強化心操VS超強化出久です。
原作通りの試合内容や見どころのない試合はダイジェストになります。
レクリエーション終了後、
「さあ、レクリエーション競技も終了し、とうとうやって来たぜ。最終種目、一対一のガチバトルトーナメントだー!」
「今年は戦闘力の高い生徒が多い。見応えある試合になりそうだな。」
「レクリエーション前に引いてもらったクジを元にトーナメントを作成!組み合わせは、これだ!」
一回戦Aブロック
第一試合 緑谷対心操
第二試合 上鳴対塩崎
第三試合 麗日対芦戸
第四試合 轟対瀬呂
一回戦Bブロック
第一試合 爆豪対物間
第二試合 切島対鉄哲
第三試合 常闇対八百万
第四試合 飯田対瓦斯島
「あっ。」
「ヤベェな。」
「どうしたん、二人とも。」
質問してきたお茶子を誤魔化し、出久と勝己は現状の問題について話し合う。
コソコソ、
「(どうしようカッちゃん。僕らと戦う前に轟くん、お茶子さんに当たっちゃうよ。)」
コソコソ、
「(冷静に考えたら、そうなる可能性も十分あったわな。半分野郎の冥福を祈るしかねぇな、こりゃ。)」
「二人ともさっきから変やよ?大丈夫?」
「うん、僕らは大丈夫。」
「ああ。決勝で会おうぜ、って確認し合ってた所だ。」
「あ、そうなんや。でも私も、スピード勝負は負けてもうたけど、一対一の勝負なら二人に負けないように頑張る。爆豪くん、決勝の相手は私かも知れへんよ。」
「(いや、マジで優勝する可能性だってあんだろ、お前は。いや、負ける気はねぇけど。)」
轟、優勝するためには、お茶子、出久、勝己を3タテする必要あり。
ーーーーー
各自、トーナメント表の確認も終わり、試合開始を待つだけとなった。
「会場は準備完了です。」
「サンキュー、セメントス!それじゃあルール説明だ。相手をフィールドの場外に出すか、行動不能にするか、参ったと言わすか。ルールはたったそれだけだ。ただし、生命に関わりそうな場合、主審のミッドナイトやセメントスが割って入るぜ。」
実質なんでもアリなルールに観客は若干引いているが、出場生徒たちはモチベーションを上げていく。
「さっそく一回戦、第一試合のカードを紹介するぜ!先のヴィラン襲撃時は多大な活躍を見せ、この体育祭でも大活躍中。しかし、毎回2位。入試の実技試験2位。障害物競走2位。騎馬戦チーム成績2位。このトーナメントで脱却なるか。テメェ本当に無個性か!?緑谷出久!」
「全く褒められてる気がしない。」
「対戦相手は、ここまで他者をブーストできる個性を活かし、障害物競走では相棒を、騎馬戦ではチームを強化し、ここまで勝ち進んできた。全国のヒーローがサイドキックとして喉から手が出るほどの人材。普通科の星、心操人使!」
「なんか持ち上げられ過ぎて、恥ずいな。」
ーーーーー
観客席
C組生徒A「でも、一対一のバトルだと流石に心操が不利じゃないか?」
C組生徒B「ええ。さっきの騎馬戦で、あの緑谷って人、瓦斯島と一緒だったわ。心操の個性がブーストじゃなくて洗脳ってことぐらいは聞いてるかもしれない。」
瓦斯島「あ、はい。聞かれたので答えました。」
試合が一回戦ラストのため、まだ普通に観客席いる瓦斯島。
C組一同「何やってんだ、このガス野郎!」
瓦斯島「あれ?それ悪口だっけ?」
C組委員長「まあ、心操には洗脳の第3の使い方もある。そう易々とは負けんと思うが、相手が相手だ。」
第一種目、第二種目で勝己と並んで暴れ回っていた出久の強さを思い出しながらも、
C組委員長「今、我々にできることは心操を信じて、エールを送ることだけ。いくぞ!C組ーー!!ファイッ!!」
C組一同「オーーー!」
ーーーーー
観客席からの声援を聞きつつ、ステージ上で向き合う出久と心操だが、試合が始まる前の時間で心操が出久に質問を投げかけた。
「あんた、あの爆豪って人とライバルなんだよな?」
「うん。本人から明確にライバル宣言はされてないけど、僕はライバルだと思ってる。なんで?」
「いや。やっぱ決勝で会おうぜ、とか約束してんのかなって思ってよ。」
「あ、そっちはさっき、変な流れだったけどしたかな。お互いが相手に必ず勝つつもりでいるよ。」
「そうか。やっぱ競い合ったり高めあったりする、ライバルや仲間ってのがいるのは良いことだよな。」
