恥知らずと忘却の彼方   作:マネモ・ブランドー

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凄く遅れました 次はもっと早く投稿したいです


最後の矢 その①

『矢』が…もう一本?『六本』の内の一本? 知らなくて分からない事が多すぎる、どうやらこの半年ですっかりぼくよりジョルノ達は精神的にも知識的にも上に立ったらしい。最後の一本…それ以外の『矢』は壊れていてほしいが…

 

 

 

「ぼくたちが把握できた『矢』は六本、『先代ボス』が『ポルポの矢』を除いてエジプトの老婆に売り払ったそうです。内四本は破壊済み、一本は行方不明。残る最後の一本が敵方に渡り、少なくとも『四人』のスタンド使いを生み出しました。」

 

 

「四人…その内の一人が『旧パッショーネ』の麻薬の鮮度を保っているスタンド使いだ。コイツを抹殺し、残る三人も可能であれば始末するのがお前ら三人の任務」

 

 

「失敗すれば?」 もはや『組織』の下っ端なのに幹部に質問するとは、自分でも大胆だと思う。

 

 

「死…それ以外にあるか?」

 知っている、念には念を入れで質問しただけだ。チンピラ二人もお互い『覚悟』を確認するように目配りし合う。

 

 

「ボス、成功すれば何があるんだ?そして敵のアジトは?」 サーレーが重い口を開く、やはり結構度胸があるタイプだ。

 

 

「何もない、だがお前らに拒否権はない、言っておくが拒否すればお前らは『組織』の裏切り者として始末される」 拒否権か…元々そんなものは求めてない、かつて『組織』を裏切ることを恐れたぼくのような人間が拒否できるはずがない。

 

 

「そして敵のアジトだが…既に場所は把握している、そしてそこには一人で行ってもらう。ズッケェロ、お前が今からアジトに向かえ。オレ達が乗ってた車に乗ればいい。」 

 

 

「何を言ってるんだミスタ様!オレ達は二人で一つだ、行くならオレも行くッ!」 

サーレーが戸惑いの中必死に『説得』を試みている、相棒の命が懸かっているんだから当然だろう。

あの時ぼくももっと『説得』していれば…運命は変わったのだろうか。

 

 

「これには理由があるんです、ズッケェロ、あなたの『ソフト・マシーン』は潜入、そして暗殺に向いている。あなたが敵の『厚さ』を奪った後、フーゴとサーレー、あなた達が敵を始末する。それがぼくたちの立てた『作戦』です。」

 完璧に合理的、かつ最悪の時の『犠牲』も最低限で済む。だが相棒に『納得』できるはずがない

 

「ズッケェロ!お前はいいのかよッ!オレ達はのし上がるじゃなかったのかよ!『組織』に使い捨てられていいのかよッ!」 

二人を見ながらぼくは思う、かつてぼくにも『相棒』と呼べる少年がいた。オレンジのような優しさと、ツバメのような細やかな強さを持つ。

彼らとぼくたちは似てるのかもしれない、ぼくもあの時、彼をもっと引き止めれば…いやあの時ついて行けば、『死』は…少なくとも『永遠の別れ』は来なかったのだろうか。

 

 

「サーレー…オレを誰だと思ってんだ? オレの相棒はいつだってオレを信頼してくれて、オレに託してくれる男だぜ? オレは死にはしないしむしろ逆だ、」 

ズッケェロが小声でささやく、が如何せん距離が近いからかまるで筒抜けだ

「ヤツらが持ってる麻薬をトバせば大儲けだ、それが無理でも『組織』に麻薬を献上すればそれなりの『功績』になる。幹部の座もそう遠くないかも知れないぜ」 ズッケェロが声高らかに言い出す、

 

 

「ボス、オレに任せてくれ、チャチャっとヤツらを始末して首をボスたちに届けに行くぜ。」 そう言ってズッケェロはジョルノとミスタの車に向かう、真っ黒で音がしない、まるで霊柩車だ。サーレーは相棒の背中を自信げに見つめるがぼくには嫌な予感がする。──ふと後ろを振り向くと、そこには丸い石があった。

 




◆ズッケェロの運命は…?

200UA超えました 読者のみなさん本当にありがとうございました
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