とある転生者の憂鬱な日々 リメイク版   作:ぼけなす

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(変更点)
・薔薇の魔女ではなく『ホムリリィ』
・衛とは既に友人
・はやてと遭遇
・ミルたん登場!(なぜに!?)
・呪いは既に解呪
・ジュエルシードを発動したのはソラ
・家がリフォームされ、ヒロイン達と再会


第二話 変わらぬ日常。再会したのは変わったあの子達

 

 あれから一年。春。今日も、オレはいつものようにぼんやり屋上にいた。

 いじめはあれからどうなったかって?

 

 んなもん、社会的に徹底的に殺った。工藤の親父には身に覚えのない情報を広め、あとなんやかんやで社会的に抹殺した。

 

 え、ひどい? オレの師匠は経済的にもぶっ殺してるんだけど。

 

 おかげで工藤家はどこかへ引っ越し、マサキは最後にオレに襲いかかってきたがトラウマが残るくらい痛め付けた。

 

 痛みで泣こうが、泣いて許しを請おうがお構いなしにやっちゃった、テヘ♪

 

 …………自分でやっていてキモいなこれ。もうやらないけど。

 

 こうして工藤家を社会的に抹殺してからいじめはなくなったが周りからスルーされる毎日へとシフトした。花瓶は相変わらずだが、まあオレは気にせず授業を受けていた。

 生田ミカはあの日以来、近づいて来なくて清々した。なんせ、前世のときと同じようなヤツに出会って最悪な形でお別れしたしな。

 

 ……てか、あの頃のオレも友人の首チョンパはさすがによく耐えたと思う。

 

 それはさておき、みなさんは原作ヒロインを覚えているだろうか? そう『リリカルなんちゃら』という世界に転生させられたオレですが、実はそいつらには会っていた。

 

 え、もちろん嫌われてますが?

 

 なんか生理的に無理っぽいとか言っていたみたいだし、ぶっちゃけ『全てを開く者』で呪いを全て解除した後も変わらずだ。

 

 特にバーニング(※アリサ・バニングス)とつけ麺(※月村すずか)との出会いは最悪だ。喧嘩の仲裁しようとしたら、八つ当たりに殴られ、蹴られた。しかも後から来たオリ主っぽいヤツに誤解されてまた殴られた。

 

 痛くないけど心が痛いや。まあでも気にせず、今日も生きているわけだ。

 ちなみに友人はいる。最近、踏み台転生者だった少年が改心したのだ。

 

 名前は天道衛。金髪で赤目だ。初対面はいきなり勝負をふっかけられたが、肉体言語で黙らせ、彼の身体にも呪いらしき者があったため、とりあえず解除したら謝られた。土下座で。

 どうやら元来から臆病で誰よりも責任感のある少年だった。

 

 まあでも改心したから別にいいが、しかし彼も不運だ。

 

 これまでの行いによってオレと同じく原作ヒロインに嫌われたままなのだ。

 

「まあ気にするな。高町名古屋やアリア・バーニングやつけ麺タケルに嫌われたくらいで落ち込むな」

「いや我は気にしてないが、というか名前が全然違うからな? 『高町なのは』と『アリサ・バニングス』と『月村すずか』だからな?」

 

 おっと。どうやらいつものくせで間違えてしまった。でもどうでもいいから気にしてないんだよね。

 

「というかね。もう最近、悪夢ばかりで疲れてるのよさ……」

「悪夢? それはどういう内容だ。我が友よ」

「鹿目まどかが淫乱で腹黒。暁美ほむらがドSでどこかのガハラさん化。巴マミがお姉ちゃん化して暴走。美樹さやかがアホの子になって振り回してくるし、唯一の良心の佐倉杏子が我関せずで助けてくれないという悪夢」

「……それ最早予知夢ではないのか? というかそやつらどこかで聞いたような……」

「にしてもここホントにアニメの中の世界? 信じられないんだけど」

「我が友が話しているおとぎの話は本当に異世界にあるという話は信じられないのだが……」

「信じられないだろ? 白雪姫がシャインニングウィザードを継母にしたんだぜ」

「どこの世界にお姫様がシャインニングウィザードを決める世界があるのだ……」

 

 異世界の常識さ。まあ何はともあれ、オレの日常は相変わらずであることには変わりない。

 衛と遊んで、共に鍛練紛いをして過ごす毎日は悪くないと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 放課後。桜並木の道を通り、それから河川敷にやってきたオレは水切りをして遊んでいた。なお、ただの水切りではあらず。ターンして自身に返ってくる超絶水切りである。

 

「ぬ! 出た。十回!」

「やられた。七回か……くそ」

「フハハハハ! 我も上達したというわけだ!」

「なろぉ……。なら今度はこの石で……!」

 

 オレが手にとったのはひし形の青い石である。それを見た衛はストップをかけたがもう既に遅い。

 オレはサイドスローを決め投げきった!

