とある転生者の憂鬱な日々 リメイク版   作:ぼけなす

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注意:コープスパーティのキャラ崩壊がひどいです。見たくない人はおすすめしません。それでもいいよ!という方は見てください。

ではどうぞ!


第四十二話 ホラーがモナー(笑)になった件

 

 オレ達がブラックホールに呑み込まれてから目が覚めると、そこには木造建の小学校だ。もう使われていないのか、ボロボロで何よりガラスが所々割れていた。

 

「昭和の小学校かここ?」

「そうっぽいな……。てか、千香達がいねーな」

 

 確かに。どうやらはぐれてしまったようだ。

 というか、誰だオレ達を吸い込んだヤツ。会ったらとりあえず殴るか。

 

『……にいちゃ……』

「なあ、ソラ。ここってやっぱホラーゲームみたいなところか?」

「かもな。そういうときにシスターたるお前の出番。さあ、聖書で戦え」

「聖書はあるんだけど、どうやって戦うんだこれ?」

『おにいちゃん』

「いや本の角でぶん殴ればいいよ。あれ、地味に痛いから」

「そんなんでホラーでよく出る化け物とか倒せるのかよ。てか、倒せたらうちの親父も今頃、モンスターハンターだっての」

『おーい。おにいちゃーん』

「安心しろ。とある学生が証明済みだ。本の角で人を抹殺できる……とな!」

「んなわけあるか! そいつの名前言ってみろ」

「マカ・アルバーン」

「『ソウル・イーター』じゃねぇか!」

『話を聞こうよぉーーーー!!』

「「うるせーな!!」」

 

 オレと杏子は本の角で、うるさい少年の顔面へスパーキング!!(顔にダイレクトアタックをすること)

 

 少年は鼻血を出しながら倒れる。よく見たら透けてるけど、気にしない。

 とりあえず、オレは胸ぐらを掴む。

 

「人が会話してるのに、なんだよお前? あぁん?」

「てか、血まみれってどういうことだ? どっか怪我してるとか言わねーと殺すぞゴルァ!」

『ヒィィィィィィ!』

 

 脅すとそれはそれは涙目になる少年。そして杏子、お前は何気に少年のこと気遣ってないか?

 

『ご、ごめんなさい』

「よし、反省文の代わりに大根寄越せ。今日は大根の煮物が食いたいから」

『わけがわからないよ!? というか僕は幽霊だよ。死人だよ!? 怖くないの?』

「「もっと怖いのは変態の執念だ。覚えとけ」」

『はい……』

 

 幽霊少年はシュンッと落ち込む。保護欲をくすぐるこんな姿を千香が見ていたら、この少年が男の娘へと進化するだろうな。

 もちろん、そのときにこの幽霊少年も立派な変態になってるが。

 

『あの、どうしておにいちゃんとおねえちゃんはここに?』

「ダンゾーの製品らしきブラックホールに呑み込まれた。おそらく吸引力を試す実験だろ」

「いや、ちげーだろ。てか、そんな人体実験がダンゾーが行うわけないだろ」

「吸引力がただ一つの掃除機なんだぜ? 掃除機の果ての製品がブラックホールだ」

「そんな危険な掃除機より、箒とちり取りがあればいいよアタシは」

 

 おや、どうやら自然とボケてしまったようだ。ボケ役不在により杏子がツッコミ役となった。

 すると、幽霊少年はビクビクしながら聞いてきた。

 

『サチコちゃんが招いたのかな……?』

「詳しく教えろ。さもなければ、さらに血まみれしてやる……」

『ビエェェェェェンッ!! このおにいちゃん怖いよー!!』

「こんな小さな子を脅してるんじゃねーよ!」

 

 杏子に本の角で殴られた。地味に痛いや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 篠崎サチコ。この天神小学校を支配している悪霊となった少女だ。

 どうも彼女の母親が校長先生に性的な関係を迫られ、転落死し、それを目撃した彼女もまた校長先生に殺される。

 そして悪霊となり、ある教師を唆して幽霊少年達を殺して、校長先生を自殺させたらしい。

 それで終わればいいのだが、なんらかの要因なのかサチコはここにとどまり、新たな獲物(犠牲)を求めて、オレ達のように招くらしい。

 なんと迷惑な少女だ。よし……、

 

