爆弾の悪魔、キヴォトスに行くらしい。   作:月山 白影

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祖国の武器人間

 

 

 

 

 ???『か、回復…?』

 ???『きゅ、吸血鬼なの…?』

 メジ「違う…俺は武器人間だ。」

 ???『ぶ、武器人間…?なにそれ…』

 メジ「はぁ…説明は苦手だから実際に見て理解してくれ。」

 

俺は2人から約10m離れた所に行く。

そして、ピンに指をかけ、引き抜く。

その瞬間、爆発と共に俺の身体に鋭い痛みが走る。

 

 メジ「痛いな…」

 ???『そ、それが武器人間の姿なの…?』

 メジ「あぁ…俺は爆弾の悪魔。メジだ。この姿だったら「ボム」とでも呼んでくれ。別に呼び方は拘らない。」

 ???『ボム…うん。分かったよ。君が名前を教えてくれたから私達も自己紹介しないとね。私はシャーレの先生だよ。そして、こっちの子が空崎ヒナ、3年生で風紀委員長だよ。』

 ヒナ『……よろしく。』

 メジ「よろしく頼む。」

 メジ「それより…ここはどこの国だ?」

 メジ「こんなに発展しているから日本とかか?」

 先生『ここは学園都市キヴォトスだよ。』

 メジ「キヴォ…トス…?聞いたことないな。」

 メジ「周りにどんな国がある?」

 先生『周りには何もないかな。』

 メジ「!?」

 メジ「ほ、本当なのか?」

 

つまり、ここは別世界と言うことか…

だったらマキマもチェンソーも祖国の人間達からも攻撃されない…

やっと…俺は自由になれたんだな…

 

 メジ「良かった…これで……俺は自由だ…」

 メジ「なぁ…この国で1番いい景色とかすんごい所とか案内してくれないか?俺、外初めてなんだ!」

 先生『外が初めて…?』

 メジ「えーと…なんて言えばいいんだろうな。俺はずっと軍の火薬庫の秘密の部屋に閉じ込められていた。だから、外は憧れだったんだよ。」

 先生『閉じ込められていた…?』

 先生『えーと、メジはどこの国の子なの?』

 メジ「ソ連だな。」

 先生『ソ連…』

 メジ「いいから、どこでもいいから案内してくれ!」

 

思い出したくもない。

祖国の事など。

サイアクな目に遭わされたんだ。

だったら、逃げてもいいだろ。

そっちが先にやったんだから俺は逃げる。

多分、俺の逃げたい意志を「キヴォトス」が認知したんだろうな。

まぁ、どうでもいいか。

 

 先生『それじゃ、行こっか!』

 ヒナ『……それより、先生。』

 先生『どうしたのヒナ?』

 ヒナ『…その腕はどうするつもり?』

 先生『あっ…』

 

先生は俺が噛んだ腕を見た。

その腕は血が未だに流れており、傷は深く、グロテクスだった。

 

 先生『大丈夫だよ。』

 ヒナ『変な菌が入ったらどうするつもりなの。』

 先生『……それもそうだね。メジ、一旦ついて来てくれないかな?』

 メジ「わかった。」

 

俺は少し、罪悪感を感じた。




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