 

「ぬおォォォォォ! ジュエルシードを投げてしまうとはぁッ!」

「ジェルミート? トリコの食材なのか、あれ」

「違う! あれは原作ヒロイン達に関わる事件の代物だ! 何かを願えば歪んだ形で叶うロストロギアだ!」

「え、マジで? ヤバ……」

 

 ロストロギアって確かどっかの世界の進歩の結晶だっけ? それをぶん投げたし、しかもタイミングが悪いことにある少女の魔女化を思い出してしまった。

 

 すると河からバシャーと水面から化け物が出てきた。黒い帽子でムンクのような顔面。極めつけに魔女のような格好をした全長十メートルの怪物――――『ホムリリィ』がいた。

 

「我が友よ……何を願った?」

「いでよ、魔女よ」

「何やってるの!?」

 

 オレと衛が回れ右して逃げたとき、『ホムリリィ』はムワーと宙に浮いて亡霊のように追いかけてきた。

 

「ぎゃあァァァァァ! 追いかけてきたァァァァァ!?」

「ヤベー。なんか知らないうちに人がいねぇし、魔女結界ができてる。ジェルミートめ、仕事したな」

「ジュエルシードな!」

 

 どうでもいいだろ、んなこと。それはさておき、あの魔女をどう倒そうか考えていたらなんと車椅子に乗って「へっ?」とした表情の茶髪の少女が立ち往生していた。

 衛は彼女の襟首を掴み、おんぶする形で逃走始めた。

 

「え、なんなんここ!? 私いつの間にここにおるん!? てか、あの化け物なんなん!?」

「オイ、衛。ちょうどいい。オペレーションSだ。そいつ犠牲にして逃げるぞ」

「ちょい待てや! 助けられたのに生け贄するなんて何考えとるねん銀髪!」

「そうだぞ我が友よ! 犠牲にするのではなく囮にして戦うこそだろ!」

「アンタもおんなじかいッ!」

 

 ギューッと離すまいと衛にしがみつく少女。衛はあたふたしてるのは女の子に免疫がないからだったりする。

 

「ぬ、ぬォォォォォ! 柔らかい感触が全身にィィィィィ! 我がよ。どうすればよい!」

「背負い投げ」

「美少女投げるんかい!」

「自分で美少女って……。うわぁー」

「なんでやねん!? 私美少女やろ? え、美少女ちゃうん!?」

「少なくとも十人のうち六人が美少女って言うだろな」

「平均よりやや上ってこと!? えらいシビアやねキミ!」

「端的に言えば普通に美少女だな。というわけで普通、行き止まりだけどどうする?」

「その普通やめんかいッ。さりげなく傷つくんやでそれ! てか、ホンマに行き止まりや!」

 

 逃げてきたオレ達だったが、遂には行き止まりまで差し掛かってしまった。これでは逃げられない。

 

「くっ……戦うしかないのか!」

「てか、お前。おんぶしたままじゃん。そいつ脚が使えないから座ったままで危険じゃん」

「ぬぅ……得意の格闘が足しか使えぬとは不覚。車椅子は先程置いてきてしまったし、どうしようもないな」

「そうやね。私のセバスチャンは犠牲になったんやね……」

 

 車椅子の名前がセバスチャンとはこれ如何に。まあそれはさておき、魔女だ。久しぶりに戦う魔女だが、『ホムリリィ』ってどうやって戦うんだろ。

 オレが死ぬ前に見た最後の魔女はクルミ割りの魔女だし。

 

 そんなとき『ホムリリィ』の身体が背筋を曲げた状態になった。攻撃か? と思われたがどうやら違うようだ。

 誰かが背中に衝撃を与えたらしい。

 

 『ホムリリィ』は背中を攻撃した者と相対したが次の瞬間あと、『ホムリリィ』は第二波で倒れた。

 

 魔女を倒したのは黒いローブで隠した謎の人だ。体格からして、オレと変わらぬ背丈だ。

 

