とある転生者の憂鬱な日々 リメイク版   作:ぼけなす

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(変更点)

・まさかのアリシア
・神条マジうざい


ちなみにアンケートの期限は2月20日にします。


第三十七話 偽りのキャラ

 

 

 

 

(はやてサイド)

 

 

 

 それは、とても幸せな世界やった。

 

 朝、シグナムはいつものように早く起きて、新聞を読んでいた。

 その次に起きたシャマルは家事をしていた。料理はしてなかったことにちょっとホッした。

 ザフィーラら狼形態で床に伏して、欠伸をしていた。

 最後に起きたヴィータは眠そうに顔を洗いに行って、戻ってきた。

 

 いつものように朝食が始まる。幸せな一日が始まる。

 

 …………せやけど、なんやろ?

 

 なんか足りへん。

 何かを忘れてるような……。

 

 

『主、せめて幸せな夢の中で眠ってください。後は私があなたの願いを叶えます』

 

 眠っているん? 私……。

 

 ああ、でもそれもええかも……。

 辛い現実よりここがええかも…………。

 

 せやけど、なんか物足りへんのなんでやろ? ホンマ気になるんやけど。

 

 こう、小骨が引っ掛かる感覚みたいんやけど、なんか思い出したくもないような……。

 

『あれは悪い夢です。悪夢です。だから思い出さずに安らかにお眠りください』

 

 声の主がえらい饒舌になりよった。なんか思い出さない方がええみたいやけど……。

 何が足りへんやろ……。

 

 私はそう考えながら、幸せな夢の世界を――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「足りないもの? それは筋肉だ!!」

 

 

 

――――ぶち壊された。というか強引に抜け出された。

 

 目を開けると筋肉を見せびらかす衛くんがおった。不満そうに彼は言う。

 

「はやてよ! 足りないぞ 我という筋肉キャラが! なぜ我が出ない!?」

「あったりまえ!! 前の衛くんならまだしもなんや、そのキャラ。なんで変態キャラになってんねん!?」

 

 寝起きを叩き起こされたような感じな私は不機嫌になっていたので言い返した。

 

「変態で結構! 我が筋肉キャラであれば変態でいい!」

「肯定すんなやアホォォォォォ!!」

 

 返せ! あの頃の衛くんを!

 返せ! あの幸せな夢を!

 

 あぁ、もう。衛くんの背後にまどかちゃんがサムアップしてる幻想が見えた。

 あの子、それを狙っとったんか!?

 

「あの、主。今一度」

「あんたは黙っときぃ! 私はこの変態化した少年に言わなきゃあかんことあんねん!」

「よろしい。筋肉論破(マッスル・ロンパ)の始まりだ!」

「そんな学級裁判はいらん! せやから、筋肉から抜け出さんかい!!」

「あの…………私は…………」

「「黙ってろ(や)」」

 

 私達が真顔でそう言うと隅に行ってシクシク泣き始めた。

 なんや、メンタル弱いなこの子。

 

 とにかく私達はお互い譲れないものの言い争いを始めた。

 

 絶対、元に戻したる!

 

 

 

 

(フェイトサイド)

 

 

 

 

 幸せな世界だった。プレシア母さんがいて、リニスがいて、アルフがいて、アリシア姉さんがいる。

 

 家族団欒で朝食をとり、外へ出かける。太陽が暖かく照らし、私達を暖かく包む。

 

 本当に優しい世界だ。

 私という存在が認められているような世界だ。

 

 だけど……………………これでいいのかな?

 何か忘れてないかな……何か……。

 

 私がふと立ち止まるとアリシア姉さんがニコーと笑って言う。

 

 

「せーかいだよフェイト。お姉ちゃんが花丸あげちゃう」

 

 次の瞬間――――遊んでいたアリシア姉さんが魔法の槍で母さんを貫く。

 

 目の前で母さんが血を吐きながら、私達に向けて手を伸ばしながら倒れる。

 その次にリニス、そしてアルフが……。

 

 次々と私の大切な人が串刺しにされた。

 

「なんで、なんでこんなことを!?」

 

 私はその怨敵を睨むようにアリシア姉さんを見た。

 アリシア姉さんは笑みを浮かべて、BJ(バリアジャケット)に変わる。

 

 そして私はここで彼女がこの世界(私の夢)の住人ではないことがわかった。理由は言わずともBJだ。見たことがない格好なのだ。

 

