とある転生者の憂鬱な日々 リメイク版   作:ぼけなす

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(変更点)

・あまり変更点はないが、グレアムおじいちゃんの『燃え尽きたぜ』をご覧ください


第三十四話 報いを受けろ!

 

 

 シンシンと降る雪は止み、そして真っ暗な夜空となっていた。

 

 本日はクリスマスイブである。

 

 サンタという真っ赤に着た小太りのオジサンが白い袋に入れたプレゼント持って、良い子に配るという行事がある夜であるらしい。

 

 オレも千香とその師匠と一緒にクリスマスパーティーをしたものだったがただのパーティーではなかったな。

 

 なんだよ。サンタコスで爆弾を敵陣に投げつけるって。どこのテロリストだよ。

 

 八神に教えられて初めてサンタがテロリストではないことに気づいた。

 

 顔をひきつらせていたなあいつ。衛も苦笑していたな。

 

「というわけでまどかさんや。どうしてこう外が騒がしいのかね?」

「さあ? なんか魔女結界みたいなのも張られてるし」

「なんですと? それはまずい。早く魔法少女杏子たんを呼ばねば」

「のんきに言ってねぇで早く外に出ろ!! あと杏子たんって言うな!」

 

 お茶を飲んでくつろいでいたら、杏子が扉を開けてシャウトしてきた。

 まさにグッドタイミングである。

 

 やれやれ…………なにが起きているのやら。

 

 そんなこんなでオレはダルい身体を動かす。と言ってもほぼ完治してるけどね。

 

 

 

 

(??side)

 

 

 キアラはクロノと共に執務官室に向かっていた。なぜ二人が向かっているのかと言うと、キアラの義父であるグレアム提督が違法な封印を八神はやてに行おうとしていたからだ。

 

 クロノは自身の力で真実にたどり着いたに対してキアラは妙だった。クロノが真実にたどり着き、グレアム提督の元に行こうとしたら、待っていましたとばかりに彼女はタイミングよくいた。

 

 果たして彼女はどうやってグレアムの違法を知ったのだろうかとクロノは疑問に思うが、今はどうでもよかった。

 それよりもグレアムだ。

 

 二人は部屋に入ると、グレアムは腰かけていた。彼はまるでここにクロノが来ることを知っていたかのように待っていた。

 

「……なんの用があってここにきたのかね?」

「あなたを逮捕しに来ました」

 

 グレアムの罪状を、違法封印に踏み切ろうとしたことをクロノは咎めた。それに対してグレアムは自分の怒り、憎しみ、悲しみを露らにした。

 

 『闇の書』が原因で、多くの悲しみを植え付けさせられたことに対する負の感情が彼を突き動かしていた。

 

 クロノも同じだとグレアムは考えていたが、彼は首を振った。

 

「そんなことをしても父さんは帰って来ないですよ。父さんだったら、と思うと自分の目指す正義を取ると思います」

「君は悔しくないのか! 悲しくないのか!」

「悲しいのは当たり前ですよ。なんせ父さんがあのロストロギアで失いましたから」

 

 でも、と続けて言う。

 

「悲しいからって、憎いからって、復讐みたいなことをして父さんは喜ばない。『誰かを悲しませることが正義なのか!』――って、きっと言うに違いありません」

 

 クロノの目には迷いはなかった。最初から私的なものが一切なかった。

 

 その答えに対してキアラは拍手する。彼女はニヤリと笑っていた。

 

「素晴らしいよクロノ執務官。キミこそ管理局の鏡だね」

「キアラ……まさか君は、こうなることを予想していたのか?」

「はい。こうなることを考えて、わたしは彼にわかるように種を蒔いたってことですよ」

 

 キアラが口に出したのはとんでもないことだった。クロノが真実にたどり着いたのもキアラの差し金だったのだ。

 

「ならば君は最初からわかっていたのか? 自分の身内が違法を犯していたことを!」

「知っていたさ。知っていた上で泳がせていた。なんせ『闇の書』というものに興味があったし、暴走したその姿を見たいと思っていてね。どんな威力で、何に使えるか直に見ておきたかったのさ」