そう言った心操は、自分が雄英に入った頃、瓦斯島と関わり始めた時期のことを思い出していた。
ーーーーー
4月当初、普通科C組
「え?心操、ヒーロー科への転科目指してんの?そのめっちゃヴィラン向き個性で?」
「はっ、ははは。やっぱ無理だと思うかな?」
「いや、厳しいだろ。なあ、皆んな。」
他のクラスメイトからも、無理だろー、やめとけー、以外の声は聞こえてこなかった。
「あ、そういえば瓦斯島も転科希望じゃなかった?って瓦斯島は?」
「あいつ昼休みはヒーローの所に行ってアドバイスもらってるらしいぞ。個性毒ガスなのに。」
「(アドバイス。)」
こっそり教室を抜け出し、職員室に向かう心操。到着した心操の視線の先には、
「なるほど、回転加えるのは威力よりも安定性の為なんすね。」
「ああ。真っ直ぐ飛ばすことが主な用途なら、回転させる練習を意識しても良いかもな。」
「ありがとうございます!」
ブラドから個性操作のアドバイスを受ける瓦斯島がいた。
「それにしても、ここまで熱心な普通科生徒も珍しい。」
「・・・俺、入試の実技試験で一回諦めたんです。対人なら強いと思ってたら相手がロボで、開始直ぐに足も怪我して、ダメダメでした。」
「(俺と似たような状況だったんだな。)」
「でも、試験で。ある人に、ヒーローになる気があるなら人を救けてみせろ、って言われたんです。そのあと、救助活動に協力もできて、感謝もされて。それで、この雄英で一からやり直して、ヒーロー科を目指そうって決めたんです。」
「(・・・かけられた言葉一つで、こんなにも違いが出るもんなのかよ。)」
自分の卑屈的な行動や発言に比べ、瓦斯島の行動はなんてヒーローらしいのだろうか。きっと、こういう奴こそがヒーローになるのだろう、っと思いながら教室に戻ろうとすると、
「瓦斯島、お前が出した個性使用可能施設の申請だが、もう何人か呼べないか?」
相澤が書類を持ちながら近寄ってきた。
「あ、一人で専有は流石に無理でしたか?」
「いや、個性が個性だ。常に教員が見ていられるわけではないんでな。それに複数人でトレーニングできた方が合理的だろ。」
「うーん、クラスメイトをあたって、」
「あっ、あの!俺も参加、して、良いですか?」
反射的に声をあげ、3人から視線を向けられた心操は内心で、
「(やっちまった。)」
と、後悔していたが、
「本当か心操!?いやー、一人で訓練すんのも限界感じてたんだよ。ありがとう。」
瓦斯島の方から、見ただけだ喜んでいることが分かる様子で近づいてきた。
「心操、だったか。もし本当にトレーニングに参加するなら、この用紙に名前を書いてくれ。」
相澤もペンと書類を持って近づいてくる。
「えっと。急に話題に参加しちまったけど、良いのか?乗っかって参加する形になっちまったけど。」
「いいよ、いいよ。相澤先生から誰か誘えって言われたんだし。むしろ助かったよ。」
そこから、周囲からはヴィラン向き呼ばわりされる個性を持ったコンビが毎日、毎週末、トレーニングに勤しむ姿が雄英高校の施設で見かけられるようになった。
最初は陰でバカにしていたクラスメイトたちであったが、彼らの努力する姿に、一人、また一人と引っ張られていき、気づいたらクラス全体で協力して体育祭に向けたトレーニングに励むようになっていった。
その過程で、心操は相手にブーストを与える、新しいタイプの洗脳と更にもう一つ、別の洗脳を会得。瓦斯島はガスを噴射し、移動や攻撃に使用できるにまで至り、体育祭でその実力を示したのである。
ーーーーー
時は現在に戻り、
「俺も。ライバルって言って良いのか分かんねーけど、瓦斯島の奴に引っ張ってもらってここまで来れたんだ。お互い、決勝まで行かねーと、相手と戦えないんだ。先ずこの一戦、全力でやり合おうぜ。」
「うん。よろしく、心操くん。」
「いいわ〜!青いわ〜!青春だわ〜!こ・の・み!」
心操と出久のアオハル感マックスのやり取りを間近で聞き、悶えていた主審であるミッドナイトだったが、時間が迫ってきたので己を切り替え、
「それじゃぁ、時間よ。二人とも、準備は良い?」
「「はい!」」
「いいわよマイク、始めて頂戴。」
「それじゃあ、最終種目ガチバトルトーナメント一回戦第1試合、レディーーー!スターーート!!」
「『止まっ、』」
ズガシャ!
