雨が降る
「・・・響・・」
病院の前でずぶ濡れになった男が一人。
「俺が・・・帰るのが遅いせいでッ!!」
「響・・・兄ちゃんやるぞ・・・」
「絶対に生き返らせてやる・・・例え俺が死のうとも!」
その勇ましい声とは裏腹にその瞳は底知れない憎しみが渦巻いていた。
*視点 未来
『ノイズ』
それは私の友人を植物状態まで追い込んだ醜い化け物。
出来る事なら今すぐにでも復讐してやりたいが如何やら人間の振るう兵器がことこどく効かないらしい。
だから私は歯痒い日々を送っている。
そしてノイズは突発的に出現する、その中でも最悪とされる事件。
「ライブ会場の惨劇」
それはいまから3年前に発生した特異災害『ノイズ』の大量出現があった事件。
その時の有名トップスター「風鳴翼」と「天羽奏」のコンサートがあったライブ会場で発生した。
その場には、観客、関係者あわせて10万を超える人間が居合わせており、 死者、行方不明者の総数が、12874人にのぼる大惨事であった。
だけどノイズによる死者は全体の1/3程度であり、 残りは逃走中の将棋倒しによる圧死や、 避難路の確保を争った末の暴行による傷害致死である事が当時のニュースから語られている。
怪我人の中には私の大親友「立花響」も加わっている。
こんなことになる前、響はよくお兄さんがいると言っていた。
響『私にはね、お兄ちゃんがいるんだ・・・今はいないけどね。』
未来『何があったの?』とは聞けなかった、その話をする時の響はとても辛そうな顔をするから。
だけど・・・「ライブ会場の惨劇」から三日後響のお兄さんが血塗れで発見されたという事を響のお母さんから聞いた。
なので今病院に向かっている。
未来「・・・ここだ。」
インターホンを鳴らし玄関先で待つ。
響のお母さん「未来ちゃん?鍵はあけてあるから入ってらっしゃい。」
未来「失礼します・・・お母さん響のお兄さんが見つかったって本当ですか?」
響のお母さん「・・・本当よ・・・それからね、未来ちゃん、聞いても驚かないでね?」
未来「なんでしょう?」
響のお母さんは何か決心した顔をした後私に衝撃的な言葉を投げかけた。
響のお母さん「響は・・・生き返ったわ。」
えっ・・・そんなことあるの!?
未来「ほ、本当ですか!?今響がここにいるんですか!!!」
響のお母さん「ええ、本当よここにいるわ・・・でも・・・」
私はゆっくりとカーテンを移動させると・・・そこには響がいた。
いくらか顔に血がついていて涙を流しているのが気になるがそこにいたのは正真正銘響だった。
響「未来・・・未来ぅ!!!」
未来「響!響ぃ!!!」
出会って早々抱き着かれたが彼女の顔はおびえきっていた。
響「お兄ちゃんがぁ!お兄ちゃんがぁ!」
未来「お兄さん?お兄さんがどうしたの?」
???「響・・・兄ちゃんはちゃんとやれたかなぁ・・・」
聞きなじみのない声を聞き声の方向を向くとそこには赤黒い服に身を包み同じ色の半分だけの仮面を着けている男が座っていた。
未来「もしかして・・・お兄さん?」
兄「その声は・・・未来か?」
未来「どうして名前を!?」
兄「よく響が言っていたからな・・・ゴホッゴホッゲハッ!?」
未来「お兄さん!?ナースコールを・・・」
兄「辞めろ・・・呼んでも手遅れだ。」
その言葉通りにその服からちらりと見える素肌は白く変色し塵になっていた。
未来「お兄さん・・・何で塵に・・・?」
兄「代償って奴だな・・・いいか響?」
響「・・・ぐすっ・・・何?」
兄「俺はまた帰ってくる・・・そぉだなぁ・・・三年貰おうかな・・・その間に響に何かあったら困るから・・・俺が持ってる武器をやる。」
響「え?」
兄「このペンダントを常に身に付けろ・・・響が戦わなくても良い様にしてくれる。」
そうして響は水色の剣のペンダントを身に着ける。
兄「それでいい・・・それで・・・」
この会話をしている最中でも体の崩壊が止まることは無く白く染まった手で響の頭を撫でた。
次の瞬間そこには主を失った衣類と剣が突き立てられその根元には塵のみが存在していた。
響「お兄ちゃん・・・?」
響「未来・・・お兄ちゃんは?」
未来はその問いに答えられなかった。
響「お兄ちゃん・・・私いやだよ・・・せっかく会えたと思ったのに!!!」
狭い病室に響の慟哭のみが響いた。
アンケートでこの後の展開を決めます、良ければ参加してね。
今後の展開
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瑠璃記憶喪失√
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瑠璃記憶保持√