「君は……!」

 

 クロノが言おうとしたとき、キアラは人差し指で彼の口を閉じさせた。

 

「もう一つの理由がある。わたしが逮捕に踏み切ろうとしたら父上はわたしを軟禁するだろうと考えたからさ。わたしとて、拘束されるのは嫌だ。それがもし一年以上と考えるとやってられないさ」

「……!」

「クロノ執務官。キミの信念は素晴らしい。だからこそ、覚えておきたまえ。

 

 

――――キミの信念とは真逆の人間は必ずいることを」

 

 この場合だとキアラは正義より利益だ。正義を求めるクロノに対して真逆の人間となれば、快楽殺人鬼などそういうイカれた部類や悪徳を求める外道になるだろう。

 

 クロノにとってキアラは微妙だ。利益が強いが正義を全く考えているわけでもない。

 ゆえに相容れないとも言えないのだ。

 

「くっ……」

「まあ、そう深く考えるな。既に過ぎたことになるからな」

 

 キアラがそう言ってなんとなく、デバイスのウィンドを開く。すると彼女は目を丸くした。

 なぜ彼女がキョトンとした顔になっているのかをクロノがチラッとウィンドを覗くとピシッと文字通り石のように固まった。

 

「……父上。ど、どうやら。お、面白いことに……ククク」

「どうしたと言うのかね?」

 

 キアラがグレアムのパソコンに開いたページを送信すると、彼は「んな!?」と悲鳴をあげた。

 それに対してキアラは遂に爆発したかのように笑い始めた。

 

「クハハハハハハ! やはり彼に関わると面白い!!」

 

 キアラが見せたページ。それは管理局のホームページだった。

 

 

 

(ソラside)

 

 

 

 外に出れば、空はややおかしな色で、空中には高町と衛とオリ主くんが銀髪巨乳なお姉さんと戦っていた。

 揺れるお胸に千香が鼻を伸ばしていたのは気のせいだと思うことにしたいが。

 

「これはどういうことだ? よし、さやか。三十文字以内で説明せてみせよ」

「無理」

「ではマミさん」

「無茶ね」

「むむ、これは仕方ない。それではそこでリボンで縛られたロッテリアども。十文字で説明しろ」

「略すな! てか、なんであたし達だけハードル上がってるのよ!?」

「いや、テメーらが原因だろ!」

 

 杏子がツッコんだ理由は、このロッテリア姉妹が八神の目の前で守護騎士達が消える光景を見せて絶望させた。

 

 結果、八神が銀髪お姉さんに変身し、全てぶっ壊してやるという願望の元でオリ主くん達に戦いを挑んだらしい。

 

 フェイトもいたらしいけど、なんか吸収されて銀髪お姉さんの中にいるらしい。

 

 うん、とりあえず。

 

「八神って魔法少女だったの?」

「ツッコむところ違うし、魔女じゃないから、あれ。管制人格ってこの馬鹿猫姉妹が言ってるわ」

「なんでこんなことしたのか聞きたいんだけど、事態が事態だからスルーな。ぶっちゃけ、どうでもいい」

「なんだと!?」

 

 ほむらと会話しているとロッテリア共が騒ぎだす。それは怨敵に出会ったかのようにオレを睨んできた。

 

「どうでもよくない!」

「私達にとってこれはお父様の悲願だった! それをどうでも――――」

 

 アリアがそう言う前にオレは『ドコでもドア』を展開。

彼女達の襟首を掴み、引きずってドアまで近づく。

 

「あのさ、オレにとってあんたらの悲願とかそんなもん関係ないし、ホントどうでもいいんだよ。重要なのはお前らがオレの知り合いをヒデーことして泣かしたことで充分だ。ギルティ、有罪。さっさとどっか行ってろ、邪魔だから」

 

 冷たい声でそう言うと完全に沈黙した。化け物クラスに向ける殺気をぶつけたことがかなりの効果的だ。本能で馬鹿猫達を黙らせることができた。

 ホントはぶん殴りたい衝動に駆られているのだが、我慢。

 

 それに事態は深刻化している。

 

