前回は昼頃の投稿でしたかね、すみません。でも多分次回もそんな感じになります。
また、キリが悪くなってしまうので、今回は短めです。
遂にこの子が登場します。
うぅ…コンビニに入りたいけど…。
お店の入り口に人がいっぱい居て、すごく入りづらい…早くどいてくれないかな…。
とある休日の夕暮れ時。
私のお目当てのコンビニの入口付近は、恐らく高校生と思われる5~6人くらいの集団が占拠していて、入りづらくなっていた。
相当に勇気を振り絞れば通れないこともないが、場所的にどうしても通る際に集団の視線がこちらに向いてしまう。その上何か言われたら…と考えると、とても耐えられたものではない。
きっと、邪魔になっているのはそっちなのに、まるでこっちが悪いような扱いを受けるんだ…それでそれで、「何通っているんだこら…!?」とか「喧嘩うってんのか??」とか言われて、最終的に集団に向かって土下座で謝らさせられるとか……うぅ、想像するだけでも無理無理無理!
店員さんがどうにかしてくれないかな…そうと思って店内へ視線を向けるが、そもそも今いる場所が建物と少し距離がある。そのため、気付いて貰える訳もなく。なんならレジに店員さんの姿すら見えなかったような。
…諦めて別のコンビニにしようかな。で、でも…ここからだといちばん近いコンビニでも少し距離があるし…ど、どうしよう…。
そんなことを考えながら、コンビニの駐車場の片隅で途方に暮れていたそのとき。
「あの~すみません、コンビニに入りたいので、ちょっと入口付近空けていただくことってできませんかね?」
私の後ろから来た1人の青年がコンビニの入口へと歩いていき、付近の集団に声をかけていた。
その集団も予想と違って、別に悪意をもって塞いでいた訳では無かったらしく、声をかけられ自分たちの居場所を確認した後、「あ、すみません。」と青年に一声謝罪をして素直に場所を移していた。
こ、これならいける…!
別に急ぐ必要はないのだが、なんとなく青年の後に続くような形で、そそくさとコンビニに入る私。今の私は、周りから見てどのように写っているのだろうか。
コンビニに入って、お目当てのスイーツコーナーに辿り着いた後、結果的とはいえ私を助けてくれた青年はどんな子なんだろうと、可能ならお礼も伝えたいなと、そう思い店内を見渡してみる。
しかし、店内にその青年の姿はなかった。
ふと外を見てみると、コンビニから出たと思われる青年の後ろ姿がある。
だがその後ろ姿も、少し時が経った後、夕暮れ空の中に消えていった。
…もう買い物終わったのかな。は、はやい…。
店内に入った時間、私とそんなに変わらなかったと思うけどなぁ…。
青年の後ろ姿を店内から見送り、その早すぎる退店に少し疑問を感じながらも、お目当てのスイーツを手に取りレジへ向かう。
だがレジに店員の姿は無く、聞こえてくるのは、私がレジにいる気配を感じ取ったのか、「少々お待ちください!」と、レジ横のスペースで何か作業をしている店員さんの声。
思えば、私が店内に入ったときからレジに姿が見えなかったような。
数秒経ち、店員さんがレジに戻ってきたので、少し財布からお金を取り出す際にあたふたとしながらも、無事に会計を済ませる。しかし、店を出て家への帰路についた後も、浮かんでしまった些細な疑問に囚われ続けていて。
…店員さんもレジにいなかったのに、あの青年は何故あれほど早く買い物できたのだろう。このコンビニ、未だにセルフレジがない店舗だというのに。それはそうと、早くセルフレジ、設置してくれないかな…。
買い物をしなかったとか…?でもそんなこと…用事も無いのに
しかも、入り口に人が居て、入りづら…いのに…?
そのとき、1つの理由が私の脳裏に浮かび、思わず歩みを止める。
それは、私が青年の
まさか。
まさか、私がコンビニに入れなくて困っていたのを見かねて…?
…赤の他人のために、しかもお礼すら求めないなんて、そんなことがあるのだろうか。
でも。でも、もしそうなんだとしたら。
もう一度、彼に会ってみたい。彼に会ってお礼がしたい。どんな子なのか知ってみたい。
頭上に広がる橙色のパレットにそう願いながら、私はまた自宅へと歩き出した。
____
広町さんとの大冒険と、筋肉痛で苦しんだ翌日から更に一夜明けた月曜日。
今は6限、数学Ⅱの授業中。文系の国語や社会といった科目は比較的得意なのだが、数学や化学基礎といった理系科目は苦手だ。この前の数学の小テストも点数やばかったし。なんで文系選択しても数学とか化学基礎をやらなければならないのか、疑問である。
まぁそれは一旦置いておくとして。
未だに筋肉痛を引きずりながら、それでも行かなければと学校へと向かい、退屈な授業を着々とこなしている今日この頃。
特に昨日は筋肉痛が酷かった。そのため、節約のため夕飯は自炊しているが、昨日だけはファストフードで簡単に済ませてしまった。
スーパーやコンビニ内すら歩き回る自信を喪失させるほどの筋肉痛。まぁあれだけ歩き回ったのは、本当に久しぶりだから仕方がないのかもしれない。
ただ、去年まではこれでも運動部だったのだ。
むしろ、一緒に回った広町さんが平気なのかどうかが気になって仕方がない。でもなんかケロッとしてそうではある。おのれ広町さん、羨ましい。まだケロッとしているかも不明だけど。
そんなことを考えながら授業を受けていると、
「…あ、そういえば。この前の小テスト、点数が40点以下の生徒は今週水曜の7限後に再テストするからな。中間テストも近いし。…ちなみにもし再テストで80点以下の生徒は…今週末から土曜日に学校に来てもらうことになる。しっかり準備しておくように。…時間だな、号令。」
授業終了直前にとんでもない爆弾が先生から投下された。
教室内もざわつきを抑えきれていないが、とりあえず号令がかかり授業が終わる。
この前のテストで見事36点を獲得した僕は勿論、再テストの対象な訳で。
…終わった。
絶望の淵に落とされた僕は、帰りのHRが終わった後も、そのことに脳の思考リソースの大半を支配されながら、バイトへと向かうのであった。
冒頭の子は果たして誰なんでしょうね。
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