人体が攻撃を喰らった際の音として、出てはまずそうな音がステージ上に響く。出久の右蹴りを受けた心操だが、ギリギリで意識を保っていた。
「(俺が一言を発し切る前に、数メートル移動して、蹴りを打ってきた。どんな速度だよ。)」
「(仕留めそこなった。体が一瞬動きを止めたせいで脚を振り切れず、実質当てただけだ。洗脳の個性、相手を意のままに操る使い方と、相手をブーストする使い方。両方とも返事がトリガーみたいだけど。)こっちが返事をしなくても相手に強制力を与える使い方もあるんだね。」
「ぐっ、ああ。だから、『沈め!』」
心操の言葉が耳に入ると同時に、出久の体が沈み込む。
「(この感じ。)フンッ!」
沈み込む体を無理やり前に動かそうとするも激しく軋しむ。心操は動けなくなった出久に殴りかかろうとするも、軋む体を無視し、なおも前に出てくる出久の蹴りを転がることでなんとか回避する。
「(危なっ、ッ!?)『止まれ!』」
なんとか回避したと思った心操だが。追撃で遠距離攻撃を出そうとしていた出久にギョッとし、命令を飛ばす。しかし、一瞬動きが止まるだけで、技の完全な妨げにはなっていない。
「(不味い。一か八か、)『出ろ!』」
心操の洗脳を受け、出久は一歩前に出る。そして心操は全力で出久の傍に向かって回避のための前進を行う。そして、
「(ズレるかな?)フェザーズ・スマッシュ!」
放たれた炎の羽を。前に出ることでギリギリ躱すことに成功する心操。反撃を、と振り返るも出久は場外との距離を気にしながら心操と距離をとっていた。
「くっ。」
心操が悔しそうな顔をした瞬間、
ワッッッ!!!
と会場全体が湧き上がる。
「ガチトーナメント初戦に相応しいバトルだー!緑谷の初撃で終わったかと思われた心操!その初撃を耐え抜き、個性を使い、緑谷に反撃。だが、やはり緑谷も手強い。心操に反撃の隙を与えなかったー!」
「ああ、戦力差は歴然の中、個性を上手く使ってよく凌いでるよ。だが、あの距離は良くないな。緑谷も分かってやっているんだろうが。」
ーーーーー
「実質王手だな。まあ、直接的な戦闘力が無い中、出久を相手に良くやったんじゃねぇか。」
試合の決着がまだ付いてない中、試合がBブロックである為、まだ観客席にいる勝己がそう告げる。
「えっ、そうなの?さっきまで熱くバトってたし、粘れそうだけど?」
「試合を、先延ばしにするだけならギリいけるだろうが、よほどの奥の手がない限り逆転はねーな。」
耳郎の疑問にも迷いなく返す勝己。
「その根拠はなんなんだ?」
尾白が尋ねると、
「出久の間合いだ。」
ーーーーー
「(嫌な距離だ。初撃より近い上、ステージのほぼ真ん中を取られた。)」
「(今、一番怖いのはライン際で『出ろ』、や『下がれ』の言葉を使われること。もしくは攻めた時に、『通り過ぎろ』とかもかな。)」
互いに思考し、勝敗も察した二人であるが、試合はまだ続いている。だから、互いに最後まで油断だけはしない、という雰囲気で睨み合う。そして、
フゥッ、と心操が一息吐いた瞬間、
シャッッ!!