 オリ主くんや高町はボロボロだし、唯一まともなのは衛くらいだ。

 だけど、ときたまにしてくるオリ主くんや高町への攻撃を守ろうとしているから体力の消耗が激しい。

 

 そろそろ加勢しないとまずそうだ。ホントに足手まといだな、衛以外のあの二人。

 

「んじゃ、行ってらっしゃい。アースラにご案内ってね♪」

「「んなっ!?」」

「あ。お前らのこと、さっきほむらがラインでリンディ提督に説明したから、今頃お前のお父様も捕まっているんじゃね?」

 

 「おのれ!」と言わんばかりに睨み付ける猫姉妹。オイオイ、これでもまだ序の口だぜ?

 

「そんで千香。スタンバイできた?」

「オッケー! 猫姉妹の黒歴史は今管理局のホームページにアップロードしたから!」

「「にゃあァァァァァ!?」」

 

 当然の報いである。オレはやかましい猫姉妹をドアに放り投げて、閉めた。

 

 よし、うるさいのが消えた消えた♪

 

「ときどき、アタシはアンタら二人がこえーと思う……」

「甘いな杏子。うちの師匠なら社会的に抹殺したら、今度は経済的に抹殺だぞ」

「あ。うちの師匠なら洗脳だねその場合」

「アンタらの師匠も師匠でこえーよ!!」

 

 杏子はツッコむ。

 

 そうなのかねー? まあ、なんにせよ。

 

「んじゃ…………行くかみんな」

 

「うん!」と答えるまどか。

「ええ」と答えるほむら。

「オッケー」と答えるさやか。

「応よ」と答える杏子。

「もちろんよ、ふふ」と答えるマミさん。

「さあ始めようか♪」と答える千香。

 

 神器使いのオールスター達の舞台は幕をあげる。

 悲劇的で、喜劇的で、笑劇的なシナリオですぜ、お客さん。

 

 オレは手すりに飛び乗り、『エアロフィールド』という魔法を展開し、足場にしながら衛の元へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ。今ならオリ主くんもろとも殺れるんだよね。撃っていいかな?」

「手伝うわ、まどか」

「やめんかドS姉妹」

 

 この二人がオリ主くんを陰で抹殺させないようにしようと思ったオレだった。

 いくらなんでも必死に戦っているときに暗殺されるのは悲しすぎる。

 

 

 

(??side)

 

 

 

 ギル・グレアムはある意味悲嘆していた。計画は失敗だけではなく、なんと娘とも言える使い魔の二人があられのない姿の画像がホームページに載っていたのだ。

 

「娘が……娘が……」

 

 遠い存在になったと言いたい。幼馴染みの女の子と再会したとき、淫乱なアイドルになって、しかもオッサン達の肉奴隷という現場を見たと言うくらいの遠い存在だった。

 

 要するに悲惨過ぎるのだ……。

 

「確かに、ヌルヌル触手で攻められてヤバイ顔とは……。む、だがこの画像は編集されているな。さすが『混沌を継ぐ者』。百年の恋を冷ませるくらいの、精神攻撃画像を作るとは」

「グレアム提督は大丈夫なのか!?」

「安心したまえ。彼は寝取られた父親の気分で燃え尽きている」

「それはトラウマクラスのものじゃないか!?」

 

 ちなみにこのやり取りで約十分消費した。

 

 




サンタコスでテロリズム: メリークリスマスゥゥゥゥゥ!!(爆撃)

グレアム提督: 愛娘が遠い存在となった(誤解)ことにやや絶望しちゃったおじいちゃん。ある意味かわいそうな人

ロッテリア: 強制的にネットアイドルになったかわいそうな猫ちゃんズ。……好きでこんな格好したわけじゃないもん!!(byロッテリア)

――――しかし周囲から見ればこの涙目の反論、ただの萌え要素でしかない

千香の編集写真: R18。問い合わせは管理局ホームページに載ってる『千香ちゃんの覗き穴まで』

キアラ: この作品の第二の常識人。萌え写真がほしい? ならば、先払いに一万を渡してもらおう(byキアラ)


あと、アンケートをとりたいと思います。詳しくは活動報告に載せておきます。
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