 私のように動きやすい服装だ。スカートで儀礼に使いそうなマントを身につけたノースリーブの格好である。そしてその背中には槍があった。

 

 もし私が夢で想像したとしても、アリシア姉さんも私と同じく戦斧だと考えていただろう。

 

 つまり、

 

「やあやあ、久しぶりになるのかな。愛しの我が妹ちゃん」

 

 今、目の前にいるのは紛れもなく本物。幻想ではなく、本当の姉さんということだ。

 

「そんな……だって……」

「あんな幻想共と一緒にしないでよ。わたしが正真正銘のアリシア・テスタロッサだよん♪」

 

 お茶目にウインクする彼女はとても恐ろしい何かに見えた私は尻餅をついて動けなかった。

 

「ありま。腰が抜けちゃった? もしかして感動のあまりに?」 

「いや感動のあまりに腰が抜けるって初めて聞くのだけど……」

「それじゃあ、トイレが我慢できなくなったとか?」

「なんで是が是非でも恐ろしい何かを見てこうなったことを認めてくれないかな」

「それがお姉ちゃんクオリティだから!」

 

 「どうよ!?」と言わんばかりにサムアップするアリシア姉さん。

 いや、一言感想言わせてもらうと「何それ」なんだけど……。

 

 というか、アリシア姉さんの背後に『割烹着を着た悪魔』が見えたのだけど……。

 

 そんな呆れている私に姉さんは頬を掻きながら口を開いた。

 

「ま、わたしはフェイトに激励とママの遺言を伝えに着たんだよねー」

「ママのって……もしかして母さんの!」

「イグザクトリー♪」

 

 ウインクしながらアリシア姉さんが地に降りたって、私の手を引いて立たせる。

 

「あの人はわたしを生き帰らせようとして、成功したよ。けど、今度は帰り方がわかんないし、おまけにもう死に体だった。『アルハザード』の技術をもってしてもママの病気は治すことは難しく、しかも身体にとても負担がかかるものだった」

「じゃあ、母さんは…………」

「安らかに眠って埋めたよ。アルハザードにある墓場にね」

 

 やっぱり、亡くなったんだ。

 

 私はそれを知って、暗くなる。アリシア姉さんが生きていたら、もしかしたら……と思っていたから。

 結局、母さんには愛してくれなかったんだと私は思った。

 

 すると、そんな私に姉さんは手を握ってくれた。

 

「でもね。最期の最期にあの人は後悔してたよ。フェイト、あなたにひどいことをしたって……」

「えっ?」

「『リニスの言う通りにしていれば良かった。フェイトをしっかり愛してやればよかった。それが唯一の未練だった』って言ってた。ママは後悔し、未練を残して逝ったんだよ。ま、わたしとしてなんで最初からそうしなかったって怒りと悲しみがあったけど」

 

 そう言って背中を向けて、ケラケラと笑っていた。

 けど、それが演技に見えた。

 

 だって涙声だったから……。ホントは悲しいんだね……。

 

「だから遺言に『フェイト、今までごめんね。愛していたわ』って残した。あんまり、フェイトにとって実感わかないかもしれないけど、確かにそう言ってたよ」

「ううん、実感したよ。……そっか、私は愛されていたんだ」

 

 それがわかったとき、涙が湧いた。

 

 だけど、力が湧いた。勇気が湧いた。希望が湧いた。

 

 もう絶望しない。だから、どこまでもいけそうな気がした。

 そんな私を見てアリシア姉さんは笑みを浮かべる。

 

「およ? 持ち直しちゃった? んじゃ、激励はいらないかもねー」

「激励って、姉さん何を言うつもりだったの?」

「いんや、絶望してるフェイトに言いたかったんだよ。ある人が残した名言」

 

 姉さんは一息入れて口に出した。

 私はそれを聞いて別れのあいさつを済まして姉さんはここから出た。

 

 姉さんは今、お世話になっている科学者のところに戻らないといけないらしかったから、別れは辛かった。

 

 

 けど、姉さんの言葉は今でも思い出せる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『立って前を歩け。あなたには立派な足があるじゃないか』……か。そうだね……」

 

 

 

 進むための足がある。

 掴むための手がある。

 

 胸には不屈の心。

 心には消えない闘志。

 

 その闘志は永遠に消えない炎が燃えている。

 

 だから私はバルディッシュを構えて、魔法を放つ。ガラスが割れる音と共に穴が空き、私はそのとき言った。

 

「ありがとう、母さん。そして姉さん……」

 

 私は夢の世界から脱出した。

 涙と悲しみを夢に置いて、勇気と闘志をもってなのはが待つ現実へ向かう。

 

 

 

(衛サイド)

 

 

 

 真っ暗な世界で女性が一人、少女が一人、そしてマッスルな大人が一人いた。

 

 うん、それ我だ。

 

 大人モードの我が公衆の面前でこういう状況にさらされていたら、まずは警察に通報されるだろう。

 

 そのときは潔く補導されよう。

 

 しかし、警官達に筋肉のすばらしさを演説するつもりである!

