仮面ライダーディケイド   作:桂ヒナギク

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第02話:クウガの世界

 クウガの世界にやってきた光一と葵。

「何で分かるの?」

「さあな」

 歩き出す光一。

「どこ行くの?」

「クウガを捜す。葵は宿でも取って待ってろ」

 光一はそう言って葵と別れ、クウガの捜索を始めた。

 だが、どこを捜してもクウガは見付からない。

「クウガの野郎……どこにいやがる?」

 その時、光一の前にグロンギが現れた。

「何だお前?」

ゴラゲロクウガゾガガギゼギスボバ(お前もクウガを捜しているのか)?」

「あ? 何言ってんだ?」

「ゴラゲロクウガゾガガギゼギスボバ?」

「何言ってるか分からないっつーの!」

 光一がそう言ってバックルを取り出そうとすると、一台のバイクが近付いてきた。

 バイクには赤い色のクウガが乗っていた。

「クウガバ?」

 クウガがバイクでグロンギに突進する。

 グロンギはバイクをかわした。

「あんた、ここから速く逃げろ」

「お前がクウガなのか?」

 クウガは振り返る。

「何で名を?」

 そこへグロンギの攻撃が入った。

「うわ!」

 吹っ飛ばされるクウガ。

 光一はバックルを装着してカードを挿入した。

「変身!」

{KAMEN RIDE──DECADE}

 九つのクレストが浮かび上がり、ディケイドに変身する光一。

「はっ!」

 ディケイドはライドブッカー・ソードモードでグロンギを斬り付けた。

 蹌踉めくグロンギ。

「一瞬で終わらせてやる」

 ディケイドはカードをバックルに挿入してサイドハンドルを閉じた。

{FINAL ATTACK RIDE──D D D DECADE}

 ディケイドは出現した十枚のカード状のホログラムを二枚おきに潜り抜け、最後の一枚を突き抜けた所で、クロンギを必殺技のディメンションスラッシュで斬り裂いた。

 グロンギは大爆発を起こして跡形もなく消え去った。

 ディケイドはサイドハンドルを展開し、変身を解いて光一の姿に戻った。

 と、そこへクウガが戻ってくる。

「あんた何者?」

「怪物はいない。変身を解いたらどうだ?」

「ああ、そうだな」

 クウガは光に包まれ、一人の男に姿を変えた。

「俺は石堂(いしどう) ユウスケ。あんたは?」

「秋山 光一だ。訳あって世界を旅してる」

「その姿からすると、あんた警察官なのか?」

「どうやらそうらしい」

「はあ?」

「俺は異世界から来たんだ。この世界では警察官ってことになってるらしい」

「異世界?」

 光一はユウスケに自分の世界のことを簡単に説明した。

「──と、言う訳だ」

「そうか」

 そこへ駆け付けてくる一人の女性刑事。

「ユウスケ、グロンギは?」

「この秋山って言うやつが倒したよ」

「貴方、警察官?」

「ああ。あんたは?」

石原 恵(いしはら めぐみ)

「秋山 光一、仮面ライダーだ」

「仮面ライダー? クウガみたいなやつのことか?」

「たぶんな」

「仮面ライダー……何か格好いいな。よし、俺も今日から仮面ライダークウガにしよう」

「それより、この世界のことを教えてくれ」

 その時、光一の無線が声を放った。それによると、女性警官が一人グロンギに襲われ死亡したという。

「恵さん」

「貴方も行くわよ!」

 石原と石堂はパトカーに乗り込む。

 光一はマシンディケイダーに跨がってパトカーを追う。

 現場に到着し、女性警官の遺体を見詰める三人。

「また女性警官か。これで何人目なんだ?」

「女性警官ばかりが襲われてるのか?」

「ああ。しかも遺体には外傷がないんだ。丸で病死のような……」

「そうか……」

 光一はその場を離れる。

「どこ行くんだ?」

「グロンギを捜す。まだそう遠くへは行ってない(はず)だ」

 光一はグロンギを捜しに向かった。

 その様子を離れた所から監視している謎の男、池上は呟いた。

「ディケイド……」

 

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