https://www.nicovideo.jp/user/12899156/series/499633
私が九日をやり始めたのもこの動画がきっかけでした。
ありがたやありがたや。
しかし今や人の姿が消えた建物群は、機械衛兵や虫がうろつく危険地帯である。
それでも三元剣を振るい呪符を叩き込みながら進む
―― そしてそんな中、赤い衣を纏ってのほほんと歩く太陽人が一人。
「やあ、こんにちは。君も散歩かい?」
目玉をあしらった特徴的な帽子をかぶっている。
しかもその目玉がどういう仕組みかぎょろぎょろと動いている。
そして本人は目を閉じている物だから、まるで代わりに帽子の目が物を見ているような錯覚を覚える。
一口に言って、うさん臭さが半端なかった。
「……こんな危険な廃墟を一人散歩する太陽人がいてたまるか。誰だお前は」
「それは大事じゃない。大事なのは、わたくしたちがここで出会ったこと」
―― 世に『うさん臭さ選手権』があるとしたならば、まさに100点満点の回答である。
また
たった数言話しただけで
彼にしてみればほぼとばっちりではあるが。
「目的を話さないなら容赦はしない」
少しばかり声が低くなるのを自覚した。
しかしそんな
「話を聞いてくれないか。君と敵対するつもりはない。
同時に、君も本気でこちらに手出しするつもりが無いと信じている。
占いではっきり出ていたからね。ここで暴力的な衝突は起きないと。
わたくしは自分の占いに絶対的な自信を持っているよ」
「……占い?」
「そうさ。それにこの
「……
そこは、先ほどの廃墟の意匠を保ったまま、巨大な鐘が釣り下がった場所だった。
その周りに小さな鐘が4つ配置されている。
確かに儀式的な様相を連想するが、しかし今は所々崩れ、瓦礫が散らばっていた。
「友よ、物事のうわべだけを見てはいけないのよ。
どれくらい昔の事かはわからないけど、この
古代の皇帝は大事な出来事があるたび、この場にきて神に祈りを捧げ、代々ここに居住する祭司に国運を占わせていた。
『太陽よ、我々をお守りください。我々に富と平和を』
『太陽よ、我々に敵軍を打ち砕く力をお与えください』
『太陽よ、我が国の命脈を繋ぐ子を授けたまえ……』
耳を澄ますと、まだ微かに声が響いているようだよ。
時代が進むにつれ、信仰はだんだんと廃れ、人々は『太陽』の定義まで変えてしまった」
「……それは人々が神々よりも自分の両手の方が信頼できると気付いたからだ」
「フフ!亡くなった友人も同じような事を言っていたよ。
とにかく、ふと気が付くと
残念だな。当時の盛況を君にも見てもらいたかったよ。
古代の
「……まるで見てきたように話すんだな。話を聞く限り、混元紀よりもずっと以前の事のようだが」
「ふふ、そうかい?」
楽しそうに笑う彼を一瞥し、
「……占いに、古代か。
……なるほど、お前が天道議会の謎とされていた太陽、
十王会議では顔も隠していたし喋った事も無いから気付かなかった」
ここで初めて、驚いたように謎の彼 ――
虹彩が白い……いや、無いのかもしれない。そう思えるほどに白い瞳。
一瞬、盲目を疑う目だった。
「……わたくしを知っているのかい?」
「伝聞だが。曰く、永遠の若さを持ち、古代から今に至るまで時代の移り変わりと共に歩いてきた、文字通りの《
「……驚いた。これは占いには無かったよ。
「曰く、『大股開いて手を後ろに回して舌を出すと言うとても扇情的な格好のレリーフを複数並べて公然としている女装ドスケべ』」
「ちょっと待とうか」
「曰く、『永遠の若さに頼んで絶対何人か咥えこんでる』
曰く、『戦闘の時でも股を開く』
曰く、『手足が伸びるのさえもはやエッチ』
曰く、『アレ絶対
曰く、『頼めば優しくそれでいて妖艶にリードしてくれそう』」
「こらこらこらこら壮大で華やかな礼拝所だとさっき言っただろうに、そんな場所でなんて事を口走っているんだい君は!?
なに、そんなにわたくしの体に興味があるとでも!?」
「いらん。しかし手足が伸びる秘術が本当にあるのならば興味はある……俺も使えるだろうか?」
ちなみに、
ともすれば妹の
結構コンプレックスだったりするのである。
「後は……方士団親衛隊副隊長、だったか。
つまりは俺たち方士の大先輩にあたるな。
あるいは怒らせれば衝突もあるかと思ったが、そこまでいきり立ってはいないらしい」
「『元』を付けるんだ。
……衝突しないことは占いで出ていたと言っただろう?わたくしは天命には逆らえないんだ。
しかし、挑発にしては聊か以上に趣味が悪すぎないか」
「最近、その運命とやらに無性に逆らいたくて仕方が無いんだ。
ともすれば俺から雑に仕掛けてやろうかと思う程に。
今の俺ではどうせ、返り討ちに遭うのだろうが」
「なんだ、随分とお疲れの様子じゃないか……
問うと、
「とある女の猿人だ。独自に書を編み続け、その後『選定』され、最後に書だけが残った。
……そいつもお前と同じように未来が見えるらしい。
非常に下品な文で無作為に未来を書き綴ってる。
―― お前もそいつと同じ物を見るのか?
曰く、俺はこの後
そこに至るまでの道筋が全く想像できなくて、俺は鼻で笑った上で無視したいのだが」
長く生きてきた
……猿人の女?