 それくらいに筋肉に自信はある!

 

 さあ、諸君。筋トレの時間だ。マッスルマッスル!

 

「もーゴールしてええよな……」

「主!? しっかりしてください、主!」

 

 我がはやてに筋肉のすばらしさを演説したら、そのすばらしさにはやても納得してくれたようだ。

 

 …………目が虚ろだが。

 

 いや、決して洗脳なんてしてないぞ。

 だが、しかしまどか殿に教わった方法の演説をするとどうしていつもこうなるのだろうか?

 

 この間、シグナムもはやてと同じ状態だったし。

 

 ふむ、解せぬな……。

 

「やはり原因はあの淫乱ピンクやな!? おのれ、あんのピンクの悪魔め。衛くんをこんなのしたばかりではなく余計なアビリティを追加してくれて!!」

「ピンク? 悪魔と淫乱はシグナムのことか? ヤツは武人としてすばらしい女性だがまさか淫乱で悪魔だったとは……」

「ちゃうわアホ! ピンク=シグナムちゅう公式とちゃうわ!!」

 

 怒られた。解せぬ。ふむぅ……。

 

「はやてよ。早くここから出るべきだ。みんな待ってる」

「嫌や。衛くんは変態になった現実なんて嫌や…………。それに外は辛いことばっかりやから出たくない!」

 

 三角座りをしているはやてに説得してみたが。ふむ、現実からの逃避、か。

 

 無理もない。目の前で家族を失ったのだからな……。死んではいないと思うが、消えゆく家族を目の当たりにして彼女は絶望した。

 

 あれはトラウマものだ。残された服だけがなんといっても、苦痛が生まれるくらいの胸を締め付けてくれた。

 

 そんな現実から逃げたくなるのも仕方あるまい……。

 

「そうです。だからおねむ――――ブム!?」

「貴様は黙ってろ。眠ることを決めるのは、はやてだ」

 

 我は余計なこと喋ろうとする管制人格の口を顔を掴んで黙らせる。

 いちいち、うるさい女だ。男であればぶん殴っているところだが、マッスルは紳士なり。淑女をいたぶる趣味はない。

 

 む? なんで泣いておるのだコイツ?

 

 まあよい。我ははやてに伝えることを伝えるまで。

 

「はやて、それが現実というものだ。友達が変態化する、家族を失う……辛いことばかりが支配する世界だ。そしてそれはいつ起きてもおかしくないのだよ」

 

 それでも、と我は続ける。

 

「生き続ける。辛いことがあれば、笑い飛ばせばいい。失って悲しいことがあれば泣いて、すっきりしたら次のことを考えていけばいい。我はそう思うのだ」

「……でも私は」

「我ほど強くない、と言いたいつもりらしいがそれは違う。我は確かに変態だ。認めよう。

 

 

 

 

――――だけどそれが無ければ我は逃げ出していたんだ」

「えっ……?」

 

 三角座りして俯いていたはやてが信じられたいと、我を見た。我の言葉にやっと反応してくれたな。

 

「変態は最強。だから大丈夫と思っているから平気と思うことにしたのだ。本当ならば、我は誰とも戦わず逃げ出していたいと思っていた。それもそうだ。痛みや死ぬかもしれたい戦いに参加したくはない」

 

 我は自嘲しながら皮肉に笑う。

 怖いから、逃げたいから、我は言った。

 

「我はな、臆病なんだ。

 

 変態じゃないホントの我は臆病で弱いちっぽけなヒーローに憧れるただ一人の子どもなのだ」

 

 そう言って大人モードを解除する。するとどうだろう、我の足は震えているではないか。

 

 変態でなくなると、怖い、逃げたい気持ちが沸き上がっているのだ。それが身体に表れているのだ。

 我は自分を騙して、偽りの仮面(・・・・・)をつけていたのだよ……。

 

