横浜鎮守府工廠建造ドッグ
明石「えっえっ、何が起こってるんですか!?ちょっと、妖精さん!一体何して!?」
突然、工廠にいた大勢の妖精さんが資材などを持ってきて建造ドッグに入れ始める。当然明石はそれを止めようとするものの妖精さんを止めることはできず建造が始まってしまう。
明石「一体どうなって...とにかく提督に報告しないと!夕張!提督を呼んでくるからここお願いね!」
夕張「明石さん!?」
工廠から飛び出す明石を夕張は驚きながら見送り、お願いねと言われた建造ドッグを見ると勝手に建造が進んでいる状況だ。
夕張「...え、私にどうしろっていうんです?」
執務室
奏「じゃあ大和、この書類をお願いね。」
大和「はい。わかりました提督。」
奏「さて、報告書も終わったし、ゆっくりしようかn 明石「提督!すぐに工廠まで来てください!」...ゆっくりできそうにないわね。」
工廠
夕張「ちょっと妖精さん!?勝手に高速建造使っちゃ駄目ですよ!」
明石が提督を呼びに行っている頃夕張は建造ドッグの前で妖精さん達相手に高速建造材を使わせまいと奮闘していた。
夕張「あぁ駄目駄目!ていうかなんで皆言うこと聞いてくれないの!?普段なら聞いてくれるじゃん!」
そんな事を言いながらわちゃわちゃしていると遂に明石が提督を連れてくる。
奏「それで?急に建造を始めたドッグはどこ?」
明石「あそこです!今夕張が必死に食い止めてるところです。」
夕張「あっ、提督!」
夕張が提督が来たことに気づき一瞬安堵したその瞬間。待ってましたと言わんばかりに妖精さんが高速建造材を持って建造ドッグに入っていく。
夕張「あ!」
二人「「あ!」」
数秒後、建造が完了した知らせと共に中から艦娘と思わしき人物が出てくる。
奏「明石、時間は見た?」
明石「いえ...ですけど、建造に使用した資材の量的に大型建造だと思います。」
奏「大型建造の艦娘はもう殆ど着任していたはずだけど...」
??「ここが俺の着任する鎮守府なんだな?」
夕張「えっ、えぇ!?」
煙が晴れて見えてきたのは驚いて腰を抜かしている夕張と建造ドッグから出てきたであろう艦息だった。
相模「旭光艦隊所属、改大和型宇宙戦艦一番艦相模だ。これからよろしく頼む。」
二人「「...お、男!?」」
大和「提督!爆発音が聞こえましたが大丈夫です...か......」
相模「ん?その感じ...大和型か。同型系列としてどこか親近感が湧くな。」
大和「!あ、貴方は一体!?それにどこから入ってきたんですか!?」
突如目の前に現れた謎の艤装を持つ男性に大和含め提督たちは全員驚きを隠せなかった。
相模「どこからって...そこから?」
そう言って彼が指を指したのは建造ドッグ。だが、理論上あり得ない。これまで建造やドロップなどで男の艦娘が出たことは無く。過去の第二次世界大戦では相模という軍艦は存在していないからだ。艤装を見ても二次大戦の物よりも遥かに高性能な武装が使用されているのがわかる。
奏「!待って!貴方は相模と言ったわよね?それに改大和型とも...貴方は艦娘なのかしら?」
相模「まぁ、正確には艦息だけどな。男だし。それよりも見たところ貴女がこの艦隊の指揮官か?改めて相模だ。よろしく頼む。」
そう言って奏に近づき手を差し出す。
奏「え、えぇ、色々と聞きたいことはあるけどよろしくね?」
相模と奏が握手している頃、工廠の入口では例に及ばず青葉がカメラを持ってあること無いこと書いていた。
青葉(青葉見ちゃいました。これは大スクープの予感がします!早速記事にしないと!)
