仮面ライダーディケイド   作:桂ヒナギク

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第03話:もう一人のディケイド

 光一はグロンギを捜していた。

「グロンギの野郎……」

 そこへ現れる仮面ライダーキックホッパーとパンチホッパー。

「兄貴、ディケイドだよ」

「やっちまうか」

「何だお前ら?」

 ホッパーが問答無用で襲いかかってくる。

 光一は攻撃を回避すると、バックルを装着してディケイドに変身した。

「変身!」

{KAMEN RIDE──DECADE}

 ディケイドはバックルにライドブッカーから取り出したカードを装填する。

{ATTACK RIDE──BLAST}

 ライドブッカー・ガンモードから放たれた無数の弾丸がホッパーたちを襲う。

 灰色のオーロラが現れる。

「命拾いしたな」

 ホッパーたちはオーロラの中に消えた。

 ディケイドはサイドハンドルを展開すると、光一の姿に戻った。

「ディケイド……」

 池上のその声に気付いて振り返る光一だが、その先には誰もいない。

「……?」

 疑問符を浮かべる光一。

そんなことよりも──と、口を開く。「出てこいグロンギ! 近くにいるのは分かってるんだ!」

 するとそこにグロンギが現れた。

 光一は取り出したディケイドライバーを装着する。

「変身!」

 カードをバックルに装填してサイドハンドルを閉じる。

{KAMEN RIDE──DECADE}

 九つのクレストが浮かび上がり、光一は鮮やかな黒とマゼンタの戦士、ディケイドに変身した。

「クウガバ?」

「クウガ? 違うな」

(あれ?)

 ディケイドは疑問に思った。グロンギ語が理解出来るのだ。

「ゴラゲサンロブデビパバンザ?」

「ゲギバスゲゲル」

「聖なるゲームだと? 何だか分かんねえけど、終わりだ!」

 ディケイドはカードをバックルに装填する。

{FINAL ATTACK RIDE──D D D DECADE}

 ディケイドは飛び上がり、ホログラムを突き抜けてディメンションキックをグロンギに叩き込んだ。

「ぐわ!」

 グロンギは吹っ飛び、地面を転がって爆裂霧散した。

 ディケイドはサイドハンドルを展開して変身を解いた。

 その様子を離れたところで見ている謎めいた男、池上。

「ディケイド……お前の旅は終わりだ」

 灰色のオーロラが現れ、門矢 士(かどや つかさ)が出てくる。

「もう一つの、ディケイドの世界か」

「誰だ?」

「通りすがりの仮面ライダーだ」

「どこからやって来た?」

「こことは違う、別のディケイドの世界だ」

 士はそう言って歩き出す。

「ディケイドだと? ディケイドは一人じゃないのか?」

「俺も、ディケイドだ」

 士には池上が何か言っているのが聞こえたが、それを無視してその場を後にした。

 

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