それで…ぼくになんの用だ? まさかと思うが、この場で『始末する』つもりなのか?」
彼らに話しかける…が返事がくるはずがないし、返事なんか求めてない。半年前のあの日、ヤツらは『彼』とぼくらがカプリ島に向かった際に現れた。バカのくせに感が鋭いやっかいなタイプだし、何より今ぼくは半分一般人だ、戦闘はなるべく避けないと怪しまれる。
「別によォ〜 お前に恨みはねーしわざわざ『始末する』つもりも無ーんだよォ、ただオレ達の『ボス』からの指示ってだけだぜ。」
「おいズッケェロ! そういう事は言うもんじゃあないぜ、増してはこれから『協力』つーか『仲間』になるヤツによォ〜」
「『仲間』…だと? それはどういう意味だ!説明しろッ!」
『仲間』…だと? ヤツらがぼくに『恨み』を持つのは理解できる、だが『仲間』? しかも奴らの『ボス』からの指示だと言っている。今の『ボス』と言えば…
「オイオイ…サーレー…あれ見ろよ。」
ズッケェロが裏路地の外に指を指している、
そこに止まった真っ黒なリムジンから四人の男が出てくる、と言ってもその内二人は単なる『身辺警護』かなにかで重要なのは残った『二人』だ。
「ジョルノ…それにミスタ…久しぶりだな」
かつての仲間にして現パッショーネ上層部『ジョルノ・ジョバァーナ』と『グイード・ミスタ』だ。
あのチンピラふたり組はジョルノたちに平伏し、逆らおうとはしない。だがその平伏は恐怖による服従ではなく敬意によるものだと直感で理解できる…それにジョルノ…彼は『何か』が変わった、『何か』重要で、かつ偉大なことが。
「ヘイヘイフーゴ、誰に向かってそんなナメた口聞いてんだ?それに今はオレ達とお話中だろ?なのになぜアイツらチンピラ共を見てんだァ…?フーゴ?」
昔となんら変わりない冷静にかつ、残酷に人に質問するやつだ。変わったことと言えばぼくが尋問対象であることぐらいか。
「やめてくださいミスタ、元々はぼくたちは『仲間』です、それに彼らとはこれから『仲間』になるんだ、心配ぐらいさせてあげましょう。あなたたちも顔を上げて」
その時、ぼくは彼にありえないものを見た、ぼくと同い年で半年前まで仲間だった青年に…『神』を見た。
きっとあそこのチンピラふたりも同じだろう、青年以外の何にも視線を向けることはできない。
「全員こっちを見ろ。本題だ、お前らには『ある組織』を潰してもらいたい」
ミスタの言葉で視線は彼に移る、視線を移すことにもったいなさを覚えるが、彼の言葉も『何か』変わった感じがする。
「『ある組織』…名前は不明だがロシアン・ギャングの系列だ、最近勢力を拡大している。情報操作チームによると『旧パッショーネ』の麻薬を格安で仕入れて高値で東ヨーロッパで売りさばく…上等な商売だぜッ」
「『旧パッショーネ』の麻薬は『鮮度』が重要なんじゃあ無かったのか?」
『旧パッショーネ』の麻薬はアジアの方から安く仕入れていたらしいが…『鮮度』を保つためにスタンド能力が使用されていたとも聞いている、一ヶ月もすれば腐って使用できなくなるとか。
「そのはずでした…が、我々の調査によると敵も『スタンド能力』を持っているようなんですよ」
サーレーが話に割り込む、以外と度胸があるのか?
「ちょっと待ってくれボス、つまり…『あの矢』と同じような物が奴らの手にあるのか?」
◆矢がもう一本…?
文章力をもっと上げたいですね…ガチでね