ロボット中毒者、神ゲーに挑む。   作:インビジブルです男

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火曜日です。
頑張りましょう。


母艦

チュートリアルのUIが消え、ソルトはSOMAの背後にあった巨大な施設(ゲート=ノード)の入口へと向かう。

 

ブーストダッシュによりあっという間に入口に到着し、ソルトはその施設の大きさに驚愕する。

 

「...遠くから見たら分からんかったが、目の前で見るとすげぇデカさだな。」

「高さだけでもスカイツリーの1.5倍位はありそうだな。」

 

ソルトが見上げてもその端が辛うじて見えるほどの高さがある。

彼はその一部の比較的小さい扉に近づくと、横にタッチパネルのようなものがある事に気づいた。

 

「これで開くのか...?」

 

ソルトはそのタッチパネルに手をかざすと、【認証完了】の文字と共に扉は左右に開き、眩い光が

 

「おお...!」

 

扉の向こうには、まるで都市の内部を切り取ったような構造体が広がっていた。

整然と並ぶ銀白色の柱群、壁一面に走る青い光子ライン、そして奥へ続く無重力のような廊下。

重力制御でもされているのか、足元の浮遊感がソルトを少しだけ不安にさせる。

 

「…なんだここ、地下施設ってレベルじゃねぇぞ。」

「おいおい、宇宙船の腹ん中にでも迷い込んだ気分だな。」

 

ソルトが1歩踏み出した瞬間、施設全体に低い振動が走る。

 

「なっ...地震か?」

 

【アクセス権限確認:機戦者(メカニスト)クラス】

【主要システムへの接続要求を感知】

【軌道シークエンスを開始します。】

 

「はぁぁぁ!?」

 

先程開けた扉は閉まり、床に青い光のラインが走る。

轟音と共に空気が震え、重力が一瞬だけ軽くなると、浮遊感がソルトを包む。

 

「まさか...こいつ...!」

 

――次の瞬間。

 

地下全体を包むような地鳴りと共に、《ゲート=ノード》が地層を押し裂くようにして動き始めた。

 

先程までいた洞窟の岩盤が崩れ落ち、数億トンの土砂が宙へと舞い上がる。

それを突き破る様に、全長5kmを越える巨艦がゆっくりと浮上していく。

 

「うっそだろおい!!!」

 

ソルトが叫ぶよりも早く、HUDに警告表示が点滅する。

 

【重力制御中枢 起動完了】

【休眠状態から大気圏浮上モードへ移行】

【エネルギー炉稼働率42%...89%...100%】

 

地下空洞の残骸が爆風に巻き上げられ、光の奔流が空を貫く。

地上に出た瞬間、巨大艦の側面に刻まれた英文字が照らされ、光を帯びた。

 

《GATE=NØDE》

 

まるで世界からの封印から解けたように、艦尾の巨大なエンジンが出力を増大させ、空を焦がすように轟音を撒き散らしていた。

 

「すげぇぇええええ!これ、全部動いてんのかよ!!」

 

ソルトの声は震えていた。

畏怖と興奮とが混じり合い、胸の鼓動が止まらない。

 

【ゲート=ノード:完全起動完了】

【これより本艦全システムは、 ÆONN(エイオーン)の制御下に入ります。】

 

「えいおーん?」

「なんだそれ?」

 

地鳴りが止み、静寂に包まれた空で《ゲート=ノード》は静止する。

その時、ヘルメットから通信回線が流れ、陽気な男性の声が聞こえる。

 

『あー!あー!新しい『指揮官』くーん、聞こえてるかなー?』

『やあ、よく来たね!君が、新しい指揮官で間違いないね?』

『さて、自己紹介をしようか。俺はエイオーン。君が触れたこの化け物の管理者であり、今から君の補佐官兼副司令だ!』

 

通信回線が1度途切れると、床のホログラムが弱い光を放ち、矢印が続いた。

まるで「案内するわよ」と言わんばかりに。

 

「...案内までしてくれるなんて、至れり尽くせりじゃねえか!」

 

ソルトはその矢印を辿り、長い廊下を歩いていく。

長い廊下の先にはエレベーターがあり、ソルトはそれに乗ると、上へ上へと上昇していく。

 

エレベーターが到着すると、そこにあったのは円形と長方形が組み合わさった展望室...いや、艦のブリッジであった。

前方には夕焼け色の雲海が広がり、中央には玉座とも言えよう椅子と、黒い立方体が鎮座していた。

 

ソルトが黒い立方体に近づくと、それは中心から割れ、内部から青白い光が溢れる。

やがてそれは人型のホログラムへと変化し、先程の陽気な声が響いた。

 

『やあやあ、来たね。......いやぁ、長かった。』

『実に3000年振りだよ、こうして人と会話できるのは。』

 

「やっぱり声だけじゃ満足できねえか?」

 

『まあそうだね。こう見えて社交的なのさ!』

 

エイオーンは軽く片手を上げ、わざとらしく胸を張る。

その笑い方は何処か胡散臭いが、そこには確かな知性の色があった。

 

『さて、冗談はここまでにして。君、名前は?“指揮官くん”だと長いしさ。』

 

「ソルトだ。」

 

『OK、ソルトくん。では、正式に認証プロセスを開始しよう。』

 

ブリッジのいくつかのスクリーンが起動し、文字列が浮かび上がる。

 

【GATE=NØDE指揮権 暫定移譲】

【副司令AI ÆONN リンク開始】

 

『よし、これで君は晴れてこの艦のトップだ!』

『この艦の1、2、3階全ての権限があるし、格納庫だって君の思い通りさ!』

『人員は...まあ募集なりなんなりして集めてちょうだいな。』

 

【チュートリアル:《ゲート=ノード》内部ではネームドNPCを10人、ノーマルのNPCを1万人までスポーンすることができます。スポーン設定は、ブリッジから行うことができます。】

 

「なるほどね?」

 

『そうそう!言い忘れてたけど、君みたいなアーマーを着る奴らが昔にもいたからさ、1階層のバラックに“アーセナル”っていう施設を幾つか設置してるんだ。』

『それを使えばアーマーやロボット用の武装を作りやすくなる上、組み換えも楽になるぜ!』

 

「えっマジ?めっちゃ助かるんだけど。」

 

『まあ、そんな感じ。んじゃ、今日からよろしく頼むぜ、ソルトくん!』

 

「おう、よろしく!」

 

【ユニークシナリオ:《鋼の脈動》クリア】

【報酬:《ミュトス級ハイパーキャリアー 1番艦“ゲート=ノード”》《プロトコル・エラディケーション》《プロトコル・デストラクション》】

 

「おお、報酬がすげぇ豪華だ!」

「後者2つはなんなんだろう...今度実践するか。」

 

ソルトはリザルトを確認すると、ブリッジを静かに立ち去った。

 


 

「あれ...?」

「これ...詰んでね?」

 

サンラクはユニークモンスター【夜襲のリュカオーン】に呪いをかけられ(マーキングされ)、半裸の鳥頭に戻ってしまった。




ゲート=ノードのモデルはゲーム『HALO』に登場する『UNSC インフィニティ』というものです。

今後、エインがぶっ壊れて完全に新しいアーマーを作る的な展開をするか

  • おけまる
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