恥知らずと忘却の彼方   作:マネモ・ブランドー

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年末年始忙しく投稿できませんでした 読者の皆様申し訳ありませんでした


『ウォーキング・デッド』その③

 

 今、ぼくは夢を見ている。 

さっきまでぼくは何をしていたんだっけ、どうにも思い出せない。心底どうでもいい。今はこうしていられるのが心地よい。

 

 「なぁなぁフーゴ〜 ここってどう解くんだっけ? 6×5は…」

 

 「30です、コレ…こないだやりましたよ?」

 

 好きだったリストランテ、美味しい料理を食べながら友人とバカ話をするのが心地良い、自分がさっきまで何をしてたかとかもどうでもいい。

 これが現実でなくて、過去ですらないとは分かっているのに、それ以上に自分で壊した過去にいるのが幸せなんだ。

 

* * *

 

 

 「オ…オイオイマジか、フーゴのやつマジで寝ちまったのか?」

 

 オレ、このサーレーは今ヒジョーに困っている。

 このスヤスヤ寝てるフーゴを置いてけぼりにすれば殺られそうだし、かといってここに留まってたらズッケェロが殺られる。

 

 「つーか、なんでただの作業員が『スタンド』に目覚めたんだ?オレもただのチンピラだったけど…」

 

 そっか、コイツら死んでるんだ。

 死んでるんだから『矢』に刺されて『選ばれる』も『選ばれない』もないのか、そう考えると今後も『スタンド使いの死体』が現れるかもしれないな。

 

 「そう考えるとみすみすコイツを放置できなくなっちまったな。起きるまで待つか?」

 

* * *

 

 ぼくはなんでこんなことしてるんだ? かつての仲間といるのは楽しい、けど昔の仲間と一緒にいても『心の闇』や『劣等感』『罪悪感』が強まるだけじゃあないか、そういえばぼくは『敵』と戦っていたんだ、そしてサーレーが… 

 

 「フーゴ?だいじょうぶ? 具合でも悪いの?」

 

 「オイオイフーゴ!? お前なんかさっきから変だぜ? まさか『スタンド攻撃』でも食らったか?」

 

 ナランチャにミスタ、2人とも心配してくれてるのか、アバッキオもぼくを心配そーに見てる。隣にいるヤツも

 

 「問題ない、多少疲れてるだけだ。別に疲れなちゃあいけないわけじゃないだろ?」

 

 ぼくはなあなあに受け流した。

 仲間にも嘘をつくような人間だから『恥知らず』なんだろう。

 

 「お前らッ!今日からの新しい『仲間』を連れてきた。紹介しよう、『ジョルノ・ジョバァーナ』だ」

 

 そうか、今はジョルノが来たところなのか。

 いわば『史実』通りならこのままブチャラティはサーレーとズッケェロを倒し、『幹部』となり『暗殺チーム』との死闘を繰り広げる。

 ……そして『裏切り』 自分への嫌悪でいっぱいになる。

 

 自分でやったことなのに、仲間を信頼できなかったのだろうか。

 いや、アバッキオもナランチャもブチャラティも、ぼくがいれば死なずにすんだろうか?

 

 そんなわけがない、ぼくひとり増えたところで『運命』が変わるわけがない。

 せいぜい死体がひとり分増えるだけさ、ブチャラティのことを信頼していたのに、『組織(パッショーネ)』と『仲間』どちらを取るべきだったのか。

 

 このままここにいちゃあダメだ、このまま寝てれば『組織』も『仲間(チーム)』も取れない。

 本物の『裏切り者』になってしまう、どちらかのために裏切るのとどちらも取れずに裏切るんじゃあ格も『誇り』も違う。

 

 「ブチャラティ…『新たな仲間(コンパーニョ)』に会う前に…少し『お手洗い』行ってきていいですか?」

 

 まさに『恥知らず』だな、普通に考えれば上司が新メンバーを紹介してる時にトイレ行く奴はいない。

 

 「……すぐ帰ってこいよ、わかると思うがここのトイレを使え、外の公衆トイレだと『因縁』つけられて半殺しにされかねないからな」

 

 「ブチャラティ!オレたちゃあギャング、ましては『組織(パッショーネ)』の人間なんだぜ? 『因縁』つけれるバカがいるわけねーだろ?」

 

 ミスタもブチャラティも半年前と同じようにいる。…これが『幸福』なんだろうな、あの時…ボートに乗れていれば『運命』は変わったのか?

 

 それでも昔は昔、今は今だ、『後悔』するのは自由だが、それでビクビクして進めないんじゃあマジの『恥知らず』になってしまう。そんなんはゴメンだ。

 

 心に決めた、ここを出て、今の『協力者』のために戦おう。

 

 「あれェーッ?おかしいね?なんでオマエに殺されたはずのオレがいるんだろォーね?」

 

 は?なんで気づかなかったんだろう、隣に憎たらしいツラのデブがいる。

 

 なんで、ぼくが殺したはずなのに、いや、なんで『返り血』が飛んでなかったんだ?あの運転手もどうなった?『拳銃』は?

 

 「『錯乱(パラノイア)』…ッ 本体が死んでも、『能力』は生き続けるのかッ!?」

 

 「オマエみたいな(タイプ)は初めて見たのォ〜 ここはオマエの『精神世界』か何かで、オレはその世界を『スタンド』で具現化する過程で巻き込まれた『錯乱(パラノイア)』そのものなのォ〜 と言ってもオレが言ってることは『たわ言』でこれをオマエ自身の『夢』と捉えるか、『錯乱(パラノイア)』の能力が生んだ世界と捉えるかは自由なのォ〜ん」

 

 いろいろと分からないことが多すぎる。

 

 ヤツは生きていてぼくに『スタンド』をかけたのか、それともヤツ自身は死んで『スタンド』だけが恨みのエネルギーが何かで生き続けているのか。

 

 どこからどこまでが現実でいつからが『錯乱(パラノイア)』なのか。

 

 そもそもこれが完全にぼくの精神由来の『夢』なのかそれともヤツが生んだ『スタンド』なのか。

 

 どちらにせよ答えはひとつだな。

 

 「アンタを始末して…ぼくは『過去』と『目の前の壁』を切り抜けるッ!」

 

 




◆これは『錯乱』か現実か…!?

この世界はフーゴがTOUGH読者だったりする恥知らずのパーブルヘイズのパラレル・ワールドです
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