そして、すぐさま自室に戻り記事を書き始めるが、これが騒ぎになるのはもう少し先の話。
奏「えっと、それじゃあ、早速で悪いのだけれど、色々と聞きたいこともあるし、ついてきてくれないかしら?あ、後艤装はしまってちょうだい。」
相模「了解した。」艤装格納 「これで良いか?」
奏「えぇ。それじゃあ、着いてきて。大和と明石も着いてきてちょうだい。」
大和「はい。」
明石「了解しました。」
~少年少女移動中~
執務室
大淀「あ、提督。どこに行ってたんですか?司令部から指令が来ていますよ。?後ろの男性は?」
奏「ちょうどよかったわ、大淀、貴女にも彼の話を聞いてほしいの。」
そんなこんなで一人掛けのソファに相模が座らされ、反対のソファには提督である奏が座り後ろには秘書官の大和と明石、そして提督の隣で立っているのが大淀という半分尋問か何かの雰囲気を醸し出しつつ相模への質問が始まる。
相模「...なぁ、なんで着任しただけでこんなに尋問みたいなふうに詰められてるんだ?」
奏「あぁ、ごめんなさい、そういうつもりはないのだけど、今まで建造で男性の艦娘、貴方の言う艦息が建造されたことなんて無かったから少し疑ってるのかもしれないわ。...実を言うと私も少し警戒しているわ。」
相模「なるほど、まぁそう考えると確かに納得できるな。それで?俺に聞きたいことっていうのは?」
奏「まず、貴方は本当に建造ドッグから出てきたのかということからよ。」
相模「あぁ、俺は確かにそこから出てきた。妖精さんに聞けばわかるさ。」
奏「...わかったわ。なら次は、貴方は艦息になる前はどこの艦隊の所属だったのかしら?少なくとも大日本帝国の軍艦では無さそうだけれど。」
相模「俺の艦息になる前の所属艦隊は地球連邦日本帝国宇宙軍第零艦隊、別名旭光艦隊の旗艦を勤めていた。艦名は旧国名から取ったものだ。艦長は船橋衛中将だった。」
その名前を聞き提督たちは息を飲む。何故なら、提督の名前も船橋だからだ。だが、彼女には船橋衛という名前の祖先や家族はおらず、また、日本帝国という名前の国も聞き覚えがないため、彼がでまかせを言っているようにしか思えないが、これほどの偶然があるのだろうか?
奏「...では、これが最後の質問です。貴方が戦っていた時代は一体いつなのか教えていただけますか?」
相模「就役は2258年で2338年の海王星沖開戦で大破、その後これでも一応武勲艦だったからな、修理を試みられたが損傷がひどく最終的に断念され2340年、生まれの横浜宇宙海軍造船所で見送られ太平洋の海に沈んだ。一応これが俺の戦績だが、これでいいか?」
奏「......わかりました。少し待っていただけますか?」
そう言って立ち上がり大淀を連れて別室に行く。
別室
奏「...大淀、貴女の意見を聞かせてほしいわ。」
大淀「反応などを見るに嘘はついていないと思います。それに軍艦名の由来や建造された工廠など、私達の世界に共通しているところも多々あります。それに、もし彼が刺客であればもっと信じやすいことを言うはずです。」
奏「...それもそうね、取り敢えず彼は新型の艦娘...じゃなかった、艦息としてこの鎮守府に配属するわ。大本営にも連絡を入れておかないといけないわね。」
大淀「あの中年ハゲデブ共にですか?正直気が進まないんですけど...なんて言い出すかわかりませんし...」
奏「それもそうね...でも報告しないわけにはいかないのよね、」
大淀「お疲れ様です。」
奏「貴女もね...」
苦労人の女性二人が別室で話をしている時執務室では...
明石「ところでなんですが、なんで相模さんは男性なんですか?船には女性の魂が宿るのに。」
相模「あぁ...それはな、俺が建造される遥か前2136年に謎の異星文明と星間戦争になったらしくてな。その戦争で地球の大半の男性が徴兵され死亡した結果男女比率が1:1000くらいになったらしくてな...その結果半分男が神格化されて軍艦に男の魂が宿ったほうが縁起が良いっていうことになった結果俺が建造されたってわけだな。」
明石「な、なるほど...そんなことが...」
大和「ということは相模さんを操艦した方たちも...」
相模「あぁ、艦長以外はほぼ全員女だった。ただ、俺は艦隊総旗艦だったこともあってオペレーターとか一部人員を除いて各課長は殆ど男が務めてたぞ。まぁ、それ以外は全員女の隊員ばっかだったが...」
明石「へ〜、それだけ男性が減ったのにやっぱり男性の権力は強かったんですね。」
相模「強かったと言うよりかは勝手に強くなったって感じだな...(例に漏れずイケメンに限る)」トオイメ
大和(あっ、これ深堀りしたらいけないやつだ)
明石(相模さんが一気に遠くを見る目に...)
そして...
少女帰還
奏「待たせてごめんなさいね。では、改めて、私は横須賀鎮守府司令の船橋奏大将よ。貴方の着任を歓迎するわ。」
彼女の苗字を聞いて相模は一瞬驚いたがすぐに軽い笑みを浮かべて敬礼し返事をする。
相模「改大和型宇宙戦艦相模、これより貴官の指揮下に入ります!」
ここに世界唯一で最強の改大和型宇宙戦艦相模が日本の横須賀鎮守府に着任した。これから彼を中心に深海棲艦とのより熾烈な戦いは、今この瞬間から始まっていく...
是非、感想等よろしくお願いします。