「そいつシバくから案内しろ」

『えぇ!? 無理無理! 僕、消されちゃうよぉ!』

「シバくのは駄目か? なら、おしりペンペンで勘弁してやる。お前らくらいの年齢でしかも女の子なら、いい薬だ」

『薬じゃ済まない気がするのはどうしてかな……』

「アタシもだ。千香辺りが『涙目な幼女キタコレ!』とか言いそうだ」

「それが最終的なお仕置きだ。それで後は千香に預けて恥ずかしい写真の刑で悶絶させる」

「お前は血も涙もないのか!?」

「え、何それ? 食えるの?」

 

 杏子が頭を抱えて、幽霊少年は首をかしげる。少年よ、知らない方がいいこともあるのだよ。

 

 それから歩いていくと、カールの髪の少女が短髪巨乳の少女に引きずられているところを目撃した。

 女子トイレに入ってる辺り、ふむ……。

 

「百合か」

『ゆりって?』

「女の子同士がイチャイチャする。具体的な意味は少女漫画のヒロインが男の子とイチャイチャするようなことを女の子とするということだ」

『なんかおかしいなぁ』

「同性愛も立派な愛だ。認めろとは言わないが受け入れろ。これもまた愛の真理だから」

「いや、一方的な否定はしねーけど。あれ、確実に火曜サスペンスなことが起きる前兆じゃねーのか?」

 

 何? ならばあの短髪巨乳の少女はヤンデレだったのか。

 ヤンデレは否定しないが殺人は駄目だ。なので、幽霊少年と共に突撃する。

 

「神威ソラ、いっきまーす!!」

「!?」

 

 短髪巨乳の少女はカールの髪の少女を今まさに殺人しようとしていた。個室トイレで首吊りとはなんと恐ろしいことを。

 そんな少女の凶行を止めるため、ドロップキックを決めた。巨乳の少女は床に転がり、オレは『神器』を召喚して縄を斬った。

 

「げほ、げほっ」

「危ないなぁ。殺人犯すなんて、何を考えて」

「う、あぁっ!!」

 

 巨乳の少女はオレに飛びかかる。それを避けて観察してみると、何かにとり憑かれている。オレはそれを切り離すために『神器』をさした。

 すると糸が切れた人形のように倒れた。憑き物が取り除かれたようだな。

 

「直美……?」

「何かとり憑いてたものを切り離したから平気さ。てか、大丈夫か。えっと……百合女?」

「うん。直美と再会したのはいいけど、いきなり襲われて」

「百合の部分は否定しないのかい」

 

 杏子は呆れながら、直美という少女をお姫様抱っこする。すると、カールの少女は鼻息を荒くして言い出す。

 

「直美を、ぜひ! ぜひ私に……いだぁ!?」

 

 危ないので本の角でぶっ叩く。……マジで百合だ。まどかやほむらと同じヤツだ。

 

「いきなり何するの、君」

「目を血走らせて、鼻息を荒くする女は危険だと学んでいるから」

「私は危険じゃないわ! 無害だから!」

「サムアップして言われても説得力ねーし、何よりこの直美という女の貞操が危ないから渡せねーよ」

 

 変態として見られる少女に、杏子は警戒心を剥き出しにした。

 それもそうだ。変態に対して、いつも苦労してるオレを見ていたら尚更だろう。

 

「私は篠原世以子。如月学園高等学校の二年生よ」

「神威ソラ。聖佯小学校四年。こいつは同じ学校の友江杏子だ」

「よろしくな。ねーちゃん」

『あ、僕は』

「幽霊少年。以上」

『あんまりじゃない!?』

 

 幽霊少年は幽霊少年だ。それ以上もそれ以下でもない。ぶっちゃけ、オレより年下だしモーマンタイである。

 

 篠原の話によれば、文化祭の泊まりで篠崎あゆみという少女が怪談していたら、なんかここにきたらしい。

 しかもバラバラになって、今どこにいるのかもわからないらしい。

 

「ちなみに神威くんはどうやってここに?」

「ブラックホールみたいな掃除機にやられた」

「だからダンゾーの仕業じゃねーから。てか、ややこしいからお前は黙ってろ」

 

 杏子に言われて、オレは口笛を吹きながら前へ進む。オレ達は篠原の話を聞きながら、みんなを捜していた。

 廃校舎とは言え、小学校。そのうち見つかるだろと思っているとキラリと光る何かが見えた。

 

「んだ? これ」

 

 それはピアノ線だ。張り詰めれば鋭利の刃物と変わらない。おそらく、走っていたらこれで首チョンパされているだろう。

 オレは『神器』でそれを切り、前へ進む。何本も何本もあったため、ムカついてきた。

 

