが、てめぇはいつもその表情を崩さねぇ。そんな野郎を倒しても嬉しくねぇんだよ。だから本気で来い。俺はそれを叩き潰してやるよ……!」
「……ねぇ爆豪さん、本気ってどうやって出すものだと思う?」
「あぁ?」
「みんなは当たり前のように本気の出し方を知ってるよね。でも俺にはわからないんだ。本気って何?全力ってどうすればなれるものなの?教えてよ」
「……!知るか!てめぇで考えとけ、カスが!」
あーあ、行っちゃった。
「良い煽りだったぜ、霊命」
「別に俺は煽ってるつもりはないんだけど?」
「まああれは煽りに聞こえてもしょうがないわね。私たちは事情をある程度わかっているけどあの子は何も知らないもの」
「そういうものなのかな。まあでも次は俺なりに本気ってやつを出してみるよ」
「あれでいくのか?」
「うん。爆豪さんは緑谷さんのことを気にしてるみたいだしね。それっぽいことをしてみようかなって」
「じゃあ行ってこい。勝てよ」
「もちろん。その気だよ」
『さあ次はぁ⁉ここまで個性の使用なし!こいつの本気は見られるのか?霊命強司!対!圧倒的火力と連打で勝ち進んできたぁ!爆豪勝己!』
『いざ尋常に……ファイッ‼』
「おい、本気の出し方はわかったかよ」
「そっちが決めてよ。”限界を超えろ”、”勘は冴えろ”、”飛べ”」
肉体を”100%”強化し、直感を冴えわたらせ”危機感知”力を上げ、宙に”浮遊”する。
「逃がすかよ!」
爆破を器用に扱いこちらを追い駆けてくる爆豪さん。でもそう簡単には行かせないよ。
「”殴り飛ばせ”」
「ぐっ⁉」
『おっと?爆豪何もないところで吹き飛ばされたぁ!』
「なかなか使い勝手いいでしょ、エアフィスト」
”空気を押し出し”拳を
「ほら、まだまだいくよ。”殴り飛ばせ”」
再び襲い掛かってくる彼に攻撃をお見舞いする。
「ははっ!んなもん効くかよ!」
エアフィストが爆破で崩された。なるほど、正面からしか来ないことを見切ったか。
「逃げんじゃねぇ!」
「そうも言ってられないんだよね。”薙ぎ払え”」
『爆豪今度は空中でなにかに滅多打ちにされているぅ⁉』
”空鞭”、空気を鞭のようにしならせ広範囲を攻撃する技だ。こっちの方が使い勝手はいいかな?
『霊命さっきから一方的な攻撃!爆豪は反撃に転じられるのか!』
「……うっせぇんだよ、さっきから。この程度で負けてたまるか!おれが目指すのは完膚なきまでの一位だ!」
「じゃあここで負けないようにしないとね?」
「上等じゃボケェ!」
懲りずに飛んでくるなぁ。まあ
「”薙ぎ払え”」
「無駄だぁ!”
「”防壁と化せ”」
大規模な爆発が目の前で起こる。まあ防げるけど。
「死ねぇ!」
「残念。…………!」
「てめぇの動きなんぞハナから見切りまくってるわ!」
俺の動きについてきてる。やるね。でもさ、
「”加速しろ”」
「なっ!」
”変速”くらいできるんだよね。元ネタと違ってほぼリスクなしで。
え?元ネタってなんだって?それはもちろんお兄さんの知る中で最強のヒーローだよ。最凶のヴィランを下したヒーローの持っていた力の疑似再現。俺個人で戦うのにこれ以上の強さはないだろう。
そんなわけで回り込んでっと、
「”吹き飛ばせ”、スマッシュ」
思いっきり胴をぶん殴る。肉体のリミッターを外した上で命令による上乗せもした最大威力の一撃。これで倒れてくれるといいんだけど。
『爆豪思いっきりふっ飛ばされたぁ!これは場外かぁ!』
「んなわけあるかボケェ!」
復帰してきたか。今の状況だとなんかゲーム用語みたいだね。
「やっぱりやるね、爆豪さん」
「たりまえだろうが!デクの猿真似を本気だとか抜かすてめぇに負ける気なんぞないわ!」
「そ。でも君の負けだよ。”殴り飛ばせ”、”薙ぎ払え”」
まあ『スマッシュ』とか言ってたら真似してるってバレるよね。流石に他の力もそうだとは気付いてないだろうけど。
二番煎じの同時攻撃。んでもって後は……
「”顎下、
三連狙撃で締めようか。
「こんなもん……!ガハッ⁉」
『爆豪また飛んだぁ!これは…………場外!勝者、霊命!』
これで勝ち、か。なかなかに楽しかったよ、爆豪さん。
これで次の相手は轟さんだね。……さて、どうなるかな。
霊命強司・デクスタイル
お兄さんの話を聞いて生み出された戦闘スタイル
OFAが持つ力を再現しようと試みた結果がこれ
ちなみに試すのは今回が初
エアフィストはエアフォース、空鞭は黒鞭が元ネタ
遠距離メインかつ近距離も普通以上にこなせる型
誰の力も借りずに使える幽命の全力、だと本人は主張しているが……
やっと主人公のガチ戦闘を見せられましたね
まあこれでも余裕はあるんですが
……なんか強いなこいつ
今回の戦闘は実質主人公の無双描写です
爆豪くんも作者の脳内で頑張ってくれましたがどうやっても主人公が対応してきたのでこうなりました
やっぱ強いなこいつ
次回は焦凍戦です
多分荼毘さんが暴れます
いつものになりますが感想をください
作者の養分になります
返信は必ずします