出久の蹴りが心操の顎を掠めた。
「・・・。」
「おっとっと。」
神速の踏み込みランから繋がる神速の蹴りを受け、反応する暇もなく崩れ落ちる心操を支える出久。静まりかえる会場。唖然とするプロヒーローたち。
「あっ。し、心操くん、戦闘不能!緑谷くん二回戦進出!」
遅れて気づいたミッドナイトが出久の勝利宣言を行い、試合終了となった。
ーーーーー
「ハッ。・・・あっ、負けたのか俺。」
「あら、起きた心操くん。最後の挨拶できそう?」
気絶から復帰した心操は自分が敗北したこと、試合が終わってから、まだ少ししか経っていないことに気づく。
「は、はい。」
全然足に力が入らないが、ふらつく体にムチを入れ、なんとか立ち上がり、自分に勝った相手を見据える心操。心操が起きたことに驚く様子はない緑谷。つまり、
「(一瞬、意識を刈り取る威力で蹴ったわけね。)」
そんな相手とよく戦ったな俺、と思う心操。ステージの中央で互いに一礼した出久と心操はゲートに向かっていく。
「ヘイ!オーディエンス!もう一度、初戦に相応しい戦いをしてくれた二人に盛大な拍手を頼むぜ!」
ーーーーー
C組生徒C「負けちまったか。」
C組生徒D「でも良い試合だったよね。」
C組委員長「うむ。我々の代表として相応しい戦いだった。見ろ、観客席のヒーローたちの反応を。」
観客席でスカウトに勤しんでいたヒーローたちは皆んな目の色を変えて心操を見ていた。それだけの存在感を心操は示したのである。
C組生徒B「瓦斯島、次はあんたの番なんだから。頑張ってきなさいよ。」
瓦斯島「おう。俺の時もさっきみたいな声援頼むな。」
ーーーーー
「心操くん、大丈夫?」
「自分で蹴り倒しておいて、それ聞くか?いや、大丈夫。大丈夫なように蹴ってくれたんだろ?」
「うん、まあ、それくらいの威力で蹴ったかな。」
「(本当にそうなのか。)入試実技試験2位は、伊達じゃなかったな。」
「あはは。そう言ってもらえると助かるよ。」
「緑谷、今回の結果だとどうなるか分かんないけど、俺、あと瓦斯島は必ずヒーロー科に転科して、お前ら同じくステージに立ってみせるよ。」
「うん!いっしょ・・・。(あれ意識が。)」
「これが俺の本来の洗脳な。今度一緒にトレーニングでもしような。」
「あっ、戻った。うん、よろしく!」
ーーーーー
Aブロック初戦が終わる。
なお、Aブロック残りの試合をダイジェストで。
第二試合、原作通り(メタ)上鳴が瞬殺され、塩崎二回戦進出。
第三試合、芦戸がお茶子の機動戦に着いていくことできず後手に周り、エアフォースを、喰らって場外負け。
第四試合、原作通り(メタ)に瀬呂が轟に敗れ、ドンマイコールが会場に響いた。
以上Aブロックダイジェスト終わり。
上鳴・お茶子・芦戸・瀬呂「「「「いや、雑!」」」」
塩崎「おお神よ。」
轟「次は麗日か。」
ーーーーー
瓦斯島「はい、ここでは原作と比べてパワーアップしている心操の洗脳を解説していきます。」
C組一同「ワーーー。」
パチパチパチパチ。
心操「これが狭間時空か。」
瓦斯島「とりあえずバリエーションの確認からかな。」
ノーマル洗脳、相手の返事が必要、返事した相手を洗脳状態にして命令が可能。
ブースト洗脳、相手の返事が必要、心操の気合いが入った指示に相手が気合いの入った返事を返すことでブーストをかける。お互いの気合い次第でブースト率が変わる。
強制洗脳、相手の返事が不必要、短い命令のみで使用可能。某呪術漫画の呪言ほど便利ではない。
瓦斯島「こんな感じだよな。」
心操「技名考えた方が良いかな?」
瓦斯島「後にしろ、後に。ブースト洗脳は体育祭で大活躍だったな。」
心操「個人的には強制洗脳を伸ばしたいな。一人でも戦える力が欲しい。」
相澤「いや。ノーマル洗脳を中心に伸ばすのが第一だ。応用は基礎を伸ばすことで伸びる。」
C組一同「(先生登場しちゃった。)」
相澤「心操、転科はまだ未定だが、その気があるなら、今後は定期的にヒーローが指導を行う。どうだ?」
心操「よろしくお願いします!」
瓦斯島「先生、俺は?」
相澤「お前はこの後の試合次第だ、頑張れよ。」
瓦斯島「はい!」
UAが10000を超え、お気に入りが120を超え、評価も付き始めました。
頑張って、中2バトルやラブコメを書いていきます。