「わたくしと同じものだったのか。書を編んでいるところも、どこか共感を覚えるよ。
まさか猿人の中にそれが現れるとは……名前は?」
「……『誰か』は、大事ではないのだろう?」
「イジワルだな君は」
自らのセリフを皮肉付きで返されて、
「なら別の質問をしよう。
……目の前に太陽がいるのを知っていて、しかし殺気立っていないのはなんでだい?」
そもそも名を伏せたのは、
―― 大事なのは、ここで
会話をしてみたかったのだ。
本当にただ、会話してみたかっただけなのだ。
過去の英雄たちと同じく、自分にはない光を持ちうる
「……お前はほとんど議会の運営に関与していなかった。十王会議に姿を現しても、顔を隠してほぼ喋らず、それを
……500年、経っているのだったか。あの時の事はお前に責はない。
それに俺も、古代
意外な
「フフ、優しいんだね……
冗談めかしたそのセリフを、
「――いや、
「なんだって?」
図らず
なぜならばその言葉は、
「……『
俺は運命と言うやつを信じない。道を選ぶのは何時だって自分だ。
俺はそう信じている。
―― だからお前も、たまには自分で選べ」
話は終わりだ。
そう言って
後に残された
―― そしてここから、運命は壊れ始めるのである。
@ @ @
古木樹『
古代
太陽が父であり、
そしてそれら二柱によって育まれるのが子たる太陽人という訳である。
天道議会は道教を否定し信仰に背を向けた科学者達の集いから始まったが、それでも太陽と
天道議会が作り上げたここ新
新
もはや
ゆえにこそ、ちょくちょく
たまに、探索の過程で見つけた物品を
そんな中、ここに居てはいけない人間がのほほんとしながら
「あ、
「やあ友よ、調子はどうだい?」
「なぜ
あってはならない事態が起こっていた。
太陽に
「心配しなくとも、他の太陽にここをバラすようなことはしないさ。
……ああ、なぜわたくしが隠されている筈の
電子的な妨害なんて、わたくしには無意味なものだ」
「え、コイツ
《この方は
「お前ら……!!」
あまりにも危機感が薄い事をのたまう
……一応、無理もない部分はあったりする。
転じて
連想するのは随分難しいだろう。
「だとしてもなぜあっさり受け入れる!?」
《自力で辿り着かれましたので……
「
「フフ、かわいいね
「―― 選べ、と。言ってくれたのは君だろう?友よ。
だから、わたくしも少し大胆に選んでみる事にしたんだよ。
協力者と口にしたのだって、別にウソじゃあないんだ」
「……天道議会に、離反すると?」
「いや」
「わたくしの太陽としての理念は『洞察』。
ゆえに君を手助けしつつ、見届ける事にしたんだ。
……それにわたくしは、他の太陽達に手をかける選択を取れそうにない。
確かにみんな、時を経て変節した所もあるけれど……天道議会に入った時の志を私は見て来たから。もちろん、君も含めてね」
「……」
「君は、私を殺すはずだった。その天命がどうなるのか……ここで見させてほしいんだ。
その間、
「……
「いずれ
……
「……わかった。ここにいて良い」
「ありがとう、そう言ってくれると信じていたよ」
「占ったのか?」
「いいや?……フフ、しばらくは未知を味わえそうだね。こんな感覚、初めてなんだ。
もし修練相手が欲しいなら喜んで協力するよ。
いくつか技も教えてあげられるかもしれないね。
……ああ、それとも……」
挑発で並べられた評価をなじって、
「―― わたくしの体も、味わってみるかい?」
「いるかあっっ!!!」
「あっはっはっはっは!!!」
そして感情むき出しで怒鳴る
※
癸丑年孟冬壬戌月丙寅日
マメに文字を起こしていると、ふと
太陽の中でも特に特殊な立ち位置の人。
なぜか老いない体を持っていて、それゆえ古代から今に至るまでの人の歴史を見つめ続けて来た
私最初はヘタクソだったからなー、何べん挑んだか解らん。
彼もまた私と同じく、日々の記録を残し続けて来たんだよね。
太古の昔から今に至るまで、人々が息づいて来た歴史を刻んだ
きっと外見だけ見ても荘厳に見えるに違いないね。
まさに観光スポットじゃん。
そういやこの新
改めて字面にすると「正気か?」って感じではある。
どういうコストと技術が掛かったんだろう。0から作った方がよほどやり易いんじゃないのと思うのだけど。
結果的に
あの人特に乞われなければ見守るだけに努めてた印象ある。
プロジェクト発起人になった
つか、
記録を紡いでいくのが友達との約束って言ってたなあ。
時間の流れに置いて行かれてもなお触れ合ってきた人達を想い続けるの、すごい胸が熱くなるよね。
その友だちってやっぱ
方士団親衛隊か。
両親が科学者で。彼らが作った天文学の施設が知らんうちに兵器に転用させられて、それに反発した両親が殺されて。
そんな過去を持ちながら、やはり方術と言う武器を振るう戦争屋の隊長を務める訳だ。
後の『無為宣言』に至るまで、さまざまな出来事があったんだろうなあ。
そしてそんな
そりゃあもう、様々な出来事があったんだろうなあ(意味深)
どうやったって脳内に溢れて来るよね、存在しない記憶が。てえてえエピソードの奔流が。
つかさ、もうアレ絶対デキてるよね
両親を殺され海原を漂った果てに
聡明な
もうアレよ。
てか手足が伸びるのさえもはやエッチですよね。
うっかり
そんでもってピロートークで
だめですか?やはりマズルが無い子はお断りでしょうか?
―― せや!だったらそこに
こんな文をニュアンスはある程度マイルドになった訳文と言えど読ませられる
とてもかわいそう(にちゃあ)