 そんなとき鈍器が頭から落ちてきた。

 生身の人間からすれば、重そうなヤツが当たれば即死である。

 篠原が悲鳴をあげ、杏子はヤバいという冷や汗をかいていた。

 

『キャハハハハ!』

『大成功~♪』

『頭からピューって出て……え?』

 

 そりゃ、普通ならば即死だわ。でも『神器使い』はこれくらいの威力の攻撃を頭から受けてるのはしょっちゅうである。

 オレは頭から鈍器を落としてきた幽霊少女達に向けて言った。

 

「……言い残したいことは?」

『『あ、ごめんなさい』』

「許すかゴルァァァァァ!! いっぺん死んでこいクソガキィィィィィ!!」

『『きゃあァァァァァ!!』』

 

 幽霊少女達を魔力の縄で捕獲してから、ハンマー投げのように振り回す。

 

「えっと……大丈夫なの?」

「まあな。あの程度でアイツは死なねーし、むしろあの女の子達が危ない。ソラがぶちギレたら女、子ども容赦なくやるからなぁ」

「同じ子どもなのに……」

「子どもだからって関係ない。敵対したら即時抹殺、排除、殲滅せよってアイツの師匠が言ってたらしいぞ」

「その人絶対、危険だ」

 

 師匠が危険? 今さらだ。

 つーか、グルグル目を回して失神しやがった。どうでもいいけど。

 むしろ引きずって連れてこ。起きたらまたリピートしてやるだけだしな。

 

 オレ達が曲がり角に差し掛かったとき、壁にナニカがあった。

 

 

 

 それはベチャッと潰れたカエルのように、肉塊が散らばり、グロテスクな死体があった――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――わけでもなく。そうなる前にその少女のクッションとなって壁にめり込んださやかがいた。

 

「さ、さやかぁぁぁぁぁ!?」

「ひ、ひどい。なんでこんなこと……!」

「ちくしょう! 誰だ。さやかを死なせたヤツは!?」

「いや死んでないから。血を一滴も流してないし、めり込んだだけだから」

「さやかァァァァァ!」

 

 聞いてよ杏子。ちなみに少女は無傷だった。さやかがめり込んだおかげでクッションとなって助かったようだ。

 

 オレがやれやれと嘆息についてると、さやかをめり込ませた原因っぽい幽霊達がいた。彼らは「なんでそうなるの?」と言いたげな顔していた。

 オレは彼らに向けて言った。

 

「……まあお前らに対して言わせてもらうことは一つ」

 

 魔力の縄を作り出し言った。

 

「大人しくお縄につけ」

『『『『ウボぉぉぉぉぉ!』』』』

 

 狂ったように襲いかかる幽霊達を笑顔で捕縛したのは、言うまでもない。

 




ソウル・イーター: 名作。人を武器にして悪人をぬっころして魂を食べるという漫画。メデューサ、アラクネなどがゴルゴン三姉妹と呼ばれているが、残りの姉や妹はどこに……? ちなみに本の角で殴られるとマジで痛いらしい

モンスターハンター: 杏子の父親が仮になったとしたらマジカル八極拳第二号になりそう

ダンゾー: ナルトではない。リアルではダ●ソーと呼ばれている。掃除機の吸引力は世界一ィィィィィ!!

幽霊少年: 悪霊だったがソラと杏子に殴られて元に戻った子ども。名前は考えてないため不明

仲嶋直美: コープスの巨乳ヒロイン。原作では親友を亡くして鬱になって閉じこもるが、ソラの活躍により精神と貞操(誤字ではない)は守られた

篠原世以子: 直美の親友。原作では死亡する予定だったがソラの活躍により直美の貞操は奪えず、命を救われた。原作でも親友以上の感情があったと書かれていたため、今回は自重しない百合キャラになりました(笑)

幽霊少女達: いたずら好きな悪霊。ソラの逆鱗に触れてハンマー投げされた

鈴本繭: 原作通り、岸沼と篠崎の説得に応じず、幽霊達に操られ、ハンバーグのようにミンチの死体になる予定だったが、さやかの何気ない登場により救われた。ただし、救ったさやかがギャグ漫画のように壁にめり込んだが……。

幽霊を殴れる神器使い達: 彼らの魔力は精神と身体のエネルギーで出来ているため、『幻想の産物』に触れてることなり、霊的な存在に干渉することができる。まあ、魂の一部を触れてるという要因もあったりする

篠崎サチコ: 原作ではキーパーソンでラスボス。そして今回の被害者……(たぶん)。ノエルに見つかったらおそらく最初に襲われる幽霊が彼女だと思う方は感想欄に挙手してください(笑)
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