 その者がローブをとり、正体を現したときオレは驚愕の目をした。

 

 

 ツインテールで魔法少女服。魔法少女服とはフリフリで可愛らしい衣装だ。そんな衣装を着込み、かわいらしいステッキを持った――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――漢女(おとめ)

 

 顔は世紀末英雄伝説に出てくるような覇王の顔をした漢女だった。

 

「「「って誰だよ!!」」」

「ミルたんだにょ!」

「「「いや知らねーよ!!」」」

 

 小柄だったのに、脱いだらスゴい人に助けられた。世界はいつだってこんなことばかりではなかったはずだ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 謎の魔法漢女。ミルたんという漢に助けられたオレ達はお礼を言った後、衛は茶髪の少女を送って帰った。

 オレも自宅に帰っていくとそこに待っていたのは自分の家ではなく誰かの家になっていた。

 

 確か古い昭和に建てられてそうなオレの自宅だったのに今はなぜかヨーロッパのような西洋性ある建築物になっていた。

 

(間違えたのか?)

 

 表札を見れば『神威』と書かれていた。ここで間違いないようなのだが。

 オレは扉を開けた。そこで待っていたのは、白髪の少女の突貫だった。

 

「隙有りィィィィィ! 今こそ君をいただきます!」

 

 ルパンダイブしてきたその変態の動きに対応し、その無防備となった背中に踵落としを決めた!

 

「あぅん!」

「なんで艶やかななんだよ」

「もっとカモン! 痛みを、お仕置きを惨めで卑しいこのボクにお願い!」

「……お前さぁ」

 

 頭を抱えたくなる。なんせ、相手は前世で言えば戦友。またはオレの苦労の元凶がいた。

 

「なんで千香がここに……。てか、歳もおんなじだしどういうことだ?」

「それは私の口から説明するわ」

 

 凛とした少女の声が、耳に届いた。黒い長い髪にアメジストの瞳。悪魔化した名残なのか、どこか妖艶さが残るオレと同年代の少女。

 そしてその隣にはピンクの髪で赤い瞳の少女。幼い頃に救えなかった少女がそこにいた。

 

「……お前らは」

 

 口がにやける。ああ、無理もない。なんせ、もう会えない巡り会わないと思っていた彼女達が目の前にいるのだ。

 それがうれしくないと言うのは嘘だ。

 

「久しぶりね、ソラ」

「久しぶりだな、ほむら」

 

 かつてオレを殺した(・・・)少女と再会を果たしたのだ。

 




工藤マサキ:踏み台オリキャラ転生者ではない。後に一家は無理心中という結末を迎える。そのときソラは同情するどころか聞き流す程度だった

ミルたん:我らの魔法漢女。変身前は合法ロリの美少女。なぜか変身形態を維持してるのはかは不明

朱美まどか:おかしくなったキャラその一。『円環の理』の中に淫乱と腹黒いまどかと統合したせいでおかしくなった。根はいい子なんですよホント

朱美ほむら:我らのほむほむでおかしくなったキャラその二。ガハラさん化というツンドラだが、予想外なことに弱いのは変わらない。ときたまメガほむほむのようにあたふたしちゃう萌えキャラにしたい(願望)。ソラを殺したことが詳しく知りたい方は前作の『全てを開く者は英雄となる』で

天ヶ瀬千香:ある意味黒幕(変態化の)。元々は人形のように反応が薄かったがとある変態のお姉さまによって変態になった。物理攻撃? そんなの無駄無駄無駄ァ!

天道衛:後におかしくなる予定のソラの友人。今回は踏み台からではなく、解放された状態から登場。彼が友人であることはどの作品でも変わらないし、アレになっちゃうのも変わらない……

ホムリリィ:ほむらの魔女化。ほむらと関係ないがソラの『ほむらの魔女ってどんなのかな』という願いをまともに叶えちゃって出てきた。おのれ、ジュエルシード……!

バーニング、つけ麺:バニングスと月村です。ソラクオリティで歪んだ間違いです

茶髪の少女:ソラクオリティで『ハヤタ』と命名。自分のことを美少女と言ってるがホントに美少女である。名字はデスノートと同じ?

セバスチャン:茶髪の少女の車椅子。セバスチャンは犠牲になったのだ……

ジュエルシード:聖杯。歪んだ形で願いを叶える。ちなみにラスボスがこれをある人に向けて使ってきます

オペレーションS:サクリファイス。ちなみにソラは後のお話で使います
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