「今でなお、この場所は怖い。我が友ならば、やる気になればはやてごと管制人格を殺すだろう」

「そんな……でも!」

「でも、はないんだ。あの男は切り捨てるものは切り捨てる。理想ではなく、リアリティだけを求める男だ。そりゃ、切り捨てたことは悲しむかもしれんが、切り捨てたことに後悔しないだろうよ」

 

 一度、我が友と口論にそのことでなったことがある。しかし彼はそれでもねじ曲げなかった。

 

 なぜ、と聞いてみたが我が友には凄惨な前世があった。

 

 そう、彼は救いのヒーローであろうとしたばかりに大切な人を失った。

 

 だからヒーローにはなれないし、なりたくない――――と確かに彼はそう言った

 

 彼はヒーローになることに諦めた一人の子ども。それが我が友だったのだ。

 

 

「故に我が友は大切な人――――愛する者を守るためならなんだって切り捨てるつもりだ。友達も、自身の命も」

「そんなのって……」

「ひどいか? しかし、それは人間にとって当たり前なのだよはやて。利己的で、醜い。他者を助けるお人好しだって、結局のところ自己満足でしかないのだ」

 

 はやては優しすぎる。

 知らない他者に対しても優しすぎる。

 

 その証拠に蒐集活動に人は含まれていなかった。それが自分への寿命を縮めていたとしてもあまり気にしなかった。

 

 それは人間としてやや危ういことだ。自己犠牲で誰かは助かるが、それは誰かを悲しませることなのだから……。

 

 だからこそ、彼女はもう少し利己的であってほしい。わがままをもっと言ってほしいと我は思っている。

 

 そう、子どものように自分勝手に。そして馬鹿やって笑ってほしいのだ。

 

 他者からもらう笑顔ではなく、自分から得られる笑顔をしてほしいのだ。

 

「はやて、それがこの夢から覚めたときに待っているかもしれない世界の真実だ。苦しいし、辛いことばかりだ。

 

 しかし、それが『生きる』ってことだ」

 

 彼女は既に絶望しきっていた。彼女にまだ伝えるべきことを伝えていない。

 

「わかってくれたか?」

「……わからへん。わからへんよぉ」

 

 泣いてる彼女を我は優しく抱き締めて撫でる。我が子を慈しむ父親の心情が少し理解した気分だ。

 

 彼女には耳が辛いことだろう。

 外は恐ろしい。悲しい。辛いことばかり。

 

 だから出たくない……。その気持ちがわかるから、「大丈夫」という無責任な言葉が言えなかった。

 

「はやて、ここに残りたいと思ったか?」

「うん……せやけど残ったら、殺されるし……」

「そうだな。ふむ……。

 

 

 

 

――――ならば、我もここに残ろう」

 

 えっ、と顔を上げたはやては我を見る。

 なんだそのキョトンとした顔は? 我は最初からそのつもりなのだぞ。

 

「我ははやてのヒーローになりたいのだ。

 

 『みんな』ではなく『はやて』のヒーローになりたいのだ。

 

 我ははやてが死ねば辛い、泣きたい、最悪また自殺を考えるだろう。

 

 当然だ。我にとって恩人であり、大好きな人が死ぬことは辛すぎる」

 

 だから、と続ける。

 

「我も一緒にいるからここで死にたいと思わないでくれ」

 

 そう言ったとき、はやての顔は下に向いていて見えなかった。

 だが、小悪魔的な笑みを浮かべてくる。

 

「それって告白のつもりかいな?」

「んな!?」

 

 し、しまった! 思えば恥ずかしいことを何気なく言ってしまった!

 なんてことだ! 我は……我はいったいどうすればいいのだ!? 教えてタイガ先生!

 

「クスクス……」

「ぷぷ、あははははは!」

「わ、笑うな! そこの管制人格もだ!」

 

 二人の女性に笑われるとは……ちょっと死にたくなった。

 地に『の』の字を描いているとパンパンと過多を叩かれた。

 

「こらこら。私だって衛くんが死んだら辛いんやから。だからそないなこと言わんといてや」

「はやて……」

「うん……勇気でた。せやから、ここから出よ? 二人なら大丈夫やから!」

 

 笑みを浮かべて我に手をさしのばした。その笑顔は太陽のようにまぶしいものだった。

 

 そうだ……我はこの笑顔を見たくて、そして守りたいのだ。

 

 さし伸ばされた手を握る。

 

「よーし! あんたもこっから出るからついてきい!」

「わ、私もですか!?」

「あったり前や! って名前なんなん自分?」

 

 「今さら!?」とツッコむべきところだが、今の我らにとってそれは無粋なことだと思った。

 

 我らが行く道は絶望ではなく、希望の可能性がある未来だから――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの、私。名前はないんですが。付けてくれませんか?」

「ならば、我が名前をつけてあげよう!」

「主……お願いします! 私は筋肉な名前をつけられたくありません……!!」

「ほらほら、大丈夫やから。泣かないの」

 

 なぜか我の命名が拒否られた。解せぬ。

 プロテインという名のどこが嫌なのだ……?

 

 

 

(??side)

 

 

 

 『踏み台転生者』とは大概思い込みが激しい人ばかりだ。

 

 だが理由としては『踏み台転生者』は悲しき運命を辿っているからだと私は考えている。

 いや辿ってない者がいるかもしれないが。

 

 だいたいが『負け犬』なのだ。社会的地位もしかり、心もしきり、もちろん身体もそうだ。

 

 ゆえに自分はこの世界では主人公だと考える。

 

 だから死なないし、負けない。そういう思い込みがあるから彼らは慢心し、他人を見下してしまうのではないだろうか。

 

 そんな『踏み台転生者』の思い込みがなくなったらどうなるだろうかが、『天道衛』という少年である。

 

 衛は前世からの環境で人見知りが激しく臆病な性格だったので、転生してからちょこっと修正されましたが臆病な性格のままだ。

 

 それゆえ思い込みがなくなったらこうなるんじゃないかなと予想すれば、彼という人物が想像できる。

 

 弱さを受け入れる強さ。

 それが『天道衛』というヒーローだ。

 

 ちなみにソラもまたそれを受け入れ、なおかつ合理的に考えていたりする。

 

 

 

 なぜ、私がこのようなことを言ったのかお分かりだろうか?

 

 ソラや衛の強いことなど知っている。なら、なぜ『強さ』を語ったのかは――――

 

 

 

 

 

 

 

「クキキキ、クライマックスだぜぇ……神威よぉ!!」

 

 このような『踏み台転生者』がいるからだ。

 前世で悲劇とも幸せとも言えることがなかった彼は衛のような弱さを受け入れることなく、強さを勘違いしたまま生きている。

 

 

 これがある悲劇へのトリガーになるとは、誰もきづ■ことなくも■■、……■■…………ザザ……。

 

 

《※ノイズがひどくなったため終了。次回から『ソラside』です》

 

 

 




筋肉論破(マッスル・ロンパ): ある意味もう一つの学級裁判。筋肉で論破する謎の論争

割烹着を着た悪魔: 琥珀さん。マジカルアンバーと呼ばれているハッチャケキャラ。

プレシア・テスタロッサ: フェイトにひどいことをしたままを悔やみながら、アリシアに遺言を託した。心残りはフェイトとアリシアのウェディング姿を見れなかったこと――――おや? 何やら彼女の魂が(嘘)

『立って前を歩け。あなたには立派な足があるじゃないか』; 鋼の錬金術師の有名な名言を借りた言葉。いつだってあの双子は困難を乗り越えてきたじゃないか

偽りの仮面: 何かを隠しているキャラはふざけていたり、能面みたなキャラだったりします。その偽りの仮面を剥がしてくれるのはいつだって大切なパートナーではないかと思います。衛もまた大切なパートナーを見つけたから、仮面を外して本音を語ります

それが生きること: なぜ自分が生きるのか考えたことがあります。『必要にされているから』『楽しみたいから』『感じたいから』と様々な理由があります。しかし生きていく理由がなくなれば、人は終わりを考えると思います。辛いこと、苦しいこと、悲しいこともある――――だからこそ、それが楽しい、嬉しいに変えられることがあるから人は生きようと思うのではないでしょうか。

プロテイン: チョイスミス。なお、プロテインがダメならダンベル、フッキン、ボディーという名前を思い浮かぶのが衛である

踏み台の定義: 勘違いと思い込みがあってこその踏み台。大概はクズなのだが、彼らが自身の過ちと弱さを認め、それを高みを目指していけば空回りキャラの完成――――あれ? 失敗してるじゃん。まあなんにせよ、彼らが強さを求めるようになったら最強になれるのは自分が思う踏み台です

ノイズ: 何者かの干渉により語り部が語れなくなりかけた。そしてこの『■』は、『彼女』を悲劇へ導く……
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